養老孟司のレビュー一覧

  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    こちらもまるという猫がかなり登場する。まるは「ものさし」なんだそうだ。『もっと成長を、もっと効率を。そんなものを必死に追い求めた結果、世の中はわけのわからないものになつてしまいました。しかも、誰もがそれを進歩だと信じ込んでいる。ヒトのよくはキリがない。かたや、猫に限らず、動物は足ることを知っています。どちらが馬鹿で、どちらが幸せなんでしょうね。』

    無用なものも必要であるなど、養老さんらしい意見が随所。まるの存在が大きいですね。猫ずきはこうして生き方の参考にしているのかもしれない。少し高いところから小馬鹿にしている感じが少しクセがある。

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    2020年06月28日
  • 半分生きて、半分死んでいる

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    いつもよりかなり洒脱かつ陰湿な感じの文体が非常に生々しくて好き。禁煙主義者の章とか飲み屋でクダ巻きながら話した内容をそのまま本にしたみたいでめちゃくちゃ笑える。シニカル養老先生が読める一冊。

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    2020年06月26日
  • 超バカの壁

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    いつもながらの語り口。読むひとに多くの気づきをもたらしてくれる。「本気の問題」が印象的。”こちらが本気でやれば自然に良い方向に行く”、”自分に原則があれば困らない”。
    ホリエモン、山口周、島田紳助、みんな結局は同じことを違う切り口で言っている。もうほんとそれ。

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    2020年05月05日
  • 遺言。(新潮新書)

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    「感覚」と「意識」に関する本。
    物事の同一性に立脚する文明社会にとって唯一性が重視される芸術とは一種の解毒剤。外界に対する違和感を指摘する機能である「感覚」を言語化、つまり同一視することはできず、そこを何とか伝達可能にしようとする試みが芸術。おもしろい。

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    2020年05月03日
  • 骸骨巡礼―イタリア・ポルトガル・フランス編―(新潮文庫)

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    濃密な思想感を、肩ひじ張らずに語りかけてくる。
    「ともかく米軍は誤爆が得意である。」
    西洋で骸骨を見て、日本の文化を省みている顧みている。

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    2020年04月09日
  • 半分生きて、半分死んでいる

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     初めて養老さんの本を読んだ。この本を読むまで恥ずかしながら養老さんのことは知らなかった。本書は2回読んだ。父に勧められて本書を読んでみて、難しいと思いながらも、養老さんらしい表現の仕方に感心し、勉強になる部分も多かった。自分とは全く違う視点で日本の問題や世間を見られているなあという印象だった。
     今は「世間があっという間に飽和する時代」という表現や「煮詰まる」という表現。今の社会が抱えている問題に養老さん独自の視点から喝を入れられており、その解決のヒントのようなものも感じられた。
     「人生の意義は自分の中にはない」自分が死んでも、困る自分がいなくなるから自分は困らないという表現。人生とは世の

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    2020年03月22日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 養老孟司 特別授業『坊っちゃん』

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    大人になるとは、どういうことなのか?。結局、それが「坊ちゃん」のモチーフだったのだなと思うのです。清の死とともに物語が終わるのが、いかにもと思えた。話しが横道にそれたまま脱線していく場面が多々見られ、何かよくわからなかった。少し期待外れ。

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    2020年02月23日
  • 半分生きて、半分死んでいる

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    人は昔から自然に暮らし、自然の一部だった。しかし、今や道具に囲まれて人工的な環境に暮らしている。人はただのデータと化している。

    確かに、若者の私は虫が嫌いだし、自然の風より冷房の方が気持ちいい。

    人工的、効率的に生きることを目指している癖に、宗教やファンタジーを捨てられないとは、なんて人間らしいのだろうと思った。私は、人間の信じることが大好きなところが大好きだが、愚かと言うこともできるなぁ、と。
    養老先生曰く、その精神は地下鉄サリン事件の温床だと言うので。


    解剖学は人体を説明する学問だけれど、説明したって人体に変化はない。

     ふと思ったのは、
    心理学は心を説明する学問だけれど、説明し

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    2020年02月04日
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

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    世界の趨勢だと思うが、社会が死を排除しつつある。大きくいえば、自然を排除する方向にいっている。すべての文化が、死によっておこるマイナスを補償する装置のようなものを備えるに至った。身体に関することをタブー視するようになった。

    「メメント・モリ」・・「死を忘るるなかれ」
    二人称の死・・・身体にこだわっているハプスブルク家の埋葬儀礼
    死と共に「あの世」に移行する日本

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    2020年01月30日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」で紹介された、
    作家たちと猫の関わりを、たっぷり盛り込んだ猫愛溢れる本。
    1 はじめての猫・・・角田光代、吉田修一
    2 いつでも猫・・・村山由佳、柚月裕子
    3 これからも猫・・・保坂和志、養老孟司
    猫対談、猫写真、猫作品(小説、エッセイ、短編)での構成。
    「NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。」紹介有り。
    PROFILEは作者と猫たちを紹介。
    インタビューでは、著作に関する話と飼い猫の話。
    あ、飼い・・・じゃなくて相棒とか家族っていった感じですね~。
    それらと小説、エッセイ、短編には、猫に対する眼差しと
    愛を感じる言葉が迸っています。そして作家と彼ら

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    2019年12月24日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    文筆業の方々と一緒に暮らす猫たちのドキュメント。

    それぞれの方と猫サマにそれぞれの深いストーリーがある。
    その猫に対する目線が書き手により変わるのだが、深い愛情がある事だけは変わらない。

    最後の養老孟司さんの「まる」のエッセイが気に入っている。明け方、飼い猫に起こされてしまうところが、養老先生も私と一緒なんだなぁ…とほっこりした。2019.10.26

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    2019年10月26日
  • ねこバカ いぬバカ

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    タイトルどおり、ネコばかイヌばかが読んで楽しい本。
    ペットの延命処置は経験者にしかその苦労は分からない。ペット自然死は、ある意味良いことだ思う。

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    2019年10月01日
  • 遺言。(新潮新書)

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    随筆のような自由な文章のせいかもしれないが、自分の知識や興味の在り方に問題があるのだろう。平易な言葉だけど難しい本だった。でもまたいつか読み返してみたい。

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    2019年09月21日
  • 遺言。(新潮新書)

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    動物は等価交換を理解できない。それは、感覚所与を優先するからだ。3+3=6という数学は理解できない。イコールがわからない。
    感覚所与とは、感覚器に与えられた一次情報だ。例えば、白という字を黒の鉛筆でかく。感覚所与ては黒だ。そういうことだ。
    だけど人間は違う。労働がお金になると言うことが理解できるからだ。働くとお金がもらえる。そのお金で好きなものが手に入れられる。と、繋げて考える事が出来る。金がすべてだと言うわけではないが、金がすべてだと言う人は、全てのものは交換可能だといっているということになる。そういう人は、まさに、頭の中に住んでいるということ、外の違いを、感覚という違いを無視しているのだ。

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    2019年08月18日
  • まともな人

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    2001年から2003年にわたって書かれた、著者の時評を収録した本です。

    歴史教科諸問題や9・11の同時多発テロなどの事件が扱われているのですが、同時代に書かれたとは思えないほど、冷静な視線で問題の本質を指摘しています。

    解剖学という、死体と向き合う仕事に長年従事してきた著者が、こうした社会を冷静に分析する視点を獲得したということが、興味深く思えます。

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    2019年08月09日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    可愛かった~。猫たちの顔が姿形が表情が(写真ね)
    作家と猫ってきっと相性が合うんだね。
    特に角田光代の”トト” 村山由佳の”もみじ” 吉田修一の”金ちゃん”と”銀ちゃん”がめちゃ可愛かった。

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    2019年07月07日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    ところどころに挿入された飼い猫「まる」の写真に癒される。徒然なるままに綴ったエッセイ。ひとついいなと思ったところは、養老さんの恩師が語った言葉の箇所。教養とはいろんな知識をたくさん知っていることではなく、「人の心がわかること」という一節。

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    2019年07月06日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    社会派、ミステリー、殺人、恋愛等々、様々なジャンルのもの書きの人達。
    年代もタイプも違うのに共通していることは"猫好き"。
    そして揃いも揃ってもみんな"もふもふ"の猫達。
    飼い猫と一緒にくつろぐ姿や猫を見つめる優しい眼差し。
    写真を見ているこちらも、つい微笑んでしまう。
    各々の巻末にある猫エッセイや短編からも猫愛が真っ直ぐ伝わってくる。

    生活を変えてくれた存在でもあり、昼寝仲間でもあり、相思相愛の同志でもある猫達は、顔を見ていれば、ただそこに居てくれればそれでいい、大切な存在。
    もの書きの傍らにいる猫達から安らぎと癒しを貰った。

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    2019年05月30日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    久々に養老先生の著作を読んだ、ここ最近よく読む森博嗣先生との対談を見つけて興味が湧いた。それをきっかけに藤井直敬、鈴木健、須田桃子という3人の新しい人を知ることが出来た。中でも鈴木健さんはスマートニュースの人なのに哲学や地域通貨のことなどの幅の広い研究対象に惹きつけられた。著作もいつか読んでみたい。こういうことをきっかけに新たな知見を得られることは対談を読む醍醐味でもある。日本人にとってノーベル賞がすごい影響があるというのはとても納得いく話だなあ。言われてみればそうだ。「理系・文系」のタテ割りと「〜の壁」と書くと売れやすいのと通底してる理屈があると思う。あと日本人は性善説を信じている。というの

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    2019年05月19日
  • 無思想の発見

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    日本人は自分自身で無宗教、無思想であると思っているが、本当のところは「無思想、無宗教」であることを思想、宗教としているという話であった。
    無を信仰しているということはすなわち仏教のことではないかという話があったので仏教について興味がわいた。

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    2019年05月10日