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ローマの教会やリスボンの墓地、パリの大聖堂。南欧の明るい日差しの下、理性的なはずの欧州に、骸骨で部屋を飾りつけた納骨堂や日本では見かけないような奇妙な墓がある。日本人とヨーロッパ人との身体感の相違に着目し、自然と社会における森羅万象に思いを馳せる。意識と感覚の関係を考察し、無言の死体と格闘する「修行」を通じて辿りついた悟りともいえる新境地! 『骸骨考』改題。(解説・髙橋秀実)
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Posted by ブクログ
身体、死、墓をめぐる養老先生の思索の旅。『身体巡礼』の続編。 もとは季刊誌「考える人」、2014年夏号~16年春号に連載(8回)。連載時のタイトルは「ヨーロッパ墓地めぐり」。単行本は『骸骨考』、文庫本は『骸骨巡礼』と変えられている。 正編の舞台は中欧だったが、この『骸骨巡礼』は南欧。イタリアとポルト...続きを読むガル、そして(南欧ではないが)ちょいとパリ。正編に比べると、下世話の話や脱線もあり、全体的な印象は重くはない。むしろ教会、納骨堂や墓地は明るい。そして骸骨も! メメント・モリ。だれもがいずれ死ぬ。それが自然なのだ。
いいです。西欧特有のもの、万民に通じること、渾然一体となって、我々に迫ってくる。養老さんの守備範囲の広さには、関心するばかり。虫と解剖をやるとこうなるのか。多分違うのだろう。彼の思考は、楽しい。難しいことをわかりやすく、わかりやすいことを楽しくである。
濃密な思想感を、肩ひじ張らずに語りかけてくる。 「ともかく米軍は誤爆が得意である。」 西洋で骸骨を見て、日本の文化を省みている顧みている。
ヨーロッパのお墓の考え方というのがなんとなかわかる。 骸骨で教会を飾るという。一般的な日本人の感覚にはないと思う。
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骸骨巡礼―イタリア・ポルトガル・フランス編―(新潮文庫)
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養老孟司
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