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「理系は言葉ではなく、論理で通じ合う」「他者の認識を実体験する技術で、人間の認知は進化する。」「細胞や脳のしくみから政治経済を考える」「STAP細胞研究は生物学ではない」……。解剖学者養老孟司が、言葉、現実、社会、科学研究において、多くの文系の意識外にあるような概念を、理系の知性と語り合う。『すべてがFになる』などの小説で知られる工学博士森博嗣、手軽にバーチャルリアリティが体験できるデバイス(段ボール製)を考案した脳科学者藤井直敬、話題作『なめらかな社会とその敵』の著者で、「スマートニュース」の運営者でもある鈴木健、『捏造の科学者 STAP細胞事件』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞記者・須田桃子。「前提」を揺さぶる思考を生む四つの議論。
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森博嗣さんとの対談が…
あまりに首肯出来るので、二度読みしてしまった。
特に、元は安全装置を含めた設備系機械の開発設計者だった小生としては、「絶対」や「完璧」を振りかざすのは「絶対」と「実現性」の意味を知らない愚か者だと考えるので、「55%賛成」「絶対安全は言葉だけ」には、唸った。
「前提を問う」のくだりも含めて、「自分は文系でアナログだ」というヒトには、是非読んでもらいたい本である。
「文系の方がデジタルだ」は、誤解する文系もいそうなので、解説すると、このくだりでの「デジタル」は、「アナログ」の対義語ではなく、「ファジー」の対義語として語られている。工学者や科学者は、「現状」厳密に定義出来ない曖昧な概念は、曖昧なままでスルーする。又はそのまま利用しようとする。ファジー理論とは、そういう工学者の姿勢の上から生まれた。
ここは、勘違いして欲しくない。
Posted by ブクログ
すごく面白かったし、わかりやすかった。
識字障害(ディスクレシア)
文字を音声に変換する部分に問題がある。
英語は綴りと発音の関係が複雑なので、それが識字障害が多い原因と言われている
文系は物事を言葉で割り切るからデジタル、理系は論理で解明しようとするからアナログ
哲学的な議論はどこまで突き詰めていっても、普遍的な法則は導き出せないのでは。
→脳は人によって違うわけだから、ある人の考えはその人の脳でなければ納得できないのかもしれない
人と人との会話は9割9分「どう思いますか?」で成り立っている
世の中の人が「どう思いますか?」と尋ねるのは、疑問をぶつけて相手から答えを聞き出したいからではなく、「この人は自分と同じ考えを持っているのか」、相手が敵か味方かを見極めようとしているだけ
人に見せびらかさないと楽しめないひとたち、一人で楽しめないのは、工夫して自分で問題を解決していないから
わからない、は、分かっているけど賛成できない、の意味を持つことが多い
科学的な実験にとって重要なのは「再現性」。なんもやっても同じ結果が得られないと、実験結果として認められない。
人間は「同じ」という能力を持っているのではないか。概念として認識する(≒抽象化する)能力。なかでも「言葉」が典型的。
認知的進化。
複数の現実があるということを、当たり前に受け止める大人になる。そっちから見るとそうなんだね、という認知ができると相手を本当に否定することはできなくなる。わたしは嫌!と言えるけど、あなたは間違ってる、とは言えない。⇦つまり、こういう考え方を持てるのが大人ってこと。
イタリアの言葉、「どん底に落ちたら、掘れ」
認知症の幻覚を体験すれば、認知症患者にかける言葉も、「そんなものは見えないよ」ではなく「あなたにはそう見えるんだね」に変わるだろう。
人間の感じる不条理や不合理は脳内現象であり、世界には不条理なことも不合理なこともない。この世界に矛盾はないが、脳の中では「矛盾している」と感じる意識が生じる。不合理の存在しない世界で、人間が不合理を感じること自体、不合理だが、そのことは一回飲み込んで考えてみる。
責任を与えなければ人は育たない
なぜ貨幣に価値があるのかを経済学的に説明するなら、次の人が受け取ってくれるという期待である。次の人が受け取ってくれる期待がどこから来るのかというと、次の次の人が受け取ってくれるという期待、さらには次の次の次の人.となってどこまでも続いていく。期待の連鎖が形成されると、人々はそれが実態だと感じ始める。自己言及的に価値が作られていく。
Posted by ブクログ
「理系は言葉ではなく、論理で通じ合う」「他者の認識を実体験する技術で、人間の認知は進化する。」「細胞や脳のしくみから政治経済を考える」「STAP細胞研究は生物学ではない」……。解剖学者養老孟司が、言葉、現実、社会、科学研究において、多くの文系の意識外にあるような概念を、理系の知性と語り合う。
『すべてがFになる』などの小説で知られる工学博士森博嗣、手軽にバーチャルリアリティが体験できるデバイス(段ボール製)を考案した脳科学者藤井直敬、話題作『なめらかな社会とその敵』の著者で、「スマートニュース」の運営者でもある鈴木健、『捏造の科学者 STAP細胞事件』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した毎日新聞記者・須田桃子。「前提」を揺さぶる思考を生む四つの議論。
Posted by ブクログ
久々に養老先生の著作を読んだ、ここ最近よく読む森博嗣先生との対談を見つけて興味が湧いた。それをきっかけに藤井直敬、鈴木健、須田桃子という3人の新しい人を知ることが出来た。中でも鈴木健さんはスマートニュースの人なのに哲学や地域通貨のことなどの幅の広い研究対象に惹きつけられた。著作もいつか読んでみたい。こういうことをきっかけに新たな知見を得られることは対談を読む醍醐味でもある。日本人にとってノーベル賞がすごい影響があるというのはとても納得いく話だなあ。言われてみればそうだ。「理系・文系」のタテ割りと「〜の壁」と書くと売れやすいのと通底してる理屈があると思う。あと日本人は性善説を信じている。というのはそうなのかと思った。読み終わったあとにもっと他の本も読もうと思える良い本だ。
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