養老孟司のレビュー一覧

  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    第2弾の方が面白かったから、遡ってこの第1弾も。識者による未来予測だから、概ね似た内容になるのはむべなるかなで、『とんでもないな』って思うことは無い反面、そこまでインパクトの大きい論説には出合えなかったり。ただ、そんな中でも探検家・角幡さんの投稿はかなり移植で、だからこそ際立って面白く感じられた。コロナ突入のちょうどその時期、極地単独踏破を敢行していたなんて、まさにリアル浦島太郎。そんな状況に身を置かれていたとは。色んな意味で得難い体験。面白かったス。

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    2021年12月09日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    心がほっこりするエッセイ集。
    作家と猫の関係性をいろんな所から掘り下げた作品。
    猫は犬と違い、自由気ままな性格が多い。それが作家の心の癒しになるのだ。
    また、原稿で行き詰まった時に猫を愛でてパワーチャージする。そんなところも形はどうであれみんな同じなんだと思った。

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    2021年12月04日
  • 唯脳論

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    ”現代とは、要するに脳の時代である。情報化社会とはすなわち、社会がほとんど脳そのものになったことを意味している。脳は、典型的な情報器官だからである”(本書p007より)

    この一文で始まる本書は、脳科学がここまで人口に膾炙する前、1989年に発表され、これからは”脳の時代である”ということを喝破した一冊である。『現代思想』に月1で連載された論考がベースになっており、脳を巡り様々なテーマが綴られていくが、その人文社会学までも射程圏内にある著者の知性の幅広さと、解剖学者としての長年の経験に基づくその知性の深さという、2つの力が見事に結実した知的論考と言える。

    私が本書を手に取ったのは、敬愛する菊

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    2021年11月28日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    最近、養老さんにはまる。

    養老節で巷にあふれるAI論を退けるのが痛快。
    将棋で人とAIと戦わせてどうする。徒競走とバイクの勝負のようなもの。

    この色づく秋、都会の公園でも変化する。

    画面の中の変化とは違う空間を感じる世界。
    AIよりも5Gとその先、VRによるメタバースが木々のゆらめく空気感を再現できるのか、気になる。
    テクノロジーにより、空間内に全ての感覚情報再現できたとき、人は何を感じるのだろう。

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    2021年11月22日
  • がんから始まる生き方

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    養老孟司氏を中心につながったがん患者と医師の3名が、それぞれの立場からがんについて各々論じ、彼らの鼎談も含めて編集された1冊。

    患者である柏木博氏からは、がんに診断されたときのかかりつけ医とのコミュニケーション不全が自身の不安が助長された、という点を自らの闘病記の中で語っている。かかりつけ医とのコミュニケーション不全を経て不安に思った柏木氏が旧知の養老孟司に相談したことから、氏の教え子にあたる東大病院の中川恵一氏と出会い、治療がスタートしていくが、同氏も医師として、チーム医療のような体制を整備して患者とのコミュニケーションの総量を増やすことの利点を主張する。

    そのほか、中川氏からは日本人の

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    2021年11月21日
  • 遺言。(新潮新書)

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    養老孟司の書き下ろしの本である。
    著者自身が述べているように、これまで出版された本の「まとめ」のような内容であるから、私は概ね理解できたが、本書に対する低評価のレビューを見て驚いた。養老孟司の本はいつも発見がある。私はそう思うが、低評価が付くのはなぜだろう。読み解けていないのは低評価を付けたその人なのか、それとも自分なのか。そんなことを考えながら読んだ。
    本書で改めて著者が強調しているのは「意識と感覚の問題」である。「意識は同じ」と主張するが、「感覚は違う」と主張する。
    そして、養老氏があることを言うとき、やはり「同じ」と「違う」が話題になる。例えば、絶対音感について。動物には絶対音感があり、

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    2021年11月24日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    養老先生、猫の ‘まる‘ (最近、亡くなりなりましたが)を見ながら、あれこれと。 腹が減ったら飯を食い、気が向けば一緒に散歩する、眠くなったら寝てしまう。それでいいじゃないか、役立たず、けっこう、と。良いですね、養老節全開であります。曰く、マイナンバーは、情報に置き換えられた、皆さん自身ですよ、本人はノイズ、なんですから、とも。そうかそうかと納得感多々あり、★四つかな。

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    2021年10月31日
  • 死の壁

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    死生観について平易な言葉で解り易く書かれた良書。一人称の死、二人称の死、三人称の死、人の死をこのような角度で考えたことがなかった。
    死ほど人生のあらゆる行為は取り返しがつかないことを示しているものはない。に納得感が高い。

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    2021年10月23日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    解剖学者だからとか、芸人だからではない。二人の「世間との付き合い方」のズレが生み出すトークに熱中します。

    昨年発売日に購入して、久しぶりに再読した本です。
    バカの壁でベストセラー作家になった養老孟司さんと、毎週深夜ラジオでお世話になっている伊集院光さんの対談集。

    視点が絶妙な人と、話が面白い人が対話したら、、、とても面白いのではないか?と期待していましたが、思ったとおりでした。熱中できる楽しさです。


    この本になぜ熱中できたか。楽しさの理由は、作中の言葉を借りれば「世間の内と外」両方を意識した言い回しをしているからです。

    どういうことか。例えば、養老さんが解剖学について終始話していたら

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    2021年10月17日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    百分で名著に伊集院光が出ていて、頭のいい方だと思い、養老先生との対談本を手にしました。なかなか面白かったです!

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    2021年09月10日
  • 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

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    極地での経験と自然に向き合ってきたニコルさんと、
    戦争前後の日本人とその環境の変化を肌で感じるの養老さんが、
    戦後日本の自然環境を経験ととも懐古しつつ、現代人への提言を述べる本。


    1+1=2が納得できない人へ。
    身体を回復するというのは、違いを感じ取る感覚を取り戻すところから。

    ヒト同士、都会の中のルール。存在と言葉を同じものと捉え、概念的に組み合わせ処理していく。
    身体的、あるいは精神的にも本来の動物として感覚は、ずっと変わらない脳と身体に依然残っている。

    養老孟司さんの、人の特徴的な力の一つは、同じにする力を持っているというのは非常に頷ける。
    在るものは、全ては違うのに、同じだと考

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    2021年09月09日
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    好きなことを語るのは楽しい。虫取りが彼らに与えた影響は計り知れない。多分、この趣味も減少の一途であろう。ただコロナ禍を逆手に取ってこうした趣味にどっぷり浸かるのもいいかもしれない。香川照之の[昆虫すごいぜ]も一緒だ。自然が我々を待っている。

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    2021年09月05日
  • 養老孟司の〈逆さメガネ〉

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    バカの壁から始まって、もう何冊目になりますかね?人間の体をよく知ると、こうゆう考え方が出来るようになります。新たな気付きに感謝。

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    2021年09月02日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    読みやすさ★★★★★
    学べる★★★★★
    紹介したい★★★★
    一気読み★★★
    読み返したい★★★

    虚無。諸行無常。
    まるの日常と養老先生の視点が凝り固まった脳を解きほぐしてくれます。
    あー、私、脳が凝ってたんだなー、と気づかされます。
    やっぱり今の世は何でも行き過ぎなのだと。
    死ぬまでには養老先生の境地に至りたい。

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    2021年08月21日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    ネタバレ

    「理系の対話で人間社会をとらえ直す」と副題にあるように、各界でそれなりにとんがった理系の人たちと著者が対話をした内容をまとめた本。
    いわゆる文系の常識的なものの見方をくつがえすということがテーマになっており、自分のテーマにも沿っている。

    最近「知的複眼思考」などを通じて、多面的にものを見ることを意識しているが、よく考えたら誰かの常識をくつがえすというのは、別の視点を導入すればそれで済むことだ。自分の目からうろこを落とすことが何かとてつもなく難しいことのように思っていたが、実はそうでもない。

    その意味では、いわゆる「文系的ものの見方」と「理系的ものの見方」をぶつけあわせ、常識的なものの見方を

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    2021年07月25日
  • 日本のリアル 農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う

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    読みやすさ★★★
    学べる★★★★★
    紹介したい★★★
    一気読み★★
    読み返したい★★★★

    戦後、経済優先で自然に手を加え続けた結果、日本の農業、漁業、林業はもはや回復不可能なのか。いや、自然の適応力は偉大だ。人間が手を加えなければ、勝手に回復していくのだ。人間の短絡的な発想や行いを、いつも自然は凌駕する。科学のない時代、人が自然と共生できていた時代。お金のためではない、入れ込める仕事。本当に持続可能なものは、サミットに出るような人たちではなく、本書に登場するような人たちが一番良く知っている。

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    2021年07月11日
  • 虫とゴリラ

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    ネタバレ

    独特の感性に基づいた2人の学者の対談であり、いろいろなキーワードを拾い上げることができる。

    言葉の「同じ」という機能、
    一体化、共感、共鳴、
    職場の机の石、
    歯車、一次中枢神経とピアノ
    モノを媒介にして変わった明治維新と戦後
    人間のつくるシステムには「界面」がない
    こぼれ落ちた現象、感性

    今後、どのような世界を作っていきたいのか、日本をどうしていきたいのか、考える上で重要な観点となるのではないか。

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    2021年07月09日
  • 超バカの壁

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    最後の方に、プロとしての原則を持っているか、という話があり、大変共感した。様々な場面で他人に判断を仰がずに即時対応できるかどうかは、自分の中で考え抜いたかどうかによる。

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    2021年06月30日
  • スルメを見てイカがわかるか!

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    無理をすると続かないし、ひずみが出てくる。
    だから無意識を意識しよう、という内容。

    何かをやってだめなら、「手入れ」だけしてそっとしておく。

    読みながらいろいろアイディアが浮かび、脳をマッサージされた読後感だった。

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    2021年06月20日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の未来のお話が1年経った今も現在進行形の状況でもフィットする内容でした。専門分野の方達がそれぞれの違った視点で社会とパンデミックの関わり合いがとても参考になりました。今後さらに深掘りしたいですね。

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    2021年06月15日