養老孟司のレビュー一覧

  • 「他人」の壁

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    他愛ないサクっと読める対談なのだけど、人間関係につかれているときにはしみると思う。
    他人同士は分かり合えるほうがまれなのだから、自分を理解してもらおうと大騒ぎすることはないし、失望することもない。逆に理解し合える人のことはまれな人として大切にし、それでも自分とは違うという前提のもとでおつきあいすべし。
    物事の価値判断の基準を他人に置かず、いくつになっても好奇心を持ち、気になることは10年くらいの長いスパンであせらずやってみると人生が豊かになりそう。
    自分もそうしよう。

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    2021年03月19日
  • 猫も老人も、役立たずでけっこう NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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     まるの世界から、人間の世界のおかしなところを指摘していく養老先生。
     固定観念から脱却したいと思う人には、また一つ別の考えを得られる本だと思う。

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    2021年03月15日
  • 形を読む 生物の形態をめぐって

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    ネタバレ

    養老先生が解剖学者として考えてきた生物を対象とした形態学。生物の形を研究する過程でその後の著作につながるアイデアがいろいろ出て来たとのこと。それらは、例えば「唯脳論」「バカの壁」「遺言」などにつながる。

    以下気になったところを記す。

    形は客体のように見えて客体ではない。脳科学的には、情動ですら客観的な基準がない。まして、人の考えや思想に客観的基準があるわけがない。したがい、諸科学に普遍性はない。自分の考えを記すのは個人的作業。

    「多様性は剰余から生まれる」・・・なるほど、すごく新鮮。

    形は、意味を考えなければ、意味がない。
    形の意味は、生物の場合、①数学的・機械的、②機能的、③発生的、

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    2021年03月10日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    AIに支配されるのは人が作った世界(脳化社会)であり、自然そのものはAIにも予測不能である。人間の発達とは脳を騙すことや鈍らせることで、その過程にあるのがAIなのではないか。そう考えると、感性を磨く(というか戻す)方法は病気、例えば統合失調症などになることなのかもしれない。今回も養老先生に勇気をもらった。

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    2021年02月17日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    まぁ、いつもの養老先生トーク。「ん?!」と思って考えさせられる。いまひとつ根拠がわからない、とか、それは恣意的な解釈にすぎないのではないか、と思うことはままあるが、それを刺激にいろいろ考えてみることには価値があると思う。答えを求めるのではなく、考える種を見つける本。最後の新井紀子さんとの対談が養老先生にしてはけっこうかみ合っていて面白い。

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    2021年02月16日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    タイトルは『文系の壁と』とやや刺激的なものだが、決して文系が悪いとかどうとかという内容ではない。誤解を避けるためにサブタイトルがついているのがよく分かる。変わらないと変わる、同じと違う、わかる分からない等、紙一重だと改めて思った。もちろん文系と理系もそうなのだろう。

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    2021年01月28日
  • 唯脳論

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    ・意識とは、脳が脳のことを考えることだ
    ・下等生物には、意識がなくて、人間に意識があるのは、脳が進化してきた過程にある
    ・末梢神経と脳の神経細胞は地図関係にある
    (だから足がない人も足が痛むことがある)
    ・言語でも知覚言語と音声言語で違う

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    2021年01月09日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    「だましだまし」に生き抜く。「だましだまし」の建築。日本の風土、日本人の生き方に合うのは今よりも少し肩の力を抜いたものなのかもしれない。
    わたしには養老先生と隈さんが想像する社会がとても魅力的に感じた。

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    2021年01月08日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    AIに関して、一見すると関わりの低いように見える著者と様々なジャンルの業界の方々の対談を通して、AIに関してだけでなく、現代社会に欠けているものが伝わってくる書籍。
    AIというテーマを通して、現代社会のあらゆる問題が浮き彫りになっている。

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    2020年11月30日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    人間とAIの関係を考えている人におすすめ。

    【概要】
    ●人間とAIの関係について対談(コロナ禍以前)
    ・AIから見えてきた「人間の可能性」/羽生善治氏
    ・経済はAI化でどう変わるか/井上智洋氏
    ・AIから人間を哲学する/岡本裕一朗氏
    ・分からないことを面白がれるのが人間の脳/新井紀子氏

    【感想】
    ●書物やメディアを通じて客観的に見てみると、AIによる将来の発展について、恐いほど評価する人もいれば、懐疑的に考える人もいる。
    本書の各対談では、現実的な視点による考え方が表れており、興味深く読むことができる。
    ●AIをどうやって導入していけばよいかとても悩む。何をすることが日本にとって最適なのか

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    2020年11月16日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    養老孟司さんと4人の叡知のAIについて語らう。

    羽生善治さんとの語らいでは、AIと将棋の相性をあげてひとのもつ先入観を排除して、古い手でくることもあり勉強になるという。
    養老孟司さんのAIを高級な文房具という考え方が、たかがAIぽくて良かったです。

    井上智洋さんは、ベーシックインカムとAIの親和性をあげて、例えベーシックインカムで収入を得ても、10万円もないと思えば、働く事を選択するひとの方が多いのではと楽観的に捉える。但し、本来ひとが自然とあるべき一次産業にシフトしていくのではと考える。

    岡本裕一郎さんのAIによる効率化が必ずしも、ひとを幸せにしないと言う考え方が納得できました。ひとは

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    2020年11月15日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    誰もが気になっているだろうし、自分も気になっているコロナ後の社会。それを考えるヒントになりそうだと思って読んでみた。

    読んでみて、やはりコロナ後の世界は誰にもわからないのだという、当たり前だけれどちょっとホッとする自分なりの結論。でも、少なくともコロナ以前に戻ることはないし、新しい社会を作り上げる(あるいは、遠い未来に実現するはずだった社会を、少し近い未来に実現する)ことになるのだろうという予測はたった。

    その時に、どんな未来が待っているのか、自分はその未来でどのように立ち振る舞うのかを、いま考えなければならないという感覚を持った。

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    2020年11月14日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    養老孟司がAIをテーマに4人の識者と行った対談を収録した一冊。私自身はIT企業に勤めていることもありAIには肯定的な立場なのだが、五者五様の問題意識は謙虚に受け止めたい。少なめのボリュームながら民主主義から男性学まで縦横無尽に議論が往来する新井紀子との対談が特に面白かった。「わからないから面白い」は本当にその通りだと思う。

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    2020年11月14日
  • 虫とゴリラ

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    虫の専門家とゴリラの専門家の対談本。いかに人が自然を差し置いて自分勝手なモノの見方をしているかを考えさせられた。専門的な話を軸に、身近なテーマを幅広く扱っているため、とても読みやすく読み応えもある一冊であった。

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    2020年11月11日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    コロナが流行する前の講演で、「『遺言2.0』はいつ出ますか?」という質問に対して、先生は「それはわからないが、AIについては書きたいと思っている」とおっしゃっていた。本書は対談の形式をとってはいるものの、ある意味ではこの問題に関する先生なりの総論だと言えなくもない。
    いまから三十一年前、先生は『唯脳論』という本を書き、そのエピローグで「脳化社会」というキーワードを提示した。「脳化」とは、正確には進化の過程で生物の脳がしだいに大きくなっていくことを示すテクニカル・タームなのだが、先生はこの言葉を飛躍させて、ヒトにおいては脳が肥大化した結果、外部まで脳を拡張させ、社会そのものまで脳と化してしまった

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    2020年11月05日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    いちばん印象に残ったのは、岡山の限界集落の話。「NHKの番組で岡山の高齢者だけの限界集落を取り上げていたのね。75歳以上の人だけが住んでいる集落が、岡山には720ほどあるそうなんです。…それで俺が思うには、限界集落が720もあるということは、そこがいかに住みやすいよい場所か、ということですね。…限界集落とか言って問題視する前に、どうしてそういう生き方こそ奨励しないのかね、と思って。」

    東日本大震災後、1年以内に書かれた日経ビジネス連載のまとめなので、端々に生き方や暮らし方の再考が提言されている。コロナ禍の現状に置き換えても違和感がないので、本質的な議論がなされていたのだと感じる。暮らしを歴史

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    2020年10月27日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    某所読書会課題図書.養老さんとブレイディみかこさんに出てきたブルシット・ジョブとキーワーカーの対比、世界レベルのアイデンティティの創造(p71)、政府とIT企業の連携で見えてくる世界(p77)、国家を超える連帯の必要性(p87)、リベラル層が強権発動を言い募る危うさ(p99)、ケア階級の再認識(p133)、人と会うことの暴力性(p142)、指定感染症への指定とその後の対応(p173)などなど、考えさせられる視点が多かった.

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    2020年10月24日
  • 孟司と誠の 健康生活委員会

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    健康とは何かを考えさせられる本である。とても興味深い本ではある。2人共医者であり専門的知識を持っているから言える部分があり、賛同できるところ出来ないところもある。日本人論を二人で述べているところもあり、なるほどと納得するところもある。医学界では個性的な二人の対談は面白く読める。

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    2020年09月11日
  • 唯脳論

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    現代社会は脳が社会に反映されている、いや脳そのものになったという当時としては斬新であったと思われる31年前にあたる平成元年出版の著作。
    脳と社会に纏わることの証左を様々挙げながら、また特に著者の専門である解剖学の専門的な知識にも及んで、解説にもある通り、時々起こるような脳ブームのきっかけとなった本である。後に著書のヒット作「バカの壁」に繋がる代表作。

    もちろん脳科学にも近接領域があって、心理学や哲学の文系よりの分野を巻き込んむが、その端緒になったようだ。
    私たちは脳の中に住んでいる、という指摘をされると理解できる、というように人々が気付かないが本質的なことを著者の養老孟司は言ってくれるので結

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    2024年02月29日
  • 虫とゴリラ

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    一般教養として読むのももちろん楽しい1冊ではあるが、「教育」の視点から読み進めると、ハッと気付かされることがほんと多いなと痛感。
    今の教育がいかに自然の摂理に反してるか、養老さんと山極さんは的確かつ痛快に断じてくれているので、私にとっては清々しい気持ちにさせてくれる内容だった。
    やはり、経済界に動かされている今の日本の教育は不健全なんだなという確信を、またひとつ得ることができた。

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    2020年07月29日