あらすじ
「日本には人命尊重という概念がない」「有事になると希望的観測で動く」「損切りができない」……この国を動かす「空気」の正体を断じる。「SDGsはただのスローガン」「AIの予測はだいたいはずれる」「カーナビは人間の感性をダメにする」……流行りものにも物申す。84歳と75歳が、日本のほんとうの難題を語り尽くす。
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Posted by ブクログ
私は何でこの本を読もうと思ったのか?本屋で見たのかな。バカの壁でおなじみの養老先生とホンマでっかTVでおなじみの池田先生の対談の本。難しい話もあったけど、面白かった。不思議。なるほどなーと思いつつ読む。確かに私は何にも考えてないよなーと思う。日本人らしく空気に流されている。
Posted by ブクログ
色んな話題に話が飛ぶように見えて、どの難しい話題でも一つ一つの言葉にしっかりした芯があるなぁと感じました。今までに培ってきた知識や経験、色々な人との付き合いがこのお二人を作り上げてこられたのだと。
どんな難しい話題にもお互いについていけなくなることは全く無く、スゴい!のひと言でした。
お二人の読書にも驚かされました。
この本で感じたことは、
①自分を中心にした一方だけの意見ではいけないということ。
②日本人は同調しやすい国民性があるので流されてしまわないように。(鵜呑みにしない)
③多方向からの見方、聞く力を育てて、自分の軸を育てていくこと。(そして物事に柔軟に)
ということです。
Posted by ブクログ
コロナ(疫病、生物兵器?)とウクライナ戦争に共通するものは日常性の破壊。老齢になると最も根源的なのは日常性。環境問題とは日常性の維持問題。環境問題は議論するだけの問題から、日常性の問題になった。養老孟司・池田清彦対談集「年寄りは本気だ」、2022.7発行。エネルギー問題は水力も風力もバイオマスも太陽の活動に依存。食料も光合成で太陽に依存。地球の一次生産には限界がある。人間はそれを野生動物とシェアして生きていかなければならない。持続可能な一案は、日本の里山。電力より薪割り、そして、自給自足。
Posted by ブクログ
むちゃくちゃ頭が良くて、むちゃくちゃおもろいお二人の対談。
付いていけない話題もかなりあったけれど、ぐいぐい読み進めさせられる。
子供(未成年)の自殺について語られたくだりは胸が張り裂ける思い。承認欲求を満たしてあげること。私は子供の「見て!見て!」にいつも応えてあげられるかな…反省。
「愚かな人には、ただ頭を下げよ」
「どん底まで落ちたら、掘れ」
「人生は短い、働いている暇はない」
Posted by ブクログ
碩学の大巨匠のお二人が
あっちやこっちへと
放談しながら
きちんと 的を得たところに
着地するのは 流石です
最後の方で
養老さんが
ー若い時は「自分が」というものが大きかった。でも、 年を取ってくると、だんだん「自分」が小さくなって、相対的に「周り」が大きくなってくる。
それにこたえて、
池田さんが
ー「世のため、人のため」にならない年寄りが多いけどな。年を取っても、いつまでも自分、じぶんというやつが。
と返しておられる部分がありますが
いゃあ ほんとに おしゃる通り
と 思うことが多いので…
いやはや
かなり 爽快な読後感であります
Posted by ブクログ
すごく頭の良い2人が色々な分野の話をしているので、内容をよくよく考えて理解しながら読んでいたら長くかかってしまいました。養老先生も池田先生もとても面白い考え方をするんだなぁ…と思いました。かなり様々なことに参考になる本でした。