ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
病気はコロナだけじゃない。そして、死は誰にでも平等にやってくる。新型コロナウィルス禍と五輪、死の淵をのぞいた自身の心筋梗塞、愛猫まるの死――ヒトという生物であると実感し、2年間の体験からあらためて問い直す。人生そのものが、不要不急ではないか。それでも生きる価値はどこにあるのか。84歳の知性が考え抜いた、究極の人間論! 「壁」シリーズ4年ぶり待望の最新刊。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
バカの壁より読みやすい コロナ禍、ご自身の病気、愛猫まるの死、そういった出来事を経て考えた、先生の人生論。養老先生の本は、ただ生きているより、いろんなことを考えて生きていったほうが絶対いいよな、と思わせてくれる(当たり前なんだけど)。
ヒトの壁 著:養老 孟司 紙版 新潮新書 933 帯に、「他人の顔色をうかがい過ぎていないか」とあり また、「人がヒトであるという実感から問い直す」ともある まあ、素直ではなく、一言多い、皮肉屋としてのことばであろうと、読んでいきました 80のじじいだから、放言しても影響はないのだが、そうでな...続きを読むければ、そうとうの物議を醸しだすことは明白であろう 気になったのは、以下です 「世のため人のため」:教育勅語の「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」をいつの間に覚え、いまだに忘れていない 「良いことは、人に知られないようになりなさい」、つまり悪いことと同じだなぁ 不要不急は、実は若い頃からのなやみだった。不要は不用に通ず ヒトとウィルスの、不要不急の関係がいかに深いか それはヒトゲノムの解析が進んで分かったことである ヒトゲノムの4割がウィルス由来だとする報告を読んだことがある その4割がどのような機能を持つか、ほとんどまったく不明である 部分を見れば全体はボケる ウィルスがわかった分だけ、細胞がボケる これを私は認識における不確定性原理と読んだことがある 認識は世界を変える 同時に自分を変えてします なにしろ風邪一つでも世界は変わるのだ その認識のもとになる理解は実は、「向うから」やって来る アッ、わかった、というのは、「向うから」来るのだ ヒトの一生とは、「起きて半畳、寝て一畳」の世界であろう ジョブズ 「夜には死ぬという前提で毎日を始める」 ゲーテ ファウストは世界のすべてを知りたいために悪魔と取引をする 現代では、自然科学教、工学技術教が正統と化し、それが自己隠蔽する 「コンピュータが囲碁の名人に勝った」と書かれることがある 本当は、プログラムを書いた技術者と、彼を雇った会社が勝ったのだ ほとんどだれもそれを指摘しない、犯人は隠ぺいされている 「わかったこと」は、要するに世界は不可解、「わからないということ」だったというのである だんだん理屈というものを信用しなくなってきた。 別に理屈が嫌いというのではない 好きなんだけど、信用しない イチローが引退するときに、近頃の野球は面白くなくなったというふうに言ったという 理屈通りになっていくから、面白くないのであろう ヒトは適応性の高い生きもので、極寒の地に住むイヌイットから、熱帯雨林に住むピグミーまで存在する 同様にして、ヒトは、AI社会に適用してしまう可能性が高い その意味でじつは、AIがひとに似てくるのではない、ヒトがAIn似てくるのである 生きること自体に努力が必要になる そういう状況では、人は生きることを実感する 戦前がウソなら、戦後日本もウソの塊だと思えたらよかったので、「一億玉砕」「本土決戦」と、「平和」「民主主義」を同じようなものだと見れば済んだのである 厳密に言うなら、私は、日本社会そのものを受け入れていなかったので、一種のヨソ者として現代社会を生きて来たのだと思う 死は人称関係だと考えるようになって、人間関係を見直すようになった なせばなる、なさねばならぬ、なにごとも、ならぬは人の、なさぬなりけり:なせばなる日本 目次 1 人生は不要不急か 2 新しい宗教が生まれる 3 ヒトはAIに似てきている 4 人生とはそんなもの 5 自殺する人とどう接するか 6 なせばなる日本 7 コロナ下の日常 8 ヒト、猫を飼う ISBN:9784106109331 出版社:新潮社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:780円(本体) 発売日:2021年12月20日
人の機能を細分化すると社会の構図と同じになる。意識に無があるように都市機能に無秩序【欠陥】があるのは力学による負の自然作用らしい。 シンギュラリティ到来により完全社会が実現した時、負の矛先はどこへ向けられるのか…
養老先生の思考を辿ることができる本のひとつ。 あんまり小難しい内容だって身構えなくても大丈夫。 どこにいるどのような人間に対しても一定の理解をしていているように見えます。 長く生きることでしか到達できない答えがあるんじゃないかって思えてくる。 この人のようなものの考え方、感じ方ができるように...続きを読むなってみたい…そういう、なんだか不思議な魅力があります。 静かにこちらに語りかけてくれるような文体で、尖りを感じない。 ご本人も仰っているように、“常識的”な価値観…。 そういうものを獲得した上で、犯人に伝わる形にすることの、どれだけ尊いことか。 生き方とお手本になる、マイ・ベスト・エッセイに入ります!
200ページ程度とそんなに長い書籍ではないけれど、幾分読むのに時間がかかった。 気になるところでその都度立ち止まってゆっくりと咀嚼する必要があったからだ。 物質と反物質的な考えが全ての物事に当てはめられるように思えた。 意識化≒都市化 もう少し時間が必要
バカの壁に続いて2冊目ですが
昨年NewsPicksの動画に養老先生が出ていて、自分の半分くらいの年齢であるホリエモンや、その更に半分くらいの大学院生と共演されていたのだが、そんな若い人達の意見を素直に聞いている姿がとても印象的だった。 少し厭世的な見方をしているのが思い込みや意固地にならずにいられてる理由なのかも知れない。 ...続きを読む この本も厭世的、というか徒然草のようで、先生独自の目線でコロナ禍の日本を眺めている。悲観も楽観もしていないのが殊更吉田兼好ぽい。連日の感染者数ニュースに憂鬱を感じている方におすすめです。
#深い #タメになる
養老孟司という人間について分かる。 世間的に賢いとされる人間が、年老いて死期が近い今、人生を振り返りどう考えるか、死に対してどう思うか、今の世界に対して何を思うか、が記されている。 読んでいる時、徒然草の冒頭、 「徒然なるままにひぐらし〜」 の一節が思い浮かんだ。 言語化するに足りる知性、やる...続きを読む気を持ち合わせていないため詳細は省くが、私のこれからの人生を、どのように考え、どのように全うするか、少なからず影響すると思う。 様々なことを考えながらも、全てに対してあえて結論を出さない感じが読みやすく、歳を重ねながらも柔軟な頭の良い人なのだろうと思わされた。 その他壁シリーズも読みたいと思う。
私なんかが言うのは大変厚かましいですが、養老孟司さんは「めちゃくちゃ優秀でとんでもなく頭のいい人」らしく、私個人もそう思いました。 もう一度言うけどこんな素晴らしい方の評価などすることがそもそも論外ですよね。書くけど。 戦争時代からの84年間…長い年月で本当にいろんなことに直面されてきた人の感性など...続きを読む、 平和ぼけぼけ平成世代じゃ到底共感はできませんが、 何度かどきっとさせられたり、少し止まって考えさせられたりしました。
昭和12年生まれの著者が、コロナ渦、そして、入院とか、外に出る機会が少ない中、書くネタが少ない中、長い人生の間に培った智恵・知識をバックボーンに自然体で書き綴ったのがこの本のようである。 まえがき 1人生は不要不急か 2新しい宗教が生まれる 3ヒトはAIに似てきている 4人生とはそんなもの 5自殺す...続きを読むるヒトとどう接するか 6なせばなる日本 7コロナ下の日常 8ヒト、猫を飼う あとがき 哲学者でも、経済学者でも、社会学者でもない、宗教家でもない、一風変わった解剖学者で昆虫と猫が好きな著者の感性になんとなく接するのもいいのではないでしょうか(笑)。
先生が医者嫌いというのは以前から知っていたが、では“なぜ医者嫌いなのか?”とそれによってどういった先生に不都合があるからなのかを本書で知ることが出来て面白かった。 正直その内容については個人的に衝撃を受けるくらい納得させられた。 自分もそうだからという思いが強いからなのだと思う。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ヒトの壁(新潮新書)
新刊情報をお知らせします。
養老孟司
フォロー機能について
「新潮新書」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
人生の壁(新潮新書)
赤塚不二夫生誕80年企画 バカ田大学講義録なのだ!
生きるとはどういうことか
命と向き合う -老いと日本人とがんの壁-
江戸の智恵 「三方良し」で日本は復活する
試し読み
絵になる子育てなんかない
AIの壁 人間の知性を問いなおす
老い方、死に方
「養老孟司」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ヒトの壁(新潮新書) ページトップヘ