養老孟司のレビュー一覧

  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    養老孟司氏と元国土交通省竹村河川局長との対談形式の本である。
    幼年期を少国民と過ごされた方らしいコメントがほんの少し目に入るが、
    意図的に読み飛ばす。情報は多く入手し吟味する。

    以下に備忘録を掲載。
    <石油>
    ・アメリカの自由経済は原油価格を一定にするに限りの自由:無限にオイルを供給することが条件
    ・1965年に油田の発見がピークであり、ゆえに石油の供給ピークは現在。
    ・アメリカは第二次世界大戦頃まではダントツで石油産出国だったが60年代から輸入国になる。
    ・肺がんを引き起こすのは煙草ではなく、車等の公害が主因。
    ・排出権は炭酸ガス規制上で成立する商売
    ・アメリカのエネルギー問題は解決が難し

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    2010年11月14日
  • 環境を知るとはどういうことか 流域思考のすすめ

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    以前からずっと気になっていた場所、小網代。
    その小網代が載っていたので思わず買いました。
    小網代を養老氏と岸氏が歩きまわっての対談という、ちょっと変わった形式。
    内容的には小網代の話を皮切りに、「流域思考」について考えていくという構成です。子供の頃、川で遊び、川とともに育ってきた人には是非とも読んでいただきたい一冊です。

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    2010年07月16日
  • 読まない力

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    共感。やはり、今の時代何かがおかしい。そのおかしさというか違和感はどこから来るのかの回答が示されている。特に環境問題に関しての主張は参考になった。ガソリン文化(物質至上主義)の終焉とピークアウトによる文化の転換点という考えは非常に面白かった。なるほどね。そう言われるとストンと落ちた。文体も飾らなくて、理論的で良い。

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    2010年05月01日
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    『三人寄れば虫の知恵』と内容は似た感じですが…

    ”キノコは茹でれば何でも食える”

    という記述に目が点!

    やってみたいですが、ちょっと勇気が出ません。

    スズメバチを平気で捕まえるような人が言うセリフじゃないってか(笑)

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    2010年04月23日
  • スルメを見てイカがわかるか!

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    意識化された人工と無意識領域にある自然、その境界を「手入れ」によって馴染ませると云う方法論が面白かった。原理主義については全く同感。反原理主義ではなく非原理主義であるべきだ。非原理主義は価値相対主義でもある。絶対なるものは存在しない、たとえ存在しても人間には認識出来ない。

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    2010年04月14日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    メディアが喧伝し始めた所謂〝環境問題〟を見つめ直すよいきっかけになります。養老氏、竹村氏の主張の根拠となる統計データ、文献など、非常に興味深い情報を披露しています。

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    2010年03月22日
  • 無思想の発見

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    日本人と西洋人との違いを教えてくれる本。
    でも、その内容を要約しろと言われても、なかなか難しい…
    読んで心で感じ取るのが精いっぱい。
    でも、養老さんのおっしゃりたいことは感じ取ることはできる。

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    2010年02月28日
  • 耳で考える ――脳は名曲を欲する

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    解剖学者の養老孟司と作曲家の久石譲の対談。
    都会では人々は脳化しているそうで、田舎に参勤交代しようと言っています。ほかにもためになることをたくさん話しているので、お勧めです。ホイヘンスの振り子時計の話もおもしろいし、新書なのに読みやすい点も良いです。

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    2009年11月30日
  • 耳で考える ――脳は名曲を欲する

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    おもしろい!!
    色々な身の回りの事柄が、音楽や脳科学や体のつくりに絡めてあって、
    へー!!っていう新しい発見がいっぱいあった。
    養老孟司みたいに、もっとどっしりと構えて、ちょっとした世界の変化になんか負けないくらい客観的に物事をとらえられたら、楽しいやろうなーって思った。

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    2009年11月03日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    博識な二人の対談形式。

    世の中の色々な社会問題に対して二人の見解に触れられる一冊です。

    仮説をしっかりと立て、それに対して図や資料を使って分析し、立証しているし、
    仮説自体もおもしろく思慮深さを感じることができる一冊です。
    普段の新聞やテレビの出来事を深く掘り下げて世の中の問題に対面している二人はとてもかっこいい。

    もっともっと勉強しようと思える一冊です。

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    2009年10月09日
  • 養老孟司の〈逆さメガネ〉

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    p116『なにかを一生懸命に、素人が子どものために、ひたすらやってくれたんです。つまりそれです。無償の行為とは。見ているのは、おそらく神様だけです。それも、見ているかどうか、神様はめったにでてきませんから、わかりませんな。』
    p124『常識は実は意識されずに変わります。だから老人は気がつかないで時代遅れになるし、若者は無意識に変わっているから、その説明が十分には出来ません。それが世代のズレです。』『知るということは、本質としての自分も代わるということです。それを大げさに表現するなら、自分が別人になる。若い世代には、その感覚が全く消えたということでしょう。自分という確固とした実在があって、それに

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    理科系の視点として「モノ」から物流、歴史、環境問題を論じようという養老氏の試みにより出版された本。
    人間の感情や、思想から行動が起こるのではなく、全ての事象は「モノ」に起因するという信念を養老氏は持っているというが、随所に前者の文系的視点での議論もあり、「モノ」だけで議論することの難しさを感じる。

    好き勝手に喋っている対談なので、逆に読みやすい。

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    物事のうわべだけを見て分かったつもりになってる。今の日本にはそういう人ばかりいる。 もっと物事の本質を見抜く「ものの見方・考え方」を身に着けておかないと、この先大変ですよ。 という感じの内容です。 読んでると、自分の中の「バカの壁」に気づかされ、目が開いて行く心地がしました。

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    2013年03月16日
  • 読まない力

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    雑誌の時評をそのまま載せた本。愚痴っぽい部分が軽くて読みやすい。
    色々な事件や出来事に対して著者の思った事がストレートに書かれている。

    ただし、その内容が正しいのか、間違っているのかは分からない。
    判断は読者に委ねられている。

    言葉や文字は過去の産物であり、常に現在の状況と比較し判断しなければならない。疑いを持ちながら行う一連の流れを、著者の養老さんは望んでいるのではないかと思う。

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    2009年10月04日
  • ぼちぼち結論

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    世の中何億人と人がいるので、既出の考え方も幾つかはあるかもしれません。
    (更に時評であるため、論理の展開に時間軸がある)
    しかしそれを考慮したとしても、話が全て綺麗にまとまっており、読み応えがあります。

    日本で話題になった事件について書いていますが、大半が虫の話や大学時代の話から始まります。
    日常のありふれた話題からさりげなく本題に持っていけるのだから、やはり養老さんは凄いです。

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    2009年10月04日
  • からだを読む

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    全体的に満足ですけど、特に舌、口、喉あたりの章がすっごい面白かった!鏡を片手に読みましたよ。自分の物を食べながら読んだときもあって、そのときは舌の動きを意識しながら食べましたよ。養老さんがやってみろ、と言うことはやってみましたよ。私も人間の体はよくできてるな〜とか思っていたタチなんで、気道と食道について指摘されたときはショックを・・。でも、だからこそ喋れるのであって・・・よくできている、とは思わなくなったけれど、やっぱり人間の体は面白い。それに養老さんも面白い。彼のアフォリズムに口がニヤニヤしてしまった。「口惜しかったら、ツバを飲みながら息をしてごらんなさい。君がブタならそれは可能だが、君がヒ

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    2009年10月07日
  • 自分の頭と身体で考える

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    ・視点の同時並行処理と支点の複数あること(支点を消すこと)の自由
    ・丹田に支点を置くと全身がうまく強調的に動いてくれる
    ・その人がその人であり続けるのは美意識
    ・都市化してくると起こる出来事が人間のせい意外考えられなくなってくる
    ・日本語の特殊性(意味の二重性)。日本人として暮らす方が芸がいる
    ・効率のいい動きは安易な動きを一度解体して再構築すること
    ・研究法、稽古方は何を不自由にして、何をやりやすくするかという設計

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    値段(760円)の割に相当お得な本である。
    きっかけ:石破茂農林水産大臣のすすめ
    普段考えてもみなかった視点を得られ、世の中の見方に関して相当考えさせられた。自分たちの存在のベースになっているものはエネルギーということに気付かされた。

    ○アメリカの言う自由経済は、原油価格が上がらないという前提あっての概念なんですよ。(p14)
     アメリカの言う自由経済には、実は「無限にオイルを供給する」という条件があった。
    ex;70年代から石油の輸入国になる フランクリン・ルーズベルトが、40年代半ばにすでにサウジに行っている。

    ○先の日米戦争は油で始まり油で終わった。(p20)
     ヒトラーがバルバロ

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    2009年10月04日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    社会の変化の表層を追いかけている。いつでも足元がグラグラと不安定だ。
    養老先生は現代社会のさまざまな課題を概念ではなく具体的なモノやデータに即して考えれば本質が見えてくると言う。ダム行政に手腕を発揮してきた国土交通省河川局長との対談や農業経済学者との鼎談で見えてくる事象に、そうだったのか!!と胸に手を当ててしまった。

    あの昭和天皇は「先の日米戦争は油(石油)で始まり油で終わった」とか「雑草という草はない」など自然科学者として健全な精神を持っていたとの部分も記憶に残る。
    日本の環境や食料、エネルギーについてきちんとした視点を持つことを学んだ。

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    2009年10月07日
  • 養老孟司の〈逆さメガネ〉

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    個人的に最も尊敬する養老孟司氏の著書。

    物事の本質の見方、捉え方が凄い!!

    是非皆さんも読んで下さい。

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    2009年10月04日