【感想・ネタバレ】読まない力のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

共感。やはり、今の時代何かがおかしい。そのおかしさというか違和感はどこから来るのかの回答が示されている。特に環境問題に関しての主張は参考になった。ガソリン文化(物質至上主義)の終焉とピークアウトによる文化の転換点という考えは非常に面白かった。なるほどね。そう言われるとストンと落ちた。文体も飾らなくて、理論的で良い。

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2010年05月01日

Posted by ブクログ

雑誌の時評をそのまま載せた本。愚痴っぽい部分が軽くて読みやすい。
色々な事件や出来事に対して著者の思った事がストレートに書かれている。

ただし、その内容が正しいのか、間違っているのかは分からない。
判断は読者に委ねられている。

言葉や文字は過去の産物であり、常に現在の状況と比較し判断しなければならない。疑いを持ちながら行う一連の流れを、著者の養老さんは望んでいるのではないかと思う。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

養老氏の考え方が好きです。
言葉をどこまで信じるか。変わる自分と変わらぬ情報。
養老氏のおかげで「諸行無常」を意識することができています。

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2011年12月07日

Posted by ブクログ

2002年3月から2007年12月まで雑誌Voiceに連載された時評集。内容はやはり「唯脳論」の敷衍。変わる自分と変わらない情報、と云う概念はとても面白い。ここで問題視されている事柄で、2011年現在深刻化しているものが多い。

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2011年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
言葉は意識の産物である。
現代は意識優先、つまり脳化社会で、だから情報化社会になる。
人生は『意識のみ』になってしまった」…。
著者はあまり言葉を信用していない。
言葉を読み過ぎず、解剖学者の眼で世の中を見つめ、静かに考える。
すると現代日本人が気づかない、人間社会を取り巻くシステムが立ち現れる。
本書は二〇〇二年以降の日本と世界を論じた時評集。
石油問題、自衛隊のイラク派兵、靖国参拝、振り込め詐欺、オリンピック…。
日本人がいかに行動すべきかを考える上で示唆に富む一冊。

[ 目次 ]
第1章 石油と文明
第2章 社会と世間
第3章 都市と環境
第4章 政治と政治家
第5章 世界と日本
第6章 人間と人生

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月23日

Posted by ブクログ

先入観とか、固定観念に違う視点を与えてくれる。
ああ、そうゆう見方もあるよなぁ。と、すとんと納得できることや、納得できないけれど、面白いなと思うことが書いてあり、楽しんで読めました。

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2013年07月21日

Posted by ブクログ

雑誌voiceの時評をまとめたものなので、今読むと昔の自治ネタで著者が繰り返す「済んだこと」感が強い。
しかし、戦争についてや外交についての考え方はとても勉強になった。「反日に感謝」についてはユーモアと皮肉に富んでいて面白かった。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

本書は、「政治、環境、世界に対する日本、人生、生き方」などに対する思いつきを心の赴くままに、というよなスタイルで書きなぐった養老孟司のブログである。ブログなので、何のまとまりもなく、ダラダラという印象はぬぐえない。面白くない。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

雑誌Voiceに掲載されたコラムだから一つ一つが読み切り。大体2004年とかそれくらいの時事問題に触れ、養老孟司が感想を綴る。そういえばこんな事もあったと懐かしい。事件は風化する。そして繰り返しながら少しずつ良くはなっているのだろうか。そう思いたいものである。

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2017年04月03日

Posted by ブクログ

現代は情報化社会と言われる。情報は文字が中心であり、情報化社会とは、文字が溢れる時代と言える。そして、文字情報は脳で処理するから、情報化社会とは、脳化社会とも言える。
現代は言葉のインフレが起こっていると、この本を読んで感じた。
例えば、テレビ番組にもテロップが出ることが多い。音を聞きながらテロップも読む。もはや、テレビ番組にはテロップの文字が欠かせない。
文字の重要度が増しているのである。
しかし、言葉が溢れる現代は、言葉の価値が下がり、言葉が軽量化する。ゆえに政治家の失言が増え、それを批判するマスコミの声が飛び交う。そしてそれに感化された民衆の批判の声によって、政治家が辞任する。
結果的に、言葉が言葉を生み、政治家も民衆も言葉に振り回されることになる。
オレオレ詐欺も言葉を重視した結果だと著者は言う。言葉は軽量化しているにも関わらず、同時に重視されてもいるという両者を合わせ持った状態が現代と言えないか。

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2016年04月11日

Posted by ブクログ

 よく読むということは、とりもなおさず、なにを読まないでおくべきか判断するということだ。 読みすぎは逆効果というわけだ。

  現代は意識優先の脳化社会すなわち情報化社会である。だから言葉をあまりに重要視しすぎるし、読みすぎてしまう。読みすぎてしまうから生きにくくなる。なぜなら、人間は意識ではないからである。意識がない時間は人生の3分の1以上あるのだから、意識は人間の一部に過ぎない。そこを履き違えて、意識だけが自分である、そして自分の本質は永遠に変化しえないのだという思い込みが自己を蝕むことになる。

 いつまでたっても変わらないのは情報であって自分ではない。「万物は流転する」とヘラクレイトスはいった。しかし、万物は流転するという情報は流転していないのがその証拠だ。諸行無常、人間こそが変わっていくのだ。

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2011年08月10日

Posted by ブクログ

見開き一ページごとに一つの題が付いてあり、読みやすい印象を受けた。また種々の内容があるが、一貫して養老氏の考えがあるため、自分の中で噛み砕いて吸収しなければならなかった。やはり、養老氏はすごく『知』的な人物であるなと思った。

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2010年07月21日

Posted by ブクログ

養老孟司氏のコラムは、ふつう、簡単に「差別だ」とか、「エコだ」とかで思考停止しているぶぶんをグラグラ動かしてくれて、ありがたい。

<国立大学の教授に国家公務員の服務規程を応用したら、大学なんぞ違反行為だけでもある。>とは、これを書いた時点では、「でも、べつに警察もひまじゃないから、まさか、、」ということもあったのかもしれないが、いまや、本気で逮捕されてるひとが出てきている、ということでは予言的なくだりだ。

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2010年04月03日

Posted by ブクログ

たまたま、夕食の際に、妻と「いつのできごとだったっけ?」と考え込んでいた出来事の時期が、偶然この本の「注」に出ていたので、すっきりしました。時系列でなく、分野ごとの章立てになっているので、その都度、頭を切り替えて読みましょう。

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2011年08月03日

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