養老孟司のレビュー一覧

  • バカの壁
    【オバサンから学ぶことがたくさんあると思う】
    21年前に出版された本でしたが、
    きちんと読んでおりませんでした。
    養老先生が当時から懸念していた社会の在り方は、
    さらに顕在化しているようで、
    まったく今読んでもうなずける、どころか、 それ以上でした。

    先日読んだ、C.W.ニコルさんとの対...続きを読む
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと
    元々虫好きなヤマザキ氏が箱根の養老氏の昆虫館?を訪ねた事から始まった、養老孟司氏とヤマザキマリ氏の対談集。
    虫嫌いの私としたらちょい距離を置いて、と思ったが確かに導入部や例えで昆虫は出てくるものの、大半は2人の全方位にわたる博識の一端を垣間見せてくれる対話で、深く深く同意しながら読み終えた。
  • 時間をかけて考える 養老先生の読書論
    この本は、この本だけで終わらない。
    次々と次の本へと興味や世界が繋がっていく為、本を紹介されて「ハイそうですか。」と、終わらないものです。
    今回の一読で繋がった本を早速探しに行ってきます。
    また読書の連鎖が途切れた時に手に取ろうと思います。
  • 「自分」の壁
    「自分」の壁
    著:養老 孟司
    紙版
    新潮新書 576

    最初の主題はいわゆる「自分」という問題です。
    残りはなんとなくそれにも絡んだ、さまざま話題です

    気になったのは、以下です

    ・戦後、日本人は、「自分」を重要視する傾向が強くなりました
     これは欧米からの影響によることころが大きいでしょう
     そ...続きを読む
  • 生きるとはどういうことか
    【目次】

    まえがき

     人生
    人は何のために生きるのか/生きているという話/死なないつもり/発見の眼 自分の発見/人生論/生きるとはどういうことか

     環境
    いのちの大切さ/水と虫/里地里山を想う/田舎暮らしの勧め/半農のすすめ/島の自然

     思考
    時空と納得/隣の芝生/科学とはなにか/自我と死/...続きを読む
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと
    博識なお二人の対談。読み応えがあった。
    割にさらっと読める感覚もある。
    と言いながらじっくり用語を調べながら読んだが。。

    目標をたてるというよりながされるように生きる。
    それも素敵だし自然に近いと確かに思う。
    ただ、楽に生きたいと思うが故に数学に逃げ、機械に逃げ、システムエンジニアになった自分から...続きを読む
  • 無思想の発見
    読みやすいが、養老さん節が多い(笑)しかし、日本の思想を総まとめ出来るし、最後には「じゃあどうするのか」という部分まで書いてくれている親切な本だと思う。
  • バカの壁
    読みにくい。自分は、以下の様に理解しました。
    人間は都市化した(集まって暮らし、分業して同じことしかしなくなった。)ので、世界は不確かなもの(いつ死んでもおかしくない、死んだ後どうなるのか、生きる意味とは)なのに確かなものが欲しくなった。そこに付け込むのが一神教、一元論で、帰依すれば悩まず楽になれる...続きを読む
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた
    養老先生の本は今まで色々読んできたが、いつ読んでも心に響く。「脳化」した世界で、自然じゃないことにも気づかず、色々な物事をきちんと処理しようとアクセクしてしまう自分には、時々養老孟司の本が必要かも。養老先生の自伝の部分も、Q &Aの部分も、とても興味深く、共鳴するところがある。
    養老ファンにも、養老...続きを読む
  • 日本の歪み
    1人ずつの考えが面白いのに、3人まとまったらどうなるんや?って思いながら読んでました。

    幅広いテーマで日本のことを考えられるのでおすすめです。
  • まともバカ~そもそも始まりは頭の中
    養老孟司先生すごくまともな人だと尊敬します

    言語化するのが難しい
    なんかモヤモヤしているようなことは
    自然からどんどん離れて都市化していること
    なんだろうなと読んでいて思うと、いろいろつじつまがあってくるので、ほんとにそんなんだと思いました

    子どもは自然で、それを自然からどんどん遠のかせる事が大...続きを読む
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか
    説明して分かってもらいたい藻谷浩介と、聞かれれば自分の考えを話すことはできるけど自分からはあまり能動的に発信しない養老孟司の対談本。2038年の南海トラフ巨大地震の話、循環再生で自足する話、教育の話。どれも単独で完結する話ではなくて、互いに関連している。その根っこには日本人の特性みたいなものがあって...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 養老先生と虫 ~役立たずでいいじゃない~
    アシナガバチに刺された養老先生の横で、アシナガバチの巣から、ハチノコを食べるラオスの人。日本人から見ると奇異に映るが、ラオスの人にとっては、それが日常なのだろう。
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力
    アンケート、面接、問診など、質問をしたり、受けたりする機会はたくさんあります
    それは目的があって、そのためどうすれば、うまく質問できるか、そんな本はたくさんあります。この本はタイトルの通り、それ以前の「問う」とはどういうことか、を考えさせられます。
  • 考える読書
    【養老孟司先生の、推理小説&ファンタジー論、とその他】
    本とは、特にフィクションとは何か、読書するとは何か、そういったことを深く考えさせられるエッセイ集。
    養老先生が、2000年ごろから2004年ごろに定期的に書かれていたものを収録してある。
    一見どこに行きつくか分からないような話が、ちゃんと着地す...続きを読む
  • ものがわかるということ
    「わかる」ということは、「体感する」「実感する」「身につく」「腑に落ちる」という身体的な表現が言わんとしているわかり方と、「知っている」「理解できる」「読んだことある」という脳・意識的な表現で示すわかり方と二通りあって、どちらも大事なことなのだけれど、昨今は、特に都市部では、後者の方が幅を利かせてい...続きを読む
  • ものがわかるということ
    わかるということの答えは載っていません。
    これは、ヒント本です。
    答えのないものは考えれば考える程に新たな疑問が出てきます。
    養老先生のまどろっこしい語りの中で、答えは一人一人違う形で存在することは、わかりました。
    考えることは楽しいですね。
  • なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた
    有名な解剖学者で虫好きな養老先生。よくものを考える人なんだなと思った。人が作った人工物ばかりに囲まれていないで、もっと自然と触れ合うといいというメッセージが強烈だった。読書好きが高じて、私もこの頃少しはものをよく考えられるようになったので、ちょっと嬉しい。
  • 養老孟司の旅する脳
    非常に教養が身につく文章だと感じました。

    音楽と数学の関連性についての話が面白かった、難しくてよくわかんなかったけど。

    自分に合った仕事を探すのではなく、社会のニーズを把握して、そこに合った自分にしていく。

    そして学生と教授の立場の違い…
    あの養老孟司先生も一人の人間として一歩一歩前進してきた...続きを読む
  • ひとはなぜ戦争をするのか
    昔会社のお偉い方におすすめされて読んで以降、度々読み返しています。
    アインシュタインとフロイトによる手紙のやり取りが掲載されているだけなので本編は短いです。
    ですがとても考えさせられますし、人間の本能についてすごく納得できた一冊です。
    この本のおかげで私は良い意味で「人間に期待をしない」ことを学びま...続きを読む