養老孟司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現代人の日常には、現実が無い 岩村暢子
岩村さんと言う方は毎年食DRIVEと言う定点観測をやってるらしい。同じ人に食生活アンケート、1週間のすべてのメニューの写真と日記、そして家族の誰が食べなぜそう言うメニューに下かの調査をし、食生活はこうしたいと言う意識と実際の矛盾を突き合わせる。その中で一緒に食事をせず、バラバラに食べる家族が増えて来ていると言う。う〜ん、高校あたりから自分で作って食ってる割合が高いので全く違和感を感じないなあ。ごちそうの意味が変わり、高価な物ではなく自分の好きな物だけを食べれるのがごちそうだと。それとご飯を残しちゃいけないと言われなくなってるらしい。
まあそう言う文脈で「 -
Posted by ブクログ
養老さんの本は、学術的なんだけども分かっていることだけをつらつらと述べるわけではなく、分かってないことは分かってない、少なくとも自分は知らないということを正直に書いてくれているので自分には非常に面白く読める。
解剖の教科書にも同じようなことが書いてあるかもしれないが、そこには判明していることしか書いていない。これこれがこうだからさあ覚えろ、という内容だけ。
まあ、教科書だからそういうスタンスじゃないと成り立たないんだけども、はっきり言ってつまらないし、ほんとに確実に合ってるんだな!と思うときもある。実際、人間の体に絶対なんて無いわけだし。
だから、大腸と小腸の違いは結腸ヒモが三本合って腹膜 -
Posted by ブクログ
日本の将来は暗くない。すごい仕事人がいる。
(1)最初の岩村暢子さん、食卓の調査を通じて、日本の家庭の変化、アポしないと家族が集まれない家庭の状況、家族が
子供を面倒みないで、生活保護が増えるという分析など、相当リアル、説得力あり。
参考図書『変わる家族 変わる食卓』『親の顔がみてみたい 調査』
(2)農地を耕さないで冷害にも強い米をつくる岩澤信夫さん、冬期湛水と組み合わせて、ドジョウが発生して、植生が回復し、雑草が生えにくくなる。
(3)気仙沼でいち早く牡蠣養殖を復活、海を再生するために森の再生に取り組む、畠山重篤さん。
参考図書 養老孟司ほか『環境を知るとはどういうことか』 -
-
Posted by ブクログ
世の中には様々な仕事がある。
ものを生み出す仕事、加工する仕事、それを届ける仕事。
さらにはそれを円滑に行うための様々なサービス、
娯楽、教育、等々...。
その中でももっとも根源的なものと思われる
第一次産業が、しかし今の日本では壊滅の危機に瀕している。
そんな農業、漁業、林業、そして食という
4つのジャンルから、現代の「日本のリアル」を探る試み。
経済を優先するあまり、存続が難しくなっている
日本の第一次産業であるが、その状況の中でも諦めずに
解決方法を考え、実行する人物たち。
彼らとの対談の中から、きっと日本再生のヒントが
見つかるものと期待する。