養老孟司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「自分」というテーマについて、著者の養老孟司さんが語った本です。
「自分」は矢印に過ぎない。この第一章で語られる、「自分の意識とは、社会の中で自分の現在地を確認するための矢印である」という考えは、その後展開される思考の根本となるものであり、多くの転勤で各地を転々としてきた私には、とてもしっくりくる考えでした。
社会と自分の関係性について、少しも悩まないという社会人はいないのではないでしょうか?本書は、そんな悩みにひと匙のアイデアをくれたような気がします。
最後に、本書はこれまでに出版された「バカの壁」「死の壁」「超バカの壁」の3冊で語られてきた、自分と他人、自分自身、そして自分と社会につ -
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Posted by ブクログ
最初に「バカの壁」が芽生えるのは2歳から5歳である。全能感が芽生え「なんでもできる」「自分は完璧な存在だ」というような状態が10歳まで続き、以降は自分を客観的に認識し、「自分は何でもできない」という自己認識することが心理的発達で不可欠な過程であり悪ではない。
さて、本著が言うところの「バカの壁」とは、10代に知識を蓄え、勉学に励み、多くの経験を積み重ね、多様な人間関係を通して、「自分の無知を知らないバカの壁」が完成する。私たちはそもそも、義務教育でも以降の高校や大学でも本著が指摘しているような自己反省と批判的思考は学ぶこともなく、そういう環境に遭遇に出会いづらい。だが、出会いや環境ばかりのせい -
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バカの壁
養老孟司/著
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**あらすじ**
見えない「壁」がわかると世の中が見えてくる。気が楽になる。
「話せばわかる」なんて大ウソ! イタズラ小僧と父親、イスラム原理主義者と米国、若者と老人。互いに話が通じないのは、そこに「バカの壁」が立ちはだかっているからである。いつの間にか私たちを囲む様々な「壁」。それを知ることで世界の見方が分かってくる。
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**感想**
養老孟司さんの「壁シリーズ」は、最新作の『人生の壁』に続き、今回が2作目の読書となりました。本作『バカの壁』はシリーズの中でも最も有名で売れている一冊とのことですが、個人的には『人生の壁』の方が、より分かりやすく