【感想・ネタバレ】日本が心配のレビュー

あらすじ

将来、南海トラフ巨大地震が日本を襲い、死者32万人など莫大な被害が出ることが予想されている。「地震後の日本社会が心配」と語る養老孟司が、地震と災害後の日本について識者と語る。発生時期の予測、日本人の被害や避難・疎開のシミュレーション、首都直下地震と連続して起きた場合の最悪ケース、津波や復興が変える自然環境……。日本人が行なうべき「備え」と復興後のビジョンを問う。 〈目次より〉第一章 2038年、南海トラフ地震が起こる 尾池和夫(京都大学名誉教授)×養老孟司 ●まず「地球を知る」ことが大切 ●活断層とは何か ●大地震が歴史を変える etc. 第二章 被災のシミュレーションと復興ビジョン 廣井 悠(東京大学教授)×養老孟司 ●電話ボックス一つ分に六人が詰め込まれる――帰宅困難問題 ●震災疎開により都市への一極集中が進む ●お祭りをやっている地域は防災に強い? etc. 第三章 巨大地震後の日本経済 デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社社長)×養老孟司 ●日本には「事前対応」という発想がない? ●最悪のシナリオ――日本は中国の属国になる? ●文化財の耐震工事を行なえばリスクが高まる? etc. 第四章 復興後、自然環境はどう変化するのか 永幡嘉之(自然写真家)×養老孟司 ●津波から二年後に起こった予想外の変化 ●復旧事業に「待った!」 ●南海トラフの復旧事業に東北の教訓は生かせるか

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Posted by ブクログ

まったく予備知識なく養老先生&タイトルだけで手にした本。まさかの地震本でした笑
災害はもうどうしようもなく、なるようにしかならないと思うが、養老先生が南海トラフ地震発生の後の日本がどうなるか、そこまでは生きていたいというその思いに凄い人だなと改めて感じ入った

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

南海トラフというと、震災が起きた直後や渦中を乗り切ることに視点が行きがちだったけど、その後の社会/経済/果ては自然環境まで考えると、本当に「今の、このままの日本では本当にヤバい、まずい、心配」となった。
2038年まで、何ができる?

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

養老孟司が地震学など様々な分野の識者と、南海トラフ地震や関東大震災が起きた時に、起こりうるであろうことを憂いながら、対談する内容。
大地震が起きた時のことを考えるきっかけになる。全体的に政府、日本人、ひいては自分が無能に思える内容なので、暗澹たる気持ちになる。何か、巻き戻せない歯車に巻き込まれているように感じる。我々はどうすればいいんだ?
対談形式なので、サラッと読める。

以下、備忘録

・南海トラフが起きるのは2038年
・シルクロードは活断層。地震によってできた亀裂。地震によって地中の岩が砕かれ水が噴き出しオアシスに。
・都心にいた時に被災した場合は、その場から3日は動かない方が良い。帰宅困難者続出にて、歩道にて梨泰院のような雑踏事故が起きる可能性がある
・大震災の後は下のプレートの緊張が無くなった状態なので、逆に安全な土地になる。例えば、阪神淡路は今は安全な場所。
・日本政府、日本人は大地震など、最悪の想定をしない、考えたくない節がある。都合の悪い話は政府は隠したがる。
・江戸幕府が終わったのは、大地震と台風災害の影響が大きい。現代日本も同様に世界が変わる可能性がある
・大地震で国家予算が吹っ飛ぶ。少子化、経済成長停滞にて、自力で復興は難しい。その際、中国に買われる可能性(現に、アフリカのいくつかの国は既にそうなっている)が高い。それが嫌ならIMF。いずれにせよ日本がなくなる可能性高。
・自給率を上げないといけない。減反政策やめろ
・虫が減っている、子どもも減っている、本当の理由はよくわからない。
・津波の後、人間の文明が浚われた後に、虫が増えた。自然の自浄作用が存在している。しかしながら、再度防波堤で固めてしまった。
・政府組織は人事異動で、決定事項が変化することがある。責任が人付になっているから。組織として決定する仕組みがない。

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

7月地震の話題でもちきりだった日本 過ぎてしまえば何事もなかったように新しい話題になっていく
養老先生と様々な専門家が南海トラフについて話をしている その後の日本を心底心配している そんなメッセージをひしひしと受け取った

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

南海トラフへの備え、大災害への日本の取り組み、対談で上手く引き出される。不安とズサンが、何とか出来ないか。
日本は話し合う事を大事にしながら、真実に目をつぶる、楽観的で時のリーダー?らしき人物の主張に従う。リーダーらしき人物が席にとるわけもないのに。

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2025年06月29日

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