養老孟司のレビュー一覧

  • 遺言。(新潮新書)

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    意識と感覚の乖離の話を面白く感じました。
    自身の教養の無さと普段いかに考えないで生きているかに気付かされる本でした。

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    2024年01月13日
  • 養老先生、再び病院へ行く

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    自分の体の声に耳を傾けること
    諸行無常であること
    そこを持ちながら、医療と程よい距離で付き合うこと

    なかなか難しいことのような気もするけれども、意識しておくだけでも変化をもたらせるかもと思いました。

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    2024年01月07日
  • 日本の歪み

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    何でこの本を手に取ったか忘れてしまったが、軽快に読め、たくさんの教養から導き出される会話が興味深く面白かった

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    2024年01月02日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    ネタバレ

    ⚫︎受け取ったメッセージ

    秩序と無秩序、人工物と自然、脳と身体、好きなことと嫌いなこと
    二軸のバランスは同等に大切。そこに存在するのだから。

    養老氏は言う。

    「大丈夫です。どうせ死ぬんだからさ。思い詰めないこと。」


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 
    世間からはじき出されないことを願う理論派・伊集院光と、最初から世間からはみ出している理論超越派・養老孟司。博覧強記でゲーム好きという共通点がある二人が、世間との折り合いのつけ方を探ります。
    見た目が大きくて、子どものころから同級生との違いをひしひしと感じ、「世間からはじきだされることがこわかった」という伊集院さんは、不登校になった理由や落語の道に進んだわけを明かしつつ、「人間はそもそも群れの中で生きる動物。『他人に優しくなるほうが得』ということになるんじゃないかな」と語ります。
    一方「自分ははじめから世間から外れていた」と語る養老さんは、「都市においては、意識で扱えないものは排除されます」という都市論・世間論を展開。さらに、たまには世間から外れて世の中をながめてもいいんじゃないか、と世間から抜け出す方法を提案します。
    抱腹絶倒のトークから、世間とズレながら生きていくヒントが得られる一冊です。

    ⚫︎感想

    「大丈夫です。どうせ死ぬんだからさ。思い詰めないこと。」

    お二人の会話形式で、相反する秩序と無秩序をはじめとした考察が展開される。伊集院さんの物腰が心地よく、また例えもわかりやすい。
    戦争で価値観が180度変わったという体験はよく耳にする。経験から、言葉は信じないと養老孟司氏は言う。
    コントロールできるものとできないもの、無秩序を排除するのではなく、それはすでに存在する。バランスをとって、うまく生と付き合っていく。

    また、伊集院氏の、嫌いなことをあえてやってみる、という態度も素敵だと思った。好きなことをやるのは予定調和だが、嫌いだと思っていたことが、案外そうでもない時の喜びは大きいだろうし、満足感も大きいだろう。これも生活の中でバランスをとるひとつの方法だ。

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    2024年01月01日
  • 遺言。(新潮新書)

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    タイトルから、かの東大名誉教授による集大成と思いきや、壁シリーズの第5段らしい

    いつもながら、世間一般的ではない様々話が展開されていき、ものすごいところをついているような気がする。
    今回はご自身による書き下ろしということで、ややカタイ文章だけどもわかりやすい。

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    2023年12月29日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    うん、言いたいことはよくわかる、説明が難しいけど。普通ってなぁにってことかな。世間とズレていてもいいってことかな。ただズレていることを自覚することは必要かなと思う。

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    2023年12月22日
  • 老いてはネコに従え

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    ネタバレ

    ネコのように勝手気ままに生きるということは、
    老害と認識されるような考え方になってしまうのでは?
    と思うような箇所もあります。
    例えば、「いちいち理屈をつけるっていうのは、生に対する虐待だ」というところなど、まるでネコのようで笑ってしまいます。

    一方で若い世代への心遣いを感じる部分もあります。
    死を意識するあまり、生きるという方向性が疎かになってしまうので、
    少子化になって当たり前だというところなど。

    「若い世代」からすると、勝ち抜きが決定したような年代の方々の発言や行動には、時には世代間にある不公平さから、苛立ちを感じることもありますが、ネコのようだと思えば、そこにある温かみを感じることができるかもしれないという気持ちになれました。

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    2023年12月19日
  • 養老孟司の人間科学講義

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    そのことについて考えたことがない人からすればスゲ~って思うかもしれないけど、考えたことがある人からすればめちゃくちゃ普通のことが書いてあると思う

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    2023年12月16日
  • 「自分」の壁

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    彼によれば、個性や、自己の確立というものは、西洋世界から来たものであって、根本的に日本人の性質になじむものではないと、彼は、主張している。さらに、もともと日本人は、「自己」とか「個性」をさほど大切なものだとは考えていなかったと推測もしている。
    自己、自分という境界線は実に曖昧で、明確にとらえられないものでる。人間の意識は自分をえこひいきしていて、例えば、自分の口の中にある唾液を汚いとは思わないのに、それが自分の外に出たとたんに汚いものとみなされる。つまり、人間はの脳は、ここまでが自分でここまでは、自分のものではないと境界をつけていて、人間の脳、意識は「ここからここまでが自分だ」と自己の範囲を決めている。

    彼曰く、生物学的な「自分」とは、地図の中の矢印に過ぎない。そして、社会的に見ても、日本において「自分」を立てることが、そう重要だとも思わない。それよりも世間と折り合うことの大切さを教えたほうがはるかにましだと言っている。

    また、彼は、本当の自分というものは、最後に残ったものだと言っている。人間はだれしも世間と折り合いをつけられない部分が出てくる。そして、世間と自分は争うことになってくるが、その結果残った自分というものが「本当の自分」のはずだと言っている。「本当の自分」というのは徹底的に争ったあとに残り、またそれはそういう過程を踏まないと見えてこないという面がある、と彼は主張している。

    本当の自分というのは、せいぜい現在位置の矢印だと考えてみる。べつにふらふらと動いても構わない、なぜなら現在位置は動くものだからだそう。

    また、自然環境や人間が生きている地球の生態系を見れば、個性というものは、あまり現実味がないことともいえる。人間を含めすべての生き物は地球上で相互作用的に生きていて、また、人間の身体も様々な生物、生命の集合体でもある。生物は、体内に菌などの別の生物を持っていることは珍しくない。なので、すべての生き物は運命共同体であり、共生している。そういう在り方が自然的である。よって、確固とした個性をもって、確固とした自分をもって独立して生きるということは、不自然なことであり、生物としての本質から離れてしまっている。

    田んぼは私とたとえられるように、私は環境の一部である。

    *アイヌの熊送り

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    2023年11月28日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    ネタバレ

    アインシュタインとフロイトの一往復書簡。短いながら示唆に富むと思いました。

    アインシュタインの「仕組みをつくればよくない?戦争がなくならない意味がよくわからない」という立場、フロイトの「人の性質は戦争を求める面もある。どうすれば戦争なくなるかについて、なぜ戦争を嫌悪するのか考えるとわかるんじゃない?」という示唆など、戦争について(それも、戦争をなくすことについて)考えると行き当たるようなテーマが密度高く取り上げられています。

    一方で解説であらたに検討されている人口の影響や、システム化とそれへの反発という観点は、うーん。養老先生さすがです。

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    2023年11月23日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    全体的に興味深い対談記録で面白かった。
    行き過ぎた早期教育は子どもに幸せの先送りを強いている、という意見は考えさせられた。

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    2023年11月20日
  • 老いてはネコに従え

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    やっぱ人間遊ばないとね!
    ていうか生きてるんだから遊んでないと!!

    と思った。
    遊びに熱中してたら戦争なんて起こらない。そんな話を思い出した。

    ネコは、自分がどう思われようが知ったこっちゃないって感じ。

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    2023年11月15日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    伊集院光と養老孟司の二人による対談集です。二人は、どちらも世間からズレていると自認しており、そのズレをどのように受け入れ、生きていくかについて語り合います。

    間とズレてしまう理由や、ズレを受け入れるための方法など、さまざまなテーマについて議論されています。例えば、伊集院は、世間とズレてしまう理由として、自分の興味や関心が世間の常識と異なることや、自分の価値観が世間の価値観と異なることを挙げています。また、養老は、ズレを受け入れるための方法として、世間の常識にこだわらず、自分の感覚を大切にすることを説いています。
    伊集院光と養老孟司は、どちらも知性とユーモアあふれる人です。二人の対話は、時に笑いを誘い、時に考えさせてくれます。
    世間とズレてしまうことに悩んでいる人にとって、共感と勇気を与えてくれるものです。

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    2023年11月12日
  • 日本の歪み

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    非常に理屈っぽい三人の対談。意味が私には理解できない部分も多々ある。養老先生が、「日本は首都を襲った地震の度に社会変革が起こった。」とおっしゃっているが、次回、首都を襲う地震が起きたら、どうなるのだろうか?

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    2023年11月11日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    コロナ後の世界というのはわたし自身にとっても明確にいろいろな意味でそれまでと変わりました。
    わたし自身は50代半ばですがワクチン接種は拒否しています。
    コロナウイルス自体に関しましては、日本人にとってはもともと大騒ぎをするほど大して問題ではなかったのですが、健康な人達までもがコロナワクチン注射を受けてしまうことによって、ワクチン注射を打った人たちの体内で悪いウイルス・菌が増殖をしてしまい、その悪いウイルス・菌を周り・周囲や日本中にばらまいてしまうことになるという説を信じています。

    そしてコロナ以前にはわたし自身では、「何とかコツコツと学び続けてさえいけば、生きていく道はあるのではないのかな」「学び続けてさえいくことが出来たならば、道は開けるのではないのかな」とぼんやりと考えていて、毎日平均6〜8時間くらいはなにかしらの学習をし続けていたのですが、今は自分なんかがいくら何かやっていっても格差、階級とかがどんどんと開いていって固定化していき、何も希望ややる気がでないような心境です。

    鎌田實
    人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません

    まえがき
    第1章 人間とは生命とは
    養老孟司
    福岡伸一
    角幡唯介
    五味太郎
    第2章 歴史と国家

    ユヴァル・ノア・ハラリ
    情報を得て自発的に動くことのできる人間は、警察の取り締まりを受けて動く無知な人間にくらべて危機にうまく対処できます。

    ジャレド・ダイアモンド
    イアン・ブレマー
    大澤真幸

    藤原辰史
    長期戦に備えよ―歴史が伝えること

    中島岳志
    藻谷浩介
    山本太郎
    伊藤隆敏
    第3章 社会を問う
    ブレイディみかこ
    斎藤環
    東畑開人
    磯野真穂
    荻上チキ

    鎌田實
    人と人との関係であれば、フィジカルディスタンシング、ソーシャルコネクティング(物理的に距離を取り、社会的につながること)が大切になってくる。どうすれば、「離れてつながる」ことが実現できるのかを考えていかなくてはなりません

    第4章 暮らしと文化という希望
    横尾忠則
    坂本龍一
    柚月麻子
    あとがき

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    2023年10月23日
  • 老いてはネコに従え

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     85歳の「養老孟司」さんと、86歳の「下重暁子」さんによる対談は、猫をテーマにしたものだけに留まらず、途中から様々なテーマへと発展していったが、気になるどころか、却って、面白くなってきて、全てに共感することはできなくとも、興味深い時間を過ごす事が出来ました。

     まずは猫について、養老さんの「まる」にしても、下重さんの「ロミ」にしても、猫には、それぞれの物語が生まれ出すような感覚を覚えたのが印象的で、特に「私のまるは『日向』になった」という、養老さんの表現には、猫の生き方そのものである、気付いたらそこにいるような自然体の媚びない存在感を、思い出させるものがあると共に、いないんだけど、いるような気がして見てしまうというのも、肯けるものがあり、猫へ抱くセンチメンタルさと言うと、養老さんは否定するかもしれませんが、私は分かる気がする。

     そして、お二人の共通点について、それぞれ東大とNHKから独立されたことに加えて、戦争体験者ということで、やはり、それらの貴重な体験から繰り出されるお話は、さぞ襟を正して聞かねばならぬだろうなと思っていたら、これが、ざっくばらんに痛快である上に、一切の容赦が無いから、実は日本って大変なところまで来てるんじゃないの? と思いつつも、まあ、なるようになるしかないか、といった気持ちにもさせる、そのアッサリ感に、読者はどう感じて考えて行動するのかが、問われているような気もしてくる。

     例えば、今の日本の状況を述べた言葉として、

    「10代、20代、30代の死因のトップが『自殺』の社会の異常さ」

    「首相の『異次元の少子化対策』は、戦時中の『産めよ殖やせよ』と何一つ変わらない」

    「この国では暴力集団が実質的なトップになるというのが、鎌倉幕府以来の伝統」

    「人口をどんどん増やしながらの『自然を守ろう』」

     特に最後は、「人間が自然をコントロールしようなんていうのは、すごくおこがましい考え方」と仰られる下重さんの言葉に考えさせるものがあったし、養老さんの、「いろいろなものを守っているようでいて、実は動物や子どもたちの生きる力みたいなものをどんどん奪っている」という言葉には、何か矛盾した現代社会の闇が知らぬ間に世界を取り込んでいるような感覚に、思わず鳥肌が立ち、終いには、このような社会は天変地異でも起こらぬ限り、変わらないだろうといった、大胆な発言もあり(歴史を見る限り、天変地異と政変はワンセットで起きているらしい)、そこには、まるで何か差し迫ったことが起こらないと、人間の本能は目覚めないとでもいった感や、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』を何度も繰り返す愚かさが窺えて、本当にこのままでいいのだろうかと思ってしまう。

     また、そうしたテーマとは異なる、素の部分に於ける、下重さんのざっくばらんな痛快さも印象深く、当時のNHK時代の『聞き流す力』や、二日酔いで頭が痛くても平然とした顔をしてテレビに出ていたことや、夫婦関係での『自分は好きなことをやるし、相手も勝手にやればいい』こと、そして、「『群れからはみ出たやつ』のほうにずっと興味がある」の言葉には、彼女の著書『家族という病』でそうしたお話をしているとのことで、それらに感じられた彼女の在り方には、「『右へ倣え』がまかり通るような状況に身を置きたくない。あくまでも私のままでいたい」という、それは『90歳の壁』といった年齢的なものは全く関係ない、いくつになっても私は私だといった、彼女自身の変わらぬ生きることへの姿勢なのではないかと感じさせられた。

     そして、養老さんの、「長い歴史をもった人間の社会では、文字通りなんてことはあるわけないんだよ」の言葉には、決まり事だけに囚われず、物事を見ることの大切さを教えてくれて、それが、もっと子どもたちを信頼することにも繋がっていることが、私にはとても腑に落ちるものがあり、更には「猫について話すくらいなら、実際に猫をかまっているほうがいい」という言葉も、まさに正論というか、本当にそうですよね。

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    2023年10月12日
  • 唯脳論

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    現代社会は全て「脳」が創り出したモノである。
    この本を読んだ直後にホームセンターに用事で行ったのですが、人間ってすげえってなりました。

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    2023年10月08日
  • 超バカの壁

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    本書の購入は2008年。一度読んだ形跡があるが、あまり覚えていなかったため再読した。
    「バカの壁」とは「自意識の壁」、「主観の壁」、「思い込みの壁」ということであろう。現代文明は意識を肥大化させた。ゆえに、現代人は自意識が過剰だ。本書もそれを指摘している。
    本書の「まえがき」が冴えている。
    「相談をするときに、具体的な答えを期待する人がある。それはおかしい。自分のことは自分で決めるので、相談とは、根本的には『考え方』についての疑問である。他人に伝えることができるのは『考え方』だけである。」
    「現代人はその『違い』を『些細な違い』だとみなしてしまう。そこから現代の不幸が始まるのである。それが仮に『些細な違い』なのだとしたら、『大きな違い』はどこから始まるのか。人生とはそうした『些細な』体験の繰り返しである。歳をとれば、その『些細』が積もり積もったものになる。」
    養老孟司を絶対視してはいけない。本書でも一元論を否定している。相対化した方が物事が立体的に見えてくる。例えば日本と中国の関係について。あるいは、日本と韓国の関係について。
    具体的なテーマを示しながら本書は相対化の大切さを述べている。

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    2025年02月12日
  • 日本の歪み

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    ゲンロンカフェでのトークイベントの書籍化と認識される。養老さんは抽象的形而上的な議論に乗らず徹底的に個人の実感に依拠せんとしていると感じた。国とかイデオロギーとか考えてもしょうがないから、自分の生活を考えること。ハンナアレントの真逆かもしれないが、今の雰囲気に対しては、養老先生の言葉の方がよい処方箋かもしれないと感じた。

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    2023年10月07日
  • 唯脳論

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    「エネルギーを巡る旅」に人間は脳化社会を作っていると記述があった事から、20年ぶりに読んでみた。後半は理解できない部分が多かったが、環境問題を論じる人が理性的でないように感じるのは、そもそも自然と脳つまり理性は対立するのが本質だから当たり前とはさすが養老先生。

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    2023年10月16日