養老孟司のレビュー一覧
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2011年9月に岩手県陸前高田市に、ボランティアに行きました。その時、移動中に読もうと思った本です。
やっと読み終わるw 内容は非常に興味深いのですが、難しいです。生物学者、早稲田大学国際教養学部教授池田清彦さんと、元東大医学部教授養老孟司さんの二人が震災復興について談話を一冊の本にまとめています。
二人とも非常に博学で、話は原発から生態系まで多岐にわたります。本文は170ページなので、行の電車(新幹線)で読み終わる予定だったのですが、、、、今までかかりましたw なぜって、僕には内容が難しくって、読んでると眠くなるのです。
原発事故を引き起こしてしまった日本社会、そして世界を痛烈批判さ -
Posted by ブクログ
もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。 -
Posted by ブクログ
よく読むということは、とりもなおさず、なにを読まないでおくべきか判断するということだ。 読みすぎは逆効果というわけだ。
現代は意識優先の脳化社会すなわち情報化社会である。だから言葉をあまりに重要視しすぎるし、読みすぎてしまう。読みすぎてしまうから生きにくくなる。なぜなら、人間は意識ではないからである。意識がない時間は人生の3分の1以上あるのだから、意識は人間の一部に過ぎない。そこを履き違えて、意識だけが自分である、そして自分の本質は永遠に変化しえないのだという思い込みが自己を蝕むことになる。
いつまでたっても変わらないのは情報であって自分ではない。「万物は流転する」とヘラクレイトス -
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まるで内容を覚えていませんが、読めば養老さん的アナロジーがよくわかると思います。
第二章以降、雑誌で連載していた、
800字~1000字くらいなのかな、
短い時事のエッセイをまとめた本でした。
そのくらいの分量ではたいしたことは
言えていないんだろうとお思いのあなた!
無駄のない主張にガツンとやられること請け合いです。
養老さんって文章が下手なのかなぁ、なんて思い、
さらに養老さんの理屈は屁理屈めいているなぁと、
これまで思っていたんだけれど、今回読んでみて、
それはアナロジーのせいだったんだなぁと、ほんのり理解した。
文と文のリンクの仕方が、どこか飛んでる感じなのも、
読みなおしたり、な -
Posted by ブクログ
環境、食料、エネルギーの諸問題の本質から考えてみる本です。
人類の歴史はエネルギー争奪史…。
そういうような視点から語られる、環境・食料・エネルギーについて
お二方と第六章ではもう一人神門善久さんという方をまじえて対談、
そして鼎談を繰り広げています。
なかなか気のつかない、問題の根っこの部分をこの人たちはよく
見据えているなぁという印象。教養が深いです。
現在の、先進国として確立されたかのように見える日本の行政の
穴が見えてきます。穴だらけです。そうなのか、まだまだ完成されきっていない
のだな、この国は、そして世界は、ということが見えてくるし、
アメリカでも今後を見据えていない感じも見えて -
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ネタバレ「養老孟司の<逆さメガネ>」3
著者 養老孟司
出版 PHP新書
p77より引用
“あの頃、そういう風潮に乗った人たちは、
反省してるんですかね。”
解剖学者である著者による、
世の中を視点を変えて見てみるための教育論を記した一冊。
ヒゲボソゾウムシと百円玉から脳に対する入出力まで、
著者の実体験から得られた考えが数多く書かれています。
上記の引用は、
90年代初めから半ば頃のオカルト流行についての一文。
ここ最近のTV番組等を見ていても、
まぁ反省などしていないんだろうなと思わざるを得ません。
p39の後ろから3行目以降の記述を読むと、
結局生きるためには辛抱強さが何よりも大切なんだ