養老孟司のレビュー一覧

  • 復興の精神

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    東日本大震災を受けて、課題と展望を養老孟司氏、茂木健一郎氏、橋本治氏など各界の著名人が各々の切り口で語っている。捉え方はそれぞれだが、共通しているのは、この未曾有の大震災を活かしていく必要がある、ということ。
    勉強になりました。

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    2012年08月16日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    養老さんと隈さんの、ともだおれ対談が書籍になったもの。
    だましだまし生きていこう、というコンセプトは重要。何でも綺麗に行くわけでもなく、完璧ではなくても、状況を見ながらやっていこうというもの。復興にもそういう考え方は必要だろう。
    理系的なものが、文系的なマーケティングに翻弄される、というのはありがちなことだろう。文系を否定するのではないだろうが、売らんかなが強すぎると、本来の姿を歪めてしまうということか。
    復興のための、サラリーマンのサバティカル、ボランティアタウンづくりとうのは非常に共感できる。

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    2012年08月05日
  • 養老孟司の〈逆さメガネ〉

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    今の社会では、自然そのものには『価値がない』のです。お金にならないかぎり価値がない。
    そういう社会で、子どもにまともに価値がおかれるはずがない。さんざんお金をかけてもドラ息子になるかもしれない。
    現代社会では、そういう先が読めないものには、利口な人は投資しないのです。だから子どもがいなくなる。
    今の子どもは早く大人になれと言われているようなもの。だから幼児期というものは『やむを得ないもの』必要悪になっている。
    都市の中では『ああすれば、こうなる』という合理性が徹底的に要求される。子育てはそうはいかない。自然そのものであるから。
    子育てはシミュレーションが効かない。コントロールできない。努力・辛

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    2012年08月05日
  • 無思想の発見

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    「唯脳論」で有名な養老孟司さんの著書。
    日本人は無思想、無宗教だと言われるが、それも一つの思想のありようではないか、という主張を述べた本。

    養老さんの著書は「唯脳論」を読んだ時も思ったが、切れ味鋭い発言が多くおもしろいのだが、主張があっちいったりこっちいったりで全体として何がいいたいのかわかりにくい印象を受ける。

    本書の主題である”日本人の無思想論”はそれほど感銘しなかったが、意識に関する主張は興味深い。

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    2012年07月29日
  • 復興の精神

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    東日本大震災から1年4ヶ月が経った。震災直後は、関東に住む人間も、東北の痛みを分かち合い、譲り合って生きているように見えた。しかし、いまその風潮はなくなり、震災前と同じような風潮になっているのではないか。そんな疑問からこの本を読んだ。
    この本は震災から3ヶ月後に出版された。茂木健一郎、養老孟司など9人が、当時の気持ちと復興に必要な精神性を述べている。
    共通しているのは、私たち日本人が今までの概念を変えなければならないと主張している点だ。今まで、私たちは利便性を求め、経済を最優先し、進んできた。その結果が福島原発の事故につながっている。
    未曾有の大震災を粛々と受け止め、譲り合い、分かち合う日本人

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    2012年07月22日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    日本の建築士がサラリーマンで占められていることの問題点を指摘されていたが、現代日本人の志向が全般的にそういう方向にあるということの結果が就業の形式をサラリーマンにしているのではないかと思っている。サラリーマンという形式によって面白みが無くなる傾向は否めないが、決して皆が自己を殺して表現しているということもなかろうし、面白みよりも「安く」かつ高い品質を求める需要先を考えれば、資材等の集中購買化等も避けて通れない選択なのだと思う。また、何よりサラリーマン建築士でも個性的な良い建物の設計を追究していることは間違いなく、成果があげられたときにはそういった建築物にも正当な評価を与えて欲しいと願っている。

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    2012年07月21日
  • ほんとうの復興

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    原発をバーチャルや政治優先で考えたから、事故が起きた。自動車の危険と原発の危険は土台が違う。現実を見ていないという点では原発も入試(携帯電話でカンニングが可能な内容ですましている)も同じだと。

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    2012年07月09日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    養老孟司:もちろん一致団結は悪いコトではありません。しかしそれが言論統制になってはいけない 茂木健一郎:復興の精神は、日本人の変化への希望の中にこそ、見出されるのだ山内昌之:公欲のために私欲を捨てよう 瀬戸内寂聴:私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてここまで生きてきた 

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    2012年06月16日
  • ほんとうの復興

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    ネタバレ

    復興するときにどうするかについては、金だけ出して口は出さないというのが見識だ リスクを分散させるこtがセキュリティになる 現代社会の前提として、エネルギーの増加と経済の成長は完全に相関している

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    2012年06月02日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    養老先生、隈さんの視点が随所に記載されており、面白かった。震災後の日本人の暮らし方、価値観が記載され、特に、養老先生の田舎と都市の参勤交代のライフスタイルの提案に興味を惹かれた。これは、以前お会いしたロハスを進める日大工学部の機械科先生と共通するところがあった。

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    2012年05月30日
  • 唯脳論

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    教養として読んでおいたほうがいいんでないでしょうか

    内容の是非はかなり賛否両論ありますね

    この人文章が下手くそだからわかりにくいけど、ぶっちゃけそんなたいしたこと言ってないよ。

    だから楽勝で読めるって。うん。

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    2012年05月27日
  • 絵になる子育てなんかない

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    養老さんも小島さんも毒舌が魅力の人だと思うのですが、この本では、酸とアルカリを混ぜたよう、というか、どうもその毒が弱まっているようです。小島さんが頑張ってここまで聞いた、とも評せるかもしれませんが。
    とはいえ、子育ては、日本型の自然のようなもの、という話の持っていきかたには納得です。手入れが必要だけど、思い通りにはならない半自然。
    この噛みあわなさも含めて、子育てと人の百人百様を味わえばいい。

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    2012年05月22日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    これからの『都市計画』と『住む』という事をしっかりと考えていくことが、これからの日本の復興への鍵へとなるのではないかと考えます。家への価値観を少し変わりました。

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    2012年05月07日
  • ヒトの見方

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    人間には猫やクジラのような感覚器としてのヒゲがない。これは人間が二足歩行をし、顔面が全面に出ることがなくなり、かわりに手がヒゲの役割を兼務することになったからだという。じゃぁ、ヒゲの痕跡は全くなくなったかというとそうではなく、人間の表情筋がその名残だという。

     解剖学は医学、生物学、神経科学などの領域におけるフィールド調査みたいなものだ。どういう構造になっているかを徹底的に調査する。そのために覚えることも膨大だ。普通の学問なら法則によって知識を小さく収納できるのに対し、解剖学は辞書のように一つ一つをそれ自体覚える必要がある。

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    2012年04月29日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    一律の基準ではなく、現場の「だましだまし」でやっていく知恵が大事。

    逆にいうと、儲けの構造が変えたことのすさまじさ、ということかも。

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    2013年02月23日
  • 無思想の発見

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    ネタバレ

    養老先生がまた変な事を言い出した。
    日本人には思想・哲学ははないというが、「思想はない」という思想があると。また、日本人は特定の宗教は信仰していないと言うが、「特定の宗教は信仰していない」という一種の信条のようなものを持っていると。
    よく言えば多層的に、悪く言えばアイディアの羅列のように日本人の「思想はないという思想」を分析している。大まかには、日本人にとっての「世間」が欧米人の「思想」に対応すると。脳内の思考をより抽象化して上に積み上げていく作業より、下に下げて、現実との結びつきを重視するのが日本人だと。

    確かに、日本人が世界に送り出したもの、「食」「マンガ」「アニメ」「武道」「建築のセン

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    2012年03月20日
  • 絵になる子育てなんかない

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    子供は何一つ親の思い通りにならない。この言葉、ものすごく気持ちが楽になったなぁ。所々、ちょっぴり難しい話もあったけど対談形式なのでとても読みやすかった。
    『自分が自分であることは偶然で、自分があの人だったかもしれないのだと思うことが、想像力や共感や思いやりを生む』生きていくうえで何よりも大事な事。しっかりと子供に伝えていきたいな。

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    2012年03月16日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    著名な作家などがそれぞれの3・11をふりかえり、これからどうすればよいかそれぞれの視点から提言を述べる作品。
    この本で一番驚いたのは、病を患っていたため、この震災で不安や無力感を感じなかったといった著者がいたことだ。このことから、他人や未来への不安や自分の無力感はある程度自分に余裕がないと生じない感覚なのだと感じた。
    しかし、震災直後に起こった買いだめの現象から、今回日本人が感じた不安のベクトルは自分に向いていなかっただろうかと感じた。
    また、どん底はつづかないと励ましている著者がいるが、何もなくても、毎日が先の見えないどん底だと感じている人々である現代人に伝わる言葉なのだろうかと感じた。

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    2012年02月16日
  • ヒトの見方

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    「ヒトの考え方の形式は、昔から変化していない。
    変化するのは内容だけである。
    科学も技術も、結局はヒトと同じモノの見方である。
    コンピュータにそれができるだろうか。
    できない。
    なぜなら、もしそれが目の前に存在しても、
    ヒトはそれに気づかないからである。
    科学技術が引き起こす、予測不能な変化というのは、
    論理的にはこれだけではないか。

    もし変わるとすれば、人間が変わるしかない。
    人間が変わるというのは、すなわち神経系が変わるということである。
    神経系が変わるということは、何が起こるかという予測を超越するということである。
    たとえばタバコや酒や麻薬で、ヒトは神経系に機能

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    2012年03月07日
  • 復興の精神

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    ぜんぶは読まなかったなー
    面白いとこと面白くないとこ
    っていうと語弊があるか
    好きなとことあまり好きじゃない感じのとこがあって
    そりゃそうだけどいろんな人が書いてるから
    なんだかんだ結局養老先生が一番おもしろかったなあ。

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    2012年02月12日