養老孟司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。 -
Posted by ブクログ
よく読むということは、とりもなおさず、なにを読まないでおくべきか判断するということだ。 読みすぎは逆効果というわけだ。
現代は意識優先の脳化社会すなわち情報化社会である。だから言葉をあまりに重要視しすぎるし、読みすぎてしまう。読みすぎてしまうから生きにくくなる。なぜなら、人間は意識ではないからである。意識がない時間は人生の3分の1以上あるのだから、意識は人間の一部に過ぎない。そこを履き違えて、意識だけが自分である、そして自分の本質は永遠に変化しえないのだという思い込みが自己を蝕むことになる。
いつまでたっても変わらないのは情報であって自分ではない。「万物は流転する」とヘラクレイトス -
Posted by ブクログ
まるで内容を覚えていませんが、読めば養老さん的アナロジーがよくわかると思います。
第二章以降、雑誌で連載していた、
800字~1000字くらいなのかな、
短い時事のエッセイをまとめた本でした。
そのくらいの分量ではたいしたことは
言えていないんだろうとお思いのあなた!
無駄のない主張にガツンとやられること請け合いです。
養老さんって文章が下手なのかなぁ、なんて思い、
さらに養老さんの理屈は屁理屈めいているなぁと、
これまで思っていたんだけれど、今回読んでみて、
それはアナロジーのせいだったんだなぁと、ほんのり理解した。
文と文のリンクの仕方が、どこか飛んでる感じなのも、
読みなおしたり、な -
Posted by ブクログ
環境、食料、エネルギーの諸問題の本質から考えてみる本です。
人類の歴史はエネルギー争奪史…。
そういうような視点から語られる、環境・食料・エネルギーについて
お二方と第六章ではもう一人神門善久さんという方をまじえて対談、
そして鼎談を繰り広げています。
なかなか気のつかない、問題の根っこの部分をこの人たちはよく
見据えているなぁという印象。教養が深いです。
現在の、先進国として確立されたかのように見える日本の行政の
穴が見えてきます。穴だらけです。そうなのか、まだまだ完成されきっていない
のだな、この国は、そして世界は、ということが見えてくるし、
アメリカでも今後を見据えていない感じも見えて -
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ネタバレ「養老孟司の<逆さメガネ>」3
著者 養老孟司
出版 PHP新書
p77より引用
“あの頃、そういう風潮に乗った人たちは、
反省してるんですかね。”
解剖学者である著者による、
世の中を視点を変えて見てみるための教育論を記した一冊。
ヒゲボソゾウムシと百円玉から脳に対する入出力まで、
著者の実体験から得られた考えが数多く書かれています。
上記の引用は、
90年代初めから半ば頃のオカルト流行についての一文。
ここ最近のTV番組等を見ていても、
まぁ反省などしていないんだろうなと思わざるを得ません。
p39の後ろから3行目以降の記述を読むと、
結局生きるためには辛抱強さが何よりも大切なんだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「世の中おかしくなった」と誰もがいう。
教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職…。
ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。
政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。
そうじゃない!
あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。
「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」…。
現代人のその価値観は、大きな錯覚である。
本書では、「都市主義」「脳化社会」のゆがみを鋭く指摘。
これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。
養老流の“逆さメガネ”を披露。
[ 目次 ]
第1章 現代人の大きな錯覚―“逆さメガネ”の教育論
第2章 都市化社会と村社会―脳化社会 -
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「寄り道して考える」3
著者 養老孟司、森毅
出版 PHP文庫
p72より引用
“人にはそれぞれ、いろいろな考え方、行動があるということを
前提にしていれば、いじめなどは起こらないような気がします。”
解剖学者と数学者である著者二人による、
対談をまとめた一冊。
著者達の戦中戦後の体験から、
現在の世の中の出来事までを語りあわれています。
上記の引用は、
みんな同じでなければならないと言う意識と題された項の、
現在のいじめに対しての一言。
大勢の人間達と少し違う所を目ざとく見つけ、
そこを取り掛かりにしていじめが始まる。
少し違う所位、
そっとしておいてあげればいいのにと思いますが・・