養老孟司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
「世の中おかしくなった」と誰もがいう。
教育の荒廃、凶悪犯罪、環境破壊、金銭汚職…。
ことあるごとに「誰かのせい」がはじまる。
政治家が、役人が、教師が、そして会社が悪い。
そうじゃない!
あなた自身の見方・考え方がまちがっているのだ。
「都市こそ進歩」「個性は心にある」「バリア・フリーの社会を」…。
現代人のその価値観は、大きな錯覚である。
本書では、「都市主義」「脳化社会」のゆがみを鋭く指摘。
これまでの常識にしばられず、本質を見抜けるか。
養老流の“逆さメガネ”を披露。
[ 目次 ]
第1章 現代人の大きな錯覚―“逆さメガネ”の教育論
第2章 都市化社会と村社会―脳化社会 -
Posted by ブクログ
「寄り道して考える」3
著者 養老孟司、森毅
出版 PHP文庫
p72より引用
“人にはそれぞれ、いろいろな考え方、行動があるということを
前提にしていれば、いじめなどは起こらないような気がします。”
解剖学者と数学者である著者二人による、
対談をまとめた一冊。
著者達の戦中戦後の体験から、
現在の世の中の出来事までを語りあわれています。
上記の引用は、
みんな同じでなければならないと言う意識と題された項の、
現在のいじめに対しての一言。
大勢の人間達と少し違う所を目ざとく見つけ、
そこを取り掛かりにしていじめが始まる。
少し違う所位、
そっとしておいてあげればいいのにと思いますが・・ -
Posted by ブクログ
○97産業文明がんぜ環境危機を引き起こしたか。産業文明を執行する意思決定や企画には、地球の要領とか生態系のキャパシティに配慮する感性が基本的に欠けている。
★そのとおりだけど、感性って?
○112物事を因果の蓄積と見ないで、バラバラの事件のぶつかり合いとして見ていく。
★因果関係から共通解を導き出した方が安心するんだろうけど、そこに硬直が生まれるとは思っていないんだろうな。
○177そろそろ下水の糞尿からリンを取るシステムを作らなければいけない。
★色んなものが枯渇していく中で、新たなシステムを望んでいるんだな。太陽電池だけじゃないんだ。 -
Posted by ブクログ
養老さんはクラシックをよく聴くそうです。モーツァルトが好きだそうです。理由は邪魔しないからだそうです。いかにも聴いてくれと言う音楽は好きじゃないらしいです。俺は常々モーツァルトのいいところは邪魔しないところだと思ってたんですが、まさか同じ感想を持つ人がいるとはね。どうりでこの人の言っていることが妙に納得出来るわけです。多分物事をまっすぐ、世間と同じ角度から見てないんでしょう。一度テレビでも言ってました。「私は、まずハイって言わない」みたいなことを。これをその辺の天の邪鬼がやってるのと同じレベルで見られるとアレですが、大事なことです。本の中身でも触れていますが、目は見るため耳は聞く為についてます