養老孟司のレビュー一覧
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ネタバレ著者のこれまでやってきたことを振り返りつつ、本質的には著者の価値観の形成に大きく影響したもの、そしてなぜそのような価値観が生まれたのかが書かれている。
哲学本ではないが、考えさせられることや、表現が理解しづらいところもあり、一度読んだだけでは全てを理解できないが、自分なりにも考えさせられる著書である。
・「死」を特別扱いしているが、解剖学で常に「死体」をしていた著者からすると、「死」とは全ての人が必ず体験することであり、特別なことでも何でもないもの。
・「死」とは何かと答えのないものを考え続けることに意味がある。「大賢は大愚に似たり」そっくりだが、有事になれば違いがハッキリする。
・著者に大き -
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養老孟司の考え方について、
死からさかのぼって、各世代に分けて書いた本。
正直難解で分かりにくいところもありましたが、
共同体の定義がある日本の良さや、
逆に共同体であるがゆえの煩わしさについて、
書いているようでした。
死ぬと死体は違うとか、
昨日の自分と今日の自分は同じではないとか、
独特の発想があって面白かった。
【勉強になったこと】
・どんなに独創的なアイデアや仕事でも、他人が理解
出来ないのであれば、意味がない。
・本質的とは、突き詰めれば「当たり前」のことである。
・自分の生き方を根本的に肯定出来ないというのなら、
それは生きた意味が無いと言っているのと同じ。 -
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現代は情報化社会と言われる。情報は文字が中心であり、情報化社会とは、文字が溢れる時代と言える。そして、文字情報は脳で処理するから、情報化社会とは、脳化社会とも言える。
この本を読んで「現代は言葉のインフレが起こっている」と感じた。例えば、テレビ番組にもテロップが出ることが多い。音を聞きながらテロップも読む。もはや、テレビ番組にはテロップの文字が欠かせない。文字の重要度が増しているのである。
しかし、言葉が溢れる現代は、言葉の価値が下がり、言葉が軽量化する。ゆえに政治家の失言が増え、それを批判するマスコミの声が飛び交う。そしてそれに感化された民衆の批判の声によって、政治家が辞任する。
結果的に、 -
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東日本大震災でせっかく津波から助かったのに、そのあと低体温症で亡くなった子どもとお年寄りが多かったという。それは火をおこせなかったから。燃やすものはたくさんあったはずなのに、海水に濡れたから燃やせないって思い込んでいたから
(CWニコル P76-77)
危機にあって必要なのは知識よりも知恵。ときに単なる知識は思い込みを生み、非常時には役に立たないばかりか、かえって命を危険に晒すことにもなる。知識は体験(=身体的経験)を重ねて知恵となる。人間は火の使用をもって他の動物と区別されるというが、火おこしの知恵を失った現代人は原始の祖先より進化したといえるのか?。。。俺も含めて、なんかヤバイな。。。 -
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JALの機上誌で連載を重ねたものをまとめたもの。
雑学をより理論的に解説しているという感じ。
埋葬法でその地の文化が見えてくる、の項目は興味深く面白かった。
日本は小さな島国なのに、全世界の二割の大地震と噴火の一割が起きているとのこと。今の情報社会、調べれば何事もすぐにわかってしまい与えられ過ぎて見るべきものは見てしまった感覚に陥るとは納得。子供には自信の手足で獲得して欲しいと感じた。
仕事というものはその人のためにあるものではなく、世の中がたち行くように動かしていくもの、とあって少し心が軽くなる。
様々な物事への興味への入口のような本。 -
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ネタバレ割と最近の著、有名なお二方の対談は
視点も面白くメカラウロコ、、、たびたび。
どうも、一生懸命な日本人は
なんでもやりすぎる嫌いがあるらしい。。。
傾斜度の大きな山肌、
国産の木を伐採して使った後
どうせ使うからと原生林を杉や檜に全て変えてしまった。
傾斜度の大きな山肌は
その土地にあった原生林を構成する木であるならば
大雨が降ろうと、崖崩れも早々起こらない
ところが根っこが粘らない杉や檜を
そんな土地に均一に植えてしまうと
あっという間に土砂災害が。。。
また風光明媚な海岸線に一斉に走らせた道路。
そんな道路をただただ眺めがいいと作ったおかげで
海岸線が破壊され砂浜が消えてしまうことも。