養老孟司のレビュー一覧

  • 日本の歪み

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    ゲンロンカフェでのトークイベントの書籍化と認識される。養老さんは抽象的形而上的な議論に乗らず徹底的に個人の実感に依拠せんとしていると感じた。国とかイデオロギーとか考えてもしょうがないから、自分の生活を考えること。ハンナアレントの真逆かもしれないが、今の雰囲気に対しては、養老先生の言葉の方がよい処方箋かもしれないと感じた。

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    2023年10月07日
  • 唯脳論

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    「エネルギーを巡る旅」に人間は脳化社会を作っていると記述があった事から、20年ぶりに読んでみた。後半は理解できない部分が多かったが、環境問題を論じる人が理性的でないように感じるのは、そもそも自然と脳つまり理性は対立するのが本質だから当たり前とはさすが養老先生。

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    2023年10月16日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    藻谷浩介さんは、「経済成長」ありきの社会設計に疑問を呈する人。
    私も同じ考えで、成熟社会の維持継続を目指す政策に切り替えるべきだと思っている。

    「成長とは何だったのか」の藻谷さんの意見を聞きたかったのだが、話題が発散しすぎてよく分からなかった。

    本書は藻谷浩介さんが持論を語り、養老孟司さんに問いかけるというパターンで進む。
    藻谷さんの主張が養老さんに軽くいなされる場面がしばしばあって面白い。

    何故か、養老さんの振りで、南海トラフ巨大地震や富士山噴火の話題になる。
    コロナで今の社会の仕組みの不備が表面化しても、一部の軌道修正がなされただけで一気に改変する動きはない。
    もっと壊滅的な危機に遭

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    2023年09月26日
  • 死の壁

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    飛ばして読んだところもあるけど読んだところは良かった。

    人生は暇つぶし出できているのかなと感じた。
    人の最終結果は死ぬこと。

    全員が同じゴールを定められているなかで、その人生で何をするかは自分や周りの人の影響をかなりうけるのだろう。

    だからこそ自分のことだけではなく周りのことも考える必要があり、自殺や安楽死がそれに値する。

    エリートも他の人が嫌がることを進んで責任を持つからこそエリートなのだなと。
    偉ぶるエリートにだけは絶対になりたくない。

    気楽に人生を慌てることなく楽しめたらいいなと思えた。

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    2023年08月11日
  • 養老先生、病院へ行く

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    養老先生すごい病気したんだな。でも淡々。仙人みたいな心境。こういう人だと病気も取り付きにくいのか?でもまるは他界しちゃったね。人が後になるのは正解なんだけど、きっと淋しいよね。対談でヤマザキマリがイタリアのホームドクターの話してたけど、この人出産の時に死ぬ思いしてるはずなのに、それでもイタリアいいと言うのね。理想は日本の医療でホームドクターあり。政治家が仕事しないから日本はあちこちガタがきてるのよ。

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    2023年08月11日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    ズレといえばズレだろうけど、お二人の考え方を読んでいると、ズレていることもすんなり肯定できるのだろうなと思えた。人生をまだまだ楽しめる、ってヒントになりそうな一冊。

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    2023年08月09日
  • 「自分」の壁

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    『バカの壁』『超バカの壁』『死の壁』と、養老さんの壁シリーズは都度読んで参りました。毎度毎度あ〜分かるぅ〜、納得ぅ〜っと言う記憶だけあって内容は全く覚えておりませんので、偶に読み返すのも必要だと思いますね。あ、『人の壁』は未読か。

    特に年齢を重ねる毎に壁シリーズの面白さと言うか、筆者の捉え所の良さを実感します。
    脳、人生、医療、死、情報、仕事について筆者の考えが方が相変わらず面白い、いや、そうなって欲しいと思いますが、経営者の立場としては仕事については些か賛成出来ない事もありました。

    ま、昆虫好きの学者さんですから浮世離れしている所も散見できすし、それがまたいいんでしょうか。

    この猛暑の

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    2023年08月08日
  • 年寄りは本気だ―はみ出し日本論―(新潮選書)

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    養老孟司氏と池田清彦氏の対談。何度も対談されている仲のようでテンポがいい。どんなテーマにも芯を感じる。
    お二人とも昆虫採集がお好きなようで、ところどころ脱線気味なのがおもしろい。

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    2023年08月07日
  • 虫とゴリラ

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    『動物たちは何をしゃべっているのか?』というシジュウカラの言語を研究している鈴木俊貴さんとゴリラ研究家の山極さんの共著がこの度出版されると聞き、山極さん関連でこちらの対談本を思い出し読んでみた次第。

    まず、タイトルと装丁が良い。とてもシンプルでド直球。
    そして出だしのプロローグから対談がいきなり始まっている。助走無しのスタートダッシュ。
    それでいてストイックに生物学的な話だけが語られるかと思えば、社会論、教育論、日本人論などに話が及ぶ。タイトルに反して、人間について語ってることの方が多い。最早何でもあり。

    虫やゴリラに関する知識を通して、我々人間を見つめ直す対談。ご年配のお二人だからか、「

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    2023年08月01日
  • 養老先生、病院へ行く

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    ネタバレ

     猫には現在しかない。未来のことは一切考えない。自分の死についても考えない。一瞬一瞬を懸命に生きている。素晴らしいです!(^-^) 養老孟司&中川恵一&ヤマザキマリ「養老先生、病院へ行く」、2021.4発行。

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    2023年07月31日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    書いていること全てを理解できたわけではないが、まるとの思い出は心温まった。

    紹介されていた「夜に死ぬつもりでその日を生きる」というのはぜひ実践したいと思った。

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    2023年07月30日
  • 「自分」の壁

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    ネタバレ

     日本人は、具体的な生活に関係ないことは何でも言えると思っています。そんなことは生活に関係がない。だから、どういう解釈をして議論をしても構わない。これがふつうの考え方なのです。
     日本にとって必要な思想は、全部、無意識のほうに入っているのです。
     会社の中で、なにか新しい提案があったとします。それをつぶされる場合には、おく、こんな台詞が出てくるはずです。
    「それはまずいでしょう」
      それがなぜ、どういう理由で、どのへんがまずいか。その理屈は、いちいち言語化されない。誰も説明しない。でも、「まずい」のは「当たり前」なのです。それは無意識で共有されている。
     思想というのは一種の理想であり、現実

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    2023年07月30日
  • 老いてはネコに従え

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    ネタバレ

     タイトルに惹かれました。「老いてはネコに従え」、2023.5発行。養老孟司(1937年生)さんと下重暁子(1936年生)さんの対談集です。テーマは:①ネコと暮らせば ②ヒトという病 ③90歳の壁 ④まるに始まり、まるに終わる です。ネコの話は少なく、相性の悪い下重さんの自己主張が気になりました。次の2点は同感です。「異次元の少子化対策」はわけがわからない。国連はどうしようもないエリート風の者ばかりで、おまけに権威におもねる忖度集団。猫や虫のように、素直に一直線に生きたいものですw。

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    2023年07月28日
  • 養老孟司の人間科学講義

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    解剖学者であり、『唯脳論』(ちくま学芸文庫)や『バカの壁』(新潮新書)などで独創的な思索を展開してきた著者が、人間について総合的な考察をおこなっている本です。

    「われわれは自分についてなにを知っているのか。それを考えてみたい。それが「人間科学」の基本である」と著者は述べています。ただし著者のいう「人間科学」は、人文科学の領域に限定されるものではなく、自然科学的な知見を大きく取り込んだものです。たとえば著者は、「われわれが知っている世界は脳のなかだけだ」といいます。とはいえ、著者の「人間科学」は、単純に脳科学に還元されるといいきることもむずかしいように思われます。なぜなら著者は、「じゃあ脳の外

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    2023年07月23日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    ネタバレ

     子どもは本来、自然に近い存在。自然の中に身を置き、外で遊ぶとよい。ところが、都市化により遊び場がなくなり、AIによりゲームで遊ぶように。人として大事な3つの力、認知機能、共感する力、自分の頭で考える力が育ちにくい環境にあると警鐘を鳴らしていらっしゃいます。養老孟司「子どもが心配」、2022.3発行。

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    2023年07月10日
  • 養老孟司の人生論

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    2007年「運のつき」を2016年に改題復刊した文庫本

    氏のこれまでの叙述の根拠のエッセイ。
    時代を考えたり、自分にとっての時代を考えたり、考えることについて考える参考になる。

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    2023年06月28日
  • 子どもが心配 人として大事な三つの力

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    養老孟司は好きです
    すごく読みたかった本

    でもいまいちスッキリしなかった

    その線の一流の方かもしれないけど、もうちょか情緒的に子どもを取り扱ってほしいなーと思ってしまった
    研究対象のような…
    そういう目線も大切なのかもしれないけど、医学やAIが発達しても子どもは幸せになっていないから

    養老孟司が子どもの事を大切に思ってくれているのはわかる

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    2023年06月24日
  • 日本の進む道 成長とは何だったのか

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    2038年 南海トラフ地震発生!
    危機は確かに目前だが、お気楽に大都市圏集中の投資を人口減少下でも続けている。
    里山資本主義に立ち返り、地方で豊かに暮らす選択をした人だけが生き残れるかもしれない。

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    2023年06月06日
  • 死の壁

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    著者は、現代の多くの人は生者と死者を別物、同じ共同体の仲間かそれ以外であるように考えている、と主張するが、自分は特にそう考えていなかったことに気付かされた。
    というか、死というものがいかんせん身近な者でないため、意識の上ることすら少ない。
    これまでの半生で恩師や祖父や同級生が亡くなったこともあったし、自分は介護職をしていたことから第一発見者になったり、長年介護していた利用者様が亡くなったりしたケースも経験はしている。
    が、やはり事故や災害、戦争における死は身近であるはずなのに隠蔽されていて、接することがない。

    精神に対する負荷を下げるためということは分かるが、生物としての実感がどこか薄れてし

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    2023年06月06日
  • 養老先生、病院へ行く

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    猫には現在しかありません。未来のことは
    一切考えません。だから自分の死についても考えません。一瞬一瞬を生きているのが、猫なのです。
    と、養老先生。


    なんだか調子が悪い、理由もわからず体重が10キロ以上減って26年ぶりに東大病院を受診した養老先生、検査の後天ぷらでも食べようか、と話していたのに、そのまま心臓カテーテル治療からICUと痛くない心筋梗塞だった養老先生。

    データばかり見ている現在医療にチクリチクリと養老先生。

    教え子であり、主治医である中川先生。
    ご自身もガンの治療をされているので、健康診断とガン検診は受けてほしいと、男性は3人に1人、女性は2人に1人が生涯何らかのがんにかかり

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    2023年05月18日