養老孟司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は、現代の多くの人は生者と死者を別物、同じ共同体の仲間かそれ以外であるように考えている、と主張するが、自分は特にそう考えていなかったことに気付かされた。
というか、死というものがいかんせん身近な者でないため、意識の上ることすら少ない。
これまでの半生で恩師や祖父や同級生が亡くなったこともあったし、自分は介護職をしていたことから第一発見者になったり、長年介護していた利用者様が亡くなったりしたケースも経験はしている。
が、やはり事故や災害、戦争における死は身近であるはずなのに隠蔽されていて、接することがない。
精神に対する負荷を下げるためということは分かるが、生物としての実感がどこか薄れてし -
Posted by ブクログ
猫には現在しかありません。未来のことは
一切考えません。だから自分の死についても考えません。一瞬一瞬を生きているのが、猫なのです。
と、養老先生。
なんだか調子が悪い、理由もわからず体重が10キロ以上減って26年ぶりに東大病院を受診した養老先生、検査の後天ぷらでも食べようか、と話していたのに、そのまま心臓カテーテル治療からICUと痛くない心筋梗塞だった養老先生。
データばかり見ている現在医療にチクリチクリと養老先生。
教え子であり、主治医である中川先生。
ご自身もガンの治療をされているので、健康診断とガン検診は受けてほしいと、男性は3人に1人、女性は2人に1人が生涯何らかのがんにかかり -
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