養老孟司のレビュー一覧

  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    国際連盟から「今最も重要だと思う事柄について、一番、意見を聞きたい相手と書簡を交わしてください」という依頼を受けたアインシュタイン。
    彼が選んだテーマは「戦争はなくせないのか?」そして、選んだ相手は心理学の大家フロイトだった。
    彼らのやりとりを読みやすい文章で訳したもの。

    ★戦争をなくすために、今なにができるのか?
    アインシュタインは国際的な機関が、国際的な紛争を絶対的な権威をもって判決し、決定を実行するようにできないか、と考えるも、現状では実現は困難だと考えています。
    これまで、平和は実現できない理由は人の心(権力欲・利益を求める・本能的に憎悪に駆られて相手を絶滅させようとする欲求)にある

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    2022年12月24日
  • 遺言。(新潮新書)

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    養老孟司(1937年~)氏は、東大医学部卒、東大大学院基礎医学博士課程修了、メルボルン大学留学、東大教授、東大総合研究資料館館長、東大出版会理事長、北里大学教授等を経て、東大名誉教授。専門の解剖学に加えて脳科学などの見地から多数の一般向け書籍を執筆しており、『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞(1989年)、2003年に出版した『バカの壁』は、出版部数400万部を超える戦後日本の歴代4位となっている。尚、現在までに「壁」シリーズとして、『死の壁』、『超バカの壁』、『「自分」の壁』、『遺言。』、『ヒトの壁』の計6巻を刊行し、シリーズ累計の出版部数は660万部超。
    私は新書を含むノンフィクション

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    2022年12月12日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    様々な分断が派生したコロナ禍において、民の声が政治の力へと昇華されているのか、疑問が浮かぶ。為政者の判断はもちろん過ちも含まれよう。しかしそのまま看過するのではなく、修正していく判断力が現在も問われ続けている。さらに大切なのは私たち有権者の関心であり、声あげる人を中傷するのではなく、その選択肢に取り組んでみる姿勢が大切ではないか。誰も未来の結果なんてわからない。ならば、否定は現状の惰性でしかない。そこに救われる道程があるのだろうか。過ちよりもタチが悪い。

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    2022年12月01日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    前半は理解が追いつかない感じ、後半は愛猫マルの話のエッセイ調

    人の人生なんて、不要不急
    理不尽なことも空気の特殊な振動に過ぎない
    世界はもっとも抵抗の少ない経路を通って変化する
    理解すると解釈するは全くの別物

    これらが読み終わって、心に残った

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    2022年11月23日
  • 虫とゴリラ

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    ネタバレ

    養老先生は虫を観察して人間を考える。
    山極先生はゴリラとともに体感し人間を考える。
    地球上にいる生命の祖先はどのように生きたか、何億年単位で生命の先輩たちを調べたお二人が情報共有しながら、人間の立ち位置を整理した内容でした。
    江戸時代にマタギによって根絶やしにされたサルの話しや、洗剤による鎌倉の川の汚染では下水道を整備して水がキレイになったら、元々居なかったフナを放流した話しなど、今の時代では信じ難い問題がなかったかのような日本なんですね。
    日本文化は述語的な文化、西洋文化は主語的な文化。日本特有の生き方も考えさせられます。
    ひとつ気になるのが、車社会は環境に良くないまではいいのですが、その代

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    2022年11月22日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    ネタバレ

    「バカの壁」ぐらいは読んでいるかもしれないが、内容が思い出せないのでもしかすると著者の本は初読みかも。
    基本、超絶頭のいい人が、難しい抽象的な話をイメージで語る系のこの手のものは、ド文系の私が科学の難しい論文を読んでいるようで、ほとんど頭に入ってこない。この本も、途中の哲学的話題の部分は、話の外側の箱の形ぐらいしかわからなかった。
    それでも、「この社会はほとんど反応だけしている」という部分には深く肯首。コロナ感染者増加!国葬反対!オリンピック!円安!といちいちメディアの情報に反応し、過ぎ去れば何の検証もせず、何事もなかったかのようにもとに戻る。これからの社会は、思考停止になり、反応だけを繰り返

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    2022年11月13日
  • 虫とゴリラ

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    ネタバレ

    東大の解剖学者と京大の霊長類学者の対談
    非常に興味深い提言の数々
    永年のフィールドワークに支えられた確かな信条
    フムフムと読みました

    でも脳が緩んだ婆さんにはちょい難しいところも……
    このままではあかんよね、人間、世界、地球
    とはぼーっと考えていますが、
    そうですね、
    自然に入って行かなければ!
    自然に体を預け、五感で感じようと!

    ≪ とぎすませ 野生の感覚 ヒトの危機 ≫

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    2022年11月13日
  • 養老先生、病院へ行く

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    病院嫌いの養老先生が体調崩して病院に行き治りましたという養老先生ファンに向けての報告の本。

    あえて、読んで考えさせられた問いを作るとすると、「自分の人生や身体の舵取りを専門家に任せるか自分で行うか」かなと。

    自分でどうにも出来ないくらい身体も頭脳も弱ると専門家や他人に任せる以外選択肢はなくなるけど。

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    2022年10月29日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    死は二人称しかありえない
    数字や統計は神の視点にすぎない
    それらは事象・事実ではない

    河合隼雄「私はウソしか申しません」

    マルクス・ガブリエル 思考は感覚だ

    松尾浩也法学部長
    解釈せよと言われれば、いかようにも解釈は致しますが

    戦後を拒否する

    エピジェネティックス

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    2022年10月28日
  • 「自分」の壁

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    ネット等に溢れる情報にのめり込み、それが自分の考えだと思ってしまう。
    無意識にすり変わる。

    そして情報過多で矛盾が生じ混乱する、分からない、ということになる。

    情報過多や強迫観念、SNSについて、論理的に考えられた。

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    2022年10月24日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    本書は何か提言していたり、解決策を与えるものではなく、エッセイの調である。

    しかし、聡明な先生がこのコロナ禍の時代をどのように感じて過ごされているか、お話をただ聞いているだけで面白い。

    読書というのは、何か役に立つものを得るために行いがちであるが、力を抜いて賢者の独り言を聞いているというのも非常に有意義な読書のあり方だと感じた。

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    2022年10月12日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    虫のことはさておき、自分はものを知らないなと感じる。インパール作戦がこんなところにまで出てきて最近知ったばかりなのに何かあるのかと思ってしまった。

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    2022年10月08日
  • ヒトの壁(新潮新書)

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    著名人にも関わらず、我々レベルまで降りてきてくれる感じが好感持てた。
    どうしようもないことに、応えを探したりせず、受け入れていく姿勢はとても共感でき、自分の考えにも取り入れたい要素だ。他の養老先生の本も読んでみたくなった。

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    2022年09月26日
  • バカのものさし

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    ネタバレ

    子供の質問に、養老孟司さんが答える形式で、
    ○バカって治るんですか?
    ○寝ないとバカになるって本当ですか?
    ○どうしたらバカなおとなにならないか?
    ○努力はムダだと思いますか?
    ○子どもの脳、どうしてキレやすいんですか?
    ○死体って、怖くないんですか?
    について、解説している本。

    子どもへの回答なのに、容赦なく、たまにはちょっと厳しすぎない?と感じるくらい、ストレート。
    大人に尋ねると、曖昧にされそうな質問にもきちんと答えていて、子どもに接する態度として、こういうのもありだな、と思った。

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    2022年09月20日
  • 超バカの壁

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    仕事とは...世の中が必要なことをしてあげることだそうだ。好きなことを仕事にするのは本来なかなか成り立たないことなんですね!

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    2022年09月18日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    家人が好きな養老孟司。伊集院光との組み合わせは意外な気もしたけれど、なかなか面白い対談になっている。主に喋ってるのは(収録されてるのは)
    伊集院光だ。見かけに寄らず(失礼)繊細な人だというのが、よくわかる。

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    2022年09月18日
  • ひとはなぜ戦争をするのか

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    フロイトは話が長いっていう本。

    1932年の話なので古かったり歴史としてそうはならなかったこと等も書いてあるけど、ページ数も少なく読みやすい。

    1933年にナチスの一党独裁が始まってそれどころではなかっただろうけど、一度きりではなく対話形式の複数回の往復書簡にして欲しかった。

    養老孟司さんの解説が良かった。

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    2022年09月04日
  • 死の壁

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    読みやすい。割と普段から感じてたり考えたりしてることが上手く言語化されているのをなぞって読んだという感覚だったけど、死体の人称のはなしとかおもしろいなとおもった。

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    2022年08月30日
  • 唯脳論

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    『バカの壁』(2003年、新潮新書)以前に書かれた著作では、著者の代表作といえる本です。

    著者は、「ヒトの活動を、脳と呼ばれる器官の法則性という観点から、全般的に眺めようとする立場を、唯脳論と呼ぼう」と述べています。ただし唯脳論は、「世界を脳の産物だとするものではない」と注意が付されています。こうした誤解は多かったようで、「解説」を執筆している澤口俊之も、本書が「世界は脳の産物だ」という主張をしているものと誤解をしていたことを告白しています。なお、この点についての著者の主張を正確に理解していたのは池田晶子で、『メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて』(2005年、文春文庫)のなかで的確

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    2022年08月19日
  • 地球、この複雑なる惑星に暮らすこと

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    一応虫を中心として、今の世の中や生き方について養老先生とヤマザキさんが対談している。息子のデルスさんも最後少し出てくる。

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    2022年08月18日