養老孟司のレビュー一覧

  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    対談形式の本で個人的には楽しめた。

    文系の壁というタイトルではあるが、文系と理系で人間が二分されるのではなく、個人が理解する範囲の差で性質の違った人間となるのかなと思った。

    自分は工学の人間なので物事の前提を気にしなきゃいけないんだけどもこれがなかなか難しい。それに完全に再現性がなきゃいけないと思ってたけども、生物とか複雑なものを扱っていくにつれて100%ではなく80%の再現性にどうしてもなってしまうものもあるよなあ。その場合、前提に気をつけなきゃ次にその研究結果を利用するときにうまくいかなくなってしまう。

    認識を正していくには、本書でも述べられている通り、フィールド系と実験系など新しい

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    2022年03月06日
  • 養老先生、病院へ行く

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    現代の医療システムに抵抗感拭えない養老孟司が身体の不調から診療を受け即入院、忌避していたシステムの虜になってしまう。自身も述べている通り、身体は個人の占有でおさまらず家族や知人の心配の対象でもある。そこに共同体としての寛容が生まれ、持論を固執する姿勢の緩和へと誘われる。そんな妥協や協力といった朗らかな姿勢は心の健康、自身と周囲との健全な繋がりの継続性である。健やかなる生活はここにある。

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    2022年10月16日
  • 養老孟司の人生論

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    人間は昔から飯を食って生きてる。飯を食うことに「新しいこと」なんかない。それをいうなら、人間は昔から、生まれて、歳をとって、病気になって、死んでます。新しいことなんか、ないですよ。いつでも、どこでも、人間がすることだから。
    それについてちゃんと考えることが「重要」なんです。

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    2022年02月22日
  • 「自分」の壁

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    「バカの壁」の目から鱗のインパクトはないが、はっと気付かされる点は多数有り。
    人間脳がメタメッセージを作ってしまうっていう癖と近年のSNS拡大は、自分の頭の中でろくに考えもせず一般的な法則を勝手に作ってしまうという意味で筋の悪い組み合わせだという。

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    2022年02月20日
  • 養老先生、病院へ行く

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    養老先生は、ヘルスリテラシーが高いので、自分なりの考えをきちんと持たれている。
    受診となると、家族のことも考えなくてはならないので、自分の考えを押し通すわけにはいかない。
    薬については9錠も飲まれている。上手に病気と付き合われている。

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    2022年02月13日
  • 養老先生、病院へ行く

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    まさに「病院に行った」だけ。それが本になり、手に取って貰えるのは「まる大明神」のおかげ。毎年100万人以上がガンになっていること考えると、このコロナ騒ぎは?「猫なんか役に立つことは、ほとんどなく迷惑かけるだけの存在。なのに飼ってる人が多いのは、多くの人が迷惑をかけるだけの存在を必要としているから」「役に立つか儲かるかといった存在ばかりが重視される社会で、実際の人間関係の裏返しではないか」「未来のことは考えない。いまこの瞬間を大切にする」猫的生き方。医療がテーマだったはずが、ネコ論に。

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    2022年02月12日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    よそのお宅の猫を覗かしてもらえる番組
    「NHKネコメンタリー 猫も、杓子も。」の本です。

    夫が養老先生のお宅に行くと まるが居て
    邪魔だったよ。とチロじゃなかったの?
    と聞くと、ウーン?ドスンと座ってたけど?
    それに、わざと邪魔な所に居るんだよ。
    またいで、通ってたんだよ。と
    嫌われていたのかしら?

    自分の思い出になってしまった猫たちを重ねて見てしまいます。
    猫の下僕となった人間も、そうなのよねー。
    と共感してしまいます。

    テレビで、いくちゃんとたまちゃん・カグラちゃん・大ちゃんと見てその下僕化した作家さん達を見てうふふと癒されてます。

    この本が、何冊も続くと嬉しいんだけど。



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    2022年02月11日
  • 半分生きて、半分死んでいる

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    養老さんの本を読むと、アタマがほぐれてすっきりする。
    いつも刺激をくれた橋本治さんがいない現実がつらい。
    これは2018年の本だけど、コロナ禍の中、
    すでに世の中はあちこちで煮詰まっていたことが分かる。
    白か黒かの2択、あるいはゼロか1か、
    個別の現実の事例を、統計を取り平均化して、データとして扱えるくらいにまでそぎ落とす。
    一般化することで楽をして、分かったような気になっても、
    そこから漏れた一般化できないものはなくなるわけではなく、理解しがたいものとして残り、
    ときに表に出て日常を脅かす。
    人の心の暗部であったり、自然災害であったり、今のコロナもそうだ。
    コントロールできないものに出会って

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    2022年02月06日
  • がんから始まる生き方

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    がんの当事者、相談された側、治療する側の3者の随筆と対談。
    柏木さんのがん体験を中心に、実際の治療の進み方や、
    治療の在り方、人生観や死生観など、
    地に足の着いた話が続いていろいろと参考になる。
    がんは不治の病ではないが、ずっと様子を見ながら付き合っていく病。
    私が自分の乳がんを治療していた時期のこと、
    そして今現在、がんと闘っている友人のことなど思いながら読む。
    痛みを押さえるモルヒネの使用が日本ではとても少ないというのも、
    我慢することを美徳と考える気質が影響してるんだろうな。
    QOLの向上も、迷いや不安も、口に出して求めていっていいし、
    主治医やスタッフの方たちと信頼関係を作りながら、

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    2022年02月06日
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない

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    期待が大きかっただけに、肩透かしをくらったような読後感。
    世間とは何か、その中で生きる違和感は何か、そこでどうサバイバルするのか。
    以前読んだ鴻上尚史さんの本を思い出した。
    とにかく伊集院さんは考える人で、理屈を見つける人で、素直な人。養老先生のマイペースさも心地よい。
    遺骨が鳴って、これは悲しんでいるのかな、笑っているのかな、という話は面白かった。
    二人のファンには楽しめるのでは。

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    2022年02月05日
  • 「自分」の壁

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    自然に触れることを著書で勧められたので、とりあえず登山に行った。デジタルデトックスができ、頭がスッキリした。あれこれ考えず、他者と比較せず、山に雑念は捨てなさい。と養老先生に言われているような気がした。

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    2022年01月23日
  • 本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー

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    この対談本が面白いのは、上から目線の養老先生は本質を見失ったことも言っているのに、対談相手の竹村さんは本質を見抜いたコメントをされていることだ。

    例えば、60ページで養老さんは、「自給率を高めることとフードマイレージを低く抑えることは必ずしもイコールではない」と述べている。環境・エネルギーの観点からは全く正しい。ところが、EUがそういう発想で各国で分担しているというのは、論理の飛躍だ。EUは幾重もの陸路と海路で繋がっているから、食糧安全保障の観点からも分担は正しい。しかし、日本は輸入=海路なので、コロナ禍のコンテナ不足のようにリダンダンシーの点で危うく、日本はEUとは違い、単独での自給率はや

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    2022年01月03日
  • 「他人」の壁

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    # 現代の誤解
    人の脳は無意識が大部分で、意識は氷山の一角
    やってみる前に、ダメだという時代
    子供は自然、管理ではなく、手入れをする
    世の中の仕事の8割は、全体像が見えると面白い

    # 同じになる世界
    民主主義は、同じという意識で成り立っている
    お金はものを同じにする道具
    AIは、滅びない世界を一神教で作ろうとしている

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    2021年12月31日
  • 養老先生、病院へ行く

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    養老先生の入院経緯と医療についての考え、中川先生の見解、そしてときどきまる…という本。

    文字も大きめなので、さらりと読めた。お元気になられてなによりでした。

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    2021年12月04日
  • 死の壁

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    読書開始日:2021年11月14日
    読書終了日:2021年11月19日
    要約
    ①殺生はなぜいけないか、命は二度と元に戻せないから
    ②一人称の死は想像上のものなので、重要なのは二人称の死。周りにとって自分も二人称の死
    ③死とは自然の摂理。淘汰。死をどう活かすかに尽きる。

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    2021年11月22日
  • 死の壁

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    日本人の死に対する感覚が村八分からきているものである考察は世界の基準からずれているような気ぐした。一人称の死は存在しない。二人称、三人称の死を意識することで命の大切さを感じることができるだろう。

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    2021年10月29日
  • 遺言。(新潮新書)

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    まるが逝き、養老センセも「知の引き継ぎ」兼ねてまじめに遺言書く気になったかと手にしたが、初版の発売日見て勘違いに気づく。まるが登場する件は楽しめるが、全体的には…。「雑草は大事」同感。「都市は意識の世界であり、意識は自然を排除する」「感覚入力を一定に限ってしまい、意味しか扱わず、意識の世界に住み着いている」のは誤り。

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    2021年10月19日
  • 死の壁

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    日本の共同体のルール、暗黙の了解。現代にも受け継がれており、私達の意識しないところで働いていることに気付いた。
    死刑制度や安楽死、仕事として請け負う死なせる側の立場について考えされられる。
    バカの壁、こちらの方が私的に面白かった。

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    2021年09月10日
  • 死の壁

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    2021.8.20-24税理士試験翌日から読み始めた本1冊目 嬉しい一歩。今日も取り返しのつかない日。意味あるものに。

    あらゆることは回復不能
    今日という一日も。死が一番それを現している

    だから、今を意味あるものにして生きるしかない
    仕方がない。その死を、起こった回復不能なことを、不幸にしないことが大事なのである
    =現当二世だ

    慌てるな、
    どうせ死ぬんだから
    だから今死んでも同じとはならない
    「お腹が減るんだから喰うのをやめよう」
    「汚れるんだから掃除をやめよう」とはならないでしょう

    死=二人称の死、死体である死体

    都市化、三人称の死が増えると死に対する抵抗も薄れてしまう?
    一人称の

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    2021年09月06日
  • 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE, AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES

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    タイトルから内容を想像して手に取り、果たして期待した通りの話。でも、2人の年配の男性が、自分たちが子供の頃はこうだった、あの頃はよかったが今は駄目だ、を延々と繰り返しているようにも思えて、本筋では共感しつつも、引いた目でバランスが良くないように思った。

    一つ印象に残ったこと。今でこそ、森を守ろう、自然と共生しよう、といってもある程度共感される流れもできてきている。が、高度経済成長まっしぐらの日本で、森を守ろうと1人で国などを相手に闘ってきたニコルさんの日々の壮絶さは、ちょっと想像を超えていると思った。「鬼」と言われた、というのも肯ける。

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    2021年08月25日