養老孟司のレビュー一覧

  • 無思想の発見

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    著名『無思想の発見』は、編集者の勇み足である。日本人の無思想・無宗教性はいままでも多くの論者が語っている。養老先生曰く、「無思想の思想をもつ」が本来のテーマだ。
    文中、三島由紀夫と大塩平八郎を並べて思想を語れば、思想とは、政治思想のことだ。司馬遼太郎氏の文章を斜め読みして、三島の政治思想性を語られてもどうかとおもう。司馬氏は、文学的思想性と、そこから生まれたのであろう美的政治思想性の切り分けの話をしているわけで、丸山眞男や山本七平の引用も、思想を政治・宗教思想に限定しているように見受けられ、残念だ。
    それでも、『唯脳論』からの、養老先生の「社会は脳がつくっている」論を、わかりやすく(?)アレン

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    2021年02月25日
  • AIの壁 人間の知性を問いなおす

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    人工知能(AI)技術の飛躍的発展により、近年「AIが人間の知能を超える」と喧伝されるようになった。しかし、そもそもAIとは何なのか、AIと人間の知性の違いはどこにあるのか―養老孟司が4名の知性と語り合います。安易に「これからはAIだ」となってしまう雰囲気に流されるのではなく、本当に必要なものは何かを考えることが大切だと知ることができる本です。

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    2021年02月16日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり、多くの生命と日常を奪った。この危機にどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちの知見を提示し、アフターコロナの新たな世界を問う。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。

    もう少し突っ込んだ話を読みたい。

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    2021年02月05日
  • バカのものさし

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    子どもからの質問に回答する形式。脳に関する序章の説明が特にわかりやすかった。結論だけを求めるような情報処理ばかりにかまけず、自然に触れ、農作業などの労働を体感して得られるものにしっかり目を向けることができたら、どれほどいいか。耳に痛い箇所もあり、反省させられる。

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    2020年12月19日
  • 「他人」の壁

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    対談本。自分のことさえ実はよくわからないのに、他人をわかろうなんておこがましいよな…と考えさせられる。日頃、言語化できないけどモヤモヤする感覚は、いらないと排除してしまわずに持ち続けたほうがよさそう…。なかったことにしなければ、いつか解決されるかもしれない。

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    2020年12月19日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    あくまでも途中経過、もしくは現在進行形の新型コロナの世を語っている。見通しが立たない中で共通するのは、コロナ後の世は前と決してイコールにはならないこと。世界はこれを繰り返してきたということ、だろうか。スピード感を持ってひとまずまとめられた評論を読めたのはよかったと思う。

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    2020年12月02日
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

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    思いつくまま書きたいことを書き連ねたというような印象の文章なので本筋が見えにくいところがあったが、興味深い考えとか気になる情報がところどころちりばめられていて、読んでいておもしろかった。

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    2020年11月28日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    それぞれの識者の考察。すべて読んだわけではないが、それぞれが置かれている環境や仕事に絡めてあって興味深かった。ブレイディ、斉藤の記事が印象に残る。前者は子供を通じての差別や思い込みの話、後者は人と接することはそれだけで暴力だったのだということ。人と対面してやりとりすることが繊細な人には暴力にも感じられるし、刺激にもなる。この刺激が同じ時期に読んだ暇倫の増補分とオーバーラップする。

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    2020年11月22日
  • 虫とゴリラ

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    解剖学者の養老孟司さんと、霊長類学者の山極寿一さんによる対談を収録した一冊。虫とゴリラの目で日本の未来を語った作品で、養老さんは虫、山際さんはサルやゴリラをたとえに使って、最新のビッグデータやAI・SNSなどについても語られる(2人とも研究対象が異なるのに、不思議と会話が噛み合っていたのが凄い…)。社会学・歴史・生物学からITまで幅広く語られる「知」の宝庫の2人の対談は、読むだけで勉強になる。

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    2020年11月19日
  • 骸骨巡礼―イタリア・ポルトガル・フランス編―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ヨーロッパのお墓の考え方というのがなんとなかわかる。
    骸骨で教会を飾るという。一般的な日本人の感覚にはないと思う。

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    2020年11月14日
  • 虫とゴリラ

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    「虫(養老)とゴリラ(山極)」は分かりますが、このタイトルはチョットねって思いました。

    人間の社会はこれでいいの?虫とゴリラの視点で人間のおごりに物申す。という内容の本です。
    今まで山極寿一先生の著作は未読なので、養老先生との対談形式なら山極先生の知識や思想を知るのに良いかと思い読んでみました。

    芸がないと感じた「虫とゴリラ」というタイトルですが、山極先生が「と」について語る場面がありました。
    西洋の「a」and「b」は、 「a」か「a」ではない「b」であるが、日本の「a」と「b」は、その2つが同じ価値観を持って相互を了解し合える関係になるのだと。
    この発言があったから、『虫「と」ゴリラ』

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    2020年11月03日
  • 養老孟司の人生論

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    自分でさえも、すがたも本質も常に流動的に変化するもので、一瞬たりとも同じではないという前提と

    どれだけ頭で考えても『本当にそうなるのかな』というのを実験したくなるという養老孟司さんのスタンスはとても共感できる。

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    2020年09月28日
  • 虫とゴリラ

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    虫好きとゴリラ好きには共通点があるようで意外にないっていう話。

    養老さんと山極さんと好きなお二人の対談というので期待し過ぎていたのか、表面的な話で終わってしまった感じがした。

    水上交通をもっと重視するべきという話が面白かった。

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    2020年09月23日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
    今年の初めには考えられなかったことである。

    しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
    これは、コロナに限らずすべてに言えることである。

    今後の世界は誰にもわからないが、自分でまずは考えてみることが大切である。

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    2020年08月28日
  • 読まない力

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    雑誌voiceの時評をまとめたものなので、今読むと昔の自治ネタで著者が繰り返す「済んだこと」感が強い。
    しかし、戦争についてや外交についての考え方はとても勉強になった。「反日に感謝」についてはユーモアと皮肉に富んでいて面白かった。

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    2020年08月14日
  • まともな人

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    2020.8.2
    ひょっとしたら昔読んだかもしれない、あるいは別ねエッセイで同じような内容を書いておられたのか?
    後半に行くにつれて既視感がハンパなかった。
    うっかり昔買った本を、再度買い直して読んでいる可能性もある。現にそういう経験も何度もしたし(笑)
    それもまたよし。

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    2020年08月02日
  • 超バカの壁

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    自分がバカなのかだろうか、ところどころ解釈が難しい一文あり。ある種の壁を作り分かったつもりになってはいけない。特にスマホなど便利なものを使い始めてから、考えることが自然と面倒になり、頭を使わないことが多くなった気がする。著者の分析する賢い脳にならずとも良いが、頭を使っているなという感覚を忘れないように生きていきたい。そして人間のあるべきを追い続けたい。

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    2020年07月25日
  • 「他人」の壁

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     情報は死んだ(固定した)もの。そして人は、生きている。その違いを認識しておくべきなんだろうな。でも人は人に対してすら、情報を求めがち。なぜかって、その方が楽だから。

     人間なんてそうそう変わるもんじゃない、というのもひとつの真理なんだろうけどさ。でも、生きている以上、実はいっしょじゃないよ、という面も気づいていかないとね。

    「納得せず疑問を持ち続けることが大切」「実際にどう当意即妙に対処するかというのは、その人の知識の量ではなくて、人としての厚みのようなものに表れます」など、響くことばがいくつもあった。

    今の世界の見方というか進み方について、グローバリズムという言い方がある。それに対し

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    2020年06月08日
  • 虫とゴリラ

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    人間を外から(自然側から)見てきたお二人が、現在の人間社会に対する危機感を話し合う。

    なんでも情報化、均一化、工業化することによって、こぼれ落ちるなにかがあると。うまく言語化はできないが、人間に必要なものがそこにはあると。

    情報に溢れる中、情報化された部分だけを鵜呑みにするのではなく、情報化されきれていない部分まで物事を見てみるよう意識して見たい。

    少し抽象的で理解しにくいところがあった。
    お二人とも知識経験豊富なため、行間で語り合っている部分が多々あったのかもしれない。

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    2020年06月06日
  • からだを読む

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    消化器系のお話。
    分子レベルにまで分解しないと体に取り込めない(タンパク質→アミノ酸、多糖類→単糖類)、消化器管は体の外だ。。。
    完全に分子レベルにまで分解して取り込むなら、安全ですもんね。よくできてる。
    なのに、アレルゲンを食べるとアレルギーを起こすことがある・・・おもしろい。

    「分子レベルに分解しないと~」・・・ここにちょっと引っ掛かりました。水に溶ければ、分子レベルに分解しなくても取り込めるのかもしれない、と思ったのです。どなたか教えてください。

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    2020年05月08日