養老孟司のレビュー一覧

  • まともな人

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    2020.8.2
    ひょっとしたら昔読んだかもしれない、あるいは別ねエッセイで同じような内容を書いておられたのか?
    後半に行くにつれて既視感がハンパなかった。
    うっかり昔買った本を、再度買い直して読んでいる可能性もある。現にそういう経験も何度もしたし(笑)
    それもまたよし。

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    2020年08月02日
  • 超バカの壁

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    自分がバカなのかだろうか、ところどころ解釈が難しい一文あり。ある種の壁を作り分かったつもりになってはいけない。特にスマホなど便利なものを使い始めてから、考えることが自然と面倒になり、頭を使わないことが多くなった気がする。著者の分析する賢い脳にならずとも良いが、頭を使っているなという感覚を忘れないように生きていきたい。そして人間のあるべきを追い続けたい。

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    2020年07月25日
  • 「他人」の壁

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     情報は死んだ(固定した)もの。そして人は、生きている。その違いを認識しておくべきなんだろうな。でも人は人に対してすら、情報を求めがち。なぜかって、その方が楽だから。

     人間なんてそうそう変わるもんじゃない、というのもひとつの真理なんだろうけどさ。でも、生きている以上、実はいっしょじゃないよ、という面も気づいていかないとね。

    「納得せず疑問を持ち続けることが大切」「実際にどう当意即妙に対処するかというのは、その人の知識の量ではなくて、人としての厚みのようなものに表れます」など、響くことばがいくつもあった。

    今の世界の見方というか進み方について、グローバリズムという言い方がある。それに対し

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    2020年06月08日
  • 虫とゴリラ

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    人間を外から(自然側から)見てきたお二人が、現在の人間社会に対する危機感を話し合う。

    なんでも情報化、均一化、工業化することによって、こぼれ落ちるなにかがあると。うまく言語化はできないが、人間に必要なものがそこにはあると。

    情報に溢れる中、情報化された部分だけを鵜呑みにするのではなく、情報化されきれていない部分まで物事を見てみるよう意識して見たい。

    少し抽象的で理解しにくいところがあった。
    お二人とも知識経験豊富なため、行間で語り合っている部分が多々あったのかもしれない。

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    2020年06月06日
  • からだを読む

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    消化器系のお話。
    分子レベルにまで分解しないと体に取り込めない(タンパク質→アミノ酸、多糖類→単糖類)、消化器管は体の外だ。。。
    完全に分子レベルにまで分解して取り込むなら、安全ですもんね。よくできてる。
    なのに、アレルゲンを食べるとアレルギーを起こすことがある・・・おもしろい。

    「分子レベルに分解しないと~」・・・ここにちょっと引っ掛かりました。水に溶ければ、分子レベルに分解しなくても取り込めるのかもしれない、と思ったのです。どなたか教えてください。

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    2020年05月08日
  • 虫捕る子だけが生き残る 「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか(小学館101新書)

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    自分は虫捕る子ではなかった。本の中に出てくる昆虫の名前はほとんど姿がイメージできなかった。
    3人の、「昔は良かった。今の人たちは、、、」みたいな感じはしなくもない。でもそれもわからなくもない。自分の生きた時代とは違う環境を生きてきた人の感覚を垣間見れる。でも生物としては同じ人間だし、特に3人は生物に関わることに携わっているわけだから、こその説得力はあった。
    頭でっかちにはならないようにしようと思った。それから自分も地球上に生きる人間という生物であるという謙遜さを持とうと思った。

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    2020年04月28日
  • 日本のリアル 農業、漁業、林業、そして食卓を語り合う

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    ネタバレ

    食事、農業、漁業、林業に携わる、4名の方々との対談。
    でも話は食料・農業分野だけではなく、個と集団の在り方、教育の在り方、生物とは、また全体を通して、社会の移り変わりについて語られている。

    自分と世代が違ったり、成形手段の違う人たちから聴くべき話って、本当にたくさんあるな、と思う。知らなくても生きていけるような時代になったけれど、だからこそ、ちゃんと地に足をつけて生きるためにも、私たちの生命の土台となっている一次産業と呼ばれる職に就く人々から、もっと学ぶ機会を自ら持ち続けたいと思った。

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    2020年04月19日
  • 絵になる子育てなんかない

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    子育て論を期待すると期待外れになると思います。
    第一次産業、身体性などは共感できるけど、温暖化、男性の子育て、専業主婦あたりはちょっとなと思いました。

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    2020年02月10日
  • 超バカの壁

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    「バカの壁」「死の壁」に続く3作目。
    私個人で言うと、養老さんの本はこれで4冊目になります。

    あとがきで著者本人が述べているように、この本は前2作と同じテーマを例題を変えて述べています。「あ、この話聞いたな」ということが何回かありましたが、それでも飽きないというか、考えさせられるなと感じてしまうところが著者の手腕なのだろうと感じました。

    とある知り合いと話している際、「世間の犯罪は男性が多いんだ」ということが話題にのぼり、聞いた当初は(ええっ……そうなのかなぁ?)という感じだったのですが、この本を読んで驚嘆。彼女の言っていたことはある意味正しかったようです。

    男性と女性についての話もそう

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    2020年01月27日
  • 無思想の発見

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    養老孟司流の「日本の(無)思想」論です。

    著者は「あなたが見聞きし、あなたが考えている」すべてが「思想」だと述べています。それらはすべて脳の働きであり、それゆえ脳の働きはすべて「思想」だとする「唯脳論」の基本的な主張をくり返しつつ、日本人は「思想は現実に関係がない」という「思想」、「無思想」という「思想」をもっていると主張します。

    さらに著者は、こうした「無思想」という「思想」の諸相を、歴史や宗教、世間にかんする日本人の考えかたにまで敷衍しながら、西洋や中国の「(有)思想」と日本の「無思想」がさまざまな局面で相互の無理解を引き起こしていることにまで言及しています。

    著者の立場は、解剖学者

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    2024年04月20日
  • 超バカの壁

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    現代で問題視されている問題
    実は昔の方がひどかったのに、なぜか問題視されていない。

    そんな疑問に触れた本

    ステレオタイプの考えを脱却するのが大切だなと感じました。

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    2019年10月09日
  • 京都の壁

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    養老孟司の文章は分かりにくい。
    話が飛ぶ。関連話、あるいは例として出てくるのだろうが、間にもう一つクッションがないと、つながりが分かりにくいのだ。自分の頭の中ではつながりの理屈がちゃんとあるのだろうけど。本当に適切な例なのかということもある。また、取り上げている他の人の言葉や本に一見賛成しているように見えて、実はそうではなく皮肉ではないかと思われることもある。結局、分かる奴だけ分かればいいということだね。
    今回は、気楽に書かれた京都論なので、すごく分かりにくいということはない。さて、わたしなりに内容をまとめよう。
    京都は都市化、合理化されているようでいて、古い共同体が残っていて、隙間がある。そ

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    2019年09月28日
  • 文系の壁 理系の対話で人間社会をとらえ直す

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    養老孟司の壁シリーズ本。中堅科学者、ジャーナリストとの対談集。
    サブタイトルは、「理系との対話で人間社会を捉えなおす」。
    理系とは言っても、いろいろなタイプがいる。工学系の人の中には、文系的な人が多い。数学ができること=理系ではない。むしろフィールド系と実験系の分け方の方がしっくりくる。文系は、物事を言葉で切り取るからデジタル的であり、理系の人は論理で通じ合う、、等々、仮想現実、今後に社会の在り方、科学ジャーナリズムについて、いろいろ示唆に富んだ対談で勉強になることが多かったけれど、本の内容自体は、雑多な話題を取り上げる対談なのでまとまりは無い。
    読んでいて気が付いたのは、養老さんはタバコの話

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    2019年09月28日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    ・大御所二人の対談だが、思ったよりくだけた内容。学術的なものではない。
    ・隈さんが養老さんに気を使っている雰囲気が随所にあり。予定調和すぎてつまらなくなっている。
    ・全編「だましだまし」という共通のテーマで流れを作っている。
    ・隈さんはコルビュジエを批判しているような口調だったが、最後に海にちかい小さな小屋に住み、溺死したことに共感していたのはどうなのだろう?

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    2019年09月23日
  • 孟司と誠の 健康生活委員会

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    老人が二人して言いたい放題という感じ。そこが面白いんだけど。生兵法は怪我の元。注意して読む必要がある。もっとも、現代医療も同じくらい疑ってかかった方がよい。例えば、薬を飲んで、副作用で胃が痛いと言ったら、胃薬を出される。そうすると今度は胃薬の副作用が出て、それを抑えるためにまた別の薬を飲まされる。そうやってどんどん薬の量が増えていく。病院と製薬会社の利益で動いてる。そういう例はいくらでもあると思う。医療業界もほかの業界と同じ。あと、テレビでやってる健康法とか、かなりいい加減だと思う。そういう視点で読む分には、役に立つ本だと思う。

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    2019年09月09日
  • 寄り道して考える

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    解剖学者の養老孟司と数学者の森毅氏の対論本です。

    明快な議論で人間社会を論じる養老と、自由闊達な境地に遊ぶ森では、その思索のスタイルに大きなちがいがあるように感じられますが、そうしたちがいを含みながらも、たがいに相手の議論を包み込むようなかたちで議論が運ばれていくところが興味深く感じられました。簡潔に両者のちがいをまとめるならば、養老が「都市化」の限界を内部から批判するのに対して、森はその限界を感性によって飛び越えようとしているといえるでしょうか。

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    2019年08月19日
  • ぼちぼち結論

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    『まともな人』『こまった人』(ともに中公文庫)につづく、著者の時評エッセイをまとめた本です。

    あいかわらずのおもしろさですが、著者のアメリカ論や中国論が、これまでの著者のスタンスからすこし離れて、若干前のめりになっているのではないかという印象もあります。

    それでも、梅田望夫のネット社会についての考えが、虫をながめてきた著者のものの見方にかさなっていくところなど、意外な視点が随所に示されていて、おもしろく読みました。

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    2019年08月09日
  • 日本人はどう住まうべきか?

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    日本のサラリーマン的な非合理性あるある、合成の誤謬などを2人がトーク。
    軽めの雑談。
    ・建築学会は津波の心配をしていなかった。計算できないリスクはないことにするという悪癖のせい。
    ・コンクリート建築をつくりたがるのは計算しやすいから。木造は計算が難しい、経験則の世界。
    ・大きなものを回せば雇用が確保できるというシステムが個人も会社も社会をも飲み込んでしまった。
    ・2人はイエズス会系高校の先輩後輩。

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    2019年06月28日
  • 身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

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    関連する書籍が気になって仕方ない。。
    知識欲に火をつける一冊になった。
    養老先生の本を読んだのははじめて!

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    2019年06月26日
  • 超バカの壁

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    世界の中の疑問に対しての著者の考えをストレートに表現していて、新たな考え方を得た部分は多かった。論理の展開に強引な所もあるが、そこは議論する場所として、筆者があえて残しているような気がする。

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    2019年06月18日