哲学・宗教・心理の検索結果
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世界はトラウマでできている
大切なのは、飴玉のように感情を感じ終えるまで感じること。 世界を見る目が変わる、児童精神科医による「傷つき」論。 市民権を得たようにみえる「トラウマ」という言葉ですが、その意味するところは十分に理解されていないかもしれません。本書では、人が傷ついたときどういうことが起きているのか、トラウマを否認することで何が起きるか、丁寧に解説していきます。自分とだれかの傷つきを、大切にできるようになるための一冊です。 「「トラウマ」という言葉がなくても、あたりまえに、私たちは傷つく存在であり、さまざまな傷を抱えながら生きているということを、お互いに理解し、認め合い、受け入れる世の中が来てほしいと思っています。」(本文より) === 【目次】 はじめに 「それでも人は傷つく」をあたりまえに/トラウマの理解のために/この本は「ちょうどよく」ないかもしれない/感じ終わるまで感じること 第1章 人は傷つく 「傷つく」の軽視/トラウマ元年/PTSD概念の広がり/診断名の登場/異常な状況における正常な反応 第2章 人が傷ついたとき起こること DSMによる診断基準/DSM–5–TRの特徴/議論の的となるA基準/心の傷に大小はない/B基準=侵入症状/フラッシュバックとは/きっかけになるもの/C基準=回避症状/D基準=うつ状態/自分に責任を押し付けてしまうこと/全体としてうつ状態を呈する/E基準=覚醒度と反応性/睡眠障害/F基準=仮の区切り/G基準とH基準/解離症状/遅延顕症型 第3章 トラウマという名のもとに 心理療法への影響/再演/再演の例/否定的な自分観/ポスト・トラウマティック・プレイ/解離/感情は飴玉のように/恐怖条件付け/PTSDと脳の関係/ポリヴェーガル理論/進化と発達からわかってきたこと/感情から目を逸らす/EMDRの人間くささ/私たちの外界認識/世界線が変わる/集団のなかのトラウマ/トラウマ・インフォームド・ケア登場/浸透しないTIC/医療以外の現場/精神医学は変わるのか? 第4章 トラウマを認めたくない人たち スモールtトラウマとは何か/なぜ私たちはトラウマを認めたくないのか/トラウマは擬態する/常識はなぜ保たれているのか/伝統や武勇伝/集団の都合/男性用トイレを例に/加害者の誕生/トラウマに触れると何が起こるのか/医療に潜むトラウマ/トラウマへのトラウマ/「正常」との線引き/時代とともに変わるもの/誰かのあたりまえは、誰かのトラウマかもしれない/明文化できないものを学ぶとき/被害者が加害者をかばうとき 第5章 心の傷が癒えるとき 何重にも絡まった糸/トラウマは克服しなくていい/人の「推し」を笑うな/思い残しと成仏/動物園の避難訓練/訓練の時間は終わらない/考えるな、感じろ/感じる者は救われる おわりに === -
心はこうして敵と味方をつくりだす ――分断と争いの社会心理学
人はなぜ「我々」と「ヤツら」に分かれるのか? 隣の部署、外国人、富裕層、エリート、若手とベテラン、右派と左派、男と女――人はつい「我々」と「ヤツら」に線を引き、その「敵」を容赦なく叩いてしまう。なぜ人は、ときに集団の一員として敵への攻撃に駆り立てられるのか。異なる価値観をもつ人々と共に生きるには、「敵を作りがち」な私たち自身の心のクセを知っておく必要がある。職場での摩擦や民族対立、SNS炎上、陰謀論など。身近なギスギスから社会の深刻な分断まで、その背後にある集団心理のメカニズムを読み解く。 === 【目次】 はじめに――「我々」と「ヤツら」に線を引く心 第一章 「我々」として敵と争う――社会的アイデンティティ 1 「私」から「我々」へと切り替わる 2 紛争状況――我々のために戦おうとするとき 3 優越感――「我々こそ上だ」と思うとき 第一章のポイント 第二章 仲間が見ているから暴走する――賞賛獲得と拒否回避 1 褒められるために攻撃する――仲間内の英雄になりたい 2 嫌われないために攻撃する――仲間はずれになりたくない 第二章のポイント 第三章 「我々」はなぜ都合のよい世界しか見えないのか――内集団中心バイアス 1 同じ情報でも「ウチ」と「ソト」では違って見える 2 バイアスの原因は「結論ありき」で考えるから 3 バイアスにブレーキをかけるには 第三章のポイント 第四章 なぜ左と右はわかりあえないのか――イデオロギーと政治 1 政治イデオロギーはいかにして暴力と結びつくか 2 右派的価値観はよそ者に厳しくなりやすい 3 左派集団 vs. 右派集団――党派間対立 4 インターネットで強まる政治的分断 第四章のポイント 第五章 「よそ者」はいかにして「敵」となるのか――脅威・被害・報復 1 ヤツらの何がどう怖いのか?――脅威 2 やられたから復讐する――被害と報復 3 我々は被害者だ――被害感 第五章のポイント 第六章 闇の勢力が我々を狙っている――陰謀論 1 陰謀論を個人ではなく集団心理から読み解く 2 陰謀論で生じる二つの集団目標 3 陰謀論にどう向き合うか 第六章のポイント 第七章 「やっつけろ」が当たり前の世界で起こること――暴力的な規範・文化 1 規範は集団のアクセルにもブレーキにもなる 2 暴力や偏見を後押しする規範 3 文化に根づいた暴力的規範 4 規範を反転させるためには――ヘイトから反ヘイトへ 第七章のポイント おわりに――敵をつくる心を知ったその先に 注 === -
図解 こころのセルフケア 睡眠表を用いたリカバリーの軌跡
回復は、こころの空模様を知ることから静かにはじまる。 晴れの日も、雨の日も、小さな変化に気づき、自分に必要な手当てを見つけていく。 十数年の記録から生まれた、自分を知り、自分を支え、再び歩みはじめるための一冊。 大阪大学大学院医学系研究科 教授・精神看護専門看護師 武用百子 推薦 人は、ときにこころの調子を崩すことがあります。けれども、どのようなときも、その人がもつ感性や力まで失われるわけではありません。著者は十数年にわたり、眠りやこころの状態を記録し、わずかな変化を丁寧に見つめてきました。著者の奏でる音楽や描き出す絵にも、そうした心の揺らぎを感じ取る、ガラス細工のように繊細な感性が息づいています。本書に綴られているのは、その感性を生かして自分の内側を見つめ、こころの限界を知り、必要な手当てを見つけながら、再び歩みはじめたリカバリーの軌跡です。精神的不調を経験している方やご家族、そして、回復と生活を支える医療従事者にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。〈推薦 武用百子〉 【目次】 本書に寄せて 篠崎和弘 まえがき 第1章 よく死ななかったね 第2章 職場復帰は早い 第3章 お化けとのたたかい 第4章 心の限界点を広げてゆく 第5章 成功体験を積みなさい 第6章 自分史への考察 資料編 主な参考文献 あとがき 【著者】 てしましゅん てしましゅん 医師、和歌山県立医科大学卒 1980年横浜生まれ。専門は老年期内科。医学部5年生の時に精神不調を経験。医師免許取得後、研修医時代の2012年より睡眠日誌の記録を開始。初期研修終了後も睡眠日誌、体調などの記録を毎日継続して14年。自身の健康を可視化することでこころのセルフケアに役立てている。ご老人に日々やさしい声かけと〝もしもし〟を実践しつつ、親切、丁寧な診療を心がけている。 著書に『しゅんのてっぽうだま』がある。 -
新・幸福の科学入門 ―幸福の原理と心の科学―
創立から40年。 その「心の教え」は、日本を超え、全世界に広がった。 【待望の復刊】 今や世界198ヵ国に広がる幸福の科学。 その発足当時の明るくあたたかい息吹をリアルに伝える一冊。 創立に込められた著者の大きな願いと情熱。 そして、人びとの心を引きつけてやまない 「愛・知・反省・発展」の教えの深い魅力とスケール感。 宗教のイメージをくつがえし続ける 幸福の科学の原点がここにある。 「本書では、幸福の科学の基本的な考え方である、 土台を重視する考え、 正しき心の探究、 幸福の原理としての「愛・知・反省・発展」の四正道、 空間論、時間論、ユートピア論などが、 平易に説き明かされていると思います。」(あとがきより) 「二十世紀末のすべての文明の遺産を、 考えうるかぎりの全知識と全精神エネルギーを、 われらが活動のなかに集約、集結し、 幸福を科学してゆこうではありませんか。」(本文より) 本書を読めば、 なぜ幸福の科学に多くの人たちが集うのかが分かる! 目次 まえがき 第一部 幸福の科学の基本的な考え方について 第1章 幸福の科学入門 ─教えの全体像を学ぶ─ 第2章 幸福の科学が目指すもの ─『幸福の科学入門』講義─ 第3章 幸福の原理としての四正道 ─人間が幸福になるための四つの教え─ 第4章 科学としての幸福哲学 ─「悟り」こそ人間の最大の幸福─ 第二部 心を豊かにする人生の指針 第1章 幸福の科学の発足とその使命 ─立宗初期の足跡を辿る─ 第2章 幸福へのワン・ステップ ─人生は一冊の問題集─ 第3章 広場の思想 ─真理を広めていくために─ 第4章 寛容さとは何か ─「自信」と「他者への優しさ」について─ 第5章 人生と勇気 ─苦悩との向き合い方─ 第6章 劣等感の克服 ─人生の平均打率をあげよ─ 第7章 恐怖心の克服 ─恐怖心の原因から解決法まで─ 第8章 知の発展段階説 ─知の四つの段階が示す悟りへの道─ あとがき -
祟り神
「祟り」は迷信なのか。それとも、日本という国の成り立ちを読み解く鍵なのか。 本書は日本人が古来より抱いてきた「祟り」の思想を切り口に、神話・歴史・神社信仰を大胆に読み解きます。日本には無数の祟り神が存在し、その信仰こそが日本人の精神文化の根幹を形づくってきました。さらに祟りを恐れ、鎮める営みの中で、共同体の秩序や権力への抵抗、死者との共生という日本独自の感覚も浮かびあがってきます。 本書で取り上げるのは、牛頭天王(スサノヲ)、平将門、蘇我入鹿、大穴牟遅(オオクニヌシ)、そして大日霊(アマテラス)という、日本史を大きく動かした「五大祟り神」です。なかでも最大の謎として「最高神」とされるアマテラスが、なぜ天皇家に祟る存在として描かれているのかというテーマに迫ります。 京都の祇園祭は、華やかな観光行事として知られていますが、その起源は疫病や怨霊を鎮める「御霊会」にありました。八坂神社や神泉苑、全国の祇園社、御霊神社などを手がかりに、「祭りとは祟りを鎮めるための儀式だった」という視点から、日本最大級の祭礼の本来の意味を解き明かします。 さらに、平将門の首塚、出雲大社、神社の成立、祝詞や神道の起源にまで考察は及びます。神社は願い事をする場所ではなく、本来は「祟り神を鎮魂する施設」であったという大胆な仮説のもと、古代史の常識を再検証。神話や史書だけでは見えてこない歴史の真相を、全国の神社に残る信仰や祭祀の痕跡から読み解いていきます。 -
ナラティヴ逃走論
「ネガティヴな自己物語をポジティヴに書き換える心理療法」―ナラティヴ・セラピーは、しばしばこれまでそう理解されてきた。けれどもそれは大きな誤解である。「人の内側に、表面には現れないその下に、本当の自己や本質がある」といった近代的で心理学的な前提こそ、ナラティヴ・セラピーが問い直し、離れようとしたものなのだから。 「物語」は私たちを支え励ますと同時に、縛り、序列化し、管理する。ナラティヴ・セラピーとは、物語が権力の場であることを何より自覚した上で、語ることにおいてそれをすり抜け、逃れ、別な仕方で語るためのスペースを切り拓こうとする実践である。「再著述」や「語り直し」は出来事や自分についての見方を変えようとする「技法」ではなく、異なる語りという「行為」が異なる現実を立ち上げるという、その協働的な連なりそのものを指す。語るたびにズレをはらみ、語り切れない空白にも伴われて「みたことのない風景」へと私たちを運ぶ、今あらためて見えてくるのは、そんなナラティヴの像。 マイケル・ホワイトが参照し続けたフーコーの権力論とデリダの余白論にバトラーのパフォーマティヴィティ論を再接続しつつ、ケア、ジェンダー、尊厳、支援倫理など今日的テーマを社会政治的文脈(socio political context)とつないで考え続けてきたナラティヴ・セラピーのポテンシャルを、多声と認証に向けて押し広げる。 -
イスラーム思想史大全
全1024ページ・約2400人の思想家を掲載 7世紀から20世紀まで世界史の大きな軸を担うイスラーム思想の成立と展開を、古代から近代の文化への影響をふまえつつ通史的に描き、約2400人の思想家を通じて神学・哲学・神秘主義などの知的営為を解説する。広域的・長期的視野からその全体像と現代的意義を示す大著。 【東京大学出版会創立75周年記念出版】 【主要目次】 はしがき/固有名詞の表記 第Ⅰ部 イスラーム思想の誕生――七世紀初頭―九世紀中頃 はじめに 第一章 イスラームのはじまり 第一節 預言者ムハンマド/第二節 啓典コーラン/おわりに 第二章 伝承的諸学と伝承の徒 第一節 伝聞と書承/第二節 コーラン注釈とコーラン諸学/第三節 ハディースの編纂/第四節 法学/第五節 アラビア語学/第六節 歴史学/第七節 故実学としての伝承学/おわりに――伝承の真偽決定の問題 第三章 書記層の勃興 第一節 アラビア語散文の起源/第二節 アッバース朝カリフの宮廷翻訳者たち/おわりに 第四章 分派の発生――ハワーリジュ派とシーア派 第一節 分派史の史料/第二節 分派と異端/第三節 ハワーリジュ派/第四節 シーア派/おわりに――ハワーリジュ派とシーア派 第五章 神学の発生――神学的教義による分派 第一節 カダル派とジャフム派/第二節 自由意志説に関する二つの書簡/第三節 ムータジラ派/第四節 ムルジア派/おわりに――伝承の徒と神学 第Ⅱ部 イスラーム思想の開花期――九世紀後半 ―一一世紀中頃 はじめに 第一章 スンナ派とザイド派の神学 第一節 ムータジラ派におけるバグダード派/第二節 ムータジラ派におけるバスラ派/第三節 ザイド派によるムータジラ派の受容/第四節 クッラーブ派/第五節 アシュアリー派/第六節 マートゥリーディー派/おわりに 第二章 シーア派の躍進 第一節 イスマーイール派/第二節 ドルーズ派/第三節 十二イマーム派/第四節 ヌサイル派/おわりに 第三章 翻訳運動とイスラーム哲学 第一節 翻訳運動/第二節 ファルサファの誕生と初期の哲学者たち/第三節 イスラーム哲学の大成者、イブン・シーナー/第四節 哲学に対する抵抗/おわりに――理性と宗教 第四章 スーフィズムの誕生と発展 第一節 ズフドとワラウ/第二節 初期の神秘主義的傾向の著作/第三節 バグダードのスーフィズムの外側にいた人々/第四節 スーフィズムに先行したホラーサーン地方の禁欲主義/第五節 スーフィズム手引書/第六節 スーフィー聖者伝/第七節 孤高の神秘家、ムハンマド・イブン・アブド・ジャッバール・ニッファリー/おわりに――西方と東方のイスラーム世界におけるスーフィズム 第Ⅲ部 イスラーム思想の成熟期――一一世紀中頃―一五世紀中頃 はじめに 第一章 スーフィズムの拡大 第一節 ガザーリー兄弟からその弟子たちまで/第二節 イブン・アラビーとその前後の時代/第三節 スーフィー教団に属するスーフィーたち/おわりに――この時代のスーフィズムの特徴 第二章 哲学の発展 第一節 アンダルスの哲学/第二節 イブン・シーナー以降の東方イスラーム世界の哲学/おわりに――イブン・シーナー哲学の復興 第三章 神学の変容 第一節 アシュアリー派/第二節 マートゥリーディー以降のマートゥリーディー派神学/第三節 一三世紀以降の十二イマーム派神学/第四節 カリフ、ムスタンシル以降のイスマーイール派神学/おわりに――スンナ派と十二イマーム派 第四章 ハンバル派の「神学」の興隆 第一節 アフマド・イブン・ハンバルからタキー・ディーン・イブン・タイミーヤまで/第二節 タキー・ディーン・イブン・タイミーヤと彼のサークル(ジャマーア)/おわりに――イスラーム的な知の総体である伝承への統合 第五章 単独者たち 第一節 歴史から法則を導き出した学者、イブン・ハルドゥーン/第二節 『著作全集』を自ら編集した歴史家、ラシード・ディーン/第三節 理性と伝承の統合を目指した医師・思想家、イブン・ナフィース 第Ⅳ部 イスラーム世界の分裂――一五世紀中頃―二〇世紀初頭まで はじめに 第一章 イラン――サファヴィー朝からカージャール朝滅亡まで 第一節 イスファハーン学派の哲学・神学/第二節 シャイヒー派の哲学・神学/第三節 弾圧下のスーフィズム/おわりに――伝統的教育システムが生き続けるイラン 第二章 インド――ムガル朝 第一節 インドにおける分派運動/第二節 論理学・自然学をめぐる哲学と神学/第三節 スーフィズムの活発化/おわりに――ムガル帝国のイスラーム思想史研究 第三章 アラブ世界――マムルーク朝後期とオスマン朝 第一節 伝承的諸学の時代における理性的諸学/第二節 地域ごとに展開したスーフィズム/おわりに――アラブ世界の分裂と交流 第四章 オスマン帝国――征服者メフメト二世からオスマン帝国崩壊まで 第一節 大帝国の政治思想/第二節 理性的諸学の蓄積/第三節 スーフィズムの隆盛/おわりに――オスマン朝スーフィズムの幕引き -
はじめて読むフーコー
生涯、思想、著作を明快に紹介し、20世紀最大の思想家の全貌を明らかにする。フーコーの視点を手に入れ、社会を生き抜くための決定版ガイドがついに文庫化! 20世紀最大の思想家の全貌を明らかにする もっともやさしいフーコー入門決定版! 社会のルールなどによってわたしたちは「型」にはめられ、「こう生きるのが正解だ」という基準を押しつけられている。そんな逃げ場のないなかで、どうすれば自分らしく生きることができるのか? フランスの思想家ミシェル・フーコーの視点を手に入れ、社会を生き抜くための決定版ガイド。 目次 第一章 ミシェル・フーコーの生涯 1 懊悩する青年 一九二六~六〇 2 『狂気の歴史』『言葉と物』の反響 一九六一~七〇 3 闘う知識人の旗手として 一九七〇~八四 第二章 ミシェル・フーコーの思想――狂気・真理・権力・主体 四つのテーマ――狂気・真理・権力・主体 1 狂気――理性の他者 2 真理――その条件と系譜 3 権力――生の権力 4 主体――その桎梏 第三章 ミシェル・フーコーの著作 1 著書 2 講義録 3 インタビュー、評論など ミシェル・フーコー略年譜 -
被害者意識が強すぎる人たち
「僕は悪くない!!」 都合よすぎる解釈で、何でも他人のせいにする。 他人の痛みには鈍感なのに、自分の痛みには過敏な人たち―― 昨今、「被害者意識」の暴走によるトラブルが後を絶ちません。 理不尽なクレームをつける客、正当な注意を「パワハラだ」と訴える部下、親切心からのアドバイスを「攻撃された」と受け取る同僚、SNSで他人の落ち度を執拗に責め続ける人……。 彼らは、けっして被害者を「演じている」わけではありません。 本気で「自分こそ被害者」であり、「悪いのは相手だ」と思い込んでいます。そして、相手を責め、攻撃することを正当化するのです。 なぜ、他人のささいな言動に悪意を感じてしまうのか? なぜ、何でも他人のせいにするのか? 本書では、職場や日常生活での身近な事例をもとに、過剰な被害者意識を生み出す「認知の歪み」を明らかにしていきます。 不可解な言動の理由がわかれば、厄介な相手に必要以上に振り回されなくなるでしょう。 そして、自分自身も「被害者意識」の罠に陥ることを防げるはずです。 身近にいる「被害者意識が強すぎる人」の思考回路を、心理学から読み解く一冊。 【目次より(一部抜粋)】 第1章 被害者意識が強すぎる人たち 〈職場で〉 正当な注意もパワハラと言われかねない 親切心からのアドバイスにも「攻撃された」と感じる ちょっとした質問にも過剰に反応する 仕事ができないのを会社のせいにする 〈日常生活で〉 飲食店でのトラブル 駅員に絡む被害者意識に駆られた乗客 病院で増殖する被害者意識 通販での「クレーマー扱い」 〈家庭で〉 家事負担をめぐるトラブル 親と子の確執 実家とのかかわりをめぐる確執 〈SNS上で〉 ネット上に溢れる攻撃性 ムキになって他人の落ち度を探す 第2章 被害者意識はこうして生まれる 日頃から欲求不満を溜め込んでいる 「こんなはずじゃなかった」という思い 何でもネガティブに受け止める認知のクセ メタ認知が働かない 認知能力に問題がある 比較意識が人一倍強い 劣等コンプレックスが強い 敵意があると勝手に思い込む 衝動コントロールが苦手 第3章 加害者の心の中にある被害者意識 自己防衛としての被害者意識 双方が「自分こそ被害者」と思っている 攻撃性の裏にある被害者意識 「悪いのは自分ではなく、世の中だ」 屈折した「甘え」が生み出す被害者意識 正義感の仮面を被った攻撃性 ポジティブ・イリュージョンが被害者意識を刺激する 第4章 なぜ被害者意識が蔓延しているのか 被害者意識を煽られるとその気になってしまう ネット上に渦巻く被害者意識の連鎖 CS概念が壊した心地良い関係 過剰対応社会 時代の流れがもたらす不公平感 第5章 被害者意識の強い人との向き合い方 感情的なやりとりは逆効果 相手の言い分に耳を傾ける カウンセリングマインドを活かす 「話せばわかってくれる」は幻想 個人的な対応は避ける 第6章 過剰な被害者意識をもたないために 自分自身の「報われなさ」を疑ってみる 加害行為に対する自身の自覚を促す EQを高めることを意識する 自分自身の認知の歪みをチェックする 認知的複雑性を高める ストレス発散を心がける あとがき -
囚われずに生きる
なぜ自分で自分を縛ってしまうのか――。 「こうしなければならない」「こうあるべきだ」「失敗してはいけない」「人から認められなければならない」。私たちは知らず知らずのうちに、さまざまな思い込みや常識に囚われ、できることや選べることを狭めています。 本書でいう「囚われ」とは、外から与えられた制約ではなく、自分自身がつくり出している心の制限のこと。囚われていることに気づかなければ、別の生き方を選ぶことさえできません。 本書では、「成功」「学歴や肩書き」「お金」「効率」「親子関係」「承認欲求」「怒りや不安」「過去や未来」など、日常のさまざまな場面に潜む「囚われ」を丁寧に見つめ直します。そして、そこから自由になり、自分の人生を自分で選ぶためにはどうすればいいのかを考えます。 「何者かにならなければ」「前に進まなければ」と焦る必要はありません。囚われを手放した先にあるのは、他者とのつながりを大切にし、「今ここ」の人生を生きるという、より自由で豊かな生き方です。 [目次] 第一章 囚われとは何か 第二章 囚われ・こだわり・執着 第三章 囚われから自由になるために 第四章 感情への囚われ 第五章 考えへの囚われ 第六章 成功への囚われ 第七章 行動様式への囚われ 第八章 対人関係に関する囚われ 第九章 常識的な思考パターンへの囚われ 第十章 自分についての思い込み 第十一章 囚われずに自由に生きる 第十二章 今ここを生きる 第十三章 生きていることに価値がある 第十四章 生に執着すること -
「うまくいかないあの人」とみるみる人間関係がよくなる本
「世の中のあらゆる不幸の源は、不満足な人間関係にある」 選択理論心理学の提唱者、ウイリアム・グラッサー博士の言葉です。 選択理論とは「人は内側から動機づけられて行動する」という理論で、それを用いた強制や罰、脅し、文句や批判のない 社会づくりのために世界62カ国の学校や企業で導入されめざましい実績をあげている、まったく新しいコミュニケーション術です。 アメリカでは現在200校以上に導入され、生徒と教師・両親との関係が良好になっています。 ある女子刑務所で更生プログラムに取り入れたところ、再犯率が60%から0%になったという結果も報告されています。 上司⇔部下の関係がうまくいく! 夫婦愛がいつまでも続く! 親子が深い信頼関係を築ける! 23年で30万人を育てたトップトレーナーが教える研修のエッセンス 「選択理論」で最高の人間関係を築く極意をお教えします。 -
毒親からの完全解放
「親」が苦しいすべての子どもたちへ、本書を捧げます。 近年、子どもに悪影響を与える親が「毒親」としてクローズアップされています。 生命の危機に関わる悪影響を与える親が増加し、ますます「虐待社会」となりつつある現在。 駅の構内で、小さな娘に蹴りを見舞う母親。 小学生の息子を放置し、餓死させる父親。 すべての根幹は、子どもを自分の思い通りにしようとする親の歪んだ心にあります。 ・ネグレクト(放置)の棘 ・過干渉の棘 ・精神的虐待の棘 ・肉体的虐待の棘 ・性的暴力の棘 そして、「サイコパス」(精神病質)という最恐の猛毒を持つ親。 そんな母と裁判で経て決別した「毒親サバイバー」である著者が贈る、 あらゆる親の「トゲ」を抜き去る方法をお教えします。 本書を読み終えたあなたには、 きっと自分の人生の新しい一歩を踏み出す勇気が身についているはずです。 -
家族と専門家に役立つASD(自閉スペクトラム症)子育てガイドブック 太田ステージの愛と科学に基づいて
相互関係を含めた、生活に即した“愛と科学”を追求した療育と実践。太田ステージの発達段階ごとの関わり。 ASD(自閉症)の子どもとその家族が抱える悩みから、家族の課題、困難さの原因・問題点を、子どもの成長時期ごとに解説。 子どもの認知発達の段階ごとに療育を行う「太田ステージ」に基づいた、ステージごとの子どもの特徴、日常の関わり方を紹介。 【目次】 1部 ASDの子どもと家族の成長 1章 対応の難しい子どもたちとASDの特徴 2章 年齢別にみた子どもの状態と家族の課題 3章 子どもとかかわる人との相互作用 4章 親の適応の道のり 5章 子どもの困った行動と適応行動 6章 心の居場所を支えに自立的に生きる 2部 発達を理解して働きかける 7章 太田ステージの発達段階 8章 高機能のASDの理解 【著者】 永井洋子 医学博士・静岡県立大学名誉教授 1966年 日本女子大学家政学部卒業 1968年 東京医科大学衛生学・公衆衛生学助手 1977年 東京大学医学部附属病院精神神経科研究員 同科小児部デイケア心理スーパーバイザー 1990年 一般社団法人日本自閉症協会専門相談員 1998年 静岡県立大学看護学部教授(在職中、家族サロン・静岡発達障害勉強会主催) 2007年 社会福祉法人駿府葵会施設長 2007年 NPO法人心の発達研究所副理事 2008年 静岡県立大学名誉教授 2021年 NPO法人銀杏の会顧問 -
宇宙と古神道 銀河ディスクロージャーと山伏修験は、なぜ同じ真実を語るのか?
銀河連合、多次元宇宙、ディスクロージャー──。 世界最先端の宇宙情報と、日本の古神道は同じ真実を語っていた。 宇宙研究の第一人者・佐野美代子と古神道継承者・表博耀が、「宇宙」と「神道」の驚くべき一致を解き明かす。 佐野美代子 「宇宙文明の真実を追い続けた私が、最後にたどり着いたのは日本の神々でした。」 世界ではディスクロージャーが加速し、銀河文明や多次元宇宙、意識進化が現実のテーマとなり始めています。しかし、その最前線の情報を追い続ける中で私が驚いたのは、日本の古神道と驚くほど重なっていたことでした。 銀河連合が今語り始めたことを、日本の神々ははるか昔から神話として伝えてきた──。私たちは宇宙人を探しているのではありません。 自分たち自身の宇宙の記憶を思い出そうとしているのです。 表博耀 「神々が日本に残したものは信仰ではありません。人類再生の設計図です。」 古神道とは宗教ではありません。 天地創造から続く生命の法則であり、 人類が宇宙と調和して生きるための智慧です。 近年語られる銀河文明や宇宙存在の話は、 私には決して新しい話には聞こえません。 なぜなら、日本神話には、天地創造も、神々の降臨も、人類の使命も、 未来の世界も、すでに語られているからです。 -
スターシードが「人間」を体験するとき 地球に馴染めない魂たちへ
「馴染めない」のは、 あなたの魂が“地球仕様ではない"だけだった-- 予約開始と同時に即完売。 “2年待ち"となった伝説のスターシード・セッション、待望の書籍化。 「どうして私は、 こんなにも“普通"が苦しいのだろう--」 敏感すぎる。 人間関係が苦しい。 社会に違和感がある。 感情に飲み込まれる。 人との距離感がわからない。 HSP、孤独感、人間関係の疲れ、 不登校、説明できない苦しさ。 ずっと「帰りたい」と感じている--。 それでもあなたは、 この地球で“愛"を学ぶために生まれてきた。 「自分はおかしいのではない」 そう気づいた瞬間から、 魂の目醒めは始まる。 人間は、 「繋がっていない世界」で、 愛を学ぶ存在なのかもしれない。 本書は、 スターシードという視点から、 ・なぜ人は孤独を感じるのか ・なぜ感情を抑え込んでしまうのか ・なぜ“普通"に合わせるほど苦しくなるのか ・なぜスターシードは地球社会に疲弊するのか を読み解いていく。 さらに、 ・ネガティブ感情との向き合い方 ・不登校と魂の成長 ・高次元意識とグラウンディング ・松果体と覚醒 ・「帰りたい」という感覚の正体 ・地球で魂が進化する理由 など、 スターシードたちが地球で体験している “魂のプロセス"を紐解いていく。 これは、 「生きづらさ」を否定する本ではない。 その苦しみの奥にある、 “魂の記憶"を思い出すための書である。 スターシードの心の内面は、繊細さと楽天的さが入り混じって、最後は人との距離で悩んだりもします。 それでも、地球で新しい体験に挑戦して行く好奇心ある純粋な魂なのです。 応援しています。 スターシードku -
スーパーバイザーの楽屋噺
神田橋條治の代表作の一つに、長年花クリニックで開催されてきた神田橋ゼミの実録『治療のこゝろ』全四十巻(花クリニック神田橋研究会刊行)がある。神田橋の語りの超絶技巧を楽しみながら、心理臨床の真髄を学ぶことができる独創的な名著として世評が高い。本書は『治療のこゝろ 巻三十六』の全Q&Aに原田誠一がコメントを寄せ、更にリコメントを神田橋條治が記したものである。 率直で斬新なコメントとリコメントが加わったことで、(1)神田橋臨床の実際がより広く、深く供覧され、(2)土居健郎、下坂幸三、西園昌久、中井久夫、J.パデルらとの交流の精華が具体的に紹介され、(3)現在の諸学(例:社会システム理論、基礎情報学、感情心理学、神経精神分析)の知見との一致が示されている。こうして『治療のこゝろ』の魅力が倍増し、この上なく実践的で独創的な臨床指導書がここに誕生した。 -
基礎から学ぶイメージの認知療法
イメージは認知療法の理論と実践の進化に貢献しているものであるが、イメージに基づく研究が行われたのはここ10年のことである。本書では、さまざまなクライアントや状況に応じて効果的にイメージを使えるように指南する。 これまでの実践におけるイメージ介入は、さまざまな見解や技法の寄せ集めであったが、それを特定の疾患よりも治療のプロセスに焦点を当て、実験研究・理論・臨床実践のつながりを強調し一貫性のある記述になっている。 本編は5つのパートに分かれ、第1部では、第2部以降の基礎となる歴史的、理論的、現象学的、研究的基盤を提供する。第2部ではイメージに基づく介入をする際の一般的な原則と「すべきこと、すべきでないこと」を明記する。第3部と第4部では実際の治療的介入に焦点を当てる。それを踏まえ第5部では今後の方向性を検討する。全体を通して「イメージ」の総括的ガイドとなっているだろう。 -
365日の気分の処方箋
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 今日の気分に、今日の処方箋を。毎日をご機嫌にする小さな行動のヒントを1日1つ、365日分収録したセルフケアエッセイ。 なんかしんどい。テンションが上がらない。もっとワクワクしたい――その気分に、今日の「処方箋」を。手帳・暮らしをテーマに人気を集めるnoteクリエイター・TOMOさん初の著書。毎日をご機嫌にする小さな行動のヒントを、1日1つ、365日分収録しました。使い方は2通り。今日の日付のページを開けば、季節に合った「今日の小さな選択」が見つかります。1月1日から始める必要はありません。また、「疲れ果てた日」「落ち込むことがあった日」など、巻末の症状別索引から今日の気分に合ったページを引くこともできます。頑張らなくていい。お金もかけなくていい。小さな「選択」の積み重ねが、毎日を少しずつ変えていきます。イラストは人気イラストレーター・aya.mさんによる描き下ろし。手帳のお供に、ベッドサイドに、贈り物に。365日、何度でも開きたくなる一冊です。 著・文・その他:TOMO フォロワー約5000人の、「手帳を使った思考整理」や「無理せず自分をご機嫌にするアイデア」を発信する注目のnoteクリエイター。「繊細さんによる繊細さんのための記録」と題した投稿で、30?50代女性を中心に深い共感を集める。 -
列島祝祭論
天皇制の起源に遡り、神道・道教・修験・天台・真言・後醍醐など、天皇を軸として習合・展開されてきた日本的霊性の原型を根源的に探求。 【目次】 翁の変容 翁の発生 国栖 小角 修験 空海 天台 一遍 後醍醐 後記 後醍醐から現在へ 古典作品からの引用および謝辞 人名索引 【著者プロフィール】 安藤礼二(あんどう・れいじ) 1967 年、東京生まれ。文芸評論家。多摩美術大学教授。同芸術人類学研究所所員。 早稲田大学第一文学部考古学専修を卒業。出版社編集者を経て、2002 年「神々の闘争──折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。元出版社勤務(雑誌・書籍編集)。元早稲田大学大学院非常勤講師。2006 年『神々の闘争 折口信夫論』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣賞新人賞を受賞。2009 年『光の曼陀羅 日本文学論』(同)で大江健三郎賞と伊藤整文学賞を受賞。2015 年『折口信夫』(同)でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞を受賞。他に『近代論 危機の時代のアルシーヴ』『場所と産霊 近代日本思想史』『祝祭の書物 表現のゼロをめぐって』などがある。 -
産業医が伝える 心を守り続ける働き方 休職・復職・人間関係を乗り越えるアサーティブ・コミュニケーション
1000社以上の企業に関わった産業医が伝える! 休職から回復し、心を守りながら働き続けるための実践書 本書は、『職場』という現場を知る産業医が、休職から回復、復職、そして再発予防までを一つの流れとしてまとめた実践書です。その中で、心を守りながら働き続けるための方法として、アサーティブ・コミュニケーションを具体的な事例とともに紹介しています。 しかも扱うのは、既存のアサーション本が踏み込んでこなかった休職・復職という切実な文脈。 巻頭に読者別フローチャートを設けているため、心が疲れて長文が読めない状態でも、必要な章だけを選んで読み進められます。 自分の限界のサインを可視化する「ストレススケール」は、QRコードからフォーマットをダウンロードして、そのまま自分の取扱説明書として使えます。 働く本人はもちろん、部下を持つ上司、支えるご家族、人事労務や産業保健のご担当者まで。誰が手に取っても、明日の会話が変わり、働き方が変わる一冊です。 -
イメージ論の冒険者たち
帰ってきた「冒険者たち」。三度はイメージ論。イメージ論ALLSTARS。 イメージについての賛否両論甲論乙駁。ヴァールブルク、ゴンブリッチ、フリード、ベルティンク、ブレーデカンプ、ノックリン、ディディ=ユベルマン、シルヴァーマン……。彼ら/彼女らがイメージに関して紡いだ思考の核心を浮かび上がらせる。第一線で活躍するイメージ研究者が執筆するイメージ論を知り学ぶための最強テキスト。 【主要目次】 はじめに(佐藤守弘) Ⅰ イメージ論の根源 アビ・ヴァールブルク:記憶としてのイメージ(岡本源太) ヴァルター・ベンヤミン:「イメージ世界」の生成(田邉恵子) エルンスト・ゴンブリッチ:知的イメージ研究の先駆者(加藤哲弘) ロラン・バルト:写真は記号なのか?(滝沢明子) Ⅱ イメージ論の展開 ヴィレム・フルッサー:テクノコードと画像(イメージ)の政治性(結城 円) ジョン・バージャー:イメージに語らせる(佐藤守弘) スーザン・ソンタグ:写真は世界に何をもたらしたか(管 啓次郎) マイケル・フリード:芸術と人格性(甲斐義明) ロザリンド・クラウス:ノイズへの眼差し(井上康彦) Ⅲ 人類学との交錯 ハンス・ベルティンク:「イメージ‐メディア‐身体」の人類学的考察(仲間裕子) W・J・T・ミッチェル:イメージ、画像、欲望(松谷容作) ホルスト・ブレーデカンプ:美術史からイメージの歴史科学へ(坂本泰宏) デイヴィッド・フリードバーグ:イメージに対する人の反応とその普遍性(深谷訓子) ティム・インゴルド:「生=線」の生態学的人類学(柳澤田実) Ⅳ 美術史の更新 リンダ・ノックリン:フェミニズムの視点から美術史をとらえ直す(北原 恵) ノーマン・ブライソン:タイムリープするイメージと眼差しの力学(藤原貞朗) ヴィクトル・I・ストイキツァ:美的境界の攪乱と侵犯(松原知生) ジョナサン・クレーリー:注意の系譜学から焦土化する後期資本主義批判へ(石谷治寛) ジョルジュ・ディディ=ユベルマン:「窓」から「扉」へ(橋本一径) Ⅴ イメージの洪水に抗して カジャ・シルヴァーマン:横溢するアナロジーと「液体的知性」(松井裕美) アラン・セクーラ:アーカイヴと海(番場 俊) メアリー・アン・ドーン:モダニティにおけるイメージの理論と実践(増田展大) ジェフリー・バッチェン:写真の差異と反復を考えること(前川 修) レフ・マノヴィッチ:ニューメディアの地図作成法の発明者(きりとりめでる) イメージ論の地図のための覚書:複数のヴィジュアル・スタディーズ(前川 修) -
人間の性
正義感を振りかざすと、痛い目に遭う 人間の“抗えない本質”を理解すれば、ムダな苦労をせずに済む! 「なぜ悪いやつが成功し、正直者がバカを見るのか?」そう思うことはないだろうか。それは人間の本質が基本的に“悪”であり、社会の構造もそれに基づいて作られているから。そんな悪意に満ちた世の中であっても、人間の根っこにある本性を熟知すれば、余計なストレスを溜め込むことなく、自分なりに満足のゆく人生を送ることは可能だ。本書は外交官として国益に邁進しながらも国策捜査の標的となり、512日間も東京拘置所の独房に収監された著者が、極限の体験、人間観察、そして何千冊もの書物を通して到達した、渾身の人間論である。 ・“悪”の自覚がない善意の人が最も危うい ・人間は基本的に悪いやつである ・嫉妬は「正義」の顔をして現れる ・窮地に陥れば、たやすく裏切ってしまうのが人間 ・人間の愛情や恩義は、利害が絡むとあっけなく断ち切られる ・なぜ「自分の心に嘘をつく」だけは、絶対にしないほうがいいのか ・蛇のように賢く、鳩のように素直であれ -
推しの死 悲しみを抱いて生きるグリーフケア
推しが亡くなった。グループが解散した。信じていた姿ではなくなってしまった。 そのとき心に空いた穴を、周囲はなかなか理解してくれません。 「会ったこともない人なのに」「そんなことで」 そう言われて、悲しみを飲み込んだ経験はないでしょうか。 本書は、臨床心理士・公認心理師として長年グリーフケアに携わってきた著者が、「推し」を失った悲しみに正面から向き合う1冊です。 著者は大学で学生たちの喪失体験に触れるなかで、「推しの死」が引き起こす心の動きが、一般的な死別のそれと非常によく似た構造を持つことに気づきます。 であれば、グリーフケアの知見は「推し」を失った悲しみにも同じように届くはずだ。本書はその確信から生まれました。 なぜ「推し」はこれほど心の支えになるのか。社会に認められない悲しみは、どのように孤立していくのか。 語ること、物語、表現という3つの道筋から、悲しみを外に出し、もう一度自分の中に収めていくプロセスを描きます。 悲しみは、消さなくていい。忘れなくていい。抱いたまま、これからを生きていくことができます。 「推し」を失った方はもちろん、大切な誰かや何かを失ったすべての方へ届けたい1冊です。 -
日本思想の核心 この生をいかに耐えるか
日本の思想はこんなに面白かったのか! 若い世代の間では人生への無期待や悲観が当たり前になっており、「生まれてこないほうがよかった」とする思想も静かなブームになった。そのような中で本書は、「人生、生きるに値するか」という古くて新しい問いに対し、日本思想の中に答えを探り、思想史の斬新でスリリングな読み方を伝える。一貫して「思い通りに行かない人生をどう堪えるか」と問いながら、『古事記』、日本仏教、『平家物語』『葉隠』、中江藤樹、伊藤仁斎、国学の四傑、そして西田幾多郎の哲学までを読み解く。限りなく読みやすく、ユーモアと優しさをたたえた達意の文章によって、道元や西田哲学など難解で古風な文章も、若い読者に伝わるようにうまく抜粋し、身近で秀逸な喩えによって理解させる。日本の思想の根底には世を儚む「無常感」があるが、個別のテクストを精確に読めば、無常を前提としながらも「それでもなお」人間が生きることの意味を、味わい深い表現で示すものが多い。そうした発見を拾い上げて稀有な筆力で描き切る、新しい書き手による話題の思想書。 【内容】 はじめに――人生は赤字か? 第一章 荒ぶる神が泣きやむまで――『古事記』神話 第二章 仏教の毒を呑みなおす――日本の仏教1 第三章 「全剿滅」とは別のしかたで――日本の仏教2 第四章 禅堂での経験から――日本の仏教3 第五章 捉えがたい自己のかたち――武士の思想 第六章 かえしきれない負債――儒教の思想1 第七章 信じることから全てははじまる――儒教の思想2 第八章 われわれは泣きたいのだ!――国学の思想 第九章 作ることの救済――西田幾多郎・木村素衛 終章 この生は生きるに値するか/この生をいかに耐えるか -
剣士のような天使をつれて
漫画と哲学、日本と西洋のハイブリッド大傑作! 【まえがきより】 本作をモノにせんとしたきっかけは、同病相哀れむ為── と云ってしまうと控え目に過ぎようから、多数(と思われる)バカタレ共をともに嗤い、少数(と思われる)同志と肩叩き合いたく、一冊としてまとめてみた理由であります。 【登場人物順不同】 真田信繁(幸村) 後藤又兵衛 道鏡 宮本武蔵 太田資隆 太田道灌 夏目漱石 森鴎外 加藤清正 長崎次郎 吉良上野介 大石内蔵助 小林平八郎 天野屋利兵衛 大石瀬左衛門信清 三村次郎左右衛門 荒木又右衛門 西部邁 阿佐田哲也 吉行淳之介 フェルメール エレミヤ メアリー・シェリー ラスプーチン サルトル スウィフト フロイト ロジェ・カイヨワ マイケル・ジャクソン ルイス・キャロル ムンク キング牧師 ラフカディオ・ハーン ポアンカレ ダ・ヴィンチ アダム・スミス ケインズ チェスタトン トマ・ピケティ シェークスピア ニクソン ジョン・レノン ポール リンゴ オードリー・ヘップバーン 【CONTENTS】 漫伝書 首斬り漫伝生死郎 神が造りモノの羽根をつけているいささかの理由 あ! うん! え!? わん! 夢巌死 或いは 無惨死 47死 屍痴腐苦神 ∞(無限大) 墓Bar 【著者】 黒鉄ヒロシ(くろがね・ひろし) 1945年高知県生まれ。漫画家。1968年『山賊の唄が聞こえる』でデビュー。1997年『新選組』で文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞、同じく第43回文藝春秋漫画賞を受賞。1998年『坂本龍馬』で第2回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞、2002年『赤兵衛』で第47回小学館漫画賞審査委員特別賞受賞。2004年紫綬褒章受章。著書『新・信長記』『ゴルフという病に効く薬はない』『千思万考』『韓中衰栄と武士道』『本能寺の変の変』『刀譚剣記』など。近著『名馬万考』(笠間書店)、『1702忠臣蔵〈1〉~〈4〉』『もののふ日本論』(幻冬舎)、『マンガ猥褻考』(河出書房新社)、『Ten Pen Tea 天変地異』(PHP研究所)など。 -
16の質問と81のスタイルで読み解くスポーツ選手の心理的適応
競技によって達成感や充実感が得られる一方で、無力感や劣等感に苦しんでしまうこともある。 また、競技への向き合い方は一定ではなく、揺れ動くのは特別なことではない。 本書では、パフォーマンスや競技成績をスポーツ選手自身がどのように捉えているのか、競技に対してどれくらい前向きに取り組んでいるのかなどを総合的に示す「競技適応状況」を、16の質問から把握する。質問には熱中・停滞・固執・消耗という指標が設定され、それぞれの得点の傾向から81のスタイルに分類して詳細に評価する。 競技を健全に行うため、変化する心理的適応状況を定期的にチェックする方法として活用できる。 -
コンバージングテクノロジー 心理・身体・社会をつなぐAI時代の人間理解
コンバージングテクノロジーとは、AIやデータサイエンスだけではなく、心理学・行動科学・社会制度・人間理解などを融合させながら社会課題の解決を目指す考え方であり、確立された理論や方法論をさすものではない。 AIが人間を置き換えていくという発想から脱し、「人間にとって望ましい社会とは何か」という視点をもとに、人間・社会・技術の新たな関係性を構想していくのがコンバージングテクノロジーの発想である。 本書ではその具体例として、犯罪、メンタルヘルス、教育、都市、デザイン、ロボット、生成AIなど多岐にわたる内容を紹介する。 AIと人間の関係を見つめ直す契機となる書である。 -
4人称の哲学 AIと問う、文明および人類(集英社インターナショナル単行本)
本書は、哲学者・真田宗仁郎とChatGPTとの間でおこなわれた、哲学的な“対話”を基に書籍化したものである。 ・AIという新しい存在を、人類はどうとらえるべきか? ・AIが出力する言葉とは、一体誰のものか? ・AI側から見える、現代の人間の倫理的問題とは? ・AIを使って「人間の終焉」を引き起こすのは、人間自身? ・AIに決して〈芸術〉がつくれない理由とは? やがて、二者の哲学問答は、前人未到の領域へとたどり着く―― -
悪役(ヴィラン)の条件 魅力的な悪役を創作するためのキーワード17
名作の悪役から紐解く、 最高に魅力的な悪役を創る 17のルール。 【30秒で分かる、この本の中身】 ■この本の結論 優れた作品に必要不可欠なのは、 魅力的な悪役〈ヴィラン〉です。 本書は映画やドラマ等の名作を分析し、 作品を輝かせる魅力的な悪役を構築するための、 17のキーワードと戦略をロジカルに解説する 創作指南書です。 ■こんな人におすすめ ・小説、脚本、漫画などの創作活動をしている人 ・物語の展開にキャラクターの葛藤や深みが 足りないと悩んでいる人 ・読者や観客の心を強烈に惹きつける、 カリスマ性のある悪役を作りたい人 ■この本で学べる5つのこと 1. 「信念」「狂気」など悪役を形作る 17の具体的な属性と設定手法 2. ハンニバルやジョーカーなど、名作の悪役が 魅力的である理由の論理的分析 3. 主人公を覚醒させ、物語の構造をより強固にする ライバル配置の技術 4. 自身の悪役設定において失敗しないための、 再現性の高いチェックリスト 5. ヒット作を生み出すための、実践的かつ ロジカルなキャラクター創作作法 【この本のポイント Q&A】 Q1. どのようなジャンルの創作に役立ちますか? A1. 小説、映画、ゲーム、漫画など、 あらゆるコンテンツに応用可能です。 Q2. 創作の初心者でも理解できる内容ですか? A2. はい。有名な名作を具体例として挙げ、 情景描写を交えて解説しており、 初心者からプロまで論理的に学べます。 Q3. 既刊『悪役の心理』を読んでいなくても大丈夫ですか? A3. 問題ありません。本作は実践的な メイキング手法に特化しており、 単体でも十分にご活用いただけます。 【著者情報】 ■著者:チャ・ムジン(Cha Mujin) 1974年生まれの小説家。2010年のデビュー後、 数々の作品を発表。2019年発表の 『In the Bag(未邦訳)』は、 大衆性と文学性を兼ね備えた作品として 高く評価されている。 ■訳者:黒河 星子(くろかわ せいこ) 韓日・英日翻訳家。京都大学大学院文学研究科 博士後期課程単位取得退学。 訳書に『悪役(ヴィラン)の心理』(翔泳社)など。 ■訳者:金李 イスル(きむり いする) 朝鮮語通訳・翻訳家。青山学院大学法学部卒。 訳書に『#MeTooの政治学』(大月書店)など。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。 -
銀河をまたぐ魂の約束 待ち焦がれていた凱旋の時がきました
地球にいる2億人のスターシードに送られる、輪廻転生と聖なる性をめぐる魂の伴侶(ソウルメイト)の物語を、この2026年に届けます! なぜ魂は何万年もの時を超えて再会を約束するのか?! 愛する人との出会い。避けられない別れ。説明のつかない懐かしさ。 人生には、理屈では解けない不思議な縁があります。 最愛の娘との死別。夫との別れ。そしてUFOとの遭遇――。 人生のどん底にいた主人公・麻耶を待っていたのは、 銀河の彼方から届けられる驚くべきメッセージでした。 ヴィルヘルム・ライヒのオルゴンエネルギー。 『理趣経』に秘められた聖なる性の叡智。 バラバラに見えていた断片の真実を辿るとき、 私たちはようやく「なぜ地球に生まれたのか」という問いの答えに近づいていくのです。 -
不倫相談ダンナに溺愛される方法――男性46.7%、女性15.1%の不倫経験
主人の不倫に悩む人、離婚を選択できない人、夫婦関係を良くしたい人に向けた恋愛指南書です。 男性46.7%、女性15.1%の不倫を経験(2020年調査) ・何処に行く?誰と会う?帰ってくる?は禁句! ・尽くす妻は〇〇妖怪になりますよ ・良妻賢母は、なぜ嫌われるのでしょうか ・幸せをダンナに丸投げする妻は、一生不幸です ・男性が離れたい女性、手放さない女性の違い 結婚して幸せな家庭を築くはずだったのに、 残念ながら夫に不倫をされ子供を抱えながら 離婚も選択できない妻たちが数えきれないほど存在しています。 SNSやAIの復縁情報だけでは復縁が難しいのが現実です。 その理由は自分や相手の性質を理解せず、 なぜこの問題が起きているのかも分からないまま、 闇雲に現状を何とかしようとするからです。 本書では、 いま起きている出来事を感情的に受取り、 これ以上問題をこじらせないためのマインドの作り方と 夫婦関係のコミュニケーション術をお伝えしていきます。 夫の不倫に悩む奥様、夫婦関係を良くしたいと願う奥様に向けた恋愛指南書です。 ■目次 ●第1章 注意点は「旦那に尽くさない」 ・旦那に干渉しない ・かわいい旦那には、旅をさせろ ほか ●第2章 何なら、一度嫌われてみる ・嫌われないように生きると、嫌われる ・追うほど離れる、真逆の法則 ほか ●第3章 あなたの趣味は、悲劇のヒロイン ・恋愛に人生をフルベットしない ・旦那を、人生の中心にしなくていい ほか ●第4章 旦那を追わなくても、幸せを感じる方法 ・「自己肯定感を上げよう」なんて思わなくていい ・一日たった一回だけ、寝る前の魔法 ほか ●第5章 ひとり時間は、夫婦の愛を育む時間 ・自分時間を制する者は、愛される ・あなたの「寂しい」を、旦那は助けてくれない ほか ●第6章 旦那に溺愛される方法 ・もう、好きに生きていい ・不安じゃなく、愛情ベースで伝える ほか ■著者 松澤きみえ 不倫問題研究所所長 開業歯科医師と結婚後、家庭内別居と数年間のレスにより2008年に離婚。 心理学を学びUMIカウンセラーに認定され講師の資格を取得。 その後もタロットリーディングやアニマルヒーリングの資格も取得、 占い師などの経験を積み、全てのスキルを使い夫婦復縁専門カウンセラーとして、 現在まで既に5000人の方々のご相談を受けている。 主な実績は、 「離婚調停中に別居を解消、円満に復縁」 「同棲中の彼が、浮気相手と同棲するも半年後に入籍」 「別居中の夫から離婚宣告されたが、その後宣告を撤回して戻って来た」 「夫の不倫と数年間レス、借金の問題も併せて2 ヵ月で解決」など。 -
スティーヴン・スピルバーグ守護霊の霊言 ―宇宙人情報のシークレットを探る―
スピルバーグ監督は、 アメリカ政府と宇宙人の“二重スパイ”? 宇宙情報を広げる“広報マン”を自称する スティーヴン・スピルバーグ監督の守護霊。 「未知との遭遇」「E.T.」など、 SF映画の巨匠の守護霊が語るのは、 宇宙の真実か、それとも―― 最新作「ディスクロージャー・ディ」の公開を機に、 改めて注目を集めている監督の秘密が、明らかになる。 (2011年5月収録) ◆アメリカは宇宙人の植民地? ◆スピルバーグ監督は宇宙情報をどこから入手しているのか ◆アメリカ、中国、それぞれに入り込んでいる宇宙人の実態 ◆フリーメイソン、UFO、『聖書』の秘密 ◆「黙示録」とハリウッドの関係 ◆宇宙映画の裏の製作意図 -
民衆宗教―帝国日本の信仰とナショナリズム
天理教、大本、如来教、黒住教、金光教、丸山教……。 近代日本では、個性的な教祖による民衆宗教が数多く生まれた。 それらは、膨張する大日本帝国といかなる関係があり、社会にどのような影響を与えたのか――。 19世紀初めから敗戦前後に至る150年のなかで、民衆宗教の信仰、イデオロギー、国内外での布教活動、国家による弾圧、戦争協力などを追う。 その複雑な軌跡からは、もう一つの帝国日本の姿が見えてくる。 まえがき 第1章 民間信仰からの離陸――一八〇〇~六〇年代(1) 1 狐憑きか、神様か――中山みきと神がかり 2 教祖の来歴――天理教・如来教・黒住教・金光教 第2章 教祖たちの思想――一八〇〇~六〇年代(2) 1 心なおしの信仰 2 旧く、新しい神々 3 新しい共同性 4 この世へのまなざし 第3章 近代国家との出会いと葛藤――一八六〇~八〇年代 1 転換期の宗教者たち 2 明治国家による抑圧 3 世俗の秩序を超えて 4 丸山教と「み組」事件 第4章 発展と代償――一八八〇~一九〇〇年代 1 バッシングの嵐 2 飯降伊蔵と憑依の時空間 3 教団の近代化と「おさしづ」 4 大本の登場 5 「筆先」と世紀末の日本 第5章 霊魂をめぐる抗争――一九〇〇~二〇年代(1) 1 大正維新論 2 鎮魂帰神法の思想と実際 3 憑きもの信仰と近代霊学システム 4 再浮上する神の声――天理研究会 第6章 神話とナショナリズム――一九〇〇~二〇年代(2) 1 「泥海古記」と『霊界物語』の形成 2 共生する神話たち 3 記紀神話への対抗 4 和解と変革の神話としての『霊界物語』 第7章 帝国主義との交錯――一九〇〇~二〇年代(3) 1 天理教の海外布教 2 大本の人類愛善運動 3 植民地朝鮮と民衆宗教 4 国民国家を超える 第8章 総力戦下の弾圧と動員――一九三〇~四〇年代 1 満洲事変と「非常時」 2 大本の民衆宗教ウルトラ・ナショナリズム 3 宗教弾圧の時代 4 一九三〇年代の天理教と「ひのきしん」 5 戦争協力へ 終章 戦後日本と民衆宗教――一九四〇~六〇年代 1 信教の自由がもたらしたもの 2 民衆宗教言説の誕生と戦後大本 3 周縁化された者たちの近代史 あとがき 引用・参照文献 略年表 -
パチプロを哲学する
パチンコは、多くの人々を引き寄せる「娯楽」であると同時に、賭博性や犯罪のイメージ、依存問題や青少年への悪影響などから社会悪として見なされてきた。10兆円を超える売り上げを誇る産業でありながらも、ネガティブなイメージで語られがちだといえるだろう。 では、パチンコで生計を立てるパチプロはパチンコとどのように向き合い、稼ぎを得て、生活しているのか。一方で、パチンコ障害の親をもつ子どもや依存問題の支援をおこなう現場の人々は、どのような思いを抱えているのか。 インタビューや座談会から、あまり語られないパチプロの声を明らかにする。そして、パチンコが社会に適合できない人のセーフティネットを担っていること、当事者も支援者も、依存と支援のはざまで共存を模索していることを照射する。 また、オカルト打法や「軽薄な遊び」としての側面を哲学的な視座から考察する。差別や偏見を伴う眼差しを向けられやすいパチンコの善悪二元論的な固定観念を溶かし、パチンコとともに生きる人々の理解に向けて、多様な回路を作り出す。 -
あなたの花は明日咲く
94歳現役シスターが教える対話のヒント 50万人の心を救ったシスターが教える 人生を変える「聴く」技術 「相手の本音をもっと引き出せたら…」 「部下や子どもとどう接していいかわからない…」 そんな人間関係やコミュニケーションの悩みを抱えていませんか? 【内容紹介】 現代のコミュニケーションにおいて、「話す」こと以上に重要視されているのが「聴く」ことです。本書は、50万人を超える人々との対話を通して「聴く」ことの価値を実感してきた著者が、相手の潜在能力を引き出し、自らも癒される「アクティブ・リスニング(傾聴法)」の極意を、豊富な具体例とともに解説した一冊です。 相手の心を開くためには、「批判しない」「同情しない」「教えようとしない」「評価しない」「ほめようとしない」という5つの原則が重要となります。本書では、この受容的な聴き方を日常生活やビジネスの現場でいかに実践するかを、具体的な対話例を交えて紐解いていきます。 【目次】 第1章 相手の心を開く 第2章 自分の心を開く 第3章 聞き上手な人は何をしているか 第4章 対話で、他者とともに咲く 【著者紹介】 鈴木秀子(すずき・ひでこ) 文学博士、聖心会シスター。1932年、静岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学文学部教授(日本近代文学専攻)を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。文学療法、エニアグラム、アクティブ・リスニングなどの指導にあたっている。『9つの性格』(PHP文庫)、『愛と癒しのコミュニオン』『心の対話者』(ともに文春新書)、『死にゆく者からの言葉』『死にゆく者との対話』(ともに文春文庫)、『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。』(かんき出版)など著書多数。 -
5さいからはじめる ろんご
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 声に出して読むだけで頭が良くなる 世界一やさしい論語の本 ・夏目漱石、渋沢栄一、湯川秀樹も幼少期に論語を音読 ・ことばと心が育まれる ・よく考える力、学ぶ姿勢が身につく ・社会性が身に付く 幼いころから、先人の言葉に触れることは、 豊かな人生を生きるための力になります。 安岡定子 大きな文字に大きなふりがな、全てひらがなのやさしい解説、かわいいイラスト。未就学児から楽しく読めるるやさしい論語の本です。「いやな ことは ひとに しては いけません」「じぶんかって きらわれます」「おべんきょうは たのしい ことが いっぱい」など、小さなお子さんに寄りそう言葉とともに、論語の名文に楽しく触れられます。論語のほかにも『孝経』『大学』『詩経』からも名文を載せています。 【もくじ】 ろんごで みにつくこと/はじめに/おうちの方へ/もくじ/この本ほんの つかいかた 大切なのは「思いやり」 おもいやりの こころは みんな もっています/よりそって くれる ひとが かならず います/つよい こころと やさしい きもちが たいせつ/あたたかい こころが いちばん たいせつ/ことば よりも まず ただしい おこないを/じぶんなりの きもちで ただしい おこないを/あいして いるから おうえん します/いやな ことは ひとに しては いけません まわりの人とのかかわり ことばは じぶんの きもちを あいてに つたえる もの/さんせいする まえに じぶんで よく かんがえよう/ひとの ことを ただしく りかい しよう/じぶんの することに せきにんを もとう/じぶんかっては きらわれます/ふだんから ただしい おこないを しましょう/おもいやりの こころは ひとを ひきつけます/おべんきょうは たのしい ことが いっぱい コラム1 『論語』ってなに? 「学ぶ」のは何のため? むかしの ことを まなんで いまを みよう/まなぶ こと かんがえる こと どちらも だいじ/ひとは まなぶ ことで みんな ちがって きます/ひとは まいにち することと まなびで かわります/しって いる ことと しらない ことを わかろう/すきになろう たのしもう/あきらめないで まなぼう/さいごまで やりきる ことが たいせつ どのような人になりたいか まちがった ときは ちゃんと なおそう/いつも じぶんの ことを ふりかえって みよう/すなおな こころを もって くらしましょう/さきの ことまで かんがえて くらしましょう/ひとが よい みちを ひろめて いきます/しる こと、やさしい こころ、つよい こころ/くるしい ときにこそ ほんとうの すがたが みえる/しや きまりや おんがくが ひとを そだてます コラム2 「孔子」ってだれ? 漢詩の世界 ももの きの ように みんな しあわせに/まわりの きけんに きを つけましょう/ここちよい はるの あさに おもった ことです/すぎゆく はるに ふるさとを おもって います こうきょう・だいがく(孝経・大学) じぶんの からだは たいせつに しましょう/いばらず がまん できる ひとが くにを おさめられます/よのなかを よく するには まずは じぶんから/せかいの へいわは ひとりひとりの おもいから 用語集/あとがき 【監修】安岡定子(やすおか・さだこ) 1960 年東京都生まれ。二松学舎大学文学部中国文学科卒業。漢学者・安岡正篤の孫。現在、こども論語塾の講師として全国各地で講座を開催するほか、企業やビジネスマン向けセミナー、講演活動を行っている。『子や孫に読み聞かせたい論語』(幻冬舎)『仕事と人生に効く 成果を出す人の実践論語塾』(ポプラ社)『渋沢栄一と安岡正篤で読み解く論語』(プレジデント社)『一日一語、はじめて読む人の論語入門三六五』(致知出版社)など、著書多数。 安岡定子事務所代表。公益財団法人郷学研修所・安岡正篤記念館理事長。 -
自分らしく生きるための 心を整える習慣 ざわつきをしずめるやさしい仏教の教え
「いい人にならなきゃ」と、無理をしていませんか? キャリアの壁、家族の悩み、健康や老いへの不安……。 迷いや揺らぎは尽きません。 本書は「上機嫌でいよう」と背中を押す自己啓発書ではありません。 「落ち込んでいる今のあなたも尊い」 「迷いとともに生きていい」 SNSで大反響の「ゆうさん住職」が、2500年変わらない仏教の智慧をベースに、無理なく心を整える「やさしい練習」をお伝えします。 ・たす人生から、ほどく人生へ ・怒らない人ではなく、振り回されない人 ・家族は「一番近い別の人」と心得る 人間関係、仕事、お金、老い、家族――― 日常の悩みを手放し、穏やかな日々を取り戻すためのヒントを網羅しました。 頑張りすぎてしまうあなたの心を、すっと軽くする一冊です。 -
支配の位相幾何学 ――差別とメリトクラシーの根源を問う
人間に科された桎梏 ヒエラルキーが決して消えないのはなぜか―― 近代の原罪を追及してきた著者の集大成 身分制、差別、メリトクラシー。そこには歴史的変遷を経ても変わらない秩序維持の構造がある。解く鍵は「主体」だ。身分制を正当化する原理、差別が生み出される原因、そして能力概念の意味。いずれも主体虚構が担う役割抜きには語れない。従来からのあらゆる反差別論や格差批判が根本的に誤っているのはなぜか。差別以上にメリトクラシーが深刻である理由とは――。社会の機能と構造を分析し、近代の原罪を追及してきた著者の集大成。 【目次】 はじめに 序 反差別論の勘違いとメリトクラシーの詭弁/本書の構成 第一章 差別と同質性 世界の紛争と近親憎悪/解放のパラドクス/同質性が生む差別/劣等感の補償/解放の実情 第二章 名誉白人再考 黒人の白人志向/少数派の劣等感/支配への迎合/名誉白人を生む条件/西洋化と近代化のすりかえ 第三章 日本の西洋化 日本人の西洋崇拝/進歩史観と西洋化/脱亜入欧の日本人像/日本人が名誉白人になる理由 第四章 同化と抵抗の密約 集団闘争を生む条件/シオニズム台頭の背景/ドレフュス事件/消去法のパレスチナ/イスラエル誕生事情/西洋化としてのシオニズム/アイデンティティは空の箱/人種神話とイスラエル/アイデンティティの虚構性 第五章 偏見の役割 制御幻想/噓から出た真/カテゴリーと差別/遍在する迷信/現代の呪術/精神分析と政治の正体/同一化の魔法/心理の社会性/科学と迷信/知識と信仰/悪は正常な社会現象 第六章 支配の位相幾何学 身分制・格差・差別/奴隷制と普遍主義の矛盾/平等と人種主義の結託/全体主義と近代/偶然が決める能力/能力は架空概念/主体というイデオロギー/復讐・贈与・赦しの媒介構造/人間関係排除の契約と市場/価値の生成メカニズム 第七章 近代最大の迷信 自由と決定論/自由と責任の逆転劇/心理学の敗北/原因と理由/自由と普遍のアポリア/禁止の無根拠 第八章 近代が喪ったもの 主体の関係論/分析哲学と存在論の違い/意志の不在と脳科学/無意識の意志/規範論の限界/規範論の罠/虚構性の隠蔽 終章 神のメタモルフォーゼ ベストセラーの内幕/適者生存の誤解/進化と偶然/偶然が生成する真理/ラマルクの亡霊/主体の密輸入と進歩史観/差別・能力・偶然 補論 テレビ広告に登場する白人 白人の役割/西洋化と文化/日本人の美意識/異質性への抵抗 あとがき 出典 -
ジャイナ教
インドの全人口のわずか0.37パーセントという少数派にもかかわらず、インドの所得税収入全体の24パーセントを占め、インド社会において特異な存在感を示すジャイナ教教徒。虫一匹、それどころか微生物でさえも殺してはならないという不殺生の教義ゆえ、出家修行者は白衣一枚で、あるいは裸体で、一カ所に止まることなく遊行する。口をマスクで覆い、道を箒で掃きながら進むのも、虫が口に入ったり踏んだりするのを避けるため。水も濾過しなければ飲んではいけない(水の中の微生物を殺すから)。そして究極には断食死も厭わない。紀元前6世紀のヴァルダマーナを開祖とし、仏教とほぼ同じ時期に誕生し、「世界で最もハードかつピュアな宗教」とも言われるジャイナ教、なぜ彼らは上記のような不思議な行動を取るのか? そのバックボーンとなる思想とはどのようなものなのか? 歴史、教義から一般信徒の生活まで、興味尽きないユニークな宗教の実態を、日本における研究の第一人者が解説。新書初の本格的ジャイナ教の解説書。 目次 はじめに 序章 ジャイナ教とは? 第1章 ジャイナ教教団と戒律・修行 第2章 ジャイナ教の歴史(1)--ジャイナ教誕生以前からヴァルダマーナの入滅まで 第3章 ジャイナ教の歴史(2)--ヴァルダマーナの入滅から現代まで 第4章 ジャイナ教の教義 第5章 現代のジャイナ教 主要参考文献 図版・写真クレジット一覧 あとがき -
チューリングの哲学 人工知能と人間機械論
「機械は考える!」「人間は機械だ!」 世界を大きく変えた「人工(A)知能(I)の父」 天才数学者アラン・チューリングの生涯と思考 ナチスの暗号「エニグマ」を解読 世界で最初にコンピュータを開発 栄誉なく迎えた41歳での「謎の死」 AI時代の到来を70年以上前に予見した 天才数学者の偉業と苦悩 <本書の内容> 第1章 異端の天才児 ――アランが来たら、僕の生活がメチャメチャにされる! 第2章 運命の初恋 ――アランは天才だ! 第3章 量子力学と数学の危機 ――コンピュータの基本概念は、チューリングによるものです! 第4章 チューリング・マシン ――誰からも指導されず、まったく独自に研究してきました! 第5章 天才たちの激論 ――あなたの言いたいことはわかりました! ――私に言いたいことなどはない! 第6章 エニグマ解読とコンピュータ ――常に第一の原理から出発して立ち向かう力が感じられた! 第7章 機械は考える! ――機械が意識を持つはずないと聞いて、機械が怒り出したら、 機械は意識を持っていると判断するね! 終 章 チューリングの死の謎 ――暗号解読のおかげで生き延びたすべての人々を代表して、 チューリング氏に深く謝罪します! <本文より> チューリングは、人間が幼児期から学習するのと同じように、機械も学習することが可能だと考えていた。そうなれば、機械が「おもしろいこと」を言うようになるかもしれない。 ニューマンは、「チューリングは、将来、ご婦人方が計算機械を持って公園に散歩に出かけて、お互いに『今朝は、私の可愛らしい計算機械がこんなおもしろいことを言いましたの』という会話を交わすようになる、という話をするのが好きでした」と述べている。 つまり、チューリングは「計算機械」がスマートフォン・サイズの持ち運び可能な形態になって、まるで生成AIがおもしろいことを言うような未来を想定していたわけである! ――「第7章 機械は考える!」より -
日本書紀を読む
神武天皇から持統天皇まで、「日本」王朝の正統な歴史を見よ! いかに読むか? 面白さに触れるには? 古代文学研究の第一人者が根源から問い直した思索の集大成 『日本書紀』を読むことは、漢文として読むことだ――。 漢文世界に生きていた人びとの感覚と向き合うことで、『日本書紀』が語る歴史に触れることができる。 『日本書紀』の本質に迫る決定版! いま、『日本書紀』を読むことは、漢文として読むことだとつよく思う。そのために、訓読文を経由したりせず、漢文に即して読むことが第一義だと考える。ただ、伝来されてきたテキストが、訓を付したかたちであることに向き合って、それを生かすものでありたい。そして、『日本書紀』から批判的に史実をもとめるというようなやりかたでなく、『日本書紀』自体の語る「歴史」として見るのでなければなるまい――「はじめに」より 皇統という視点でとらえる、日本「王朝」の歴史! ●伊勢神宮はなぜ伊勢にあるのか ●仁徳天皇が「聖帝」とたたえられた理由 ●文字による国家の運営 ●武烈天皇の「暴虐」が語られる意味 ●応神五世の孫として迎えられた継体天皇 ●崇峻天皇暗殺と厩戸皇子 ●世界標準のための仏法受容 ●従来とは異なる持統天皇の即位 -
図解・スキナーの『言語行動』をめぐる冒険
「知ってはいるが、読んだことはない」 “難攻不落のダンジョン”攻略へ――頼れるシェルパ(案内人)があなたをガイド! 行動分析学を学ぶ者なら誰もが知る名著、B.F. スキナーの『言語行動(Verbal Behavior)』。470ページを超えるボリュームに、チョムスキーによる痛烈な批判、そしてシェイクスピアなどの文学作品からの引用の多さも相まって、いつしか「知ってはいるが、読んだことはない本」というイメージに。本書は、この『言語行動』を各章ごとに図表を交えてわかりやすく案内。 さらに、刊行から約70年の時を経た今だからこそ改めて注目すべきトピック――かつて小説家を志したスキナーが編み出した言語理解の仕組みが、データとフィードバックで言葉を学ぶAIのメカニズムと重なるという事実など――を歴史的な変遷も交えて展開する。 -
心と社会を書く方法
研究とはつながりを描き、つながりを作り出すためにある。支援のための研究論であり、現場を描くための研究法論。臨床心理学と対人支援の学の新たな時代を切りひらく必携本。 「つながり」を書く。それは心と社会が重なるところに生ずるものを書くことに他ならない。しかし、心を見ようとすると社会は見えなくなり、社会を見ようとすると心は見えなくなる。この「心か、社会か」の分裂から「心も、社会も」の複眼を可能にするために、新たな研究法が必要であった。それこそが本書で示される「臨床エスノグラフィー」であり、つまりは臨床現場全体を書く方法である。 本書ではまず、東畑開人による臨床心理学史を更新する金字塔的論文で方法論が呈示されたのち、全国の現場でなされている実践の臨床エスノグラフィーが描かれる。 医療観察法病棟、特別支援学校、児童デイサービス、離島、被災地、総合病院内での糖尿病治療、児童心理治療施設。それらには権力があり、メリトクラシーがあり、自己コントロールがある。臨床現場には、社会的な問題が埋め込まれていて、そして同時にそれを個人の小さな心が生きている。この両方を描くのが臨床エスノグラフィーであり、まさに無限の「居るのはつらいよ」が本書では生み出されている。 末尾にはそのような臨床エスノグラフィーを生み出す母体となった研究会についてのエスノグラフィーが山崎孝明によって描き出される。いわば方法論を可能にするための方法論であり、稀有な論考である。 臨床現場には社会と心の両方がある。構造と個人がせめぎ合っている。そこで生み出されるつながりを書く方法が十全に示された一冊。臨床科学でもあり、臨床文学でもあるような新しい研究法がここにある。 -
メンタルヘルス臨床のためのメンタライジング・ハンドブック[エッセンシャル版]
本書は,アンソニー・ベイトマンおよびピーター・フォナギー編著『Handbook of Mentalizing in Mental Health Practice(第2版)』より,MBT(メンタライゼーションに基づく治療)の理論と実践を理解するうえで中核となる章を精選して訳出したものである。神経科学的研究,アセスメント,トラウマ,個人療法・集団療法,さらに境界性・反社会性・自己愛性などのパーソナリティ症への応用までを含み,現代メンタルヘルス臨床におけるMBTの展開を体系的に示している。 とりわけ本書の大きな特徴は,「認識的信頼(epistemic trust)」という概念を軸に再編されたMBTの新しいモデルを紹介している点にある。従来のようにメンタライジング能力の向上を最終目的とするのではなく,それを通して他者との関係のなかで社会的学習を回復し,それを日常生活へと一般化していくことを治療の核心として捉える視点が明快に論じられる。さらに,関係的参照,心の再調整,コミュニケーション・システムといった概念を通して,心理療法を単なる個人内過程ではなく,社会的プロセスとして統合的に理解する新たな視座を提供する。 臨床家・研究者はもちろん,対人援助に携わるすべての専門職にとって,人間理解と心理療法のあり方を根底から問い直す一冊である。 -
排除された自己のための心の空間作り
心理療法の神髄へ―― 学派の差異を超えて心理療法の多元的小宇宙を渡り歩く、碩学ポール・ワクテルの最高到達点にして、並ぶものなき統合的心理療法原論。 知性的理解よりも「今ここの感情体験」を、問題の認識よりも「安心と受容」を、愛着のカテゴリーよりも「愛着の力動」を、洞察・気付き・認知よりも「修正感情体験」を、そして心の深層を規定する「社会・文化」を――個人の心理現象は外部環境=対人関係に呼応することを前提とした「循環的心理力動アプローチ」に新たなパースペクティブを交差させ、心の空間から締め出されたエッセンスを奪還する試み。 『心理療法の統合を求めて』、『心理療法家の言葉の技術』、『心理療法家の言葉の技術[第2版]』、『ポール・ワクテルの心理療法講義』、『統合的心理療法と関係精神分析の接点』に次ぐポール・ワクテル第6の主著。 -
毒親グレーゾーン 親の目から自由になれない大人への処方せん
●「毒親」という言葉では片づけられない生きづらさを心療内科医が解き明かす ●親を裁くのではなく、「自分の心が受けた影響」から親子関係の悩みを紐解く ●親との関係に縛られず、自分らしく人生と向き合えるようになる本 【本書は、こんな方のための本です】 □ 親と会った後、ひどく疲れることがあるが、何が苦しいのかわからない □ 自分の仕事や結婚について、親なら何と言うだろうといつも気になってしまう □ 「ちゃんとしなければ」と常に自分を追い立てている □ 自分の意見や希望をうまく伝えられない □ 人間関係では相手に共感することが何より大切だと思っている □ 上司や先輩など、自分を評価する立場の人との関係がいつもうまくいかない 親から殴られたことはない。 愛情もかけてもらった。 それなのに、 「何かがおかしい」「なぜか生きづらい」 という違和感を抱えている。 もし、そう感じているなら、 それは「毒親グレーゾーン」の影響かもしれません。 多くの人は、その苦しさの原因をはっきり言葉にできません。 親子関係に問題があったと断言することにも抵抗を感じます。 だからこそ、本書は親を責めたり裁いたりすることを目的としません。 大切なのは、 親子関係があなたの心にどのような影響を与え、 その影響が現在の悩みや生きづらさと どう結びついているのかを理解して、 自分を縛る思い込みや苦しさの仕組みに気づき、 自分らしい人生を取り戻していくことです。 現実の親子関係を変える必要はありません。 本書では、心療内科医の視点から、 親子関係と心のつながりを丁寧にひもときながら、 自分自身を取り戻すための具体的なヒントをお伝えします。 -
ジブンの世界はジンブンでできている
こんな「学び」もあったんだ!あなたの世界の見方を変える、人文学の世界へようこそ。 自分は、何に興味があるんだろう? 学びたい気持ちはあるけど、何から手をつけたらいいんだろう? 自分ならではの視点で世界をとらえなおす「人文学」の研究者たちに話を聞いてみたら、寄り道・偶然・紆余曲折だらけの旅路が見えてきた! 進路に迷う中高生のあなたにも、何かを学びたいと思い始めた社会人のあなたにも。読めば明日から「ジブンごと」探しを始めたくなる、まったく新しい「人文学」入門が誕生。三人のはみだし人文系研究者たちの濃厚インタビュー&対談集! 【目次】 ・まえがき ・第一部 わかったことしか書かない哲学者 授業を取らない学部生時代/シュミッツとの出会いと「分かる」体験/あらゆる分野で初学者だった ほか ・第二部 「研究」に興味がない考古学者 考古学者としてのキャリア/博物館のお仕事/好きなことでは生きていかない ほか ・第三部 哲学者と考古学者がフィクションについて考えてみた 発泡酒と韓国ドラマ/俺の感情を雑に扱うな/「あれ?このつまんない映画、前にも観たな」/無音のサメは怖くない/「かっこいい」と「正しい」は似ている/七年目の新発見「自分、ハイデガー好きじゃなかったんだ」/SF少年、考古学を志す/人文学は一人でできる ほか ・あとがき ・ブックリスト 【著者】 梶谷真司 東京大学大学院総合文化研究科教授。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。専門は哲学、医療史、比較文化。近年は学校や企業、地域コミュニティなどで「共に考える場」を作る活動を行い、いろんな人が共同で思考を作り上げていく「共創哲学」という新しいジャンルを追究している。近著に『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』、『書くとはどういうことか 人生を変える文章教室』、『問うとはどういうことか 人間的に生きるための思考のレッスン』がある。 折茂克哉 一九九七~一九九九年ロシア科学アカデミーサンクトペテルブルク物質文化史研究所研究生。二〇〇二年國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻考古学コース博士課程後期修了(博士(歴史学))。二〇〇二年六月東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻学術研究支援員、同年10月國學院大學21世紀COEプログラム研究員。二〇〇三年東京大学教養学部美術博物館教務補佐員を経て、二〇〇四年より東京大学大学院総合文化研究科・教養学部駒場博物館に勤務(助教)。専門は博物館学、先史考古学。 岡田進之介 二〇一九年東京大学文学部言語文化学科現代文芸論専修卒業。二〇二一年東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専修修士課程修了(修士(文学))。現在同専修博士後期課程所属。二〇二一年十月〜二〇二四年三月、国立研究開発法人科学技術振興機構 次世代研究者挑戦的研究プログラムプログラム生。専門は現代英米圏の美学のフィクション論・物語論。 ジブンジンブン編集部 「ジンブン学をジブンごとに」を合言葉に、人文学のおもしろさを発信するプロジェクト。2018年、東京大学在学中に結成。同大学の学園祭で、人文学研究の魅力を紹介する展示「ジブン×ジンブン」を出展し、3日間で1500人を動員。メンバーの大学卒業・就職を経て、2025年から出版社としての活動を本格始動。コンテンツやワークショップを通じて、人文学のエッセンスを日常生活に取り入れる楽しさを伝えている。 -
THE LINE
人格〉の境界線を問う これは人間か、機械か? 動物か、モノか?──生成AIが人間のものと見まがう言葉を紡ぎ、遺伝子工学が生物種の境界を越えはじめた現在、「誰を〈ひと〉として遇するのか?」という問いが、進化論以来前例のない切迫とともに立ち上がる。意識をもつと主張するAI、人間並みの知能をもつ遺伝子改変生物は、権利をもつ〈人格〉になりうるのか? 情報法の泰斗が、SF・法・哲学・道徳を横断し、かつて企業に「法人格」が与えられた歴史をたどりながら、錯綜する議論の見取り図を描き出す。AI時代の喫緊の課題を鮮やかに提示する必読書。 【目次】 序論 HAL/Chimpy®/現実かSFか? 1 奴隷、人間もどき、そして人工羊 共感と擬人化/道徳的感情?/人間にフォークト゠カンプフ検査?/下準備:道徳ストロボスコープ 2 人工知能 バトラー派の挑戦/AIの傲慢と謙虚/人工知能? いつ?/すべてはハードウェア次第(?)/実現したとしても、それに意識はあるのか?/優越感?/人格の未来(あるいは複数の未来)/チャットボット時代のチューリング・テスト/操り人形、カスタム設計、そして「手に負えない」AI人格/まとめ 3 法人 法人とは何か?/法廷における企業/法人の陰謀、あるいは憲法上の合流? 4 人間以外の動物 心の質をめぐる議論/法的権利者論争/1 声なきものを代弁するのは誰か?/2 裁判所はこれらの問題に答えるために、どのような方法をとるべきか?/3 これらの決定をどこで下すべきか? 5 遺伝子組み換え、キメラ、ハイブリッド 倫理学研究からの視点/種の境界の道徳的意義/能力は種から始まる/種に基づく区別の正当化?/道徳的に無意味な事実/得られた教訓は? 結論 絡み合う人格議論/AI人格? リベラル派:賛成/AI人格? リベラル派:否定/AI人格? 保守派:賛成/AI人格? 保守派:否定/エンドゲーム 謝辞/訳者解説/原注/索引 【著者】ジェームズ・ボイル(James Boyle) スコットランド出身の知的財産法学者。1959年生。デューク大学ロースクールのウィリアム・ニール・レイノルズ法学教授であり、同校パブリックドメイン研究センターの創設者でもある。デジタル時代の情報法の代表的論客として、クリエイティブ・コモンズとサイエンス・コモンズの設立にかかわるなど、オープンアクセス運動を主導してきた。著書にShamans, Software and Spleens: Law and the Construction of the Information Society(1996)、The Public Domain: : Enclosing the Commons of the Mind(2008)など。 【訳者】山形浩生(やまがた・ひろお) 1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学(MIT)不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める。著書に『翻訳者の全技術』(星海社新書、2025)、『経済のトリセツ』(亜紀書房、2021)、『たかがバロウズ本。』(大村書店、2003)など。訳書にシェイダー『リチウム戦争』(ニューズピックス、2026)、アビー『ヒップホップ経営学』(DU BOOKS、2025)、ピケティ『21世紀の資本』(守岡桜、森本正史と共訳、みすず書房、2014)など。 【訳者】森本正史(もりもと・まさし) 翻訳家。訳書にアンダーソン『チェ・ゲバラ』(上下、山形と共訳、みすず書房、2024)、ピケティ『資本とイデオロギー』(山形と共訳、みすず書房、2023)、トーゴフ『ジャズとビートの黙示録』(山形と共訳、日本評論社、2023)、ブラックローズ+リンゼイ『「社会正義」はいつも正しい』(山形と共訳、早川書房、2022)、ノルベリ『OPEN(オープン)』(山形と共訳、ニューズピックス、2022年)など。 -
戦略的後悔の表明 心理学が解き明かすネガティブ感情の意外な働き
後悔は、本当に避けるべき“悪”なのだろうか? 本書のゴールは、後悔の復権である。 後悔は、過去の失敗を教訓に変え、将来のより良い選択へと私たちを導く。また、後悔を口にすることは、自分がどう生きてきたのか、これからどう生きたいのかを相手に伝えることでもある。後悔とは、ただ心の内で痛みを生むだけの感情ではない。人と人とのあいだに現れ、人と人とをつなぐ感情である。 私たちが避けたがる“嫌われ者”の後悔ーーその秘密を、最新研究から徹底解説。 目次 【第1章】後悔と「もしも」の世界 ・後悔とは何か ・「やってしまった!」と「やっておけばよかった……」 ・動物は後悔する? 【第2章】後悔のランドスケープ ・何を後悔するのか――人生最大の後悔 ・どこで後悔するのか[文化差] ・いつ後悔するのか[年齢差] ・だれが後悔するのか[男女差] 【第3章】あとの祭りに参加する ・人はなぜ後悔するのか ・予期後悔とその影響 ・後悔の落とし穴 【第4章】経験・表出・表明――感情の進化、あるいはスパンドレル ・感情と進化 ・スパンドレル批判 ・感情の社会的機能 【第5章】後悔が伝えるもの ・後悔“を”伝えるもの、後悔“が”伝えるもの ・謝罪の中の後悔 ・交渉場面での後悔 【第6章】見せる後悔、見せない後悔 ・語られる後悔 ・共有される後悔 ・見せない後悔 【第7章】後悔から始まる未来 ・後悔のない人生はよい人生なのか ・後悔はどこまで信じられるか ・戦略的後悔とは何か -
ムガル帝国 ――インド・イスラームとペルシア文化
イスラーム神秘主義の歴史 南アジアで花開いたスーフィーたちのペルシア文化とは 広大なインド亜大陸の一三世紀から一七世紀の思想史は複雑である。インドとパキスタンの分離独立など政治的な影響から、いまの南アジアは、イスラームとヒンドゥーという宗教アイデンティティーに依拠して、解説されることが多い。けれども言語に注目して歴史を概観すると、従来と異なる景色も見えてくる。本書は、西アジア、中央アジア、南アジアの文化的共通言語として一八世紀まで機能した「近世ペルシア語文献」から、ムガル帝国で花開いたスーフィーたちの神秘主義思想と、ペルシア文化を概説する。 === 【目次】 第一部 デリー・スルターン朝時代(一二〇六年~一五二六年) 第一章 デリー拠点の教団――チシュティー教団(ラージャスターン~パンジャーブ~デリー) 第二章 地方拠点の教団――スフラワルディー教団(パンジャーブ)、クブラウィー教団(カシミール)、フェルドゥスィー教団(ビハール) 第三章 スーフィーとヒンドゥー神秘主義者の思想的交流Ⅰ 第二部 ムガル帝国時代(一五二六年~一七世紀半ば) 第四章 イラン高原からの影響――救世主運動とオカルト科学 第五章 古参教団と新興教団――チシュティー教団(続)、カーディリー教団、ナクシュバンディー教団 第六章 スーフィーとヒンドゥー神秘主義者の思想的交流Ⅱ 第七章 「万人の平和」と神の宗教――アクバル皇帝(一五四二年~一六〇五年)の時代 第八章 『二つの大洋の合流』 === -
所有権の誕生
いかにして「みんなもの」は「わたしのもの」になったのか? 文化人類学の知見から謎に迫る法学との原理的探究! 所有権はいかに誕生し、なぜ必要とされたのか。土地はなぜ「誰か」のものになったのか。 入会権や知的財産権を法としてどう位置付けるべきなのか。明確な土地所有概念をもつ農耕社会、それがあいまいな焼畑農耕社会、土地所有権が存在しない遊牧社会と狩猟採集社会……文化人類学の知見を手がかりに、所有権生成の論理を法律学の観点から分析する。「学術文庫版あとがき」では「消費財所有権」についてもノートを公開している。 所有権は、書かれた歴史が始まる以前に発生した。……したがって、文献等から所有権の発生史を跡づけることは難しい。実証を重んじる研究者達は、法制史的な文献研究によって所有権概念発生の歴史をたどることはおよそ不可能である「不可知」ともいうべき領域には、基本的には立ち入ろうとしなかったのである。 ――本書より 本書の原本は、2001年に三省堂より刊行されました。 【目次】 はしがき 第一章 所有権概念の源を求めて――「所有権」誕生前の世界へ… 第二章 土地所有権発生の社会構造 第三章 入会権発生の社会構造――所有、非所有の中間形態としての入会権 第四章 無体財産権発生の社会構造 第五章 「権利」の誕生 エピローグ――社会科学・人文科学の統合のなかから 参考文献一覧 学術文庫版あとがき -
ムソニウス・ルフス言行録
ムソニウス・ルフス(30頃-101年以前)は、トスカナ地方の出身で、エトルリア系の騎士階級の家柄に属していたが、ネロ帝に敵対する有力者とつながっており、帝位を狙っていると疑われたルベッリウス・プラウトゥスが亡命した際には随行したと考えられる。ルベッリウス暗殺後、ムソニウスはローマに戻ったと思われるが、65年にはネロ帝暗殺計画に加わった廉で、過酷な追放先であるギュアロス島に送られた。この措置にも屈さず、名声は高まる。ネロ帝の死後、ガルバ帝の短い治世のあいだに(68-69年)ローマに帰還したと推測されるが、69年にガルバ帝が暗殺され、次いで帝位についたウェスパシアヌス帝によって再び追放されたことが知られている。 ストア派の哲学を信奉したムソニウスは、おそらく著作を残さなかった。しかし、弟子ルキウスの手になる論考群が古代末期のストバイオス『精華集』によって伝わるほか、ポッリオによってまとめられた短い箴言調の言葉や当意即妙の名言が伝えられている。ムソニウスの教えは同時代に多くの影響を与えたが、中でも重要なのは古代ローマの哲学者として知られるエピクテトスである。 本書は、ムソニウスの教えを伝える断片集成の本邦初訳である。19世紀ドイツの古典文献学を代表するオットー・ヘンゼによる断片集成(1905年)に加え、マックス・ベルガモによる編纂・校訂で2026年に出版された最新資料「小断片」と「小断片・補遺」をいち早く訳出した。「ローマのソクラテス」と称された哲学者の全貌に初めて日本語で触れる機会が、ついに生まれた。 [本書の内容] 論 考 1 一つの問題について多くの証明を用いるべきではないということについて 2 〈人間は徳に向かって生まれているということについて〉 3 女性も哲学するべきであるということについて 4 娘たちを息子たちと同じように教育するべきか 5 習慣と理論のどちらがより強力であるか 6 修練について 7 労苦を軽く見なければならないということについて 8 王も哲学するべきであるということについて 9 追放は悪ではないということについて 10 哲学者は侮辱されたことについて人を訴えるだろうか 11 哲学者にふさわしい職業は何か 12 性行為について 13 結婚の要点とは何か 14 結婚は哲学することの妨げになるか 15 生まれる子はすべて育てるべきか 16 あらゆる点で親に従うべきか 17 老年にとって最善の蓄えは何か 18 食事について 19 身体を覆うものについて 20 家具について 21 髪とヒゲを刈ることについて 小断片 小断片・補遺 偽作書簡 訳者解説 -
クルアーンの世界 語りかけるイスラーム
「読め!」 大天使ジブリールの語りかけから、すべては始まった――。「誦(よ)まれるもの」をその名にもつクルアーン。ムハンマドにもたらされた「神の言葉」は、いかにして書物の形を得たのか。22億人が信仰するイスラーム唯一の聖典誕生の歴史と、1400年にわたって人々を惹きつけてやまない聖典が語る世界を描き出す。知る喜びに満ちたクルアーン入門にしてイスラーム入門。 世界三大宗教のひとつ、イスラーム。その信仰者ムスリムは、世界人口のおよそ四分の一を占め、遠くない未来に三分の一に達し、キリスト教を抜いて世界最大の宗教になるとも言われる。 イスラーム唯一の聖典クルアーンは、ムハンマドに断続的にもたらされた啓示を集めたものであり、内容が完成した段階では書物の形をもっていなかった極めて珍しい書物である。このように誕生したクルアーンが一義的には「朗誦(誦まれるもの)」であり、キリスト教の聖書が本質的に「書物」であることを考えると、両者の違いは明らかである。 神からの語りかけであるクルアーンは、いかにして本の形をとったのか。 今や毎年何千万部も印刷され、日本語をはじめさまざまな言語で読むことができるクルアーンだが、20世紀に入るまで、他言語への翻訳はおろか活版印刷さえ拒んできた。アラビア語で朗誦されてきた聖典の世界、魅力的な独自の人間観や社会観を、日本の読者のために再構成して描き出す。 1400年にわたって世界中の人々の心の拠りどころとなってきた聖典の扉を開く、類稀な一冊。(原本:岩波書店、2009年) 【本書の内容】 プロローグ 第1部 「神の語り」から書物へ――一つの啓典の旅路 第1章 朗誦する啓典の誕生 第2章 正典の結集 第3章 内容と構成 第4章 紙と写本の帝国 第5章 現代に生きる聖典 第2部 章句が織りなす人間世界 第1章 ムハンマドの生きざま 第2章 預言者の町マディーナ 第3章 アブラハム的世界 第4章 唯一神のコスモロジー 第5章 イスラーム法と信仰儀礼 第6章 人生と社会運営のための規定 エピローグ 参考文献 学術文庫版のための参考文献 学術文庫版あとがき 章の一覧表 -
わが家にアンドロメダの光がやってきた アセンションした宇宙存在からのメッセージ
光を食べ、光をまとい、光の存在となれ。 金星人ミルトンがアンドロメダの使者として帰ってきた__。 UFO、女神、黒龍、倭姫…… すべての謎が一本の光でつながる。 あの日、部屋に小さな太陽が現れた。 その光は私の額に入り、 高次元宇宙からのメッセージを運んできた。 金星人ミルトンは消えたのではなかった。 アセンションし、アンドロメダの使者となって 再び帰ってきたのだ。 宇宙人ミルトン三部作、感動の完結編。 世界が大きく変わろうとしている今、 高次元宇宙は私たちに何を伝えようとしているのか。 本書には、著者が体験した数々の不思議な出来事とともに、 アンドロメダから届けられたメッセージが収録されている。 「光を食べること」「光をまとうこと」「光として生きること」 それは特別な人だけの話ではない。 いま地球は新たな周波数へ移行している。 その時、あなたは何を選ぶのか。 -
2027年 オープンコンタクト 「UFOを呼ぶ男」が明かす、その条件と玉響(たまゆら)内観法
2027年秋、世界各地の空に、宇宙船が2週間、ただ在り続ける--。 テレビCM、ミュージックビデオ、企業PR映像。40年以上にわたり「目に見える世界」を表現し続けてきた映像作家が、いま「目には見えない意識の世界」を語りはじめた。 ・2027年秋、世界各地に宇宙船が現れ、2週間居続ける。SNSで世界中に拡散されたとき、「宇宙人はいない」と言える人が地球からいなくなる。 ・それは序章にすぎない。2035年前後、知的生命体と地球の代表が最初の友好条約を結ぶ。条件は三つ--情報公開・金融システムの健全化・フリーエネルギーの開放。 ・だが、2027年を待つ必要はない。プライベートなコンタクトには、すでにゴーサインが出ている。「準備ができた人から始める」と、彼らは宣言している。 ・接触に必要な周波数は20万ヘルツ。地球人の平均は14万、日本人は16万。判定基準はただ一つ、「夢をどこまでリアルに覚えているか」。 ・そして最大の衝撃--宇宙人と会うとき、目の前にいるのは"未来の自分"である。彼らは、アセンションできなかった1000年後の地球人の子孫だった。 本書後半では、著者が体系化した覚醒法「玉響(たまゆら)」のすべてが公開される。修行はいらない。一日15分でいい。名前を手放し、肩書を手放し、実績を手放したとき、何も残らないのに自分はちゃんといる--その"何もない自分"こそが、いちばんパワフルなのだ。 オープンコンタクトとは、本当の自分と出会うことと、イコールである。宇宙のどこか遠くで起きるのではない。自分の内側で起きる。本当の自分にコンタクトすれば、宇宙人は“もれなく"ついてくる--。 ※巻末に、超能力者でありイノリストの“清田くん"こと清田益章氏との特別対談「ワレワレハ宇宙人ダ」を収録。 -
【完全実践版】想定の超法則 願望実現の最終形×数列情報場理論
世界中の成功者たちが学び続けるネヴィル・ゴダードの「想定の法則」。 しかし、多くの人は知識として理解しても、 その状態を維持できずに現実へと引き戻されてしまう。 そこでネヴィルの功績をさらに加速させる秘密のメソッド 「願うな。成れ。そして、その状態を固定せよ。」を具現化した 想定の法則×数列情報場理論を初公開する。 Hi-Ringo関数ギアによる既成事実化システムとともに 願望実現に向けたネヴィル宇宙真理の真髄がここに! これが、想定を現実へ固定する新しい実践技術―― ネヴィル・ゴダードは原理を示した。願望は未来にあるのではない。 「すでに叶っている(想定の)状態」に入ることで、現実はその状態を反映し始める。 しかし、現代人の多くは日常生活の中で、不安、疑念、環境、人間関係によって その状態を維持することが難しい。 そこで本書は、ネヴィル理論を現代的に再構築し、 Hi-Ringo関数ギアという独自の数列システムを紹介。 Hi-Ringo関数ギアとは、意識・情報場・現実創造の関係性を研究する中で 生まれた「状態固定のための実践フレーム」である。 統合コア【84239615】を中心に、七つの基本軸と補強レイヤーによって構成、 「すでに成っている状態」を日常の中で安定的に維持することを目的としている。 ネヴィルが示した想定の法則。そしてHi-Ringo関数ギアが示す状態固定の技術。 両者が融合するとき、願望実現は「偶然」ではなく、 再現可能なプロセスへと変わり始める――。 20世紀最大の神秘思想家の一人、ネヴィル・ゴダード。 彼は「引き寄せの法則」という言葉が広まる以前から、 「現実は外側で起きるものではなく、意識状態が現実を創り出している」とし、 願望現実化の宇宙真理を唱えた。そして、その実現に立ちはだかる最終の壁、 未解決領域に挑むために本書は生まれた。 ――ネヴィルは原理を示した。Hi-Ringoは状態維持の技術を示す。 ※本作品は、2016年7月刊『《新装版》想定の『超』法則 その思いはすでに実現している!』(ヒカルランド)、2018年2月刊『新装版 世界はどうしたってあなたの意のまま』(ヒカルランド)に加筆・修正した新装版です。 -
〈超・図解〉 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大好評の書籍が、読みやすいB5判・フルカラーで登場! 身のまわりの「なぜ?」は、心理学でこんなに面白くなる。 「ケンカするほど仲がいい」は本当? なぜ、渋滞では隣のレーンばかり速く進むように見える? 株価は晴れた日に上がりやすい? 会議のリーダーは、座る場所で決まる? 家族や恋愛、仕事、お金、買い物、ストレス、街中での出来事――。 私たちが毎日のように目にする行動や感情の裏側には、心理学で説明できる意外な理由が隠れています。 心理学者・内藤誼人が、身近な疑問を入り口に、社会心理学の研究や実験をわかりやすく紹介します。 豊富な図やイラストを眺めながら読み進められるため、心理学を初めて学ぶ人にもぴったりです。 難しい専門用語を覚えるのではなく、「そういうことだったのか!」と楽しみながら、人の心と行動の仕組みを理解できます。 知れば、いつもの景色や人間関係の見え方が少し変わる。 仕事にも暮らしにも会話にも役立つ、身近で実践的な心理学の入門書です。 こんな人におすすめです・ ・心理学を基礎から気軽に学びたい ・人がなぜそのように行動するのか知りたい ・仕事や人間関係に心理学を役立てたい ・図やイラストを見ながら楽しく学びたい ・短時間で教養と雑学を身につけたい この本を読んだあと、何げない人の行動が「心理学の答え合わせ」に見えてくるかもしれません。 【目次】 第1章 『家族・恋愛』の心理学 第2章 『やる気・ストレス』の心理学 第3章 『街中』の心理学 第4章 『お金・買い物』の心理学 第5章 『メディア・よのなか』の心理学 第6章 『仕事・職場』の心理学 【著者略歴】 心理学者。立正大学客員教授。有限会社アンギルド代表。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。 社会心理学の知見をベースにした心理学の応用に力を注いでおり、とりわけ「自分の望む人生を手に入れる」ための実践的なアドバイスに定評がある。 『図解 身近にあふれる「心理学」が3時間でわかる本』『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』『気にしない習慣 よけいな気疲れが消えていく61のヒント』(以上、明日香出版社)など、著書多数。 -
占い師の正体 人はなぜ占いに惹かれるのか
一兆円産業といわれるほどの巨大なマーケットを持っている占い。「占いなんか信じない」と多くの人が思いながら、その需要が尽きないのはなぜなのか。「占いが当たる」とはいったいどういうことなのか? 占いは、科学や統計学なのか? 病か、それとも救いか? 稀代の占い師「鏡リュウジ」の数奇な運命を一種の狂言回しにして、人間にとって占いとはなにかを正面から問い、占いという謎めいた営みの魅力、魔力、その本質に迫る。 東畑開人氏 絶賛! 「高度成長、バブル、オウム、コロナ。 不安な僕らは、いつだって鏡さんに占ってもらってきた。 そう、鏡さんは時代を映す〈鏡〉なのだ。 だから、鏡さんが自分を語ると、社会的な占い論の傑作ができあがる。 本書は類を見ない戦後日本論だ」 (目次より) ◇占星術とはなにか ◇なぜ占いブームは起きたのか ◇西洋占星術は学問なのか ◇国家を動かした星 ◇日本の芸術はなぜ星を描かないのか ◇正統派の科学が占いを引き寄せる ◇淋しい占い師 ◇占いは人心を惑わしている? ◇占いは当たるのか ◇ホロスコープを吐き出し続ける部屋 ◇星のいたずら ◇運命は変えられるか ◇AIの登場は占いをどう変えるのか ◇占い師の日常 ◇占いの当たり方 ◇「占いが当たる」という感覚の正体 ◇人間は占いをする動物である ◇崩れつつあるバッファーゾーン ◇星空と孤独 -
快楽主義を生きる エピクロスの哲学
電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 自足による最大の果実は、心の自由である。 わずかなもので満足できない者は、何ものにも満足できない。 われわれが生まれるのは一度きりで、二度生まれることなどできない。 今日を楽しめ。隠れて生きよ――。 「快楽主義」は、その語感からつねに誤解を受けてきた。 いっぽうで、古代ギリシアのヘレニズム時代やローマ時代の人びとの心をとらえたのは、その思想が読む者の心に癒やしをあたえたからであろう。 心の平静を求め、友情を重視し、今現在に目を向ける……。 エピクロスを中心とする「快楽主義」の系譜をたどり、現代を生きるわれわれにも色褪せない、普遍的な魅力溢れる思想の本質を探る。 【目次】 序 章 激動の時代が求めた思想 I エピクロスの生涯と哲学 第一章 人と思想 第二章 継承者たち 第三章 原子論的世界 第四章 運命と自由意志 Ⅱ 快楽主義を生きる 第五章 快楽主義とは何か 第六章 心を癒やす特効薬 第七章 友情について―エピクロスの園から 終 章 より善く生きるための哲学 -
人は怖れるものを引き寄せる ―悲観的な自分から脱するための処方箋―
不安な感情に振り回されるのは、もう疲れた! □ 他人の意見に振り回されがち □ 何事も完璧にしないと気がすまない □ 時折、将来への漠然とした不安におそわれる □ 環境や人間関係に恵まれなくて、みじめに感じる □ 昔のことを思い出すたび、自己嫌悪に陥ってしまう 「心」には強い力があります。 「怖ろしくて逃れたい」と強く願うことほど、 その心が、皮肉にも“それ”を引き寄せてしまうのです。 病気、失恋、仕事や受験の失敗、家庭の崩壊…… 怖れる心を払拭し、 ほんとうの幸福を得るために?? ○マイナス思考をプラスに変えるための法則 ○自ら不幸を呼び込んでいないか ○自己信頼をし、人生の〝平均打率〟を上げていこう ○恐怖心にとらわれていると思ったときにはどうしたらいいか ○「自己卑下」と「謙虚さ」の違いを見分けるには ○自分自身を護りながら前進させていく力 ○「心が作る貧しさ」から抜け出すには ○逆境や悩みのなかに「次の考え方の種」が潜んでいる -
働く女性の幸せマネジメント
いろんな選択肢がある現代。 だからこそ、「私」にとっての幸せをつかみたい。 キャリアプラン、転職、結婚、人間関係…… あなたが人生の岐路に立っているなら、 必ずヒントが見つかります。 Part1 働く女性の心掛け ◇正社員から「派遣だから手を抜いている」と嫌味を言われる ◇「お茶汲み」「コピー取り」をさせられる職場から転職すべき? ◇パート勤務からでも大きな成功をつかむための心掛け ◇年上、年下の女性から「いい女」と言われる方法 Part2 何とかしたい、職場の人間関係 ◇仕事ができないくせに怒ってばかりの男性上司への対処法 ◇反発してくる男性の部下への対処法 ◇女性同士の上下関係のコミュニケーションのコツ Part3 仕事か結婚かで悩んだら ◇独身か結婚か、家庭と仕事をどう両立させるか ◇「母性による魂の教育」と「夫婦のあり方」 Part4 あなたを幸せにするスピリチュアルなヒント ◇顔や体の「外見」「老い」「美醜」に関する悩み ◇ストレスで悩む人たちの心を癒やす「言葉のかけ方」 ◇「女神の世界」に還る秘訣 男女平等がうたわれる現代。 逆に、「女性」ならではの悩みは増えたのかもしれません。 「女性」として生まれ、生きる。 それにはきっと、人それぞれの幸福があります。 あなたにとっての「答え」が見つかるQA集 目次 〈Part1〉 働く女性の心掛け 〈Part2〉 何とかしたい、職場の人間関係 〈Part3〉 仕事か結婚かで悩んだら 〈Part4〉 あなたを幸せにするスピリチュアルなヒント -
自分自身であること 禅マインドで生きる
ジョブズの愛読書として知られるベストセラー『禅マインド ビギナーズ・マインド』から20年、新しい法話集がついに刊行。禅の智慧により、自己と向き合うための道を示す一冊。 【待望の講話集、ついに発売】 世界14か国で翻訳決定! スティーブ・ジョブズが深く影響を受けた 世界的禅僧・鈴木俊隆 24年ぶりの新刊 名著『禅マインド ビギナーズ・マインド』の核心を継ぐ 35の講話 【シンプルに生きる、禅の入門書】 「ただ坐る」というのは、 どんなことが起きていようとも、 その瞬間その瞬間、 全力をあげて ありのままの自分でいる修行です。 自身も長年アメリカで禅を指導してきた経験のある 禅僧・藤田一照師による、丁寧でわかりやすい翻訳! 【contents】 第1部 坐ることと自分自身であること 第2部 日常生活における禅 第3部 禅的倫理の精神 -
発達障害の人とうまくやっていく──発達障害のおとな・子どもを支援するための声のかけ方
「どうしてそうなるの?」を理解すれば、 お互いの“無理”が少なくなる ──発達障害のある同僚や部下にどう声をかければいいか戸惑う。 ──パートナーの言動が、どうしても理解できない。 ──子育てがうまくいかず、自分を責めてしまう。 そんなあなたは、ひとりではありません。 数多くの“自助グループ”を運営してきた著者が、物語形式で、当事者の声から生まれた、よりよい関係を築くためのヒントをお伝えします。 ***** 「オフィス内がいつもザワザワしていて、仕事に集中できません」 「授業中、どうしても体がうごいてもうて、先生に怒られる。どうしたらええねんかな?」 当事者たちの語る言葉から、かれらが何に困っているかを学びながら、 ◎優先順位を決めるのを手伝う ◎ミスを叱責するのではなく、ミスが起きにくいしくみを作る ◎家の中に安全な逃げ場所を確保する など、発達障害のある人と向きあうための実践的工夫を見つける一冊。 ***** 【目次】 はじめに 第1部 おとなたちのための自助グループ編 第1章 発達障害と診断されたおとなの当事者が「職場」で悩むことと、助けてほしいこと 第2章 発達障害と診断されたおとなの当事者が「家庭」で悩むことと、助けてほしいこと 第2部 子どもたちのための自助グループ編 第3章 発達障害児が「学校」で悩むことと、助けてほしいこと 第4章 発達障害児が「家庭」で悩むことと、助けてほしいこと おわりに ***** -
無国家解決
★作品社公式noteで「序論」全文公開中→「無国家解決 試し読み」で検索! 二国家解決は潰えた、一国家解決も望み薄…… パレスチナはどうなっていくのか? 独創的なユダヤ文化研究家が、この膠着状態に新たな視座を与える、画期的マニフェスト。 長年にわたってユダヤ文化を研究してきた著者が、「ユダヤ人とは何か」という問いに関する相互に排他的な二項対立、〈宗教〉と〈国民〉の矛盾点を明らかにし、ユダヤ人のアイデンティティ問題に対する解決策(=ディアスポラ民族)を提唱する。 「ユダヤの民族意識」の新たな理解に向けた、画期的マニフェスト。 「イスラエルとパレスチナをめぐっては、いままさに「国家」そのものが争点となりつつある。だからこそ、幅広い学識に裏打ちされた反シオニストのユダヤ知識人による説得力あるイスラエル批判、とりわけ「無国家解決」という根底的な提起を日本の読者にあらためて紹介することに大きな意義があると私たちは考えた。そのことはまた、近年、シオニズムの言説のみならず一部の欧米諸国の政策にも反映されつつある、イスラエル批判を反ユダヤ主義と同一視する有害な風潮に抗うことにもつながるはずである。」――本書「解説」より 【目次】 まえがき 序章 新たなユダヤ人問題 第1章 もっともらしい物語──ディアスポラはいかにして生まれたか 第2章 悪しき信仰──ユダヤ人はなぜ宗教ではないのか 第3章 悪しき血──ユダヤ人はなぜ人種ではないのか 第4章 ジュダイチュード/ネグリチュード 第5章 イスラエルなきシオニズム 第6章 ディアスポラ民族(ネ イション) 第7章 ユダヤランドの子守唄 第8章 私は何を考えていたのか 謝辞 解説 原注/参考文献/索引 【著者プロフィール】 ダニエル・ボヤーリン(Daniel Boyarin)(著) カリフォルニア大学バークレー校教授。ユダヤ文化研究。邦訳書に、『ユダヤ教の福音書――ユダヤ教の枠内のキリストの物語』(土岐健治訳、教文館、2013年)、弟のジョナサン・ボヤーリンとの共著『ディアスポラの力──ユダヤ文化の今日性をめぐる試論』(赤尾光春・早尾貴紀訳、平凡社、2008年)がある。 赤尾 光春 (あかお・みつはる)(訳) 国立民族学博物館特任助教。専門はユダヤ文化研究、ウクライナ・ロシア地域研究。1972年、横浜生まれ。総合研究大学院大学博士後期課程修了(学術博士)。 主な共編著書に、『ウクライナ文化の挑戦──激動の時代を越えて』(幻戯書房)、『ユダヤ人と自治──中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡』(岩波書店)、『シオニズムの解剖──現代ユダヤ世界におけるディアスポラとイスラエルの相克』(人文書院)など。主な共訳書に、ドヴィド・ベルゲルソン+デル・ニステル『二匹のけだもの/なけなしの財産 他五篇』(幻戯書房)、ワシーリー・グロスマン『トレブリンカの地獄──ワシーリー・グロスマン前期作品集』(みすず書房)、S・アン=スキ+ヴィトルト・ゴンブローヴィチ『ディブック/ブルグント公女イヴォナ』(未知谷)など。 早尾 貴紀(はやお・たかのり)(訳) 東京経済大学教授。専門はパレスチナ/イスラエル研究、社会思想史研究。1973年、福島県生まれ。東北大学経済学研究科博士課程修了。 主な著書に、『いつの日かガザが私たちを打ち負かすだろう──早尾貴紀対談集』(青土社)、『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち──〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか』(皓星社)、『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社)など。主な訳書に、ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム 新装版──テロの時代における知と権力』(作品社)『イスラエル=アメリカの新植民地主義──ガザ〈10.7〉以後の世界』(地平社)、イラン・パペ『イスラエル・パレスチナ紛争をゼロから理解する』(監訳、河出新書)など。 -
対象関係論に学ぶ心理療法入門 2 面接プロセスはいかに進むのか
『対象関係論に学ぶ心理療法入門──こころを使った日常臨床のために』の続編。 前書は、クライン派の対象関係論の解説を中心に、境界例やパーソナリティ障害等の症例の介入法について解説したが、本書は、その後の10年間で増加してきた自閉スペクトラム症や虐待後遺症等の愛着障害系も取り上げた。特に、面接の導入期から終結期までのいわば「心理療法の航海図」を示しつつ、実践的介入法を事例で示しながら解説。 さらに、願望が絶たれた哀しみに寄り添うモーニングワークのプロセスを、精神分析の枠外の技法取り入れながら、いかに進めるかも解説した力作。 -
中世シチリア王国の謎
ラテン・ギリシア・イスラムが一国に併存 「文明の十字路」で栄えた王国の謎を解き明かす 「それぞれが信じる神に祈れ」 イスラム教徒やギリシア正教徒など、異なる信仰を持つ人々に向けて、キリスト教徒のシチリア王はそう語ったと言われる。 12~13世紀、地中海世界の中心で隆盛を極めたシチリア王国。キリスト教徒の王のもと、宮廷ではラテン語・ギリシア語・アラビア語の三言語が公用語として用いられ、異邦人や異教徒が王に仕えていました。キリスト教会には、華麗なイスラム風装飾やビザンツ様式の黄金のモザイク画が今も残されています。 世界史上でも稀な、多文化が一国に併存する社会。 なぜ、この王国だけが違ったのか。 単なる「王の寛容」の賜物だったのか? 中世史の世界的権威である著者が、多文化の宮廷、精緻な行政制度、異宗教の共存、交渉によって聖地を回復した無血十字軍など、七つのテーマから王国の実像を読み解きます。 中世ヨーロッパ像を塗り替える、知られざる中世地中海史。 人種や宗教をめぐる対立が続く現代社会を考えるうえでも、多くの示唆を与える一冊です。 【目次】 第一章 中世シチリア王国の歴史 第二章 多文化の宮廷――東方的なのか、ヨーロッパ的なのか? 第三章 精緻な行政制度――近代国家の起源なのか? 第四章 先進的な官僚組織――高度な専門化は存在したのか? 第五章 異宗教の併存――「寛容」の典型例か? 第六章 多言語史料から見える農民像――二つの階層があったのか? 第七章 異文化の交流と衝突――なぜ異教徒との戦闘を回避できたのか? -
「愛着スタイル」と「心のクセ」に気づけば、すべての人間関係が回り出す
究極の1対1の人間関係である「恋愛」を舞台に、生きづらさや人間関係がラクになる!マンガで学ぶ心理学。自己肯定感もアップ! ※電子版は限定特典イラストつきです。限定特典がつく以前の電子版を購入された方も、書店サイトに再度アクセスすれば更新されます。 ★いつも恋愛で同じ失敗を繰り返してしまう方へ 恋愛を心理学でやさしくひもときます。すぐに実践可能な恋愛科学のコツも必見です。 ★少し不器用で、生きづらさを抱えているあなたへ 究極の人間関係である「恋愛」を舞台にしたマンガで、今日からすぐに使える【人生がラクになる心理学】を学びましょう! ★「認知行動療法」の第一人者・中島美鈴氏、待望の最新刊! ADHDや時間管理の具体的な解決策で圧倒的な信頼を得ている著者が、今回は「人間関係」に悩むすべての人へアプローチ。あなたの行動の根っこにある【心のクセ】を変える「認知行動療法」のメソッドは、実は恋愛にも、毎日のコミュニケーションにも劇的に役に立つのです! 「なぜ私の恋愛はいつも同じパターンで自爆するの?」 「マッチングアプリで出会った彼氏の既読スルーが不安で眠れない……」 そんな切ない恋愛の悩みやこじらせの原因を、最新の心理学で鮮やかに紐解きます! ◆【診断リストつき】あなたの「愛着スタイル」はどのタイプ? 人との距離のとり方がわかる3つのタイプ別のキャラクターが登場! 〈不安型〉の美咲ちゃん:「我慢して、爆発…」 〈回避型〉の海斗くん:「ベタベタされると逃げたくなる…」 〈安定型〉の遥ちゃん 3人の恋の行方は? 悩みの解決法は? 大人気マンガ家・あらいぴろよ氏のチャーミングなマンガで、楽しみながら「彼氏の育て方」や「自分を変える方法」がサクサク学べます。 ◆心理学から「大人の関係」を科学する、充実の解説エッセンス! 人はなぜ恋に落ち、すれ違うのか? 彼が素敵なパートナーに変わる!? 本書独自の「ごほうび育成法」 お互いを尊重し自分の気持ちを上手に伝える「アサーティブ・コミュニケーション」 「自己犠牲」「服従」「完璧主義」のクセとは、もう、さようならしましょう! ◆すべての人間関係・パートナーシップに応用できる決定版! 恋愛真っ最中の人はもちろん、「もう恋愛には無関係」という既婚の方や、友人・職場の人間関係をスムーズにしたい方にも、心の底からおすすめしたい、生きるのがラクになる1冊です。 中島 美鈴(ナカシマミスズ) あらい ぴろよ(アライピロヨ) 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 -
老後の心配は9割いらない 世界の心理学が証明した「年をとるほど幸せになる人」の習慣
スタンフォード大学、イェール大学、ニューヨーク大学…… 世界の最新心理学研究が教えてくれた、老後不安を手放す方法 「年をとると記憶力が落ちる」「孤独になる」「うつになりやすい」「幸福感は下がる」――そんな老後への不安は、本当に正しいのでしょうか。 本書では、スタンフォード大学、イェール大学、ニューヨーク大学をはじめ、世界の大学・研究機関による最新の心理学研究をもとに、私たちが抱いている「老い」に対する思い込みを科学的に検証します。認知機能、健康、人間関係、幸福感、趣味、生きがいなど、人生後半をより豊かに生きるためのヒントを、豊富なエビデンスとともに、わかりやすく紹介します。 読むほどに老後への不安が軽くなり、「これからの人生が楽しみになる」心理学を、ぜひ体感してください! 第1章 知らずに老ける人、若くいられる人の違い その差を生むのは、日々の思考と選択だった! 第2章 年をとるのが怖いのは、あなたの思い込みのせい 老いに対する恐怖のほとんどは、現実にならない 第3章 心の持ち方ひとつで、老後はもっと軽やかになる 考えすぎない心が、あなたの毎日をラクにする 第4章 年をとればとるほど、人生はラクになる 年齢は心を軽くする最強の武器になる 第5章 年を重ねたからこそ身につけたい心の持ち方 話し方・人間関係・仕事……「少なく、ゆるやかに」がうまくいく 第6章 年配者の毎日を整える心と体を豊かにするコツ 小さな習慣の積み重ねが人生の質を高めていく -
人の気持ちがわかりすぎてつらいと言えないあなたへ
HSP エンパス ケア職 敏感なあなたのための“共感疲労”の処方箋。●共感の時代に急増する「共感疲労」から自分を守るためのバイブル。●生まれつき敏感なHSPが身につけたい共感コントロール術。●看護・介護・保育などのケア職に役立つ境界線の引き方。「人のつらい話を聞いたあとぐったりしてしまう」「痛ましい報道を見て何日も引きずってしまう」「子どもの泣き声を聞くと胸が苦しくなる」――それは共感疲労かもしれません。他人の感情に振り回されて疲れ果ててしまうことはありませんか?それはあなたが弱いからではなく、「共感力」が強いあまり、人の苦しみを自分のことのように感じてしまう、敏感な気質の持ち主だからです。体と心に何が起きているのか、「共感疲労」の正体を解き明かします。境界線を引いて心を守る。自分を取り戻す旅をはじめましょう。 -
修辞的思考 ――論理でとらえきれぬもの
説得力の鍵はレトリックに有り! 《修辞的思考》は《論理的思考》と対立しない。本書は論理以外の「説得要素」として、レトリックの技巧に注目。文学作品を例に迫る。解説 円城塔 === 「《修辞的思考》は、《論理的思考》と対立するものでもなく、相互補完的なものでもない」。我々が何らかの言論に接するとき、その論理にそって分析をしがちだが、本書はそれ以外の説得要素「レトリック」に注目する。シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』、ドストエフスキー『罪と罰』、中島敦『山月記』など有名作品を例にとり、各々の中でいかなる「説得力を得る方法」が展開されているのか、著者一流の鮮やかな手つきで、レトリック上の技巧に焦点を合わせて論じきる。 【目次】 序文―修辞的思考とは何か 第一話 そして誰も論理的でなくなった:シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』 0 序論 1 「論理的」でなかったブルータス 2 アントニーが破壊しようとしたもの 3 遺言状を読まない理由 4 怒りは快楽である 第二話 逆説は通念に寄生する:ラ・ロシュフコー『マクシム』 0 序論 1 逆説は真実ではない 2 逆説は対義結合ではない 3 逆説は通念を負かさない 第三話 心の弱さと議論法:ドストエフスキー『罪と罰』 0 序論 1 第一の理論│「普通ならざる人」の権利 2 第二の理論│結果による正当化 3 なぜ理論は二つあるのか 4 ラスコーリニコフの弱さ 第四話 自己欺瞞の文法的特徴:中島敦『山月記』 0 序論 1 したことではなく、しなかったことを告白する李徴 2 緩叙法の奸計 第五話 屁理屈で取り戻した青春:伊藤整『青春について』 0 序論 1 「真の」青春のジレンマ 2 敗北者の青春論 3 誰も従わない 〈補〉 議論の型と論者の思想の関係について:R・ウィーバーの修辞理論の検討 あとがきにかえて―乳の代金を請求する母親 文庫版解説 機械の言葉、人間の言葉 円城塔 -
増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる ――答えを急がず立ち止まる力
最注目の俊英3名による、令和の必須文献。 変化の激しい現代社会で、どう自分の足場を築くことができるのか。 安易な解決に走らず、問いとともに生きる方法はあるのか。 哲学者と公共政策学者が、陰謀論から生成AIまで議論する。 令和の人文を象徴する鼎談が、約4万字の増補をくわえて文庫化。 解説 三宅香帆 【目次】 はじめに 第一の対話――2022/04/04 ▼イントロダクション ナラティヴと陰謀論をめぐって 第1章「一問一答」的世界観から逃れる方法――陰謀論、対人論証、ファシリテーション 第2章 自分に都合のいいナラティヴを離れる方法――フィクション、言葉遣い、疲労の意味 第二の対話――2022/05/07 ▼イントロダクション 地球を覆い尽くすアテンションエコノミー 第3章「アイヒマンにならないように自分の頭で考えよう」という言葉に乗れない理由――コンサンプション(消費)、アテンション(注目)、インテンション(意図) 第4章 信頼のためには関係が壊れるリスクを負わねばならない――マーケティング、トラスト、脱常識 第5章「言葉に乗っ取られない」ために必要なこと――SNS、プライバシー、言葉の複数性 第三の対話――2022/07/16 ▼イントロダクション 徳と観察をめぐって 第6章 自分のナラティヴ/言葉を持つこと――倫理、相対化、ナッジ 第7章 公と私を再接続するコーポラティヴ・ヴェンチャー――関心、実験、中間集団 第8章 イベントとしての日常から、エピソードとしての日常へ――観察、対話、ナラティヴ 第四の対話――2025/08/05 第9章 ネガティヴ・ケイパビリティにとって孤独とは何か――政治、クラフト、オルタナティヴ 第10章 AI時代の言葉を哲学する――ケア、孤独、熱狂 第11章 言葉はごまかせないもの――メタファー、沈黙、責任 解説 三宅香帆「饒舌な時代に、それでも言い淀む瞬間」 索引 -
贈与を巡る旅 つながりと身体の倫理学
『世界は贈与でできている』で大きな反響を呼んだ哲学者・近内悠太が、新たな問いを携えて日本各地を旅する。「問題を解決すること」が絶対的な善とされる現代社会。しかし、私たちは本当に問題を解決するためだけに生きているのだろうか。本書は、「生きのびる(survival)」ではなく「生きる(life)」とは何かを、「贈与」という視点から問い直す一冊である。舞台となるのは、岡山・上山、沖縄・伊是名島、奈良・春日若宮おん祭、香川・琴平。著者はその土地に暮らす人々と出会い、働き、食卓を囲み、祈り、祭りに触れるなかで、お金や交換では測れない「贈与」の営みを見つめていく。そこには、自然から受け取った恵みを分かち合う暮らし、人と人を結ぶ儀式、誰かの幸せを願う祈りなど、現代社会が忘れかけた豊かな関係性が息づいている。贈り物は取引ではない。誰かを思い、手渡す行為そのものが表現であり、人は贈与を通じて小さなアーティストになる――そんな著者の眼差しは、私たちの日常の見え方を静かに変えていく。旅のエッセイと哲学的考察が美しく交差する本書は、『世界は贈与でできている』『利他・ケア・傷の倫理学』に続く実践編ともいえる作品である。問題解決だけでは満たされない時代に、「文明」と「文化」、「交換」と「贈与」、「生きのびる」と「生きる」のあいだを歩きながら、私たちが本当に大切にしたいものは何かを問いかける。読み終えたとき、世界は少しだけあたたかく、そして生きることは少しだけ豊かに感じられるだろう。 -
ブッダゴーシャに、会いに行く―スリランカ:上座仏教の故郷を訪ねる―
アジアの人々の心に生き続けている上座仏教、ブッダゴーシャがまとめあげた。 その教えを知り人々への理解を深めることができれば幸いである。 同じ仏教徒だからと、安易に流れてはいけない。 アジアの各地の人々へ関心をよせる、学生、ビジネス・マン、そして社会人へ。 上座仏教の教え:四諦(したい)とは ・苦諦(くたい) 人の生涯は、苦に満ちている。 それに負けずしっかりと受け止めることである。 ・集諦(じったい) その苦しみは、どこからきているのか原因を知る。 ・滅諦(めったい) 苦しみをもたらす原因から離れ執着しないことを学ぶ。 ・道諦(どうたい) 苦にまみれた人が、その苦しみを越えた清らかな境地に立つために歩む、八つの正しい道を知る。
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