ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ

ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ

ビジネス・実用
2,310円 (税込)

11pt

4.0

人間の限界を突破し、時空間の無限に到達せよ!

宗教哲学者フョードロフの「人類復活」、共産主義者ボグダーノフの「血液交換」、ロケット工学の父ツィオルコフスキーの「完全生物」、生物地球化学者ヴェルナツキーの「精神圏」、歴史学者グミリョフの「新ユーラシア主義」……人間の不死・復活および宇宙進出を謳う「ロシア宇宙主義」。その法外な思想に一貫して賭けられていたのは、個と全体のありうべき関係をめぐる理念、そして「独自のロシア」の構築だった! 西欧との同時代的相関性も睥睨しながら、現代のアメリカ・シリコンバレーを熱源とするトランスヒューマニズムや人新世の問題にまでのびてくるその射程を「全史」として描き切る、第一人者による総合的かつ野心的な試み!

イーロン・マスクと同じ夢を100年前のロシアで見た人たちがいた――

[目次]
はじめに
第一章 近代ロシアの空間表象――ロシア宇宙主義前史
一 無から無限へ
二 ロシアとアメリカ
第二章 フョードロフ――全人類の集合神化
一 人類復活の事業
二 人間の神化
三 自然統御の工程
四 メシアニズムの地政学
第三章 宗教哲学とコミュニズム――集団神化の実践へ
一 宗教哲学ルネサンス
二 コミュニズム
第四章 ツィオルコフスキー――無限の進化と優生思想
一 革命文化とロシア宇宙主義
二 無限の進化の夢
三 個と全体の原子論
第五章 ヴェルナツキー――進化の統御(不)可能性
一 太陽と生物圏
二 「生の跳躍」から「精神圏」へ
第六章 トランスヒューマニズムと人新世――ロシア宇宙主義後史
一 テイヤールからトランスヒューマニズムへ
二 ヴェルナツキーから人新世へ
おわりに

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ロシア宇宙主義全史 神化思想からトランスヒューマニズム・人新世へ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新鮮でかなり面白かった。
    現代に生きる私にとって「人が神になる」なんて話は荒唐無稽で、無意味な論に感じる。
    本書の序盤はざっくり言えばそういう思想の紹介からスタートする。先祖をみんな神のように復活させて、人類は一つになるのだ〜といった風な思想がロシアに芽をだした話だ。
    だがそこから広がっていく「個と全体」の関係の思想は、徐々に現代との繋がりを匂わせてくる。
    トランスヒューマニズム/シンギュラリティ思想における「人が神になる」思想がどんな特徴を持ったものなのか。
    環境問題という「全体」の問題と「個」である私の関わり方はどういう形があり得るのか。
    ロシア宇宙主義という西洋哲学とも日本の思想ともかなり違う思想から物事を見た時の強烈な視差から、新たな認識が呼び起こされ、色々な問題の見直しに繋がる橋が見えた

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    ロシア宇宙主義という思想の重心は「個と全体の関係」に置かれており、その関係を検討する過程で生じる矛盾を如何に解決するのか、これがこの思想の肝なのだと思いました。「個と全体の関係」と言えば、以前問題になった過剰なポリコレ配慮や、多様性の押し付け(所謂寛容のパラドックス)等々がありましたが、それらに視座を与えてくれる、今も色褪せない思想だと思います。

    0
    2026年03月08日

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