スーザン・ソンタグの作品一覧
「スーザン・ソンタグ」の「隠喩としての病い・エイズとその隠喩」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「スーザン・ソンタグ」の「隠喩としての病い・エイズとその隠喩」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
過剰に意味をあたえすぎることへの警鐘はさまざまな物語に見られる気がするけれども、そのことを病の主題から掘り下げてくれている。女性のファッションの価値観がロマン主義的な結核のイメージに由来するという指摘が面白く、しかしともすれば効率性重視の資本主義社会でロマン主義的な二項対立を打ち立てかねない我が身を顧みたりもした。「隠喩としての病い」で語られた、病の恐ろしさを悪に投影したのが逆投影されて病が悪の比喩になり、それが「侵入」のような語彙で語られて外部や敵を作り出すことが、「エイズとその隠喩」では愛国心・排外主義の話にも繋がり、コロナ禍から連綿と続く現在に思いを馳せる。核戦争などに加わってエイズが喚
Posted by ブクログ
病気が他所からもたらされるもの、内ではない自分たちでないものというイメージから外来性、軍事的な比喩としての侵略(p84〜)、神罰、そして病気の被害者=当事者に付与されるスティグマなどの様々な隠喩は国、社会、共同体のどのレベルでも行われる。
それらは医学的な判断を歪め、対象の格下げから結核に見られるようなロマン化・美的価値の付与にいたるまで、きわめて恣意的な意味を病に与える。
(悲しむこと、つまり無力であることは、p44)
(罪人や貧民と結びつけられる病気に対する処方としては、中流階級の価値観を、つまり規則正しい生活習慣、生産活動、感情の自制などを身につけることが必ず勧められた。p173)