古い常識を疑って考え直し、新しい概念として仕上げる。
今を疑うってなかなか出来ないし、それって今を生きる時には、目先のこと考えると、後でいいんじゃない?てなるけど考え抜く学問。
今だに答えが出ない訳だ。
でもカッコいい。みんなの信じていることは、間違ってる、オレはこう思うんだ!ってヒーローみた
...続きを読むい。
知ってしまったからには、もがいて生きたくなる。
古代
プラトン
世界の見え方を目に見えるものから、概念に切り替えた。世界の見え方を変えるには、本質に迫るには、意味を論じるには、善という価値を置いて、教育が必要と論じる。今じゃ当たり前だけど、当時の人々が見ていた世界観からすると凄い発見だと思う。
アリストテレス
人間は単なる生存に飽き足らず、より善いものを目がける。そのため政治は私達がつくり出す制度、営みであると説く。
中世
歴史の流れからキリスト教が力を持ち、それとあわせて哲学も信仰の体系を打ち立てるために論じられた。そしてルネサンスを迎え、神から人間中心の現実的な思想へとシフトして行く。
人間の力で社会をつくり出すことが出来るという思想のはじまり。おもしろい。
近代
自由、道徳という観念が生まれる。今では当たり前がたった200年前まで無かったとは衝撃。自分達で自分達のよいを追求し始める。
ミルは、各人と社会全体の幸福を論じる。
現代
人間は「いまある」から「あるべき」へ向かおうとする。
よりよい世界、よりよい生の可能性の条件を出す。自分が毎日諦めて目を背けていた何かに一石を投じる。毎日、満員電車で会社に行って、ストレスためて、はきだして、また繰り返す。これって当たり前?これが幸福?
これを声高に言うのは、今まではマイノリティで大変だけど、情報革命で声高に言いやすい時代になっている気もする。
哲学ってやつは、これだけ要約されていても迷子になる。でも著者は繰り返し粘り強く読みなさいと言う。確かに、振り返って反芻してると、しみてくる、とてもおもしろい。
やばい。