平原卓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古い常識を疑って考え直し、新しい概念として仕上げる。
今を疑うってなかなか出来ないし、それって今を生きる時には、目先のこと考えると、後でいいんじゃない?てなるけど考え抜く学問。
今だに答えが出ない訳だ。
でもカッコいい。みんなの信じていることは、間違ってる、オレはこう思うんだ!ってヒーローみたい。
知ってしまったからには、もがいて生きたくなる。
古代
プラトン
世界の見え方を目に見えるものから、概念に切り替えた。世界の見え方を変えるには、本質に迫るには、意味を論じるには、善という価値を置いて、教育が必要と論じる。今じゃ当たり前だけど、当時の人々が見ていた世界観からすると凄い発見だと -
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Posted by ブクログ
「“偉人”の言葉をありがたがり、自分で考えることを諦めた瞬間、哲学の“魂”は死んでしまう」
古今東西の哲学者たちは、後世に“偉人”と崇め奉られるために難しい言葉を残した訳ではない。
目の前に山積する問題群を解決するために、その叡智を絞ったのだ。
古代も中世も近代も、当時の人々にとっては現在。
その崇高な営みの結果が現代に伝えられているのだ。
ならば表題の「悩みを解決する」にはどうすればいいのか。
「人間とロボットの違いは何か」
「家族の意味は何か」
「なぜモテたいのか 恋愛の意味は何か」
まずは自分自身は何を考えているのか。何に悩んでしまうのか。
目の前の人は何を思い、 -
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Posted by ブクログ
1.ソクラテスの弁明
”魂ができるだけ優れなものになるよう、随分と気を使うべきである。”
自らが無知だと知っていることただ一点のために私の方が知恵があることになるらしい
2.饗宴
”恋とは良きものと幸福への欲望である。”
プラトニックラブのプラトニックはプラトン的な?一般には恋愛の肉体的側面を否定して精神面を尊ぶ言葉だが、プラトン自身は恋愛はまず美しい肉体が第一の条件だと思っていた
3.パイドロス
”恋愛の本質とは良き狂気である。”
恋にはロマンティシズムの側面とエロティシズムの側面がある
議論はまず前提となる本質を明らかにする必要がある。そのためにはそのもののイデアを明らかにする必要があ -
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Posted by ブクログ
哲学の名著50作品を紹介・解説した本。哲学とは一言で言うと、「概念」によって共通了解を生み出していく営み、とのこと。会話相手の言いたいことを適切に把握する能力、上質な日本語を扱う能力、の2つを鍛えるための課題図書としてボスから貸与された。今までに哲学関連の本は何冊か読んだが、比較的分かりやすく書かれているように思う。ボスの意図した能力開発に関しては、一つ一つの言葉の意味するところや、言葉と言葉の論理的な繋がりを理解しようと読み進める中で鍛えられるように感じた。
なお、哲学書を読む際の心得として、本書では以下の5点を挙げている。
①自分の頭で考えながら読む
②動機をすくい取るように読む
③繰 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「哲学の本を読むとしたら、どれがおすすめ?」と聞かれたら、たぶんこの本をおすすめすると思う。
私の哲学に求める力を、わかりやすく丁寧に解説してくれるので。
著者・平原さんの本は「読まずに死ねない哲学名著50冊」以来2冊目。
最初の「哲学は先人の知恵を教えてくれるものではない」という言葉に、はっとさせられてそのまま読み進む。
哲学の本は割と読んでいるほうだと思うので、大まかな流れや主義なんかはなんとなく把握している。
それでも、やっぱり「なるほど」「そいうことか」と考えながら読んだ。
「正解」のない時代に自分で考え自分の人生を成立させる。
今までの哲学者たちも、そういった動揺の時代を思考とい -