作品一覧 2023/11/29更新 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 試し読み フォロー サブスクリプション 試し読み フォロー 社員の力で最高のチームをつくる 試し読み フォロー GE帝国盛衰史 試し読み フォロー スタンフォードの権力のレッスン 試し読み フォロー セールスの本質 試し読み フォロー セールスフォース式 売れる組織に変える9の方法 試し読み フォロー DISRUPTORS 反逆の戦略者 試し読み フォロー 伝説の創業者が明かす リッツ・カールトン 最高の組織をゼロからつくる方法 試し読み フォロー 日本人のための平和論 試し読み フォロー 1~10件目 / 10件<<<1・・・・・・・・・>>> 御立英史の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 スコット・ハーショヴィッツ / 御立英史 法哲学のスコット・ハーショヴィッツ氏の著書。哲学というとっつき難いテーマを自身の息子達との会話を切り口に深く考察する本書。日本でのタイトルのまま、圧倒的に面白い。また全12章に亘る内容も権利や罰のような著者が得意とする分野から男女、差別のような昨今よく取り上げられるテーマ、無限、神のような根源的でス...続きを読むピリチュアルなイメージの話題まで、哲学で読み解いている。息子達とのやり取りはユーモアに満ちていて、学術的な堅苦しさを一切感じない。それでいて考察は深く、育児本としての解釈もできる。知的謙遜を学び、知的謙遜を子ども達にも伝えられる大人にも子どもにも伝えたい本。 Posted by ブクログ 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 スコット・ハーショヴィッツ / 御立英史 哲学 ◯権力 ・権利が提供する保護は、その権利を認めて尊重しようとする他者の意思に依存する ・暴走するトロッコをめぐる難問 ◯復讐 ・悪に悪を返して善になることがある(やりすぎなければ、2度目の悪はやりすぎなければさ実は悪ではない ・タリオンの掟(目には目を)は自分ごととして共感を呼び起こさせ...続きを読むる、共感は同情よりも)強い、そして復讐に上限を決めた ・現代はこれに比べわすがな補償でよしとされている、命の価値が小さい ◯罰 ・報復のためというのが周り回って最も大きな狙いであることが多い。 ・客体への態度: 望ましい行動をした場合は褒め、逆は無視するという方法で動物同様人間のコントロールも可能かもしれないが、人はモノではない。反応することに責任を持っている。一方でそれにより細かいことを気にしすぎなくなり、夫婦間が平穏になる効果もあり必ずダメというわけでもない ・罰は反応的態度の表出で、自分の行為に責任を取れる人にしか与えることはできない ・子供には自分のすることに責任がないだからこそ子供は動物でおり客体への態度を取るべき ・良い行いは自分の中に組み込まれている(性格の反映である点誉める)、悪い行為はたまたまやってしまった逸脱行為で改めることができると認識させる(行動をしかる) ◯権威 ・権力と権威、権力は望み通りに動かす力で、非対称に見える関係でも一方だけに存在することは滅多にない ・ラズ: 権威はその対象に奉仕するところにある。 ・権威は人や能力にではなく役割に付随する ◯言葉 ・悪態をつくことの問題は言葉そのものではなく発せられるシグナル、その場や誰かを侮辱していなければ言っても良い ・悪態を一律に禁止する姿には疑問を感じる。ストレスの軽減、仲間との絆を深めるといった良い面もある。 ・侮蔑語はその言葉を使うことによって、その言葉がもつイデオロギーを共有していることを示す点についてよくよく肝に銘じておくべきで、だからこそ使うべきではない。 ◯男女 ◯差別 ・人種はヒトを優位な亜種に分類するものではなく、人種おける多様性は人類全体の多様性と変わらない。全人類が家族のようなもの ・人種とは社会的概念 ◯知識 ・何かを知っているとは、「正当化された真なる信念」を持っていることで、頭の中にありそれが正当化できる理由があり、事実である必要がある。 ・ダウトモンガー(懐疑論で人心を操作する人)に注意が必要。会議論者は高い基準を押し付けてくるが、それを超えるようなわずかな可能性に未来をかけるべきてない。公的な文脈では完全に知っていなくても確率に基づいて考え行動するべきだ。、 ・子供達には疑うこと、質問することを教えているが、世の中には誠実な質問ばかりではなく、質問する人の意図を考える必要がある。 ◯真実 ・ウソとは正直であることが期待される合理的理由がある状況で、自分が信じていないことを真実であるかのように述べること。 ・正当な期待停止文脈がある場合は罪のない嘘になる ・ウソが悪いのは人を欺くからだけではない。正直なコミュニケーション、話すことでしかなし得ない相互理解の道を閉ざすこと。 ・その人にとっての正しさがあるという相対主義は、それが真実に反する場合は正しくない。難しいのは見解の相違(中絶など)のケースだが、ジェノサイドの肯定にも繋がる危うさがある。これも真実野探求を忘れず、双方の主張の背景を深く掘り下げ理性で判断する必要がある。 ・外から適切な意見を排除する情報ネットワーク「認識論的バブル」にますます現代人は浸るようになっている。誤った考えを信奉する危険があるが見逃していた情報に触れることで簡単に弾ける。 ・一方外から入ってくる適切な意見の信頼性を積極的に失墜させようとする社会構造」エコーチェンバーは問題で注意が必要。 ・見分け方はコミュニティの信念体系がその教義を支持しない人々の信頼性を積極的に毀損しようとするものかどうか ◯心 ・意識の難問: 脳が情報処理を行うとき、なぜ実感が伴うのか? ・唯物論: 心とは脳のこと ・見解を持つとそれを守ろうとして塹壕を掘り、他の人の意見を聞けなくなるという点で危険。そのため、反論を考え尽くし反論の間違えを説明できないうちは持つべきではない。 ◯無限 ・宇宙は無限か? ・とてつもない大きな数から見ると自分はちっぽけな存在だとわかる。自分を取るに足らない存在とみなしたとしてもそれは自己否定ではない。それと共に自分が何かを大切にすることによって自ら意味を生むことができる ◯神 ・神を信じることとは、確証や追加の証拠を求めることなく、神が存在するものとして行動すること。例え証拠に弱点があったり反証があっても人生の中心に神を置こうとする姿勢のこと。 ・パスカルは神がいないと思っても存在するとしておいた方が失うものが少なくメリットがあるとした。 ・神がいるならなぜこの世に悪が存在するのかという悪の問題は未だに説得力のある回答がない ◯まとめ ・哲学者を育てようとするか?という問いは適切では無い、子供はそもそも哲学者でこれを親はサポートするのか?無視するか、押しつぶすかが問い。 ・哲学は考える技術であり、明晰にして思慮深い人間を育てることにつながる。 ・子供を対等な相手として対話し、よく質問して行くことが大事。 どう思う?なぜそう思う?もし間違ってるとしたらどうして?どういう意味?それは何? Posted by ブクログ 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 スコット・ハーショヴィッツ / 御立英史 ちょっと長すぎて途中でだれる。 でも考える技術を磨くということは大事だと思う。そう思ってまた読み返そうと思える長さなら良かった。 Posted by ブクログ 父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書 スコット・ハーショヴィッツ / 御立英史 ページをめくる手が止まらないとはまさにこのこと。それぐらい読みやすく、さらに知識を深掘りするための参考文献などの紹介も充実している。 哲学への最初の一歩を踏み出すのに最適な一冊。 そして同時に、今まで読んだ中で最高の子育て指南書でもある。 Posted by ブクログ GE帝国盛衰史―――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ / テッド・マン / 御立英史 久々にすごく面白かった。時を全て読んでしまいました。 理由は事実をもとにしつつ、ある種の物語であるところ、人と人との関係性や思いなどが散りばめられていた。 事実と見てもよし、架空の物語と見るもよし、だとは思う。 ただ一つ難点を挙げるとするならば、時間軸が捉えづらかった。先の年に行ったり、戻ったりする...続きを読むところが分かりにくかった。 Posted by ブクログ 御立英史のレビューをもっと見る