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エジソンが興した世界最大の総合電機メーカーとして1世紀以上の栄華を誇ったゼネラル・エレクトリック。ピーク時から企業価値は数分の一に激減。カリスマ経営者たちはどこで間違ったのか? ウォール・ストリート・ジャーナルのGE担当ジャーナリストが謎に迫った。
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Posted by ブクログ
寝かしておいた本をようやく読んだ。読み始めたら一気に読めた。GEってアメリカの工業化社会を推進した魂的な存在だったのに、その凋落ぶりっといったら急速で、お「奢れるものも久しからず」か。繁栄を押下しているときに腐敗は始まっていて、その後始末をする人が哀れだということがよく分かる。
読みでがあった。 巨大なコングロマリットの問題が全て入っていて、巨大企業の問題点のデパートといった感じだ。 日本の大企業の取締役会の緩さも考えさせられた。
久々にすごく面白かった。時を全て読んでしまいました。 理由は事実をもとにしつつ、ある種の物語であるところ、人と人との関係性や思いなどが散りばめられていた。 事実と見てもよし、架空の物語と見るもよし、だとは思う。 ただ一つ難点を挙げるとするならば、時間軸が捉えづらかった。先の年に行ったり、戻ったりする...続きを読むところが分かりにくかった。
世界一とも言える大企業GEの内情が詳らかにされ、こんなことが起こっていたのかと感嘆も嘆息もさせられる。GEだからこそ変えられない社風や文化が悪い方向に進み誰にも止められなくなってしまった。 最高の製品を持つ企業が勝つわけでもなく、最もシンプルなストーリーを、わかりやすく語った者が勝つと言う言葉に深く...続きを読む考えさせられ、巻末の巨大化した組織の文化、意思決定、会計に関する詳細な洞察を与えられ、何らかのかたちでリーダーの役割を果たしている人であれば、この本から学べることは多いはずだ。と言う言葉には同意しかない。
日本法人の過去の一末端の従業員として、ここで書かれたGEの凋落を中で体験した。海の向こうのおひざ元で、こんな問題が起こっていようとは。詳細はこの本で知った。詳細を知るには、距離と、職務階層が低すぎた。とは言え、当時GEの問題はよくマスコミで取り上げられていた、ともあった。私もアンテナを高くしていたら...続きを読むアクセスできていたとも思った。中の人ほど中のことを知らない。 一言でいうと、greedy とarrogant. GEの経営はこの言葉で表されると思った。ウェルチが築いた圧倒的企業にあぐらをかぎつづけたImmeltとその取り巻き。経営に苦労したかもしれないが、真の経営はしていない、キャピタルという机上操作で作られるお金。GE神話に酔って「GEはすごいんだ、できるんだ」という刷り込み。 中にいた人間だから言える。そう、プレッシャーは相当きつかった。と同時に、エリート意識は高く、エリート層とそうでない層に社員ははっきり分けられた。社内カーストがつけられるとその覆しはまずない。秘密主義が敷かれ、秘密はエリート層にしかシェアされない。ますます分断は進む。しかしそれが良い会社運営だと上層部は思っていた。でも、全て化けの皮剥がれた。 Predix。ぶち上げられけど、いつしか消えた。Immeltの「やらかし」でたくさんの部門が閉鎖され人員削減の大ナタが振るわれた。その時去った内の一人が私。そんなずさんで傲慢な経営の結果、去ることを余儀なくされた人達。怒りが込み上げる。一方で、GEを去ったことでできた経験もある。長い人生、そんな事もあるさ、と思える私は良い。ただ、GEで正しいと徹底的に教え込まれたこと、身につけたビジネスパーソンシップは果たして正しかったのか?と、自分のキャリアで培ったことが正直わからなくなった。GE凋落の過程で行われた事全てが間違いであったはずはなかろう。「ストーリーを語る」というImmeltとコムストックが導入したビジネススタイルは、よりGEを親しみやすい会社にしただろう。そのストーリーの背後にたいしたこじつけと強烈なトップダウンから語られたのは間違っていたが。 この本は、GEの間違い点はたくさん示してくれる。一方で正しかった点は示してくれない。それを求めてはいけない。これはジャーナリストが客観的に取材したレポートであり、そこに価値がある。従業員としての振り返りは、自分でするしかないのだ。
ビジネスマンとして教科書的存在であったGEの栄光と凋落を描いた作品。特に製造業に携わる人には共感できるところも多いと思うので是非読んでほしい。 実態を伴っていなかったことは後々わかるのだが、GEの経営手腕は日系大手企業と比較して凄まじく先進的に感じた。それでも凋落するのがこの世の常。 この本を読ん...続きを読むだ後、盛者必衰という言葉を思い出し平家物語を読み返したくなりました。 最後に海外のビジネス書なので、日本とはまた違ったオシャレな言い回しも多くてそこも面白い。
GEは日本の総合電機メーカーが目標にしていた会社。 しかし、GEの凋落と日本の総合電機メーカーの凋落が同時期に一致しているのは怖いくらいだ。
トップが絶対の権力を持ちすぎることで 組織が崩壊していく。 でも、その裏にあるのは、利益を最大化したい 投資家からの過度なプレッシャーなのではないか。 トップになることで、高額な報酬が待っている。 激しい競走に耐え抜き、トップに立ち、 自分の権力を絶対化する。 取締役会会長になることで、取締役会を...続きを読む 機能不全とし、 外部に対してはうまく行っているように 見せる。 こうすれば、誰からも文句は言われない。 そのために、GEキャピタルは、 会計処理のための、道具をさまざなに提供してきた。 いざ、これが問題視されると、 取り繕うために、 キャピタルの売却 アルストムの買収 デジタルの立ち上げ を行った。 が、 売却できなかった介護保険事業のリスクを隠蔽 多額の買収金のわりに、再エネなどにて 思うように上がらなかった売上 苦肉の策としての会計処理 中身がなかったプレディクス という結果。 これを受けてCEOになり、 14ヶ月でおいだされたフラナリー氏は、 かわいそうなのかも。
老舗のアメリカ企業について知る為にAT&Tに続いてGEを。AT&Tのベル研究所についての本でも「興亡」とされたが、こちらも「盛衰」。驕れるものも久しからず。ただしAT&TもGEも「全盛期と比べて注目度が落ちた」という意味では「盛衰」を経験したものの、「依然として重要で巨大なプ...続きを読むレイヤーである」という事実は変わらない。 常に株価に奔走している印象。これが日本ではあまりにも鈍い。GEと言えばかの有名なジャックウェルチだが、その後任指名から本書は始まる。その後任であるイメルトの時代に大部分の紙幅が割かれる。 ウェルチのCEO在任中に株式分割が5回行われ、ウェルチはGEを会社の歴史上、最大級のブームへと導いた。ウェルチを批判する人びとは、彼の戦略が成功したのは国の経済が繁栄していたからだと考えるが、ウェルチの支持者たちはその見方を一蹴し、ウェルチの功績を評価する。労働者もウェルチに好意的なのは、株価が上昇し続けたからだ。1980年から2000年にかけて、GEの売上げは5倍以上増えて1299億ドルに達し、収益は15億ドルから127億ドルに増加したが、この間、株価は実に40倍以上に上昇した。株高は正義だ。 そうした攻防のドラマの中で一際フィーチャーされるのが「アルストム」の買収劇。至近のUSスチールの件を見るようでもあり、自国の産業を守ろうとする執心がどのようなものかを学ぶ。 ー アルストムはGEが愛してやまないコストシナジーを生むー余剰人員や過剰な設備を削って利益を上げるための、格好のターゲットだと考えた。アルストムのキャッシュ不足は危機的で、自力ではリストラもできなくなっているのだ。これを買収してリストラを行い、GEパワーに組み入れることは、理にかなっていた。もちろん、適切な価格で買えれば、である。倒れかかった事業を高く買ってしまうと何年も苦労することになるので、提示価格は注意深く計算する必要があった。 ー 彼は政治手腕を発揮して、国家的な重要分野では、外国企業によるフランス企業の買収を制限する政府の権限を拡大する法律を定めた。地元メディアが「アルストム法」と呼ぶこの法律によって、規制の範囲は、それまでの安全保障や原子力関連だけでなく、発電、医療、通信、水などの分野にも拡大された。モントブールは、GEにとっては不吉な、シーメンスの反応を手を広げて待ち続けた。ケーザーから、アルストムの電力部門への入札を真剣に検討しているという連絡があった。モントブールはアルストムに、シーメンスからのカウンターオファーを待つよう求めた。世界がイメルトの思惑を理解していた。発電事業の世界シェアを獲得して、競合を永遠の2位集団に固定してしまおうということだ。シーメンスは、GEがアルストムを買収するのを黙って見ているわけにはいかなかった。三菱を含むその他の競合にしても、それは同じだった。モントブールはGEのような米国の巨大企業には懐疑的で、フランスの重要企業が、レイオフと巧みな金融取引で知られる冷血企業に自らを投げ売りしてしまうことを恐れた。モントブールの監視によって、GEによるアルストム獲得の困難が増した。 ー GEが残り、イメルトが勝った。オランドとモントブールには、アルストムを買ってくれる企業が必要だった。アルストムの状態はそれほどひどかったということだ。彼らは、アルストム買収を阻止しないと約束する代わりに、GEから雇用の維持と合弁事業の仕組みを引き出した。彼らがGEによるアルストム買収に神経をとがらせたのは、アルストムが米国企業にむしり取られ、壊されることによる、社会的・経済的影響を恐れたからだった。今度はフランス政府が、同じ恐れを抱くEUに両社のディールを承認してもらわなくてはならない立場になった。2014年6月20日、GEはついにフランス政府の同意を得、アルストムの取締役会は買収を承認した。 ただ、そこからもスムーズに物語は進まない。ニュースを振り返れば報じられた事実は拾える。しかし、そこに書ききれない行間がこの本には含まれている。ニュースには伝えきれない質感。株価に奔走するピリピリした感じと共に、リアルな空気感を伝えてくれる本である。
非常に詳細に巨大企業の崩壊の様子が描かれており、自社のガバナンスを考える上でも参考となる。 積み上げるには時間がかかるが、崩壊は本当に一瞬であると痛感させられる。
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