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こわれもの
婚約者の死を「予知」したファンレターに人気漫画家・陣内は。大ヒット作『彼女は存在しない』の著者が贈る傑作メタミステリ! 売れっ子漫画家、陣内龍二の婚約者・里美が交通事故で死んだ。ショックのあまり、陣内は、連載中の漫画のヒロインを作中で殺してしまう。たちまちファンからの抗議が殺到する。だが、その中に、消印が事故の数日前という、里美の死を予知した手紙があった。手紙の差出し人を訪ねると、神崎美佐という四十八歳の落ち着いた女性だった。部屋には作中のキャラクターが飾られ、熱心なファンであることを示している。本当に、死を予知する能力が神崎にはあるのか?失われた恋人への狂おしい想いの果てに、陣内が辿り着く予測不能の真実! 最後の一ページまで見逃せない迷宮的ミステリー。 -
革命的ロマン主義
こわれてしまいそうな世界で生きていく。自然な幸福が世界を変える。きっとあなたも「革命的ロマン主義」! この30年くらいで生きることがとても難しくなった。自分を取り巻く社会の不自然さに傷つき、なぜこうなのかと考え続け、生まれた詩とイラストを収めた2003年刊の電子版の新装版。人間は自然の一部。その幸福とは? 社会、環境ともに苛烈さが増した現在、みずみずしい感性が生きることの原点を問う。 【目次】 (次から次へと押し寄せる難問に) (どうなんでしょう 生きていくのは) (虚勢ははりたくないので) エスケープ (ごはんをバクバク食べる) 春 新緑 (私の頭は常に最大限に回転し続けている、) 大人になった証拠に私は Ideas 詩人の称号 (何を望んでる・・・・・・?) (私は叫びが何かを知ってる、) (それを彼女はどうするか) 諦め 墜落死 みんなねてる 絶望 (何を望んでるかもわからずに) Wonder/不思議 会話 偽り (うちひしがれて 鎖につながれてる) (どんなにつらくても、) A Happy Person Evening Sky/夕空 (なんだかもっとちがうものがあっていい) 世界を把握するのは Sourire スーリール 言葉とオレンジ (私は植物を見るように、) CREATIVITY (愛情が大きすぎるって あなたは言うんです) 鳥 (彼女はすべての感覚器官を全開にして) (蒸留しようと思ってる) 愛情のエネルギー (・・・・・・どこにいても雨は降る) Tension (コントロールできない) 革命的ロマン主義 HONESTY 雪 Nature (つい先日まで いいものがどこかにあるかもしれないって) 日曜の川辺 (最近 お金が紙きれに見えてしまう) ほか 【著者】 泉舘朋子 1964年愛知県尾西市(現・一宮市)に生まれる。30歳ごろから詩を書く。詩集「JAPAN」(文藝書房)、「革命的ロマン主義」(hearts & words)。油彩イラストでPARCO URBANART #7入賞。 日々いろんなことを考え、詩、絵、ツイートなど。この30年くらいで生きることがとても難しくなった。宇宙や自然界に神秘を感じつつ、自然の一部である人間が賢明に生きていけることを願っている。 -
僕が殺した人と僕を殺した人
夏休みが終わる2日前。13歳だったぼくたちの人生は、大きく狂いはじめた。 1984年の台湾と2015年のアメリカを舞台に、数奇な運命に弄ばれた少年たちを描く、青春ミステリーの金字塔! 2015年冬、アメリカを震撼させた連続殺人鬼〈サックマン〉が逮捕された。 彼の弁護を担当することになった国際弁護士の「わたし」は、30年前に台湾で過ごした少年時代を思い出していた。 当時、13歳だった「わたし」は〈サックマン〉のことを確かに知っていたのだ――。 台湾を舞台に贈る青春ミステリの金字塔。 織田作之助賞、渡辺淳一賞、読売文学賞小説賞をトリプル受賞! 解説・小川洋子 ※この電子書籍は2017年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
バスを待つ男
無趣味の元刑事がみつけた道楽は、バスの旅。シルバーパスを利用して、錦糸町、赤羽、池袋、北品川、青梅など東京の各地を巡りながら、謎と事件を追う。バス停で何かを待つ男、神社の狐の前掛けの意味、和菓子屋に通う謎の外国人、殺人鬼が逃げた理由、ミステリー作家の死の真相……。解決するのは、家で待つ麗しき妻!? 謎解きの面白さと旅の魅力が融合した、大人のための〈散歩ミステリー〉。ゆっくり味わいたい、心にしみる一作。大藪春彦賞作家の新境地! トラベルミステリーの新機軸!! 「東京の片隅に生じた小さな謎を解き明かす、 一風変わったトラベルミステリーを どうぞお楽しみ下さい」 西村 健 目次 第一章 バスを待つ男 第二章 母子の狐 第三章 うそと裏切り 第四章 迷宮霊園 第五章 居残りサベージ 第六章 鬼のいる街 第七章 花違い 第八章 長い旅 終章 -
文豪芥川教授の殺人講座
『クリーピー』の現役大学教授作家が贈る傑作ミステリー! “文豪”教授が挑む凶悪犯罪の真相は!? 無双大学文学部の教授で、ミステリー作家でもある芥川竜介。名前が文豪とそっくりなため、学生たちには裏で「文豪」とあだ名されているが、なぜか大学キャンパス内外で起きる事件の相談が次々と持ち込まれる。ゼミの学生らと文豪の名作について議論を交わす間も、話題は自然と事件の推理に――大学教授作家が贈る異色文学講座&犯罪ミステリー! 【目次】 第1講座 天才と変態の芸術概論 課題図書 谷崎潤一郎『少将滋幹の母』 第2講座 心中の現象学―純愛か殺人か― 課題図書 田宮虎彦『足摺岬』ほか 第3講座 美醜と犯罪の比較関係論 課題図書 芥川龍之介『地獄変』 第4講座 身の上相談対処法演習 課題図書 三島由紀夫『獣の戯れ』 第5講座 愛と殺人の公開ディスカッション 課題図書 樋口一葉『たけくらべ』 -
吉原妖鬼談
花の吉原は化け物だらけ!? 怖がりでちょっと頼りない手習い所の師匠・六助にはある特殊な力が… 妙なる邂逅から生まれるあやかし人情物語 生者も亡者もすべて見える「トワズ」の血を濃く受け継いだ手習い所の師匠・六助。生真面目だけが取り柄の童顔晩生で妖怪変化の類は大の苦手、そんな六助が吉原で花魁の足抜けを助けている遼天に見込まれ、彼らの仲間に加わることに。大見世の花魁・銀華に心ときめいたり、小見世の女郎・茜に揶揄われたりしながらも、次第に自分の異能を受け入れていく六助。だが銀華の部屋替え先が化け物の巣喰う廓とわかり…。 禅之助・装画 -
二宮繁盛記
現役もご隠居もゆで玉子肴にビールを一本。 看板なし、愛想なし、メニューは卵料理のみ。 そんな立ち飲み屋で生まれるいいオトナたちのお節介と事件!? 新宿の片隅にある立ち飲み屋「二宮」。昭和の家屋を改築した店舗で酒以外に注文できるのはなぜか卵料理のみ。店主は無愛想でも居心地がいいらしいその店に、今日も早い時間から近所のオヤジたちが集いはじめるが、中には厄介事を抱え込んでくるお客もいるようで…? 団地住まいの大金持ち、未だ二宮を上司と慕う後輩、そして謎の家出少女…深い事情がありすぎる人々の陳情に、本日は無事開店となるや否や!? ma2・装画 -
永遠の0
「生きて妻のもとへ帰る」 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた......。 人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。 元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り――それが祖父だった。 「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか? 健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。 はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語! -
ダークネス
なんの変哲もない幸せな新婚家庭の朝、コーヒーとカレーの匂いが漂う台所を、惨劇が襲う。妻の肉切り包丁が夫の頸動脈を一閃、夫は即死し、まもなく妻の心臓も停止した。その後も続発する無動機連鎖殺人……動機を持たない加害者が突如殺人者に変貌し、犯行直後に突然死する。事件は、新種のウイルスの仕業なのか? 警察庁特務捜査官を中心に、「影の名探偵」の異名を取る犯罪学者ら各界の雄が真相を探るが、やがて彼らにも魔手が……。 総勢50名の登場人物が次々と血みどろになってゆく、渾身の大量殺人劇。長篇ホラー・サスペンス小説。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
地底の鰐、天上の蛇
深閑とした部屋の中央に佇んで、少年は自分が最後の人間であることをしみじみと想った。少年とともに館は崩れ去る運命にあった。少年の傷口からすべての血が失せるとき、黒鷲は永遠の眠りにつくのである。そう考えると、ひょっとすると自分がいちばん幸福な人間なのかもしれないとも思われてくるのだった。(「墓夢」より) 長らく入手困難であった短篇「十三階段」「相同夢」「忘書堂綺譚」「宙吊りの少女」を含む、幻のデビュー作がついに電子化! 幻想文学・怪奇短篇集。 *墓夢(ボム) *百物語異聞 *地底の鰐、天上の蛇 *十三階段 *相同夢(ソドム) *酒仙転生 *忘書堂綺譚 *宙吊りの少女 *駄菓子屋の少女 *すでにそこにある究極 *制帽譚 *弥勒 *七色魔術戦争(レインボー・マジック・ウォーズ) *鏡のない鏡 *便所男 *インサイダー *未知なる赤光を求めて *夜想曲 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
警視庁特殊詐欺追跡班
警察小説、新シリーズ始動! 嘘を騙らせるな、真実を語らせろ」を合言葉に新設された警視庁捜査2課特殊詐欺追跡班。通称・特サには行動力の片桐冴子、特殊メイクの小野千紘、武術の喜多川春奈とAIロボットがいる。 この度、上司として本郷伊都美がやって来た。だが伊都美は警視とは名ばかりの頼りない人物だった。 原野商法、手話詐欺、銀詐欺……。新手の詐欺が多くの被害者を生む中、特サの女たちは――。 第一章 特サの女 第二章 騙らせるな、語らせろ 第三章 ハンドルネーム、天下人 第四章 ビッグ・ストア 第五章 銀詐欺 第六章 二度目の潜入命令 第七章 真実の行方 -
懐かしい人びと
勤め先の上司にほのかな恋心を抱いた子持ちの女性。定年を迎えた日に、別れた妻に花束を届け、感謝の気持ちを伝えた男。子供たちがいなくなった家で、インコをかすがいに生きる老夫婦――。さらにボタンを掛け違えてしまった嫁と姑や、孤独ゆえに心を寄せ合う隣人同士など、日常生活の中の何気ない一コマを描いた物語が、渇いた心にしみわたり、忘れていた人生の記憶を呼び覚ます。切なく、心温まる人間ドラマが満載された本書。読み進めるうちに、なぜか心の澱みが洗い流されたような気持ちになるのは、著者の端正な筆致ゆえか。生きることに疲れていても、本書を開くと、いつでもやり直しがきくような気がする。内海隆一郎の世界は、こんこんと湧く泉のごとく涼やかでありながら、その実、明日へのエネルギーに満ち溢れているのである。生きていることが、いとおしくなる24篇。解説は詩人で文芸評論家の安宅夏夫氏。内海文学の真髄を語り尽くしている。 -
アライブ がん専門医のカルテ
がんのスペシャリストたちの戦いと苦悩を描く、メディカル・ヒューマンドラマ 内科医と外科医、がん診療の最強タッグが贈る希望の物語 秘められた過去の真実、信頼と友情。 松下奈緒×木村佳乃、話題のフジテレビ系木10ドラマを完全ノベライズ! 【あらすじ】 すべての部位のがんを診断し、化学療法を中心とした治療とともに、真摯に患者に向き合う、横浜みなと総合病院の腫瘍内科医・恩田心。「オンコロ先生」と呼ばれ、誰からも信頼される女性だが、私生活では、3ヶ月前の事故から意識が戻らない夫を抱え、いまだに現実を受け止めきれていない。そんなある日、心の前に数々の手術を成功させてきた経歴を持つ有能な消化器外科医・梶山薫が現れる。内科医と外科医でありながら、がんのスペシャリスト同士である2人は、信頼を重ねあい、最強のタッグになっていく。しかし、その絆の裏には隠された秘密があった――。 2人の女医が“痛み”と“傷”を抱えながらも、人生を前向きに生きる姿を描く、メディカル・ヒューマン・ストーリー。 -
人狼ゲーム/デスゲームの運営人
原作&コミカライズシリーズ累計150万部突破 〈人狼ゲーム〉シリーズ最新作! ついに“人狼ゲーム”の裏側=“運営人”が明かされる…!? もし、ゲームを運営する〝監視人〟が参加者に恋をしたら? 疑心暗鬼が表裏で展開、果たしてゲームの行方は――? ◎【人狼ゲーム】とは? ヨーロッパ発祥の伝統的パーティゲームとその亜種の総称。 1)村の中には村人に扮した人狼が混ざっている。 2)人狼は夜になると一人ずつ村人を殺す。 3)昼は全員で相談し、人狼だと思う相手を多数決で一人選び、処刑する。 4)人狼を全滅させた場合、村人側の勝利。村人側の人数が人狼以下になった場合、人狼側の勝利。 〈プレイヤー〉 人狼 ………毎晩、ひとりを選んで襲撃する。 村人 ………特別な能力はない。人狼の全滅を目指す。 予言者 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼か否かがわかる。 用心棒 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼に襲撃された場合、守れる。 霊媒師 ……村人側。毎晩、直前に処刑された者が人狼か否かがわかる。 〈あらすじ〉 命がけの人狼ゲーム――。参加者はネット上や「拉致」によって集められ、勝敗は富裕層による非合法な賭博の対象となっている。 その現場で「運営人」のひとりとして働く正宗は、いつものように参加者を運び、機材のチェックを行い、そして――絶望した。 参加者の中に、自分が過去に家庭教師バイトとして教えたことのある女子高生、夏目柚月が含まれていたからだ。 彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい――。 そう考えた正宗は同僚の運営人・琥太郎の助言を得つつ、参加者全員の役職や人狼の襲撃先、「つくべき嘘」といったアドバイスを必死で柚月に伝えようとしていく。 「ほかの運営人や観客に気づかれてはならない」という究極の制限の下、チートで「特定の参加者」を勝利に導くことは可能なのか? 著者について 川上 亮 Ryo Kawakami 『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。 『ラヴ☆アタック!』で第1回角川エンタテインメントNEXT賞を受賞。 執筆活動のほか、カードゲーム『キャット&チョコレート』シリーズ等の制作も行う。www.cosaic.co.jp -
越前海岸・島別荘の恐怖
九頭竜興産会長令嬢にして市長まで上り詰めた、人権弁護士・水野至保。だが、大喝采を浴びた彼女の弁護活動の裏で、刑事補償金の着服という疑惑が持ち上がった。週刊スクープから依頼された推理作家・吉本紀子が取材を申し込むと、水野市長は「自身と接点のある企業経営者三人と共に、別荘に招待する。そこで全てを明かす」と語った。……招待客全員のスマートフォンは取り上げられ、監禁状態となった孤島の館。悪魔に占拠されたかのような長い緊張が続く中、かねてより練られていた計画が実行に移される……。 美貌の推理作家・吉本紀子が活躍する人気ミステリシリーズ。完全書き下ろしの電子オリジナル作品。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。推理作家・吉本紀子を主人公にして、錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。 -
ガリヴァーの帽子
もういちど、ガリヴァーを呼び戻すために――。 名手・吉田篤弘が贈る、おかしく哀しく奇妙で美しい、色とりどりのおもちゃ箱のような短編集。 それは、「テントン」と名乗る男から来た一本の電話が事の起こりだった。男の誘いに乗り、新聞記者のSはある島へ向かう。出迎えたのはミニチュアの家が連なる街と、赤児ほどの背丈しかない男。「ようこそ我らの王国、リリパットへ……奇妙な味わいの表題作「ガリヴァーの帽子」 元作家と元シェフが暮らし始めた洋館に現れた王子の奇妙な顛末を描く「孔雀パイ」 奇妙な夢の中で、川を下りながら鰻屋を経巡る「ご両人、鰻川下り」 シャンパンの泡たちの短い一生を描いたおかしな寓話「かくかくしかじか」 ほかに、コーヒーカップを持つと手がなぜか震えてしまう「手の震えるギャルソンの話」、彼女の残していったトースターをめぐる奇妙な出来事を描いた「トースターの話のつづき」など。 読む人々を、不思議な世界へといざなってくれる、物語好きの大人のための8編。 -
壁の花のバラード〈新装版〉
ハンサムな青年実業家は、実は幽霊だった!? 彼に頼まれ、殺人犯を探す有利だが、 第二の殺人に遭遇し――。 彼を殺した犯人は誰? OL探偵・有利の大活躍。 伊原有利はNデパートに勤めている、二十六歳。 容姿は人並みだが彼氏なし。 素敵な出逢いを求めて出席するパーティーでは いつも壁の花。そんな有利の平凡な人生が一変した。 いつものように出席したパーティーで、 ハンサムな青年実業家・沢本徹夫にダンスを申し込まれたのだ。夢心地の有利。 だがなんと、彼は幽霊だった! 驚く有利に沢本は、 自分を殺した犯人を捜してほしいと頼む。 彼を殺した犯人は誰!? -
そして、ユリコは一人になった
第18回『このミステリーがすごい! 』大賞、U-NEXT・カンテレ賞受賞作! 私立百合ヶ原高校には奇妙な伝説がある。代々、ユリコという名を持つ生徒は「ユリコ様」として絶対的な権力を持ち、彼女に逆らう者には必ず不幸が訪れるという。ただしユリコ様になれるのは一人だけ。ユリコが複数人いた場合、彼女たちにも不幸が起こり、一人だけに淘汰される。図らずもユリコ様候補となった新入生・矢坂百合子は伝説を聞いて戸惑うが、才色兼備の親友・美月になだめられ、単なるオカルトと思い込もうとする。しかしその矢先、ユリコの名を持つ生徒が一人、屋上から転落死した。そして、それを契機としてユリコが次々と殺されていく――。誰が彼女たちを殺したのか、ユリコ様とは何なのか。学校の伝説を隠れ蓑にして、人々の悪意が、恐るべき殺戮劇を繰り広げる! -
ネメシスの使者
死刑判決を免れた殺人犯の家族が次々と殺されていく――。 驚愕の結末待ち受ける社会派ミステリ! 死刑判決を免れた殺人犯たちの家族が犠牲となる連続殺人事件が発生。 殺害現場に残されていたのは、ギリシャ神話に登場する「義憤」の女神“ネメシス”の血文字。 『テミスの剣』の渡瀬刑事が謎を追う。 事件は遺族による加害者への復讐か、はたまた司法制度への挑戦か? “ネメシス”の真の狙いとは!? 〈ドンデン返しの帝王〉が司法システムと死刑制度の矛盾に正面から挑む傑作社会派ミステリ! 解説・宇田川拓也 ※この電子書籍は2017年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
甘酒の神様~京都伏見の甘酒処・笹壽庵の神様奇譚~【電子限定版】
甘酒スイーツ、取り揃えてます 青笹酒造を護る白蛇神・瀬名+龍神の生まれ変わりの自覚なし(!?)店長・璃空。京都で話題の和カフェ・笹壽庵に秘される永い絆の物語。 京都伏見――老舗酒蔵・青笹酒造十六代目の弟・璃空は事業展開した甘酒カフェ・笹壽庵が大繁盛。猫の手も借りたいほど忙しい時、ふと手伝いに現れるのが辰巳瀬名。実はこの瀬名、創業時から連綿と酒蔵を護る白蛇神で人の姿は仮のもの。酒と酒粕が大好きなありがたい神様ではあるものの、璃空を雨や水を司る龍神の生まれ変わりと信じていて…。龍神の転生を待つ瀬名と目覚めの時を待つ青年璃空の、お酒と絆の物語。 電子限定SS「天翔けしおろち」を収録した電子限定版! 新井テル子・装画 -
ブランク 空白に棲むもの
白く光るものが、ゆっくり揺れている……。それに気づいたときには、もう遅い。体がいびつに揺れ、髪の毛が真っ白になり、やにわに頭部が爆発する。多発する奇怪な死が、人々を恐怖のどん底に叩き落とす。超能力探偵・井筒志門は、かがみ少年とともに謎に挑む! ノンストップ・ホラー・ミステリー。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
The End
霧と雨の街で「おれ」は目覚めた。だが、なぜこの世界にいるのか、名前も自分が何者であるかもわからなかった。身分を示すものは何もなく、所持していたのは金額や記号がすべて鏡文字になっている、見覚えのない紙幣のみ、一体おれは誰なのか……。幻惑のメタフィジカル・ラビリンス。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
青い館の崩壊 ブルー・ローズ殺人事件
新しい住居に引っ越したゴーストハンターは、東の窓を見た。そこから見えるのは、不気味な七階建てマンション「ブルー・ローズ」。築半世紀くらい経っているとおぼしい。元はもっと鮮やかな青色だったのだろうが、すっかりくすんで随所にむらが見える。黒川が古本屋で仕入れてきた小説の舞台が、そのマンションらしい。最初の所有者は失踪し、現在は奇妙な住人ばかりが生息している。所有者が遺した奇怪な密室ミステリーを手がかりに、黒猫のぬいぐるみを抱えた異能の名探偵・ゴーストハンターが、恐るべき秘密を解き明かす! ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
十三の黒い椅子
「椅子」をテーマに制作された書き下ろしアンソロジー『十三の黒い椅子』。そこに参加した筆者が、ひとり、またひとり死んでいく。インターネット上の掲示板や日記に綴られる不穏な思い。「十三番目は椅子」に座るのは誰なのか。何種類もの伏線が複雑に絡み合い、最後に明かされる驚愕の真実とは。技巧の限りを尽くした鬼才の真骨頂。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
夢の断片、悪夢の破片
過去二十年間に執筆した書評・エッセイ・評論の中からピックアップ、全面的に手を入れて再構成したものです。一書とするにあたっては、いささか偏ってはいますがブックガイドとしても使えるように最低限の配慮をしました。本文は国内文学・海外文学・その他の三部構成になっています。それなりに流れを考えて配列してありますけれども、もちろんどこから読んでいただいてもかまいません。(「あとがき」より) 泉鏡花、江戸川乱歩、久生十蘭、内田百閒、朝山蜻一、中井英夫、ラヴクラフト、R・E・ハワード、ロバート・エイクマン、I・カルヴィーノ、M・シュオブetc.……90以上の作品とその作者について、倉阪鬼一郎は何を感じ、何を考えたか? 怪奇小説家の読書遍歴がわかる作品集。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
大いなる遺産
クリスマスイブの夕暮れ、鍛冶屋の少年ピップは足かせを付けた脱獄囚に捕まり、やすりと食い物をもってこいと脅かされる。このときの恐ろしい経験はあとあとまで尾をひく……田舎暮らしのピップに、降ってわいたように莫大な遺産相続の話がころがりこむ。送り主は誰なのか、世話になっている異様な金持ち夫人のミス・ハヴィサムか? ピップはミス・ハヴィサムの養女エステラへのかなえられない思いを胸にロンドンに出る。だが友人もでき、都会生活にうつつをぬかすピップのまえに、謎の人物が姿をあらわす……話は急転直下、緊迫の度をまし一気に終末へ。皮肉とユーモア、ミステリーと冒険活劇が一体となったディケンズ晩年の傑作。 -
百万ドルの幻聴(メロディ)
そのフレーズを耳にした瞬間、誰もが息をのんだ。リオデジャネイロのスラム街で撮影されたテレビ番組で、偶然映り込んだ黒人少年ルーシオ。その奇跡の歌声を、カメラが捉えていたのだ。レコード会社、ラジオ局、広告代理店……新人女性ディレクターは、歴戦の音の狩人たちと闘いつつ、少年のデビューに向けて動く。だが、ルーシオは忽然と足跡を絶った。次第に明らかになる音楽業界の闇。F1のエンジン音かまびすしいモナコでのラストまで、息つく暇なく読ませてくれる驚異の音楽サスペンス。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。 -
上機嫌な言葉 366日
人生で一番すてきなものは、上機嫌! 生きること、恋、人間の面白さ――田辺聖子が生んだ数々の作品から、珠玉の言葉たちをぎゅっと凝縮。 人生を面白く愉しむ達人・お聖さんのチャーミングな366の〝上機嫌な言葉〟。 「コセつかず、咎めだてせず、目を三角にしないこと」 「相手の知らぬことを言うときは、羞じらいをもっていうべき」 「男は犬に似ている」 「人間を洞察すると、ゆるすほか、なくなる」 「一月 人生をおいしくする」など、月ごとのテーマと、1日ひとことの言葉は、日々の暮らしを豊かなものに見せてくれます。 白黒つけない曖昧な部分にこそ宿るオトナの智恵が、硬い頭と心を解きほぐしてくれる、常に傍らに置きたい一冊。 ※この電子書籍は2009年4月に海竜社より刊行された単行本を、文春文庫より2019年10月に文庫化したものを底本としています。 -
鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~
「好きです、夫にします」 斎藤綾乃十八歳。許嫁と名乗る人からの手紙で高校を中退し、東京から遠く離れた田舎のとある村に移住しました。 私は貴方の許嫁です――母を亡くしたばかりの綾乃のもとに届いた一通の手紙。部屋の退去勧告を受け進退窮まっていた綾乃は、迷わず差出人・冬晟の元へ向かう。予想より若く、柔和な若隠居といった風情の冬晟は、村の揉め事を調停する大事な役割を担っていた。許嫁らしい決め事もなく、家事を引き受け慎ましく暮らす綾乃だが、調停を手伝い村人たちと関わることで、結婚の約束には深い理由があると知ることに…。 わみず・装画 -
業火
鎌倉で出会った少年は、一年前に交通事故で亡くした夫・和彦によく似た面差しを持っていた。若きピアノ教師・美袋由紀子は、その不可思議な少年・氷川橡にだんだん魅かれてゆく。一方、夫や兄のかつての同僚である産婦人科医・佐久野、柴崎が、次々と変死体で発見された。それぞれの現場には『運命の輪』のタロットカードが……。惺旺大学医学部に事件の鍵があるとみた警視庁捜査一課の須賀刑事は、氷川橡とその出生にかかわる十八年前の出来事に行き当たった。狂気の連続殺人にからむ数奇な運命とは!? ●石井敏弘(いしい・としひろ) 1962年、岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学卒業。1987年、第33回江戸川乱歩賞を『風のターン・ロード』で受賞。岡山商科大学でミステリーを主体とした文学の教鞭を取りつつ、ミステリー・イベント用原作小説の書き下ろし他、現在は脚本家としても活動。 -
北のロマン 青い森鉄道線
十津川警部&亀井刑事、本州最北端の下北駅に飛ぶ! 巻末に、最新の全著作リストを収録! 失踪した娘を捜してほしい―。 母親から依頼を受けた、かつて十津川警部の部下だった私立探偵の橋本は、池戸彩乃の捜索を始める。 勤務先のパソコンに残されていた「411658 1411123」という謎のメモを、 本州最北の鉄道駅である下北駅の緯度と経度と判断した橋本は下北に飛び、 彩乃の痕跡を求めて恐山、仏ヶ浦を訪れる。 一方、東京では彩乃の同僚が殺され、十津川警部が捜査に乗り出した…。 オリジナル著作600冊目にあたる記念作品! 第一章 下北半島・恐山 第二章 更に北へ 第三章 知床の海 第四章 知床か洞爺湖か 第五章 盛岡駅で 第六章 ある新聞記者の死 第七章 終末を告げるロボット -
シンデレラ名古屋嬢殺人事件
「名古屋嬢キャンペーン! 三名の名古屋嬢を、私どもテレショップ小林では、社の総力を挙げて、探しておりまあす。懸賞賞金として、一人につき、二千万円を差し上げまあす」 テレビ通販番組『テレショップ小林』の目玉企画として、社長の小林靖冶がテレビ画面で雄叫びを上げた。かつて共演した女性三名の消息を追っているという。調査の結果、そのうちの一名は病死、一名は自死、存命なのは井垣真理のみ。ようやく探し当てた彼女には、残り二名の分も含めて六千万円が現金で贈呈されるという。華やかな贈呈式には、今や売り出し中の推理作家・吉本紀子も特別ゲストとして招待された。しかし、一躍シンデレラとなった名古屋嬢・井垣真理は翌朝、死体となって発見され、六千万円もスーツケースごと消えてしまった……。 美貌の推理作家・吉本紀子と警視庁広域捜査官・上島警部のコンビが活躍する旅情ミステリ小説。完全書き下ろしの電子オリジナル作品。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。主人公は推理作家・吉本紀子と広域捜査官・上島警部。作品は『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。 -
遠い旋律、草原の光
軽井沢フィルを率いる美貌の指揮者・火渡樹理(ひわたり・じゅり)と難病を患う新進画家の緑川弦(みどりかわ・げん)が出会ったとき、三代にわたり二家を縛る不思議な因縁が露になる。第二次大戦中に起きた樹理の祖父の割腹自殺と弦の祖母の密室での縊死事件。短歌と楽譜、そしてロシア文字に隠された美しくも哀しい暗号とは? 樹理と弦にのみ聴こえるヴァイオリンの旋律が二人を真実の高みへと導く……。 現代のサナトリウム文学的恋愛音楽ミステリ。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
首のない鳥
同族経営で百年の歴史を誇る光鳥印刷。校正者を務める辻堂怜子は、社が請け負った極秘文書を担当することになった。厳戒体制の下、窓のない部屋で仕事に就いた彼女は、上司からバッジを手渡される。絵柄は社のシンボル“首のない鳥”。裏にはなぜか“13”という不吉な数字が刻印されていた。直後、元同僚が「狙われています、次は」と謎の言葉を残して失踪した。不安に戦く怜子。やがて、光鳥印刷にまつわる忌わしい過去が浮上した時、彼女の身に……。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
屍船
奇妙なことに、彼らは年をとらなかった。食事をしなくても空腹を覚えず、べつだん衰えもしなかった。不死の身となった兵士たちは、退屈と焦燥のなか、一人また一人と狂っていった。腹を切った者もいた。だが、どんなにはらわたを引きずり出し、首を切り離されても、兵士は死ぬことができなかった。船を見ぬこの島には、恩寵としての死は与えられていなかったのだ。(「屍船」より) 混沌の海と恩寵の殺戮を描く表題作他、ホラー・怪奇短編16本を収録。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。 -
世界の終わりと噓つき少女
遠河れんは幼馴染の彼――平間律と海を見ながら昼休みを過ごすのが日課。彼さえいればいいと他人と距離を取り、ある嘘をついていた。が、不思議な空の写真を見て以来、同じ高校で撮影者の黒百合とそれに感化された赤穂と一緒に過ごすようになる。黒百合は幻と現世の境、“現実から外れた”瞬間を写真に収めていた。やがて彼らの関係が変わり、嘘が暴かれて……。どうしようもない喪失に心が震える、青春の煌きと幻想を描く衝撃作。
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