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運命のバルセロナ
エリーが青年実業家のサンドルと交際を始めて三カ月がたつ。彼はデートの最後に官能的なおやすみのキスをするものの、なぜかそれ以上の関係に進もうとしない。先を促そうとするエリーのほのかなヒントも無視されつづけてきた。ところが彼は、ある夜のディナーのあとで、妻になってほしいと唐突なプロポーズをしてきた。愛しているという言葉もないままに。サンドルは、海運王と呼ばれるエリーの父と仕事上の取り引きがある。彼が本当に求めているのは私自身?それとも富豪の娘という立場?戸惑いのあまりエリーは、これ以上ないほど不器用な返答をしてしまう。★情熱的なラテン・ヒーローと美貌のヒロインが繰り広げる、謎に満ちたストーリーです。★ -
シークの略奪愛
アラブの海で古代の沈没船を調査していたベルは、何者かに誘拐され、孤島に幽閉された。ついに死を覚悟した嵐の夜、海賊さながらの勇者が現れ、窮地を脱する。クアルーム国の君主ラフィークだと名乗ったその勇者は、ベルに不可解な申し出をした。「きみはしばらくぼくの宮殿に滞在するべきだ」魅力的すぎる彼と深くかかわることに気後れを覚えて、ベルは即座に断ったが、彼は容易に引き下がらなかった。若き王には彼女を引き止めなくてはならぬ事情があったのだ。★期待の新星、アニー・ウエストがシークをヒーローに据えて書き上げた作品で日本デビューを飾ります。★ -
運命の訪れ
妹が父親のわからない息子を出産後すぐに亡くなってから十二年。ダレルは妹の遺児フィリップを父親に会わせてやりたい一心でついにその男性を捜し当てた――ヴァレダー州国の国王アレックスを。アメリカの一市民であるダレルが会えるわけもない相手だったが、アレックスが妹のもとに残した指輪が証拠となり、対面がかなった。フィリップの写真をひと目見て我が子と認めた彼から城に招待され、ともに過ごすうちにダレルはアレックスに惹かれている自分に気づく。かつて妹が恋した男性、そして王でもある彼に思いを寄せるなんて。しかも彼はまもなく別の女性との結婚式を控えているというのに。ダレルの心は揺れるばかりだった。★ハーレクイン・イマージュの人気作家たちが毎月お届けしている〈王宮への招待〉も、ご好評のうちに四話目を迎えました。今月は数々の受賞歴を誇るレベッカ・ウインターズがヨーロッパの小国を舞台に、国王とアメリカ人女性の恋を描きます。★ -
無垢な情熱
恋人を亡くして心に深い傷を負ったクリントのために、サニーは家政婦として彼の家で働くことにした。表向きは身のまわりの世話をしながらも、新しい恋人を見つけてあげるのが真の目的だ。だが、もう誰も愛せないと思い込んでいる彼をその気にさせるような相手を探すのは困難だった。さらに困ったことに、クリントの高潔で誠実な人柄に触れるうち、いつしかサニーの中には恋心が芽生えていた。恋などしたことのない私が彼の心をつかめるわけがない。募る想いを抑え、サニーは彼に似合う女性を探し続けるが……。★想像力豊かなベテラン作家、ジョアン・ロスが描く、架空の町ウィスキーリバーが舞台の感動作。初めて恋をするヒロインのけなげな姿に思わず涙を誘われます。★ -
情熱の烙印
ゲイブ・デュモンといえば、このあたりで知らぬ者はいない。魅力的な大富豪で、広大な牧場を所有している権力者だ。デュモン家の隣に住むジェスは、その彼に結婚を申し込まれた。正確には、ゲイブに借金を肩代わりしてもらう代わりに、彼の跡継ぎを産むという契約つきの結婚を。亡き両親が大事に守ってきた土地まで差し押さえられたいま、ゲイブに助けを求めるほかなく、ジェスは彼の提案を受け入れた。愛が入り込まない結婚生活は、かえって安全だと胸に言い聞かせて。だが、見せかけの夫婦としての暮らしが始まるや、ジェスは自分の考えがいかに安易だったか思い知った。 -
あなたを待ちわびて
レイアンドラは、密着取材に定評のあるテレビ番組のアシスタント・プロデューサーだ。次回のテーマは“若き獣医の日常を綴ったドキュメンタリー”それにふさわしい人物といえば……彼以外には考えられない。レイアンドラは、幼なじみのエヴァンに頼みこんだ。彼女のもくろみどおり、セクシーな獣医は女性視聴者のハートをしっかりとつかみ、視聴率は急上昇。ところが全米から押しかける女性ファンの影響で、彼の私生活は完全に奪われてしまう。怒りにかられたエヴァンは、ファンの目の前でレイアンドラの唇を奪うと、突然宣言した。「僕は彼女と結婚する」★A・リーが描く人気シリーズ『愛よ、おかえり』の最新作をお届けします。夢を追って故郷ウィーバーを捨てたレイアンドラ。しかし、彼女の心はそれとは裏腹に……。★ -
アマルフィの花嫁
レジーナは祖母のもとを訪ねるため、イタリアの美しき街、アマルフィにやってきた。そこで彼女は、ニコ・ロマーノと出会う。類まれな風貌と黒髪がなんともすてきな男性だ。真面目で堅物すぎると家族にも心配されているレジーナだが、会ってすぐニコに心を奪われ、彼のことをよく知りもしないうちに、身を捧げてしまう。だが数日後、悲しい事実がレジーナを襲った。実はニコは、有名な公爵だったのだ。そして彼には、家同士で決められた婚約者がいた。 -
愛と気づくまで
三年前の夏、まだ十八歳だったロージーが体験したのは、強い憧れをいだいてきた男性との目くるめく熱いキスだった。彼の名はガード。今日、カラシア国大公の座を受け継いだばかりだ。二人は激しく情熱をぶつけ合ったはずなのに、あのときガードはふいに身を引き、去っていった。戴冠式の祝賀舞踏会で再会して、あらためてロージーの胸は騒いだ。彼の腕に抱かれたとたん、甘い衝撃がよみがえる。けれどガードがそれまで踊っていたのは、美貌のプリンセス。彼の花嫁候補と言われる優雅な女性だった。この切ない思いを、私はいったいどうすればいいの?■実力派作家ロビン・ドナルドが描く、華やかな王室のロマンスをお送りします。三年の時を経て再会したロージーとガード。ガードが彼女の元を去った真の理由を知ったロージーは……。 -
幸せを演じて
新進気鋭の女優クロエは、華やかな舞台の裏で孤独を抱えていた。ステージママとして有名な彼女の母親は、娘よりもお金を愛し、脚本家の夫はクロエに関心すらなく、秘書との情事に忙しい。ある日、パーティ会場で夫の浮気相手から暴言を受け、突然クロエの中で何かが音をたてて崩れた。だがその瞬間、力強い手が彼女を支えた。プロデューサーのマックスだ。彼はクロエを介抱しつつ、見事な早技で問題の処理にあたると、当面の間、クロエの生活を援助したいと申し出た。業界でも有名なプレイボーイの彼が、なぜ私にそこまで?クロエは疑問を感じながらも、わき上がる甘い興奮を抑えきれなかった。■大人気作家エマ・ダーシーの最新作です! 支配的な母親や薄情な夫の呪縛に苦しめられているクロエ。そんな彼女に救いの手を差し延べてきたマックスは、真の勇敢な“白騎士”なのでしょうか? -
星降るカンパニア
没落した名家の令嬢ジュリアは、今は生活のために働いている。めでたく妹の婚約が決まり、結婚式を楽しみにしていたとき、その妹が旅行先のナポリのカジノで大金をすってしまった。ジュリアが助けに駆けつけると、一人の男が待ち構えている。まさか! カジノの経営者はローム・デマリオ――ジュリアたちが裕福だったころの使用人の息子だ。かつて、幼いジュリアがロームにいじめられて泣きだしたとき、怒った祖母は、理不尽にもロームの母親を解雇した。きっと彼はわたしのことを恨んでいるに違いない。案の定、ロームは鋭く告げた。借金の形にぼくと寝るんだ、と。 -
嘘はロマンスの始まり
ホテルの廊下を進んでくるトレントの姿を目にした瞬間、思いがけぬ再会にペイジの足取りは鈍り、背筋にいやな汗が流れた。一年前、従業員のペイジは仕事で滞在中のトレントと出会い、誘われるまま、彼のスイートルームに行くという過ちを犯したのだ。甘美とは程遠く、惨めな思いだけが残ったひととき――あの夜に与えられた屈辱はいまも忘れていないが、それでも礼儀を貫こうと、ペイジはぎこちなく挨拶した。あろうことか一方のトレントは彼女の顔すら覚えておらず、ペイジはさらに傷つき、これ以上はかかわるまいと心に決める。後日、トレントが態度を変えてデートに誘ってくるまでは。■名家ハイタワー家の確執と絆を描く三部作〈空翔る一族〉もついに最終話。前作で異母妹をいじめていた、長男トレントの物語です。仕事で訪れた先で、突然見知らぬ女性に声をかけられた彼は……。 -
狂おしき再会
ビッキーは双子と亡き夫の連れ子を抱え、一人で小さな宿を経営している。ある日、知人から、やり手の実業家ジェイを宿に滞在させてほしいと頼まれた。喜んで受け入れたビッキーだったが、彼をひと目見るなり早くも後悔し始めた。強く惹かれて、落ち着かないのだ。私はいったいどうしてしまったの? 初めて会った人なのに。動揺するビッキーをよそに、ジェイは一家の一員としてすぐになじみ、ついには彼女にプロポーズしてきた。戸惑いながらもジェイとの将来を描き始めたビッキーは、彼の正体を見破った親友のひと言で、いっきに地獄へと突き落とされた。■人気作家ペニー・ジョーダンの旧作を初邦訳でお届けします。誰にも言えない九年前の出来事。そして双子の出生の秘密、年の離れた亡夫との関係……。ほろ苦い大人のロマンスをお楽しみください。 -
モンテカルロの愛人
家族に暴力を振るう冷酷な継父トムが亡くなり、マギーはひそかに安堵していた。これでようやく母親と二人、穏やかな毎日を送ることができる、と。ところが顧問弁護士からとんでもない事実を聞かされ、マギーはショックで呆然となった。財産はおろか、実父と過ごした思い出の家まですべて、実業家ケイレブに奪い取られたというのだ。彼は私に復讐するつもりなの?やはり……半年前のあの出来事を忘れていなかったのだ。ほどなくして、マギーの手元に愛人契約書が届けられた。 -
忘れられた花嫁
キャシーが経理を担当する会社が大富豪に買収されることになり、その就任パーティで新オーナーを見て、彼女は気を失いそうになった。六年前、情熱的な一夜をともにして結婚も誓ったのに、そのまま私の前から姿を消してしまったサンドロ!ひどい仕打ちを受けた私は、その後妊娠に気づいて愕然としたが、誰にも頼ることなく一人で双子を産んで、懸命に育ててきた。妊娠がわかったときに一度だけ電話をしたけれど、拒絶されたあの絶望感は今でも昨日のことのように覚えている。呆然とする彼女の前に立ったサンドロは、驚くような言葉を口にした。「僕たちは以前、どこかで会ったことがあるかな?」■むごい別れ方をされたサンドロと再会し、憎しみと今でも残る愛情のあいだで揺れるキャシー。二人の行く末ははたして?大人気の作家ミシェル・リードが情熱的に描きます。 -
悪魔のような求婚者
テレビ制作会社でリサーチの仕事をしているアンバーの元に、ある日突然、見知らぬ男が訪ねてきた。「僕の息子はどこだ?」オリーブ色の肌をした傲慢そうな男はそう言いながら、アンバーの全身に熱い視線を走らせた。なんて失礼な人なの? 怒った彼女が追い出そうとしても、マルコと名乗るその男は、頑として動こうとしない。どうやら彼は、アンバーと妹のアズールを混同しているらしかった。アズールの息子ベニーを自国へ連れ帰ると強硬に主張するマルコは、急に戦法を変えたのか、突如彼女にとんでもない条件をつきつけた。「ではきみが僕と結婚するんだ。そして僕の子供を産んでくれ」 -
身代わりハネムーン
臨時雇いの社長秘書イモージェンは、ある日、ボスのトム・マディソンから意外な命令を受けた。六週間後のハネムーンの計画を立てろというのだ。秘書となって六カ月、彼が私生活について話したことは一度もない。イモージェンは驚きながらも、雑誌の記事を参考に計画を立てた。行き先は、モルディブの豪華なトロピカルリゾート。ところが結婚式の直前、トムは婚約者の女性から別れを告げられる。彼女にはほかに愛する男性がいたらしい。慌てて式場をキャンセルするイモージェンに、トムは言い放った。「ハネムーンには、きみと一緒に行く」 -
リヴィエラの憂鬱
「どういうつもり?」巧みに外に連れ出して、突然キスをしかけてくるなんて。しかも人がいる前で、二人の親密さを見せつけるように。ローラは、昨日会ったばかりのラウルの真意がわからなかった。彼の兄のギーに久しぶりに会い、招かれた地中海を望む邸宅。だが彼女を迎えたのは、不機嫌なラウルのまなざしだった。まるでローラが、男を惑わす危険な女だとでも言いたげな。私はただギーの妻の話し相手に、旅の途中で立ち寄っただけなのに。それに離婚調停中の身には、ほかの男性との恋など考えられない。私の背後には、夫の放った追っ手が今にも迫っているのだから……。■物語の舞台はフランスの高級保養地リヴィエラ。抗いきれない恋の行方を、イマージュの人気作家レベッカ・ウインターズが、ドラマティックに描きます。鮮やかな印象を残す南仏の風景も必見です! -
青い鳥が逃げても
ダーニはコンピューターの前でため息をついた。この半年間、彼女は理想とは言えない仕事をしていた。調査のために他社のデートサイトの会員になりすましていたが、友達を作っただけで誰の誘いにも応じず、デートはしていない。今の仕事に罪悪感があり、結婚や男性を望んでいないからだ。なのにある日、デートを申し込んできた相手にときめいてしまう。彼の名はブライス。写真やメールからその誠実さが伝わってくる。実際に会ってみても知的で礼儀正しく、ダーニは急速に惹かれた。だがダーニはそのときまだ知らなかった。ブライスこそ、彼女をスパイと疑い、自ら調査に乗り出したサイトの代表とは……。■ブラインドデート・ブライド・ドットコムの会員になり、調査を続けてきたダーニ。一度もデートをしようとしない彼女を疑い、正体を探ろうとするブライス。サイトのチャット仲間も加わり、にぎやかな結末を迎えるミニシリーズ最終話をお楽しみください。 -
誘惑は急がずに
レイチェルが手術室付き看護師として働く小児心臓外科チームに、イタリアからやってきた医師のルカが加わった。はっとするほど端整な顔立ちのルカと視線が合ったとたん、レイチェルは妙に落ち着かない気分に襲われた。幼い子供を亡くし、夫とも別れ、男性とは距離を置いてきたのに、いったいどうしてしまったの? 彼女の心の内などおかまいなく、ルカのほうでも、機会あるごとにアプローチをかけてくる。四週間たったら母国に帰るルカは、過酷な勤務のあとのお楽しみを求めているだけ。そう思いながらも、レイチェルはいつしか彼の誘いに応じていた。■小児心臓外科チームにさっそうと加わったイタリア人医師。優しく、思いやりのある言葉で語りかけてくる彼に、レイチェルの恋心は?ラテン・ヒーローの魅力が際立つこの作品をぜひお楽しみください。 -
星に守られて
かつて領主の邸宅だった自宅を利用し、セリーンが始めた朝食付きの宿は、ようやく軌道に乗りつつあった。ところがある日、宿泊中の老紳士が脳卒中で倒れてしまう。彼は苦しげな声で、甥で医師のオリヴァーを呼んでくれと頼んだ。やってきたオリヴァーは有能で、信頼できそうな男性だったが、セリーンはどうしても心を開けないでいた。彼女はすでに老紳士夫妻の息子、ニッキーと恋に落ち、彼から、オリヴァーはとにかく我慢のならない男だと聞かされていたからだ。だが強引に結婚を迫るニッキーに、セリーンは不信を抱くようになる。そしてみんなが宿を去る日、オリヴァーは彼女に衝撃の事実を告げた。■イマージュで長く愛されてきたロマンスの名手、ベティ・ニールズ。よき時代の息吹を伝える、なつかしい作品をどうぞご堪能ください。 -
仮面舞踏会
キャシーは電話応答代行サービスの夜間オペレーター。毎晩12時、顧客のストーンからかかる電話を心待ちにしている。人嫌いで有名な億万長者の彼は、私的な電話はすべて代行を通す。毎日連絡をよこす彼とのおしゃべりがささやかな楽しみなのだ。でも実は、キャシーが彼に語っているのはすべて作り事。自分がいかに容姿に恵まれ、華やかな暮らしをしているか――だってこれはゲーム。地味で平凡な女だと明かす必要はないわ!ところがある晩、電話のさなかに代行会社のビルで火事が起き、心配したストーンが彼女のもとに駆けつけてきて……。 -
灰色のシンデレラ
派遣ハウスキーパーとして働くイザベルのもとに、さる億万長者から依頼が舞い込んだ。彼はどうしてもイザベルを雇いたいと指名し、イザベルが休暇を取る予定と知ると、倍の給与まで提示してくる。いぶかりつつも、イザベルは待遇の良さに惹かれて依頼を受け、勤務初日、落ち着かない気分で問題のクライアントを迎えた。彼の名はクリスティアーノ・ベロン――大企業の社長で、魅力的すぎる風貌が危険な雰囲気をかもしだしている。灰色の制服をまとった体に、クリスティアーノの熱い視線が這い、イザベルは身じろぎもできずにただ息をのんだ。■ブロンウィン・ジェイムスンの新作は、億万長者と派遣ハウスキーパーのロマンス。どうしてもとヒロインを指名してきた億万長者ですが、彼には何やらひそかな目的がありそうで……。巧みなストーリー展開に、最後まで目が離せない一作です。 -
王にこの身を捧げ
地中海の国カスタルディーニはいま、存亡の危機に瀕しており、国王が病に伏してなお、皇太子の座は空いたままだ。だがついに次期国王候補が評議会により選ばれ、それがフェルッチオだと知り、王女クラリッサは愕然とする。フェルッチオはカスタルディーニと縁深い海運王で、六年前からクラリッサに言い寄ってきている。その目的が王家との繋がりを得ることとわかっていたため、クラリッサは彼に心惹かれつつも、誘いを断り続けてきたのだ。きっとフェルッチオは二つ返事で王位を受けるだろう……そんなクラリッサの予想に反し、彼は条件を提示してくる。クラリッサが身を捧げるのであれば、王になってもいいと。■地中海の国を舞台にした三部作〈さまよえる王冠〉最終話をお届けします。六年間袖にしつづけた相手に、身を差し出すことになったクラリッサ。もつれた運命の行く末は? -
ペントハウスで愛して
ベラはひとり寂しく、バーのカウンターに座っていた。あしたは妹の結婚式。喜びに浮き足立った家族はみな、きょうがベラの誕生日だということを忘れてしまった。めずらしいことではない。女優志望のしがないウエイトレス。そんな彼女は堅物の家族から浮いていて、物笑いの種なのだ。ブライズメイドになるのに、エスコートのひとりもいない。メニューを見たままため息をつく彼女に、男が声をかけた。きわどい名前のついたカクテルを、ふたりのために注文している。家族とは違うワイルドな雰囲気の彼に、ベラは強く心を惹かれた。きょうはわたしの誕生日。さばけた都会の女を演じてみよう。■結婚式のエスコートも引き受けてくれた彼とめくるめく夜を過ごしたベラですが、夜も明けぬうちに彼は消えてしまい……。一筋縄ではいかないベラの恋の行方は? 女優への夢は? 冴えないヒロインが健気に奮闘し、美しく変身する物語です。 -
結婚式でさようなら
ミリアムが兄と共同経営するケータリング会社に、またとない大きな仕事が舞いこんだ。「妹の結婚パーティのために、三百人分の料理を用意してくれ」それは大富豪の実業家、リース・ヴァンスからの依頼だった。成功すれば、莫大な報酬が手に入ることは間違いない。だが結婚式まで、あと二週間しか準備期間がないという。それよりも問題なのは、依頼主リースの態度だった。冷酷で傲慢、横柄で冷ややか……。そんな彼とこれから二週間、顔を合わせなければならないのだ。けれど、ミリアムは会った瞬間から彼に惹かれるものを感じていた。こんな気持ちのまま、仕事を引き受けてしまっていいのだろうか?でも、やるしかない。それに仕事がすめば、彼と会うこともないはずだ。■ヘレン・ブルックスの最新刊『禁じられたキス』は、ハーレクイン・ロマンスより好評発売中です。どうぞお見逃しなく! -
結婚と復讐のゲーム
愛する妹を病から救うため、アリッサは大きな賭に出た――結婚だ。亡き祖父の遺産を相続すれば、治療費を捻出できる。だが祖父は、結婚し半年間を共に暮らすことを相続の条件としていた。アリッサは便宜的な結婚に応じてくれる男性を求め、ぴったりの相手を探しあてた。彼と形だけ結婚し、時がきたら離婚する。ところが登記所に着いたアリッサを待っていたのは、“気が変わった”という、花婿役からの伝言だった。呆然とする彼女の前に、威圧的で危険な魅力の男性が現れる。初めて会う彼は言った。「きみが結婚する相手はこの僕だ」 -
ルール破りの恋
有名な歌手でありながら、スキャンダラスな亡くなり方をした母。以来アンは、娘であることをひた隠し、ひとり地道に暮らしている。セクシャルハラスメントが原因で退職したものの、オーストラリア屈指の実業家、マシューの個人秘書として採用された。その初日、“ぼくに恋をするな”と釘を刺される。確かに彼はセクシーな外見の持ち主だけれど、誰がこんな自己中心的な男に惹かれるものですか。ボスの傲慢さに手を焼きながらも、充実した日々が始まった。そんな矢先、なんと彼の妹によって秘密が暴かれ、アンは窮地に立たされる。彼女を見るボスの目も変化して……。■秘書のアンにとって新しいボスとの職場での相性は良好そのものでした。ところが、いったんほころびが入ると……? テンポよく、情熱的な作風で大人気のエマ・ダーシーの作品をお届けします! -
週末だけの妻
著名な建築家コーマックの秘書を務めるリジーは、ある日、カリブ海の小島への出張に同行するよう言われて驚く。もう二年以上コーマックのオフィスで働いてきたけれど、仕事の指示以外に、ボスが私に話しかけてくれたことなどない――ひそかに思いを寄せる私の気も知らないで。それなのに、二人きりで南の島への出張旅行だなんて!だがその夜、コーマックがリジーの家を訪ねてきて、秘書にふさわしい洋服を今から買いそろえようと言い出したときには、リジーの驚きは疑惑に変わった。いったいなんのために?翌朝、謎は解けた。僕の妻を演じてほしい、と彼が切り出したのだ。■やぼったい秘書のリジーと、彼女がひそかに慕うゴージャスなボスとのもどかしいラブストーリーです。今月、日本初登場の作家ケイト・ヒューイットの情熱的な世界をご堪能ください。 -
愛を知らなかった花嫁
次代を担う大スターと期待されるピアニストのレイチェルは、母の野心に押し切られ、著名な指揮者ビンセントと婚約した。だが本心では、愛のない結婚など耐えられなかった。結婚式当日の朝、一人で散歩をしていると、ある男性に出会った。オーランドと名乗るその貴族は「きみには勇気が欠けている」と言う。彼の言葉に背中を押されるようにレイチェルは式場から逃げ、ひたすら車を走らせて、いつしか暗く広大な屋敷にたどり着く。屋敷の主は、なんと朝出会ったオーランドで、彼はしだいに視力を失う進行性の病に冒されていることを知る。すっかり日も暮れ、彼女は屋敷に泊めてもらうことになるが……。■昨年、イギリスのすぐれたロマンス小説に贈られるRNAロマンス小説賞を受賞した作品です。愛のない結婚をしようとしていたレイチェルが初めて愛した相手は……。はかなくてせつない愛の物語を日本初登場の作家インディア・グレイが描きます。 -
ミラノの悪夢
ケイトは派遣会社からの紹介を受け、秘書として有名な建築デザイナーであるジャンルカのもとで働くことになる。初出勤の朝、ボスのデスクに座る男性を見て彼女は言葉を失った。数カ月前にミラノで出会い、夢のような一夜をともにしたルカ!あのとき私は、朝になって自分のしたことが恥ずかしくなり、ルカにさよならも告げずにこっそりとベッドを抜け出したのだ。その後、彼を捜す必要が生じたが、拒絶されるのが怖くて結局諦めた。今、目の前にいるルカは怒りに目をぎらぎらさせながら言い放った。「突然僕の前から姿を消したつぐないをしてもらおう」ケイトは震えた。まだルカに告げていないある事実が頭の中を巡った。 -
希望への旅人
目を開けたとき、男はひどい頭痛をおぼえて見知らぬシェルターのベッドに横たわっていた。だが鏡を見た瞬間、痛みは消え去った。自分の顔に見覚えがなかったのだ。周囲の人々がミッシュと呼ぶこの男は、頭に銃弾の痕があり、見るからに危険そうな顔つきをしている。いったいおれは何者なんだ? 彼は所持品を手がかりにしてある牧場にたどり着いた。雇い入れてくれた支配人レベッカは愛らしい顔に彼への信頼を浮かべている。しかし彼には──ブーツの中に拳銃と札束を隠し持っていた男には、彼女に惹かれる資格さえなくて……。 -
完璧なプロポーズ
麻酔科医のマギーは重大な秘密を抱えていた。同僚の小児心臓外科医のフィルの子供を妊娠したのだ。でも、彼に打ち明けるのはもう少し先に延ばすことにした。彼は女好きのプレイボーイで、とても家庭に収まるとは思えないからだ。ところが、なぜかハウスメートとして同じ家で暮らすはめになり、マギーの妊娠はフィルの知るところとなった。「僕と結婚しよう」彼は即座にプロポーズした。フィルはただ責任感から言ってるだけ。マギーは彼が信じられなかった。なのに、フィルは二人の結婚話をすぐに病院じゅうに広めてしまう。マギーがまだ受け入れてもいないのに。いったい、どういうつもり?■ありえない取り合わせのカップルが、どのようにして信頼しあえるパートナーになるのか。感動の恋の結末にご注目ください。 -
マンハッタンの恋模様
結婚式当日、婚約者に裏切られて途方に暮れていたクレアに救いの手を差し伸べてくれたのが婚約者の親友クインだった。それ以来、クレアはクインの秘書として働いている。でも、いつまでもクインの世話になるわけにはいかない。趣味で始めた仲人業が軌道に乗ったら独立しようと考えていた。そんなクレアの計画がおもしろくないクインはどうにかして手を引かせたいらしく、いつも口を出してくる。もしも自分にぴったりの女性を見つけられたら仲人業は認めようという彼の言葉に、クレアは反射的に言った。「賭ける?」 -
プレイボーイの帰還
ニッキーが恥ずかしがり屋の少女だったころ、上級生のアメフト選手、ルークは憧れの存在だった。熱いキスをされて天にも昇る気持ちになったけれど、ただからかわれていただけだったなんて。あれから長い月日が経ち、彼が再びこの町に戻ってきた。ニッキーの恩師であり、彼の祖父である老教授の面倒をみるために。たとえ再会しても、もう惑わされることはないと思っていた。遊び人には懲りたし、わたしだって大人になったのだもの。ところが、祖父を気遣う彼の笑顔が優しく、ニッキーの胸はまた、甘くうずいてしまうのだった。■優等生のニッキーとアメフトのスター選手ルーク。思春期特有のコンプレックスや挫折に阻まれ素直になれなかった二人は、時を経て再び惹かれ合います。同時に過去のわだかまりとも向き合うことになり……。共感を呼ぶピュアな物語をお楽しみください。 -
エマの結婚
初恋の人ヒューゴーが11年ぶりに戦地から帰還したと聞き、エマはあまりの喜びにさっそく彼のもとに駆けつけた。彼は、まだおてんばな少女だったころに一目で恋に落ちた相手だ。今や淑女に変身し、社交界の花形となったわたしに驚くかしら?だが、エマはヒューゴーを目にしたとたん凍りついた。彼の顔には痛々しい傷跡が残り、陰鬱な表情は別人のようだ。そしてにこりともせず、よそよそしく挨拶してきた。張り裂けそうな胸の痛みを感じながら、エマは決意した。必ず彼の心を開かせて、昔の笑顔を取り戻してみせるわ。 -
名も顔も知らぬ妻
海軍特殊部隊(SEAL)に所属するハンター・キャボットは久しぶりに故郷の町に帰り、そして呆然とした。なぜか友人をはじめとする町の住人皆が、ハンターに“妻”の話をふってくるのだ。彼女の名前はマージーといい、すばらしい女性らしいがハンターは生まれてこの方、誰とも結婚した覚えがない。長期任務で町を離れているあいだに、何が起きたのだろう?狐につままれた気分で屋敷に戻ったハンターは、寝室のバスルームから聞こえてくる甘い鼻歌に足を止めた。ドアを開けると、そこにはセクシーすぎる“妻”の姿があった。 -
プライベート・セクレタリー
代々一族の所有物だったホテルを買収され、しかも買収を仕掛けた憎き相手のもとで働かざるをえなくなり、ビクトリア・ホートンは気落ちしていた。新しいボスとなるチャールズは公爵の肩書きを持つ、自他ともに認めるプレイボーイだ。そんな彼の個人秘書としてビクトリアに与えられた仕事は、絶え間なくかかってくる女性からの電話の応対や一日に何十件も送られてくる女性からのメールの整理。その職務内容も不満だが、何より解せないのはチャールズの態度だった。熱いまなざしに、誘惑めいた言葉……まさか彼は、私を次のターゲットにしているの?■ミシェル・セルマーの3部作〈愛の国モーガンアイル〉の関連作をお届けいたします。手強いプレイボーイの目に留まってしまったヒロインの運命は? -
アンバサダーは夜に囁く
かわいらしい顔立ちの天羽陸は宝徳学園大学の学生。ルティア大国大使館でアルバイトをしている。ボスにあたるリヴィエール大使とは最悪の出会いだった。山のような荷物を抱えた陸が、長身の大使とぶつかって弾き飛ばされ、大使とは知らずに文句を言ったのだ。しかし、やがて二人は強烈に惹かれ合い、キスをしてしまうが……。陸の幼馴染みの周防省吾が嫉妬の炎を燃やし……。めくるめくパッショネイトラブ!! -
日本語へそまがり講義
「ことば」というのは「転変極まりない現象」であり、奥深くて曖昧で多様であることに、その本質と面白さはある……と著者。本書はおなじみリンボウ先生が、日本語にまつわるさまざまなエピソードを発掘・謎解き・新解釈し、縦横無尽に論じ尽くした一冊。一見へそまがりで偏屈な24編のエッセイを通して、「最近の若者の言葉遣いはなっていない」「ラ抜きは文法的に間違っている」といった規範意識にとらわれることなく、自分自身の「ことば」についてもっと自覚的であってほしいという大切なメッセージを伝える。 -
今さら他人(ひと)には聞けない疑問
「ナゼだ?!」。だれにでも、一度とりつかれると、答えを知りたくてたまらなくなる疑問、愚問、珍問、難問がきっとあるはず。その答えは、ときに高尚(こうしょう)すぎて、あるいはときにくだらなすぎて学校では教えてくれない。専門家に尋ねることもまずムリ。そんないまどきニッポンのなぞ650を徹底解明。思わず誰かに教えたくなる窮極(きゅうきょく)の大雑学書。 -
京都魔界案内~出かけよう、「発見の旅」へ~
日本を代表する「雅」の都・京都は、陰陽師や呪術僧が活躍する、呪いや怨念の渦巻く霊的空間でもあった。晴明神社、神泉苑、貴船神社……、名うての「魔界」を巡り歩くうちに、「異(い)なる者」たちが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する刺激に充ちた時空が蘇ってくる――そんな「魔界」発見の旅へようこそ! 読んでから行くか、行ってから読むか。 -
S系執事と恋レッスン
「初めまして。お嬢様の性教育のために雇われた槇村浩一です」。資産家のひとり娘・リサのために父が雇った執事は、容姿端麗&頭脳明晰ながらどこかうさんくさい男。リサは父から“政略結婚する前に彼から性の手ほどきを受けるように”と命じられるが――ウブで生真面目なお嬢様と、やたらと強引な執事との恋を描いたあま~いラブストーリー★ 第1回らぶドロップス恋愛小説コンテスト最優秀賞受賞作。 -
寂しき婚礼
★結婚が苦しみしかもたらさないのなら、一生夫を拒み続ければいいのだ。★エレナは親が決めた結婚相手から逃れるため、出会った当初から惹かれていたキットの元を訪ね、駆け落ち同然で結ばれた。ところが式を挙げた直後、夫が忽然と姿を消してしまう。おかげで、ひとり屋敷にとり残されたエレナには捨てられた花嫁という、ありがたくない呼び名がついた。口さがない人々の中傷は無視すればいい……そう思っていたエレナだが、夫が大陸でオペラ歌手と恋仲になっているという噂が耳に入る。もういつまでもめそめそと泣き暮らすわけにはいかなかった。 -
夢路はるかに
十七世紀、チャールズ二世による王政復古下のイングランド――女優のキャサリンは反逆罪に問われた弟の命を救うため、あるまじき役を引き受ける羽目になった。トム・トレンチャードという男の妻になりすまし、政府から要請された重大な任務を遂行するのだ。がさつな風体の男とともに商人夫婦を演じつつ、オランダまで行くなんて考えられない。だが、そのときキャサリンは知る由もなかった。トムの正体は特命を受けて変装した宮廷人で、本当の名はサー・ステア・キャメロンであることを。★ベテラン作家、ポーラ・マーシャルの作品をお届けします。本作では、三カ国にまたがる壮大な規模で王政復古時代のドラマティックな物語が展開します。どうぞお見逃しなく!★ -
噂の子爵
デイヴィッドは落ちぶれたコートニー子爵家の次男で、称号も財産もまったく手にする見込みがなかった。言わば真心だけが彼の取り柄だったが、その純粋な思いに突き動かされて臨んだ求婚は相手の父親によってすげなく拒絶された。七年後、遠縁の親戚の葬儀に出かけた彼は思いがけない再会を果たす。かつて恋に落ち、結ばれずに終わったヴィクトリアがそこにいたのだ。苦い過去がよみがえり、デイヴィッドは彼女を見つめた。もう一度、彼女に言い寄ってみようか――いまや僕は莫大な富が転がり込んだ、噂の子爵なのだから。 -
恋のつぼみがほころぶとき
リディアはこれまでに2度癌を患い、そのたびに恋人を失った。苦しみと悲しみを乗り越えた今、念願の毛糸店を開き、そこで編み物を教えることにした。集まったのは3人の女性。みな、冷めた夫婦愛、不妊、初恋の再燃など、さまざまな悩みを抱えている。そんな彼女たちにとって編むことがしだいに癒しになっていくのを見ながら、リディアは穏やかな日々を送っていた。ところがある日、店に突然現れたハンサムな男性ブラッドを目にし、彼女の心は大きく揺さぶられた。その瞬間、恋に臆病なリディアの、世にも切ない物語が始まった……。 -
誇り高き愛人
ヴェリティが十五歳のとき、父は自殺した。その後、叔父の屋敷での召使い同然の扱いに耐え続けている。唯一の心の支えは、記憶の中の紳士の面影。父の墓前で優しくしてくれた伯爵、マックスだった。歳月は流れ、ヴェリティは可憐な娘に成長した。ある日マックスが、叔父の屋敷を訪問する。だが悲しいことに、彼はヴェリティに気づかない。それでも、温かいまなざしは変わっておらず、冷遇される彼女に同情し、いとこの執拗な誘惑からも救ってくれた。しかも、思いもよらない提案を持ちかけてきた。彼の愛人にならないかというのだ。★悲運に耐える心優しい娘に惹かれた伯爵が、恩人の娘とは気づかず、愛人契約を持ちかけます。豪華なドレスと宝石で身を飾り、瀟洒な邸宅で生活する――はたして、それは真の幸せなのでしょうか?★ -
麗しき放蕩貴族
これまでクララは、華やかな貴族の世界とは無縁だった。母が身分違いの恋をし勘当されて以来、公爵家とは断絶。両親の死後、叔父夫婦に引き取られた。姪の幸せな結婚を願う叔母は、ある夜の舞踏会で、無謀にも“英国一の美男子”に目をつけた。パリス・マルホランド卿――ブルーの瞳の魅惑的な紳士だが、噂では放蕩者らしい。しかも、絶世の美女と婚約間近だという。一方マルホランド卿は、クララと知り合い、急に憂鬱になった。地味なドレスを着たお堅い修道女のような彼女に、陽気な紳士のぼくの頭が、実は空っぽだとばれたらどうしよう。★貴族の邸宅〈マルホランド・ハウス〉に集った、個性豊かな人々が織り成す複雑な恋模様の行方は……?★ -
名うての貴族
夏のある朝、レイチェルが川岸で読書をしていると、一糸まとわぬ男性が川から上がってきた。わたしは幻覚におそわれているのかしら?レイチェルは自分の目を疑ったが、それはまぼろしではなかった。たくましい肩、幅広い胸、引きしまった腹部……。まるで大地を突き破って現れた異教の神のようだ。その男性が幼なじみのコーリーだとわかるやいなや、レイチェルは心臓が止まりそうになった。放蕩貴族として名を馳せるコーリーが、なぜここに?★今や英国摂政期(リージエンシー)の名手の感があるニコラ・コーニック。風光明媚な田園地帯で繰り広げられる放蕩貴族と淑女の恋愛模様をお楽しみください。★ -
プラムローズは落とせない
「ロケット?」戸口に現れた探偵の顔を見て、ヴィクトリアは自分の目を疑った。行方不明の弟を捜すために雇った探偵ジョン・ミリョーニが、あのロケットと同一人物だなんて。私が知っているロケットは、かつてバカンス先で恋に落ち、互いにニックネームしか明かさずに別れた海兵隊員――そして、一人で産んだ娘の父親。彼との再会が自分にもたらす多大な影響に気づいたとたん、ヴィクトリアはパニックに陥った。だがロケットはいきなり彼女を強く抱きしめ、かすれた声で囁いた。「ちくしょう、トーリ。また君に会えて嬉しいよ」 -
スキャンダラスな花嫁
ジョン・アンクロフト大佐には悲惨な過去があった。婚約者ガブリエラが結婚直前に従弟と駆け落ちしたすえ、ふたりは事故死した。遺された従弟の婚約者と結婚するも、先立たれてしまった。以来、彼は情熱を封印して生きてきた。歳月は流れ、ジョンは年配の未亡人キャロラインを擁護して旅をする命を受けた。気難しい老婆との珍道中の途中、水浴びしてはしゃぐキャロラインの声に気づいたジョンは目の前の光景を見て言葉を失った。若くはつらつとした美女――老婆だなんて嘘っぱちじゃないか!それに、なぜガブリエラにそっくりなのだ?★HS~317『華麗なるデビュー』のラストシーンの謎の未亡人をご記憶でしょうか?心優しき高潔な侯爵は、異国育ちの奔放な美女キャロラインに振り回されっぱなしです。どうぞご堪能ください。★ -
一度だけの誘惑
アデリーンは父に言われるままにポールと婚約した。ハンサムだけど二十歳も年上の彼とは話も合わないが、平穏で裕福な結婚生活を送れるにちがいない。ある日、二人がポールの女友達の屋敷に招待されたとき、ポールとその女性が密通しているのをアデリーンは目撃する。彼を心から愛しているわけではないけれど、私を欺いて、二人の愛の巣にまで連れてくるなんて……。明日の朝、一人でこの屋敷を出て、もう彼のもとには戻らないわ。そう決心したアデリーンは、屋敷で一夜だけ過ごすことにするが、夜中にふと目覚め、隣に見知らぬ男性が忍び込んできたのに気づく。 -
最後の放蕩者
ジャックは“強欲な性悪女”を捜しに、美術館へ出かけた。ひと目みれば、それとわかるだろう。いとこをたぶらかしたその女はクラブのホステスだという。ジャックはそこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。だが別れ際、女性の名を聞いて凍りついた。ミス・ボウズ?おじを強請っているのは彼女だったのか!翌日、彼は動揺を隠して彼女が働くナイトクラブへ向かった。地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、ホステスには見えない。強請っているのはサリーではなく妹のコニーだった。コニーの帰りを待つ間、二人は一緒に食事をとることになった。ところが、情熱のおもむくまま愛を交わしてしまい……。★本作はニコラ・コーニックの人気ミニシリーズ〈読書会の秘密〉の関連作です。放蕩者でならすケストレル家の末裔ジャックが、せつない恋に悶々とします。ご堪能ください。★ -
心に愛がともる場所
友人の結婚式のためバッファロー・バレーを訪れたマディは、傾きかけた食品雑貨店を衝動的に買い取った。ソーシャルワーカーの仕事で悲しい出来事に遭い、辞めようと思っていたところだったのだ。住民がこぞって新しい仲間を歓迎するなか、ジェブという牧場主だけは彼女と距離を置こうとした。彼は数年前に事故で片脚を失って以来、人を寄せつけないようにしているらしい。マディが宅配サービスを始め、彼の牧場を訪問するようになってからもその態度は変わらなかった──ある日猛吹雪に襲われ、二人きりで閉じこめられるまでは。 -
罪深き秘密
世界旅行の最中に、父親ほど年の離れた夫が急死。グウェンは失意の中、滞在先のイタリアから帰国した。近くに住む親友ジェーンを訪ねたが、思いがけず彼女の死を知らされ、さらにショックを受ける。ここ数年、屋敷にほど近い森では若い女性が殺される事件が発生していたのだ。手がかりはなく、捜査は遅々として進まない。グウェンは、親友の死の真相を調べてみることにした。親友の雇い主だったというジョスリン・ノースブリッジは女嫌いで尊大な、とても好きになれないタイプの男性だった。けれど彼が捜査に協力すると言い出し……。★人気沸騰中アン・アシュリーの、人間の持つ温かさと哀しみを描いたサスペンス・タッチの作品をお届けします。まるで一編の詩のような、情趣あふれる作風をご堪能ください。★ -
伯爵との一夜
美貌の陸軍少佐アレックス。マルタ島でひと目見たときから、ヒービーは彼に恋をした。だがプロポーズの言葉を待ちわびていたヒービーは、アレックスに婚約者がいると知って彼から離れた。数週間ののち、二人はともにマルタを離れることになるが、乗り込んだ船が突然の激しい嵐に見舞われる。様子を見ようと甲板に出たヒービーは大波に襲われ、助けようとしたアレックスともども海に投げ出された。翌朝、気づくとヒービーは海岸に流れ着いていた――アレックスと二人きりで。★歴史とエキゾチックな舞台に深い興味を抱くルイーズの波瀾万丈のストーリーをご堪能ください。★ -
幸せの記憶
エミリーは十六歳のとき、セバスチャン・ホークリッジ卿と婚約した。幼いころから憧れていたハンサムなセバスチャンとの婚約――エミリーは幸せの絶頂にいるはずだった。ところが、ある日彼が従妹のキャロラインと話しているのをもれ聞き、その内容を知ったエミリーは愕然とした。彼が本当に愛しているのは、私ではなくキャロラインなのね……。それから五年がたち、エミリーの周囲で起きた盗難事件をきっかけに、再会したセバスチャンはすっかり道楽者の雰囲気を漂わせていた。今さら、こんな遊び人になど興味はないわ。だが、冷淡にあしらおうとしたエミリーに、彼は意外な提案をした。 -
ひだまりに咲く微笑み
結婚の夢に破れたリンジーが訪問したのは、父の故郷バッファロー・バレー。小さな町はかつての賑わいをなくし、学校は閉鎖の危機に直面していた。人生を再出発しようと臨時教師を引き受けたリンジーは、住民から温かく歓迎され、そこで美しいブルーグレイの瞳の男性──農場経営者のゲイジに出会う。ことあるごとに衝突するふたりだったが、ゲイジがふとしたはずみで彼女の唇を奪った瞬間、恋心に火がついた。だが、都会生まれの“よそ者”であるリンジーと自らの地を誇りとするゲイジの間に、ある事件から大きな溝が生まれて……。 -
黒の公爵
へスターはバロービー・ホールで公爵夫人の話し相手(コンパニオン)をしている。地味でもてない彼女には、偏屈な夫人の孤独が痛いほどわかる。その日は、夫人が目の敵にしている人物が帰還する予定だった。屋敷の主で夫人の継息子、エイドリアンだ。“黒の公爵”とあだ名される彼の行く先々ではスキャンダラスな出来事が次々に巻き起こるらしい。噂の公爵に会えると思うと、へスターは少しわくわくした。真っ青な顔で現れた公爵は、女性を巡る決闘で負傷したという。男性が自分のために命懸けで戦う――まるで夢のような話ね。だが続いて、夫人の溺愛する息子エリオットも帰還すると、へスターにとって、まさに夢のような日々が始まったのだった。★絶世の美女の姉、華やかな妹とは違い、舞踏会ではいつも壁の花。そんなへスターを、美しい蝶に変身させてくれる男性とは……?★ -
伯爵の愛人
なんて魅惑的な紳士かしら。亡父の任地だったギリシャの島で暮らすアレッサはある晩、中庭で負傷していたブレイクニー伯爵を介抱した。ハンサムで圧倒的な存在感を放つ彼に、彼女はひと目で心奪われた。その後、公邸の別荘近くで伯爵と思いがけず再会する。そして小舟で海に出た二人は、情熱に任せて抱き合う……。けれど、アレッサには島を出られない事情があった。伯爵との結婚を夢みたりしてはだめよ!やがて彼女の耳に、公邸の滞在客の噂話が飛び込んできた。伯爵はアレッサを愛人にしようと企んでいたのだ。■フランセスカ・ショー名義で人気を博したアレンが本作で描くのは、初恋に胸躍らせる地味なヒロインを翻弄して、情熱のなんたるかを教えるセクシーな英国人伯爵。スリリングな展開に目が離せません! -
ハニーは涙を流さない
「やあ、P・J」懐かしい声を耳にしたとたん、プリシラ・ジェーンの体に甘い震えが走った。いったいなぜ、ジェイリッドが―忘れられない初恋の人が、突然目の前に現れたの? 彼は17歳のころもハンサムだったが、いまはその容貌に磨きがかかり、目をそらせないほど魅力的な男に成長していた。再会の喜びも束の間、ジェイリッドはいまの自分はプロの探偵だと告げた。唖然とする彼女を尻目に彼は続けた。「君が契約しているレコード会社に依頼されたんだ。ツアーに同行し、君がステージに穴を開けないよう見張ってほしいとね」 -
花嫁の憂鬱
わたしが養女だったなんて……。クリスティーナは打ちのめされた。イタリア貴族の血を引く彼女は、生後まもなく母を亡くし、祖母の計らいによって、ある条件付きで叔母夫妻に託されたのだという。それは“マルケージ伯爵の花嫁になること”先日湖で出会った傲慢な伯爵――彼こそが許婚のマックスだった。激しくキスされたことを思い出し、クリスティーナの頬が熱くなる。嫌いな相手なら結婚は無理強いしないと養父母は優しく言った。でもこれまで贅沢な暮らしができたのは、祖母からの養育費のおかげ。受け取った額はあまりにも莫大で、養父母に返済は不可能だろう。わたしはこの運命を受け入れるしかないの?■城から突然消えた赤ん坊。彼女をいつか必ず見つけ出すと心に誓った少年は十七年後、許婚として彼女の前に現れますが……。惹かれ合いながらも素直になれない、二人の心の葛藤が切ない一作です。 -
空腹力
現代人の病気の多くは、食べ過ぎが原因だった。食べ過ぎは、血液の汚れや、体の冷えを招き、免疫力の低下につながる。脳の働きも停滞させる。そもそも人間は、飢餓状態には強くできているが、飽食に対処する機能を、あまり持ち合わせていない。いまこそ「空腹力」を発揮し、本来の能力、健康を取り戻そう。本書は、ユニークな食事療法で知られる石原式養生術の決定版である。著者はまず、育ち盛りの子どもは別として、現代人は「朝食抜きの一日二食でいい」と説く。農作業に従事していた昔とは違い、夜型人間は、朝から胃腸に負担をかけないほうがいいのだ。さらに、「水分の摂り過ぎは体に悪い」という。体が冷え血流を悪くし、病気の原因になる。では、欠乏しがちなビタミン、ミネラル、良質な糖分を、どのように補うのか。基本は「ニンジン・リンゴ・ジュース」と「ショウガ紅茶」を一日に二、三回取り入れる方法である。そうすれば、夕食に好きなものを食べ、適量のアルコールを飲んでも、決して害にはならないという。メタボリックが気になる方は、今日から即実践!
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