花房観音のレビュー一覧

  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    かわいいごっこが好きだった。
    人間ないものねだりで、何を手に入れても結局その喜びや幸せに慣れてしまう。大切なものをいつまでも新鮮に喜べたらいいのにって思う。
    ・いまだに時々、またかわいいかわいいのごっこ遊びにひたりたくなってしまう。馬鹿になって、侮られたい。お前を受け入れてやる、と傲慢に許され、思考を止めたい。

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    2022年10月20日
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男

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    <目次>
    序章
    第1章  京都の作家
    第2章  出生、結婚
    第3章  江戸川乱歩賞
    第4章  デビュー、ベストセラー作家へ
    第5章  京都組
    第6章  戦死、ふたりの男
    第7章  京都に女王と呼ばれた作家がいた
    あとがき

    <内容>
    山村美紗。たしかに今は本屋の店頭に彼女の本は並ばず、忘れられているのかもしれない。しかし1990年代前半、彼女の書く本は次から次へと売れたらしい(自分はほとんど読まなかった)。その「京都の女王」の伝記。西村京太郎ととても仲が良かったことも知っていたが、その辺りはややあいまいな描写なのは、本当にプラトニック以上なかったのかが、よくわからない。ただ、ベストセラー作家は

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    2022年10月14日
  • 超怖い物件

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    全体的にまぁまぁかなという印象です!
    途中、取材ルポみたいなクソみたいのがなければ
    もう少し評価は良かったのですが…

    最後の平山夢明の「ろろるいの家」はその意味もわかると、凄く怖いし、さすがの作品でした。
    これだけ読めただけでも満足でした。

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    2022年09月30日
  • 鬼の家

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    花房観音『鬼の家』コスミック文庫。

    プロローグに加え、全6話から成る連作怪奇譚集。

    禁忌を侵したが故に欲望に絡め取られていく一族の運命と鬼が住み着いた家、官能と怪異の世界が描かれる。

    余り怖さは無いが、妖しい雰囲気は味わえる。

    親の因果が子に報い……

    明治時代。桜子を見初めた吉二郎は二人で結婚生活を送るために京都の千本通に居を構える。千本通は平安時代に鬼が出たと言われる宴の松原という曰く付きの土地だった。

    ある日、家の前で行き倒れていた李作と梅の夫婦を桜子が助けたことから物語が動き出す。

    李作と梅は心に鬼を抱く夫婦で、吉二郎と桜子の家を乗っ取ろうと近付いたのだ。吉二郎を殺害した李

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    2022年07月28日
  • うかれ女島(新潮文庫)

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    売春宿がある島がテーマで、そこで売春婦をやっていた女たちのお話。遣り手婆が死んで、その知らせが元売春婦たちに届き、彼女たちの物語が語られる前半は秀逸。島を訪れ、なんとか話を収束させようとする後半がいまひとつで、とても残念。

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    2022年05月11日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    略奪愛をテーマにした小説集。
    女性作家たちの描く偏愛にドキドキする。

    どうしてこんなにも、欲しいのだろう。
    そして、どうしてこんなにも、求められたいのだろう。

    「それからのこと」花房観音
    なんだかリアルでよかった。設定はリアルじゃなかったけど。奪われたい、求められたい。

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    2022年03月22日
  • 鳥辺野心中

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    花房観音『鳥辺野心中』コスミック文庫。

    珍しくコスミック文庫からの刊行。来月も1冊刊行されるようだ。

    京都の鳥辺野を舞台に男女の恋愛模様が描かれる。既婚の教師と生徒の越えてはいけない一線を越えたがために家族との間に溝を作り、孤立していく愚かで可哀想な男。最近よく耳にするような芸能界のゲス不倫のようで、余り目新しさはない。

    ある日、女子中学校教師の樋口は副担任を務めるクラスの女生徒・志水音葉の母親の葬儀に出席する。音葉は母親の死に悲しむ中、樋口に励まされたことで樋口に好意を抱くが、樋口は教師としての立場から必死に気持ちを抑える。

    毎日変わりばえのしない独身生活を続ける樋口はパチンコにハマ

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    2021年11月22日
  • 萌えいづる

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    平家物語の悲劇の女性たち、建礼門院徳子、祇園女御、横笛、小督局、祇王と仏御前を現代の女性たちの悲劇に重ね、そのゆかりの寺を訪問するというロマンティックな展開が、それぞれがエロティックな描写の展開に及ぶという何ともオシャレな小説。そして最後の第5章では長楽寺の「独白ノート」に25年前から何人かの女性の悩みの声を見つけ、それが各章の主人公に重なるとともに、何と義母も登場するというオチが秀逸だった。

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    2021年06月28日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

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    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • うかれ女島(新潮文庫)

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    伊勢志摩に実在する島で、渡鹿野島を連想する方もいるかと思います。
    現在も島に住んでおられる方々がいるので作品名はもう少しオブラートに包んだら良かったのでは? と思うのは私だけでしょうか!
    風俗嬢をネタにしたルポ小説は沢山ありますが、(フィクションですが)実際に売春を生業にしていた島の女性達を題材にしたストーリーは新鮮でした。
    風俗嬢になる理由は人それぞれだと思いますが、この島で働くに至った女性達には凄く重い何かがあるのだと感じました。

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    2021年02月21日
  • くちびる遊び(新潮文庫)

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     花房観音「くちびる遊び」、2017.11発行、「花びらめくり」に続く文豪官能シリーズ第二弾、古典的名作を官能小説にアレンジしたもの。愛しの舞姫、女禁高野、タレコミ訴え、快楽椅子、みだら髪の5話。元の名作がわからなかったのは、タレコミ訴え。太宰治の賭込み訴えだそうです。この本ではBL風でした。乳房に顔を埋めるか、椅子になって尻に顔を埋めるか、そんな比較、生きてるうちにできるかな(^-^)

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    2021年02月17日
  • どうしてあんな女に私が

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    花房さんのエッセイや紀行文は前からとても好きだったが、小説は初。木嶋佳苗の事件をモチーフに、作者お得意の女性の悪意ある本音を炙り出す。ちょっと様々な描写がくどく感じた。特に作者本人がモデルであろう小説家。

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    2021年01月10日
  • うかれ女島(新潮文庫)

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    花房観音『うかれ女島』新潮文庫。

    自分の母親のルーツを辿るミステリーっぽい作品。ストーリーは面白さに欠ける。

    主人公の大和は飛田新地から売春島に渡り、20年後に謎のメモを残して溺死体となった母親のルーツを探る。母親がメモに残した4人の女性の名前。4人は自らの売春島での過去を語るが……

    本体価格670円
    ★★★

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    2021年01月03日
  • どうしてあんな女に私が

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    少し読みにくいな。って感じる部分はあった。
    ただ世の中の女性の大半が心の奥底で持っている"劣等感"だったり"嫉妬心"だったりを、オブラートに包まず、醜くストレートに表現する文章に、自分を照らし合わせて読んでしまった。
    私もきっと思っている、抱いているであろう感情を引き摺り出して、晒されているような。そんな感覚になった。
    ああ、人は人。自分は自分。なんて言い聞かせているけれど、所詮競争社会。弱肉強食。自分を見つめ返すキッカケに少しなったかも。

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    2020年11月09日
  • 情人

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    これは良かった。
    いっそ清々しいほどのダメ男と、その男にハマる女たち。
    ダメ男と関係を持つ時の女側の心情が生々しい。

    こういうタイプの男と付き合う時は、
    『これは恋でも愛でもない』と予防線を張っておかなくちゃ、ひたすら自分が傷付くだけなんだよな。

    身近に兵吾みたいな人がいたら、私はズブズブと沈んでしまう女だと思う。

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    2020年10月26日
  • 京都三無常殺人事件

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    一般的な京都の観光雑誌に載っているメインの場所とはすこし外れた場所で、
    一度京都に行った方でも、まだまだ知らない京都観光があるんだぞと、京都女性との会話も楽しみつつ、新たな観光気分を味わえる作品です。
    刑事小説としてではなく、観光ブック的な感覚で楽しむことができました。
    また京都行きたくなってきた、次京都行く時は千本通りや念仏寺行きます。

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    2020年10月24日
  • どうしてあんな女に私が

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    誰にも共感できなかったけど、誰にでもなりうるよな〜〜 女社長はまじで好きになれなかった
    女の容姿は商品だ、ってところ、わかる、せっかくなら若いうちに若さを消費したいと思う反面、怖くてパパ活とか手出せない パパ活してる友達羨ましく思う
    容姿が良ければ幸せになれるとは限らないけど、容姿でちやほやされたい人生だった

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    2020年08月31日
  • 情人

    購入済み

    大人の恋愛小説

    決してそうとは語られないけど、これは「恋」だと思う。

    ゆっくりと長い時間をかけて、築きあげたものが全て一瞬で掌からこぼれ落ちてしまう。

    時間を置いて、また読み見返したくなる一冊。

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    2020年07月16日
  • 偽りの森

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    お屋敷に暮らす4姉妹の物語。
    幸せそう、平和そう、○○そう、
    といった周りからの印象に反する思いを抱えている登場人物たちが、それぞれの視点で葛藤している様子が描かれていて、楽しく読むことができました。

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    2020年06月27日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

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    2020年01月15日