花房観音のレビュー一覧

  • 愛の宿

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    5人の女と1人の男目線で描かれる情愛を通した「人の弱さ」の話であったように思う。

    単純に1〜10で人の心を強弱つけるとしたら、6から上が強いと言うことになるのだろう。
    だとするとこの世界の人たちは1か2だと感じた。でもすべての話を通して見上げるように読んでしまった。

    嘘の女も、初の女も、悔の女も、買の男も、母の女も、愛の女も。

    明らかに少数派の人たちを眩しいと感じた。それが花房観音氏が描く上品な色気やどこか既視感を覚える描写故なのかはわからない。

    6人に共通することは、総じて褒められるような人たちではないということ。人格者でもなければおよそ等身大でもない。が、読み終えたときこの6人を責

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    2020年10月27日
  • 情人

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    更年期は男性ホルモンが増えるらしいから、性欲が高まるんじゃないかと勝手に思ってる。この世代の女性の不倫願望の原因ではないかと。理性では抑えられない、それを愛か恋かと錯覚する。自説。

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    2020年06月05日
  • 愛の宿

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    ネタバレ

     もし、あの夜、あのホテルに泊まらなければーーの冒頭からはじまる短編六つ。
     ここでいう、「あのホテル」はラブホテルのことを指している。本編において舞台となるのは、京都の繁華街にあるとあるラブホテル。セックスという、おおっぴらには外でできない行為を、ほかにする場所がないという事情、つまり不倫、援交、未成年といった、さまざまな理由を抱えた人が、それでもセックスをするために利用する場所である。
     そこで、ある夜、女が死んでいた。その事情聴取のため、ホテル利用者は全員、翌日夕方までホテルからでられない。
     みんな、後ろめたい理由があって、ラブホテルを利用している。配偶者に嘘をついているもの、親に嘘を

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    2020年05月17日
  • 愛の宿

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    ラブホテルから始まる様々なストーリーが描かれた作品。登場人物一人一人に共感するところがあった。短編集で読みやすかった。「愛の宿」でこの一冊のネタバレがあり、ゾクッとした。

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    2020年04月19日
  • 情人

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    花房観音『情人』幻冬舎文庫。

    本当の愛を知らぬままに、肉体的な性愛の泥沼にはまっていく女性を描いた純文学風官能小説。

    阪神淡路大震災の日に母親が親戚の若い男・兵吾と過ごしていたことを知った娘の姫野笑子は少しずつ性に目覚めていく。結婚するものの本当の愛を知らぬままに、性愛の泥沼にどっぷりと漬かっていく笑子……どこまでも堕ちていく笑子……

    肉体的な快楽を愛と間違え、男に抱かれている時だけ安らぎを覚える惨めな女。余りにも残酷な結末……

    本体価格770円
    ★★★★★

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    2020年02月13日
  • 恋塚

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    花房観音『恋塚』講談社文庫。

    まるで人間の本質を描いたかのような一筋縄ではいかない官能短編集。『鳴神』『恋塚』『菊花』『蛇女』『枕本』『懸想文』の6編を収録。いずれの短編も、愛慾に溺れ、踏み入れてはいけない場所へと堕ちていく男女の姿が描かれる。

    面白いが、怖い世界だ。

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    2018年03月20日
  • 花びらめくり

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    「近代文学を代表する文豪たちが書いた名作を元に、私の妄想をくわえて官能小説にしたものを集めたのが本書である。」(あとがきより)

    芥川の「藪の中」、川端の「片腕」、谷崎の「卍」、漱石の「それから」、三島の「仮面の告白」に材を取った短篇集。

    *****
    「藪の中の情事」…夫の告白が最も新鮮だった。なぜなら、著者の作品に登場する男は女の手のひらの上で転がされているのが大半だが、この夫はそうではなく、冷淡で支配権を握っているから。

    「片腕の恋人」…ある意味最もロマンティックな一篇だが、片腕が万能すぎてついていけない。

    「卍の女」…京都弁がたまらない。ただ読むのではもったいなく、声に出して楽しみ

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    2017年04月30日
  • 時代まつり

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    『やすらいまつり』の続編とも言うべき、京都を舞台にした六編収録の官能短編集。花房観音の小説は単なる官能小説に留まらず、時に文学の香りが漂い、女性の持つ情念、本質、独特の思考を強く映し出した小説に仕立て上げている。女性が読めば共感し、男性が読めば恐怖を感じるだろう、そんな短編集。

    『かにかくまつり』。笠野秀人が京都の学生時代に男女の仲になった色街の女性、雪子…笠野は卒業間際に雪子に捨てられるが、二十年後に京都で雪子と再開する。色街に生きる女の強さと、いつまでも夢を見続けている男の滑稽さ…

    『七夕まつり』。笹原は独身時代に知り合い、別れた彩音と結婚しても、なお、年に一度の逢瀬を重ねる。彩音との

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    2015年10月17日
  • やすらいまつり

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    京都のまつりを舞台に描かれた官能短編六編を収録した作品。六編のいずれも、燃え上がるような男女の性愛が描かれているのだが、いずれの女性も怖く、身勝手にも映る。それだけ、女性の情念が強いということなのだろう。一瞬の快楽のために我を忘れる男が愚かに見えるとともに女性とは強かであり、快楽の中でも強い想いを胸に秘めている生き物なのかも知れない。

    花房観音の作品は官能小説というジャンルに分類されるのかも知れないが、単なる官能小説で終わらずに男女の深い部分を描かれているのが面白い。

    『梅まつり』『ひいなまつり』『祇園まつり』『地蔵まつり』『火まつり』『やすらいまつり』を収録。表題作の『やすらいまつり』が

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    2014年07月14日
  • 雪の跡

    購入済み

    別れ方

    25歳から15年間愛人としてファラチオや女の喜びを教えてこまれてきたが別れる決心をして、どういう別れ方をするのか....

    #エモい

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    2026年04月01日
  • 超怖い物件

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    12人の作家さんによる物件怪談小説集でハズレが少ない。特に最初のオチにゾッとさせられた、宇佐美まこと先生の「氷室」がベストでした!

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    2026年02月02日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    物件を起点にするホラーは、幽霊ものと同じく特定の場所(人物)が要因なため、読んでいる限りは真実「対岸の火事」で楽しめる…からこそ、絡め手も被るよね、などと。
    アンソロジーだけに合う合わないを感じるが、比較的前者が多くてよきかな。

    『旧居の記憶』福澤徹三
    『笛を吹く家』澤村伊智
    『終の棲家』芦花公園

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    2025年11月28日
  • 京都伏見 恋文の宿

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    「幽霊なんていません。人は死ねばそれまでで、生まれ変わりもない。すべてが終わりで、あの世も存在しません。幽霊がいるとしたら、それは生きている人が作り出したものです」

    秘めた想いを届けます――

    季節うつろう幕末の京都。伏見にある旅籠・月待屋には、不思議なほどに人の心を動かす手紙を書く代筆屋「懸想文(けそうぶみ)売りさま」がいるという。秘められた恋、切っても切れぬ親子の情、戦国の世にさかのぼる先祖の因縁――人々はそれぞれの想いを胸に、月待屋を訪ねる。京の四季と切ない人間ドラマをしっとりとした筆致で描く、人情時代小説。

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    2025年11月20日
  • 紫の女

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    源氏物語、登場人物の物語をモチーフにアレンジした7つの欲望の物語。

    なぜ“誰かの女”に欲情するのだろう? 性愛小説の女王が描く、現代の『源氏物語』。「源氏物語」をモチーフに、禁断の関係におちてゆく男女の情愛の行方を艶やかな筆致で描く、粒ぞろいの官能短編集。若い部下に妻を寝取られたことを知った夫は、部下にある命令をし(「若菜」)、客を誘惑したタクシーの女性運転手には、秘められた過去が(「夕顔」)――古典に新たな命を吹き込んだ、7つの欲望の物語。

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    2025年11月10日
  • 美人祈願

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    短編集
    あの人と結ばれますように――
    祈りとエロスの物語

    あぶり餅とは、きな粉をまぶした一口大の餅を竹串に刺し、炭火で炙って香ばしくし、白味噌ベースの甘いタレを絡めた京都市北区の今宮神社名物の餅菓子です

    夫に浮気されたから、もっと美しくなりたいと美人祈願で知られる河合神社を訪れた女(「美人祈願」)。
    お酒の神様・松尾大社で、酒屋の女店主と出会った男(「酔いの宮」)、仕事に恵まれるよう手を合わせる売れないタレント(「芸能神社」)
    ――願いを込めて京都の神社を訪れる男女の出会いと、情愛の行方を艶やかな筆致で描く、官能連作短編集。

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    2025年11月07日
  • シニカケ日記

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    51歳で心不全を起こし、救急搬送された筆者のエッセイ。死が目の前に迫ってくる経験を読むのは初めてだ。死後のことはわからないけれど、こうして筆者の死生観や生き方に触れられて良かった。

    この作品を読んで気づいたのは、私も作者同様、気づいていないけどセルフネグレクトぎみだということ。まだ30代で更年期障害や生活習慣病とは縁がないかなと思っていたが、ちょっとした不調を放置することは割もあるので気をつけなければいけないなと思った。

    いつまでも生きていたいと思う反面、あまり長生きしても大変だとも思う。生きるって面倒くさいことが多くて難しい。それでも、死を目前にした筆者が言うように、生きていることは素晴

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    2025年10月06日
  • わたつみ

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    厳密には3.5以上4未満かな
    地方の閉塞感がなんとなくしか理解できないのが悔しい
    生きること、を考える

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    2025年10月06日
  • 京都伏見 恋文の宿

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    花やお香、和菓子、お酒など随所に散りばめられたモチーフが効いてて読書というより体験。
    これは他作品のホラーや官能小説も読んでみたくなったぞ。
    お話がすっと入ってくるのも、バスガイドさんとしてのご経歴の賜物なんだろうな。

    現代よりもっと身分制度や男女の役割が固定化されてた時代に「人として対等に話せる」って天恵のような出逢いだと思う。
    好みは分かれるかもしれないけど、私はマクドで読んで号泣した。

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    2025年09月19日
  • わたつみ

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    「東京」と「片田舎」を対比し、その価値観のコントラストが軸にストーリーが展開されている。
    ただ令和のボーダーレスの中で「生」と「性」が、そのコントラストにどのように絡んでくるのか、ワクワクしながら読み進めた。

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    2025年08月02日
  • 花びらめくり

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    名だたる文豪の名作に似せたタイトル…の短編集のようです。内容もそれを元にしているのかは不明ですが、それぞれエロスを感じさせる話達…何かに取り憑かれたような登場人物達…。花房先生は初読みでしたが他の作品も読んでみたくなりました。

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    2025年07月13日