花房観音のレビュー一覧

  • シニカケ日記
    花房観音さんの写真を最近拝見しておぉなんて痩せてはるんや!となり、心不全でシニカケたことを知りました。
    この本はめちゃくちゃためになった。
    健康って大切。
    あと会いたくない人にはもう会わなくていいし、好きなことをやりたいし、生きていくのは辛いけどまだ前向きになってていいんだよって言ってもらった気がし...続きを読む
  • 超怖い物件
    嘘か真か
    名手たちの家に纏わるオムニバス

    めっちゃおもしろい!
    体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。

    一番好きなのは「やなぎっ記」
    トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
    特にろろるいはかな...続きを読む
  • 時代まつり
    生死とエロスは親和性が高いなあと改めて感じた
    表と裏があるのはずる賢いとかマイナスなイメージがあるけど、本音と建前を使い分けて相手も自分も気持ちよく物事を進めるのはむしろ理想的じゃないかと思った
    あと純粋に京都に行きたくなりました
  • 超怖い物件
    全部怖い。
    どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
    こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
    夜に読むと怖さ倍増ですね。
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男
    この本読むまで山村美沙さんを知らなかった衝撃の事実w
    おかんに「山村美沙って知ってる?」って聞いたら「西村京太郎の奥さんやろ?」って返ってくるくらい世間が誤解している事実も衝撃だった。単にタイトルの『京都に~』って冠があったから地元民としては知らんのはあかんやろって手を出したのがきっかけでしたが、無...続きを読む
  • 超怖い物件
    「物件」に関する怪談小説のアンソロジー。おすすめ作品
    神永学『妹の部屋』死んだはずの妹の部屋がいつしか復元されている。おかしいのは自分か、家族か。ミステリ要素のあるホラー。
    澤村伊智『笛を吹く家』一番おすすめの作品。ラストにどんでん返しがあるホラーミステリー。
    郷内心瞳『トガハラミ』人間に取り憑いて...続きを読む
  • 超怖い物件
    著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。

    物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。
  • うかれ女島(新潮文庫)
    売春を盛り込んでいるため性的な描写も見られる大人向けの作品。
    サスペンス要素も勿論あったけどヒューマンドラマとしても面白かった。

    体を売り生きてきた女たちと、母親の事で幼い頃同級生に虐められた大和。
    対比がよくて読んでて良かった。

    最後の方にある事実が出てくるんだけど・・・・うん、大和頑張れとだ...続きを読む
  • 色仏
    花房観音さん。この本とは別のサイン本を一冊はもっているのだが、官能小説のようなジャンルだと知りなかなか読む機会がなかった。だが友人が「俺は好き」と言ってたのでこの機会に読んでみた。

    確かに性描写は多いもののそれが不快ではなかった。艶めかしい、潤い、滴る、と言った表現が多いが物語も楽しめる。そしてあ...続きを読む
  • うかれ女島(新潮文庫)
    女性の欲求について、これほど真正面から描写した作品は読んだことなくて、新鮮で興味深かった。島の存在とともに、忘れることができないと思う。
  • 愛の宿
    5人の女と1人の男目線で描かれる情愛を通した「人の弱さ」の話であったように思う。

    単純に1〜10で人の心を強弱つけるとしたら、6から上が強いと言うことになるのだろう。
    だとするとこの世界の人たちは1か2だと感じた。でもすべての話を通して見上げるように読んでしまった。

    嘘の女も、初の女も、悔の女も...続きを読む
  • 情人
    更年期は男性ホルモンが増えるらしいから、性欲が高まるんじゃないかと勝手に思ってる。この世代の女性の不倫願望の原因ではないかと。理性では抑えられない、それを愛か恋かと錯覚する。自説。
  • 愛の宿
     もし、あの夜、あのホテルに泊まらなければーーの冒頭からはじまる短編六つ。
     ここでいう、「あのホテル」はラブホテルのことを指している。本編において舞台となるのは、京都の繁華街にあるとあるラブホテル。セックスという、おおっぴらには外でできない行為を、ほかにする場所がないという事情、つまり不倫、援交、...続きを読む
  • 愛の宿
    ラブホテルから始まる様々なストーリーが描かれた作品。登場人物一人一人に共感するところがあった。短編集で読みやすかった。「愛の宿」でこの一冊のネタバレがあり、ゾクッとした。
  • シニカケ日記
    更年期のお話かと思ったら、想像以上のシニカケ度だった。
    症状は違うが初めての入院体験には色々と共感。
  • 超怖い物件
    来月公開の映画『変な家』の予告編を劇場で観るたび、怖い、観たい、怖いという思いの繰り返し。原作には手を出せなかったけど、これなら読めそうな気がして。

    書き手はとても魅力的な11人。曰く付きの家だったり部屋だったりが登場します。内藤了の“よろず建物”シリーズ中にあった座敷牢の話が凄く怖くて、以来、座...続きを読む
  • すきもの
    亜子は自分の本能のまま、ただ「セックスがしたいだけ」なのに、世間では「女の子はこうだから」と否定される。だから事件を起こした時も、愛情ではなく復讐だった、というのは考えさせられる。
  • 黄泉醜女
    実際の事件をベースにした作品。
    登場する官能小説家は自身を投影したキャラクター。キーワードとなる「春海さくら」自身の心情はなく、関連する人物に焦点をあてているのですが、それぞれのドロドロした印象が渦巻いている感じで一気に読みました。嫉妬がテーマ。

  • 超怖い物件
    家にまつわる、呪い・人の怖さが盛りだくさん。
    どれも怖い話だけれど、群を抜いて、ゾワゾワしたのは澤村伊智の『笛を吹く家』・芦花公園の『終の棲家』。
    自分自身の「先入観」も怖いと感じた。

    人の家の怖さは、医療職で訪問をしていた時によく味わったので、その時の怖い経験も思い出して、余計怖かった。
    開かず...続きを読む
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。
    【2023年95冊目】
    男と女の欲望をぶつけあった5つの短編集。求め、求められていることが、なんとなく感じられるのが人間の不思議なところで、「あっ」と思った瞬間に恋に落ちていたりする。それがいつも正解ではないのが難しいところではありますが。

    それぞれの作家さんが匂い立つような、けれどどろどろとはし...続きを読む