花房観音のレビュー一覧

  • シニカケ日記

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    「なんか調子悪い」は身体のSOSなのかも。その不調は更年期のせい、じゃないかも。外出先から救急搬送された著者の経験談、実にタメになる。同世代ぜひ読むべし!

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    2025年09月14日
  • 女の旅

    購入済み

    私自身が実感していた事、まさに、女であるが故の悩み、苦しみ、そして喜びが痛いほど心に響きました。
    この本に出会えて良かった。心の中の闇が少しスッキリした。

    #癒やされる #深い #共感する

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    2025年03月20日
  • 京都伏見 恋文の宿

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     幕末の京都伏見が舞台の時代小説。伏見の宿屋「月待屋」の十四歳になる娘真魚は母親と二人暮らし。そこの離れに20代半ばと思われる素性のわからぬ女性の琴が住み始める。
     そして彼女は、ひょんことから「懸想文売り」を始める。ようは、ラブレターなどの代筆屋である。

     代筆屋というと、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を思い起こした。アニメは京都アニメーション制作だし、舞台は京都伏見。ひとの想いを手紙にしたためるというのは、やはりドラマになる。

     本書は前6章からなる連作短編集であるが、最終章で琴の素性が明らかにされる。続編を期待したい。

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    2025年01月28日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    寝る前に読むんじゃなかったと後悔しながらこの感想を書いています。
    物件怪談アンソロジーということで、色んな怖さを楽しめる贅沢な1冊でした。
    勿論怪異の存在はあるのですが、所謂ヒトコワでしたり伝染系に近いお話もあって驚きました。
    個人的に終の棲家、ろろるいの家はちょっと怖すぎて数回本を閉じそうになりましたね。続きを読みたいけど、これ以上読んではいけないような、好奇心と恐怖心の狭間ってここかぁと思いながらも結局全部楽しく読んでしまいました。
    郷内心瞳先生のトガハラミはあまりにも文体が艶やかで感動しました。果物を食べる様子をあんなにもセクシーに書くことができるなんて…。郷内心瞳先生は今回はじめまして

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    2024年10月28日
  • シニカケ日記

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    ガチで死にかけた方が書くから説得力ある。更年期のせいにせずに病院に行くことの大切さ、そして自分の身体を労らないのは緩やかに死ぬようなものだと。自分が後悔しないためにも自分の身体の機嫌は自分で取らねば。

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    2024年08月20日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    「略奪愛」をテーマに紡いだ、書き下ろし恋愛小説集。彩瀬まる/窪美澄/千早茜/花房観音/宮木あや子、好きな作家しかおらん…。好きな作家しかおらんと思ったら好きな話しか収録されていない…。どれも好きで読んでてぐわああっとした感情でいっぱいになった。略奪愛というテーマで薄暗いようなイメージがあるかもしれないけど、でもどの話もピュアでまっすぐでだからこそ「略奪」って可能なのかもしれない。てらいなく自分に素直になれるからこそ手元に愛を引き寄せることができるんだなあとそのエネルギーに溺れそうになった。どの話も読み応えがあって幸せな読書体験だった

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    2024年06月17日
  • シニカケ日記

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    花房観音さんの写真を最近拝見しておぉなんて痩せてはるんや!となり、心不全でシニカケたことを知りました。
    この本はめちゃくちゃためになった。
    健康って大切。
    あと会いたくない人にはもう会わなくていいし、好きなことをやりたいし、生きていくのは辛いけどまだ前向きになってていいんだよって言ってもらった気がして呼吸が楽になりました。

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    2024年02月02日
  • 超怖い物件

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    嘘か真か
    名手たちの家に纏わるオムニバス

    めっちゃおもしろい!
    体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。

    一番好きなのは「やなぎっ記」
    トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
    特にろろるいはかなり怖くてゾクゾクした。

    トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに…

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    2023年11月04日
  • 時代まつり

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    生死とエロスは親和性が高いなあと改めて感じた
    表と裏があるのはずる賢いとかマイナスなイメージがあるけど、本音と建前を使い分けて相手も自分も気持ちよく物事を進めるのはむしろ理想的じゃないかと思った
    あと純粋に京都に行きたくなりました

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    2023年09月10日
  • 超怖い物件

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    全部怖い。
    どれがお気に入り!とは、ならないぐらい全ての作品が面白かった。
    こんな作家様も内容も全てが豪華な1冊。
    夜に読むと怖さ倍増ですね。

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    2023年06月23日
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男

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    この本読むまで山村美沙さんを知らなかった衝撃の事実w
    おかんに「山村美沙って知ってる?」って聞いたら「西村京太郎の奥さんやろ?」って返ってくるくらい世間が誤解している事実も衝撃だった。単にタイトルの『京都に~』って冠があったから地元民としては知らんのはあかんやろって手を出したのがきっかけでしたが、無冠の女王としてとんでもない作家さんだとようやく認識することができたのもこの本のおかげであり、花房さんには感謝しかありません。
    10代後半から40過ぎまで読書をしなかった期間が長く、また当時からTV嫌いでドラマや日本映画はみなかったのでドラマ化で有名になったとかいうのもまったく知らなかった。江戸川乱歩

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    2023年02月12日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    「物件」に関する怪談小説のアンソロジー。おすすめ作品
    神永学『妹の部屋』死んだはずの妹の部屋がいつしか復元されている。おかしいのは自分か、家族か。ミステリ要素のあるホラー。
    澤村伊智『笛を吹く家』一番おすすめの作品。ラストにどんでん返しがあるホラーミステリー。
    郷内心瞳『トガハラミ』人間に取り憑いて人を喰らう物の怪、トガハラミの話。ラストシーンの伏線回収が美しい。語り手は美佐子に憑いたトガハラミで、「姉」はトガハラミが見せていた幻覚ではないか。
    芦花公園『終の棲家』最後の一文にゾッとする。怪異は話を聞いた者に取り憑き、伝染する。
    平山夢明『ろろるいの家』実話怪談風の作品。短編集の中で一番怖かっ

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    2022年12月09日
  • 超怖い物件

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    著者は著名な人ばかり、内容もそれぞれ毛色が違って、面白くて一気に読みました。

    物語形式とルポ形式、両方を一冊にまとめるというのは、なかなか良い試みだと思います。

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    2022年10月12日
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男

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    花房観音『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』幻冬舎文庫。

    かつて『ミステリの女王』と呼ばれたベストセラー作家の山村美紗の人生と秘められた謎に迫った珍しい花房観音のノンフィクション小説。

    口絵には山村美紗の夫である山村巍による山村美紗の肖像画が2点収録されている。

    最も本が売れた時代に女流作家のトップに君臨した山村美紗の華やかで謎に包まれた私生活と数々の逸話……

    なかなか興味深く、面白い。

    山村美紗と言うと西村京太郎との長年に亘る親密な交際が噂され、本当の夫が居たことなど全く知らなかった。山村美紗だけでなく西村京太郎作品を原作にしたテレビドラマによく出演した女優の山

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    2022年09月26日
  • うかれ女島(新潮文庫)

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    売春を盛り込んでいるため性的な描写も見られる大人向けの作品。
    サスペンス要素も勿論あったけどヒューマンドラマとしても面白かった。

    体を売り生きてきた女たちと、母親の事で幼い頃同級生に虐められた大和。
    対比がよくて読んでて良かった。

    最後の方にある事実が出てくるんだけど・・・・うん、大和頑張れとだけ書いておくわ

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    2022年03月17日
  • 色仏

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    花房観音さん。この本とは別のサイン本を一冊はもっているのだが、官能小説のようなジャンルだと知りなかなか読む機会がなかった。だが友人が「俺は好き」と言ってたのでこの機会に読んでみた。

    確かに性描写は多いもののそれが不快ではなかった。艶めかしい、潤い、滴る、と言った表現が多いが物語も楽しめる。そしてある程度構えて読んだので性のドロドロさはまずまずだった。ただこの物語には底知れぬ情念が感じられる。音楽で言うと演歌。時代も江戸末期でそんな風に感じた。

    近江地方の寺のお堂の軒下に捨て置かれた烏。そこにある観音像に心を奪われたままで女を知らずに今に至る。京都の寺で僧侶になる修業をするのだが、その道を捨

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    2022年03月06日
  • わたつみ

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    花房観音『わたつみ』コスミック文庫。

    海辺の田舎街で繰り広げられる男女の爛れた性関係と人間模様を背景に一度は夢を諦めた女性が再び夢を求めて立ち上がる再生の物語。下衆な男に騙されて、映画製作の夢破れ、東京から故郷の海辺の街に戻って来た田嶋京子が目にする自らの性的な欲望を持て余す様々な女性たち。

    映画製作の夢破れて東京から故郷の海辺の街に戻って来た田嶋京子は、かまぼこ工場で働く。そこには、二人の子を持つシングルマザーの青山美津香、夫とナチュラル指向のカフェを営む甲斐くるみ、30歳を過ぎて処女の沼田千里、職場の年下男性と不倫関係を続ける松下真知子、出会い系サイトで男性を漁る大久保幸子と言った様々

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    2021年12月26日
  • うかれ女島(新潮文庫)

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    女性の欲求について、これほど真正面から描写した作品は読んだことなくて、新鮮で興味深かった。島の存在とともに、忘れることができないと思う。

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    2021年03月20日
  • 愛の宿

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    5人の女と1人の男目線で描かれる情愛を通した「人の弱さ」の話であったように思う。

    単純に1〜10で人の心を強弱つけるとしたら、6から上が強いと言うことになるのだろう。
    だとするとこの世界の人たちは1か2だと感じた。でもすべての話を通して見上げるように読んでしまった。

    嘘の女も、初の女も、悔の女も、買の男も、母の女も、愛の女も。

    明らかに少数派の人たちを眩しいと感じた。それが花房観音氏が描く上品な色気やどこか既視感を覚える描写故なのかはわからない。

    6人に共通することは、総じて褒められるような人たちではないということ。人格者でもなければおよそ等身大でもない。が、読み終えたときこの6人を責

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    2020年10月27日
  • 情人

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    更年期は男性ホルモンが増えるらしいから、性欲が高まるんじゃないかと勝手に思ってる。この世代の女性の不倫願望の原因ではないかと。理性では抑えられない、それを愛か恋かと錯覚する。自説。

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    2020年06月05日