花房観音のレビュー一覧
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家、部屋、土地に纏わる超怖いアンソロジー
“物件怪談小説集”
人気作家+事故物件サイトの大島てるさんの11編
土地や建物に関わるホラーが好きなのです
と思い、読みましたが、人がやっぱり怖いという作品が多かった気がします
「妹の部屋」神永学
死んだ妹の賃貸の部屋
片付けて解約するも 元に戻っている
事故物件小説ではなかったけれど
ありそで怖い
「笛を吹く家」澤村伊智
息子を預かってくれる家は、幽霊屋敷
両親の望む息子の行末
この2編が、私のBestかな
「倒福」大島てる
事故物件系かなと思っていたけれど
反発もある情報提供をしているから
こんな経験もあるのかな
いろんな摩擦があるのでし -
Posted by ブクログ
私の敬愛する作家「団鬼六」の小説で「不貞の季節」という短編がある この作品は大杉漣主演で映画化もされ、長年一緒にいた妻に、自分は快楽を与えていなかったのだと思い知る男の苦しみと切なさが、滑稽さの中に描かれている。 阿部定は男の局部を切り取り懐に入れ 子宮は臓器に過ぎない 「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやり抜いてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らす事が出来ない期間があった」 深い欲望に身を沈めたい 本物に女の性欲を見せつけられたら、萎える男はいるだろう。女は射精をしないので、果てが
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「ルッキズム」とか「多様性」と言いながらも、美醜にこだわらずにはいられない、そんな女性たちを描いた作品だと感じた。木島佳苗を思わせる人物であるさくら(真樹)は明確には出ず、周りの人間に語らせる衆法は柚木麻子さんの「Butter』とはまた違う面白さがあった。ルポを受ける女性たちがさくらと関わりがあったことを伏せたいと匿名を希望するところも納得できた。しかし、大半の女性登場人物たちの過剰なまでの自己肯定感の低さや女嫌いなとこなど登場人物、見事にだれにも共感できなかった。アキと被害者の関係とか。被害者の姉のルポのとき、感じたことが深堀りしたものが読みたいと感じた。(アミの章で) でも花房さんの構成や
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最寄り駅の書店で見つけて手に取りました。
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いつの時代も女の人生、
いとめんどくさ!
いつも何かにイラついている
あなたに届け、爆笑エッセイ。
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表紙のイラストと帯が素敵すぎて。
おもしろエピソードや、
鬱々と思っていたこと、
意外に腹立っていたこと、
人には言いにくいこと、
赤裸々に描いてくれていて気持ち良いです。
ただ、連載掲載?だったらしく、
著者の過去のエピソードが繰り返し登場し、
それが読み手の私にはヘビーでハードだったりするので、
続けて読むと、何度も出てくる話にもたれました。 -
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家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。
【収録作品】
「氷室」宇佐美まこと
「倒福」大島てる
「旧居の記憶」福澤徹三
「やなぎっ記」糸柳寿昭
「たかむらの家」花房観音
「妹の部屋」神永学
「笛を吹く家」澤村伊智
「牢家」黒木あるじ
「トガハラミ」郷内心瞳
「終の棲家」芦花公園
「ろろるいの家」平山夢明
たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さ -
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気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。
家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。
実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食して -
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物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
表紙に並んだ著者名を見てほしい。
どれもこれも怪談の名手じゃないか!
一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。
「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
もう絶望しか無いフラグが立つ。
そしておそらくその通りになる。
が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。
大島てるの「旧居の記 -
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