花房観音のレビュー一覧

  • 超怖い物件

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    家、部屋、土地に纏わる超怖いアンソロジー
    “物件怪談小説集”
    人気作家+事故物件サイトの大島てるさんの11編

    土地や建物に関わるホラーが好きなのです
    と思い、読みましたが、人がやっぱり怖いという作品が多かった気がします

    「妹の部屋」神永学
    死んだ妹の賃貸の部屋
    片付けて解約するも 元に戻っている
    事故物件小説ではなかったけれど
    ありそで怖い

    「笛を吹く家」澤村伊智
    息子を預かってくれる家は、幽霊屋敷
    両親の望む息子の行末

    この2編が、私のBestかな

    「倒福」大島てる
    事故物件系かなと思っていたけれど
    反発もある情報提供をしているから
    こんな経験もあるのかな
    いろんな摩擦があるのでし

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    2024年09月29日
  • 鬼の家

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    鬼のすむ家と何代にも渡って続く因縁の話。
    不気味な雰囲気でたくさん人が死ぬ話が好きな人は好きかも。
    最後の方の話で同性愛者と異性装の人が出てきたところはよかった。

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    2024年09月22日
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男

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    フォローしてる方が推していたから読んだ本。結果として失敗だった。私は山村美紗氏も西村京太郎氏も読んだ事がなかったしTVドラマも見た事が無かったから。漠然と京都で隣り同士で暮らす作家さんとしか。受け止める感情が少なかったのは否めない。でも凄く取材して人となりをわかり易く描いた作者に好感がもてた。

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    2024年06月14日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    これは、3つ目だっけ?かが、好きだった気がした、、、?後期試験の帰りに大宮駅で買ったんだっけ?多分?で、帰りで読んだ?3ヶ月前だから忘れちゃったᐪᐤᐪ

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    2024年06月11日
  • ヘイケイ日記

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    私の敬愛する作家「団鬼六」の小説で「不貞の季節」という短編がある この作品は大杉漣主演で映画化もされ、長年一緒にいた妻に、自分は快楽を与えていなかったのだと思い知る男の苦しみと切なさが、滑稽さの中に描かれている。 阿部定は男の局部を切り取り懐に入れ 子宮は臓器に過ぎない 「自分が、若さを奪い取られつつあると感じるようになると、反対に、性愛に対する欲望と飢えが強まっていった。セックスを反吐が出るまでやり抜いてみたいという、剥き出しの欲望から一瞬たりとも心を外らす事が出来ない期間があった」 深い欲望に身を沈めたい 本物に女の性欲を見せつけられたら、萎える男はいるだろう。女は射精をしないので、果てが

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    2024年04月11日
  • どうしてあんな女に私が

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    「ルッキズム」とか「多様性」と言いながらも、美醜にこだわらずにはいられない、そんな女性たちを描いた作品だと感じた。木島佳苗を思わせる人物であるさくら(真樹)は明確には出ず、周りの人間に語らせる衆法は柚木麻子さんの「Butter』とはまた違う面白さがあった。ルポを受ける女性たちがさくらと関わりがあったことを伏せたいと匿名を希望するところも納得できた。しかし、大半の女性登場人物たちの過剰なまでの自己肯定感の低さや女嫌いなとこなど登場人物、見事にだれにも共感できなかった。アキと被害者の関係とか。被害者の姉のルポのとき、感じたことが深堀りしたものが読みたいと感じた。(アミの章で) でも花房さんの構成や

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    2024年03月30日
  • ヘイケイ日記

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    この筆者さんを全く知らずに手に取った為、思いもよらず目から鱗の“性”の知識を得られました。
    が、しかし当初期待していた“閉経”についての知識はあまり深められず…閉経前後のもっと鬱々とした現実が語られるかと思いきや意外にも奔放な性の楽しみが嬉々として語られてました(笑)いくつになっても艶やかでありたいですね。

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    2024年03月29日
  • ヘイケイ日記

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    最寄り駅の書店で見つけて手に取りました。
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    いつの時代も女の人生、
    いとめんどくさ!

    いつも何かにイラついている
    あなたに届け、爆笑エッセイ。
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    表紙のイラストと帯が素敵すぎて。

    おもしろエピソードや、
    鬱々と思っていたこと、
    意外に腹立っていたこと、
    人には言いにくいこと、
    赤裸々に描いてくれていて気持ち良いです。

    ただ、連載掲載?だったらしく、
    著者の過去のエピソードが繰り返し登場し、
    それが読み手の私にはヘビーでハードだったりするので、
    続けて読むと、何度も出てくる話にもたれました。

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    2024年03月08日
  • シニカケ日記

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    花房観音さんが死にそうになった顚末と、死に損なって気づいた事を綴った闘病エッセイ。

    日頃の体調不良を更年期だと思って放置していたら心不全と診断された花房さん。

    他人事とは思えない。
    巷では健康診断の必要性が謳われるが、健康診断は不要であるとの記事も見受けられる。
    病気は怖いけど病院へ行って悪い病名を告げられるのも恐ろしい。

    生死に関わるエッセイであるものの、迷惑患者の話や病院食、入院中のエピソードなどが軽快に綴られていて深刻さは感じない。

    自分がいつ死ぬかなんて分からない。
    自分の心身を守りながら日々暮らそうと思えた。

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    2024年02月12日
  • 超怖い物件

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    家にまつわるホラーのアンソロジー。玉石混交という感じ。

    【収録作品】
    「氷室」宇佐美まこと
    「倒福」大島てる
    「旧居の記憶」福澤徹三
    「やなぎっ記」糸柳寿昭
    「たかむらの家」花房観音
    「妹の部屋」神永学
    「笛を吹く家」澤村伊智
    「牢家」黒木あるじ
    「トガハラミ」郷内心瞳
    「終の棲家」芦花公園
    「ろろるいの家」平山夢明

    たとえば「倒福」「旧居の記憶」「やなぎっ記」の御三方は実話怪談や事故物件をメインにしているだけあって実録風というかとりとめがない。それもそれで好きだけどほかの短編小説の中では浮いてるように個人的には感じた。
    この中で怖かったのはやはり「終の棲家」と「ろろるいの家」。芦花公園さ

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    2024年02月11日
  • 鬼の家

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    妻・桜子のために京都千本通りを入り、目の前の空き地には桜の木があるところにルネッサンス風の洋館を吉二郎が建てたのは明治時代。その館には鬼が…。桜子から始まり六代目までをそれぞれ一話ずつ語られる。洋館、鬼、桜の木。ほぼその洋館での出来事で六話も続けば飽きそうなのに、最後まで飽きるどころかどう展開していくのかと読ませるのは著者の筆力。人の欲望を妖美に描いた連作怪奇譚です。

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    2024年01月14日
  • 超怖い物件

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    それぞれ個性ある文章と、短編だからこその潔さが面白さになっている。幽霊?ヒトコワ?妖怪?多彩なお話ですぐ読み終えてしまいました。個人的には、澤村さんの短編は、やられたー!でしたww

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    2023年12月22日
  • 超怖い物件

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    やなぎっ記/糸柳寿昭
    たかむらの家/花房観音
    笛を吹く家/澤村伊智
    牢家/黒木あるじ
    トガハラミ/郷内心瞳
    終の棲家/芦花公園
    ろろるいの家/平山夢明

    上記が特に面白かったなぁ。

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    2023年09月24日
  • 超怖い物件

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    気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。


    家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
    作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
    珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも掲載されています。サイト自体は見たことがありますが、文章も書いているとは初めて知りました。

    実際に届いたメールや、自身が本を出すための取材で回った際に見聞きしたものについて書いているお話や、伝染する呪いを扱ったような作品も多く、虚構と現実が曖昧になる感覚がしてそれもまた良かったです。現実に侵食して

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    2023年09月04日
  • 神さま、お願い

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    3.8女の幸せとは、何かを問う短編集。血を吸う社が女たちの願いを叶えていく。初恋幻想を見事に打ち砕く。

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    2023年07月23日
  • 京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男

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    あまりノンフィクションは読まないけれど、
    その部類の本の出版には、タブーがあり、とても困難されたんだなと。たくさん取材されて、でも今後も明かすことができないと書かれている箇所がある。そこには、誰かを傷つけることがないようにとか、色々な配慮があるのかもしれないと感じた。作者の真面目さ優しさにもふれた。
    あるひとつの時代の裏面が知れて興味深く、面白く読めました。

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    2023年05月29日
  • わたつみ

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    日本海を臨む片田舎での生活を嫌い、東京の大学へ進学し映画の仕事に就くが、三十歳を過ぎた頃に職を失い借金を背負い実家へ戻る主人公・京子。働き始めた工場で関わるシングルマザーの美津香、フィリピンから嫁に来たカレン、三十歳を過ぎて男性経験のない千里など、女達が田舎の狭い社会で様々な男と交わりながら、自分達の生や性を考え悩むというストーリー。少し性に偏りすぎだけど、女性の葛藤などの描写はさすが花房さんだなという感じでした。

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    2023年03月21日
  • 超怖い物件

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    物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
    表紙に並んだ著者名を見てほしい。
    どれもこれも怪談の名手じゃないか!

    一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
    なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。

    「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
    そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
    もう絶望しか無いフラグが立つ。
    そしておそらくその通りになる。
    が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。

    大島てるの「旧居の記

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    2023年02月23日
  • すきもの

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    まさに「令和版 阿部定」
    冒頭の描写は阿部定事件そのもの。

    主人公は、特別容姿に恵まれているわけではなく何処にでもいそうな平凡な女性。
    ただ一点、性に関してだけは凄まじい執着を持つ。

    第四章までは主人公を取り巻く人々の視点で描かれその構成が面白い。
    モラルなどお構いなし、貪欲に性を貪る主人公を嫌悪しながらも皆、自分の性と比較し悶々とする姿に人間の本質を感じる。

    何の計算もなしに生きて来た様な主人公だが自分視点で語る第五章を読めば、その強かさに慄く。

    全編を通して描かれているのは性だが、嫌らしさより生き辛さを感じた作品。

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    2023年02月18日
  • 超怖い物件

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    物件を題材にした怪談集。一部小説では無いものも含む。怪奇現象的なストーリーばかりかと思ったがそう言うわけでもなく、どちらかと言うと現実の人間が一番怖かったり

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    2023年02月05日