筒井康隆のレビュー一覧

  • 定本 バブリング創世記

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    若い頃は、グロが行き過ぎるところが苦手だった筒井康隆作品。加齢で鈍感になったのか、ガハガハ笑って読めた。

    「死にかた」「鍵」

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    2022年02月08日
  • わたしのグランパ

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    初めて読んだ筒井さんの作品ですが、勝手になんとなくクセのある作者と思っていたので、想像していたよりとてもわかりやすく読みやすく、好感の持てるストーリーでした。

    ほかの作品も読んでみたいです。

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    2022年01月29日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    小気味よくスムーズに読める。
    創造性に全振りしないとこんな作品書けないです。
    好みだったのは以下8つでした。

    最初の混線
    廃墟
    赤いライオン
    猫と真珠湾
    ブルドッグ
    トーチカ
    座敷ぼっこ
    産気

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    2022年01月29日
  • 人類よさらば

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    ネタバレ

    全集は読んでいたのでその収録作は既読だが、コレクションが出たときはお金がなかったため読んでいなかったので助かる。殆ど初期のものなので、そんなには面白くない。クラリネット言語あたりは、リアルタイムで初出で読んでいて、未完なのがホントに残念なくらい面白い。驚いたのは、マッド社員シリーズが、ほんとに未来を先取りしてたことだ。zoom そのもののものまで出ている。SF作家の面目躍如たる。

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    2022年01月22日
  • 人類よさらば

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    筒井康隆『人類よさらば』河出文庫。

    筒井康隆のショートショート短編集。久し振りの筒井康隆。

    SF、ドタバタ、ナンセンスなどなど、よくぞこういう発想が出来るものだと感心してしまう37編を収録。

    昔は、角川文庫や新潮文庫、集英社文庫など様々な文庫レーベルが筒井康隆の作品を刊行していたものだ。高校時代にかなりの作品を読み、友人らと作品を話題にしたものだ。

    定価814円
    ★★★★

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    2022年01月17日
  • 文学部唯野教授

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    おもしろかった 滑稽で興味深くて勉強にもなりながらも戦慄する醜さもあり ぜんぶひっくるめて面白かった IQ3の言い方をするとウケてしまった
    唯野教授の講義とそれ以外の行き来が鮮やかでなんだか舞台を見ているような気持ちになる場面も多々ありました 
    大学関係者の知り合いが本書を読み「これはリアルでちょっと笑えないところがある」ということを零していたので気になって読んだのですが マジ?となっています

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    2022年01月08日
  • 読書の極意と掟

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    筒井康隆氏が自らの読書歴を書いた本。

    幼年期から作家として活躍するまでに読んだ心に残った本を、当時の生活を振り返りながら紹介している。

    筒井康隆氏は、SFや純文学だけでなく、哲学や心理学、文学理論まで精通していることは、彼の作品群を一部読むだけでも分かる。

    そんな筒井氏の読書体験を追体験できるように紹介されているわけだから、彼の内実が気になるなら読んで損はないだろう。

    筒井康隆氏がマンのブッデンブロークを読み、その早熟の才を羨望し、「良い作家が出る条件は、良い家柄に生まれ、その家に沢山の本があり、その家が没落することだ」という文壇の定説に慰みを得たみたいな話しをしているが、私にすれば幼

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    2022年01月01日
  • NANASE(1)

    購入済み

    良い作品

    「時をかける少女」や「富豪刑事」などで有名な筒井康隆が、1972年~で執筆した「七瀬ふたたび」を原作にしたマンガ作品。

    作画は「マイナス」「はるか17」「シマシマ」「サイレーン」などの作者である山崎紗也夏。
    2001年の作品であり、「マイナス」の連載終了後4年、「はるか17」の連載開始の2年前に描かれたものである。

    絵は山崎紗也夏の真骨頂ともいうものであり、美しく近寄りがたい感じの主人公を見事に描いている。
    その他の絵もキレイで、絵に関しては文句のつけようがない。

    原作が書かれたのがほぼ50年前であり、超能力ブームの待っただ中。
    この点が現代の感覚とはやや異なるものがあ

    #深い #エモい #ドキドキハラハラ

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    2021年12月21日
  • 短篇小説講義  増補版

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    あれこれ考えすぎて、頭でっかちになってる人、袋小路にはまっている人には、筒井先生のような方に、何を書いてもいいのだ、決まりなんてないのだと言われると少し気が楽になるだろうが、それは裏を返せば誰にも真似できない自分だけの個性を見つけろと言われているのではないか。要するに優れた作品を書くのに近道や決まったルールはなく、ただただ唯一無二の個性を求めて書き続けることが大事だという事ではないか。

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    2021年12月10日
  • ジャックポット

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    久々の筒井ワールド!大真面目のパロディ!山下洋輔、中村誠一、坂田明、懐かしい名前。
    川のほとりで、しんみり。ご冥福をお祈りします。

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    2021年11月04日
  • 短篇小説講義  増補版

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     短篇小説を書く指南書を想像していたら、そんな甘いものではない。著者の理想は「孤高に存在し、誰にも真似られることのない短篇小説。つまりその独特な形式も技法も、ただその短篇小説だけにしか通用しないという短篇小説。そのためにはその独特な形式と技法がそのテーマや内容によってしか生かされず、他のいかなるものにも応用のきかない短篇小説」。
     才能ある作家でも一生に一度しか書けない、遥か高みのハードルを呆然と見上げてしまう。
     テキスト短篇の中、読んでいたのは「アウル・クリーク橋の一事件」とボーナス・トラック「繁栄の昭和」のみ。
     「二十六人の男と一人の少女」はメルヘンのようで興味を引かれた。「爆弾犬」は

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    2021年11月01日
  • 老人の美学(新潮新書)

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     引用される『敵』『わたしのグランパ』は既読だったが、第七章で扱う『愛のひだりがわ』は未読なので、先にそちらを読む。
     ビストロで若者たちから「作家ですよね」「どんな作品を」と訊ねられ「ま、『時をかける少女』とか」で、全員が「ええーっ」。『時をかける〜』が代表作になってしまったのはファンとして忸怩たるものがある。他に傑作・名作・問題作が犇めいているのに……。
     「メンズ眉墨で眉を濃くしている」というのは、俳優でもある著者ならではの身だしなみ。あやかりにくい。
     「長生きすれば老衰で死ぬことになり、その方が『まるで眠るように死んでいく』ことができるのだから、こんなありがたいことはない」。こちらは

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    2021年10月28日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    20人によるエッセイ。
    共感できる話が一つや二つはあるのではないでしょうか。
    私は瀬戸内寂聴さんでした。

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    2021年09月27日
  • 読書の極意と掟

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     名著紹介の体裁を取りつつ、著者の半自伝になっている。読書家かつ小説家としての成長を追っているので、拾い読みが出来ない。
     最近「壊れかた指南」所収「耽読者の家」を読んだところ、あっ。これは小説版「読書の極意と掟」だと思い至る。

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    2021年09月22日
  • エディプスの恋人(新潮文庫)

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    七瀬3部作の第三弾。
    読んだのは学生時代以来かな。
    「存在」がテーマになっていて哲学的。

    こういうストーリーだった? という感じで印象が違った。
    最後の方は七瀬がもっと偏在化して、活字がもっとはちゃめちゃになってるイメージだったけど…
    他の本の印象と混ざってたか。

    いや、私も宇宙の意志に操られているのかもしれない。

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    2021年09月18日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    好きな話とそうでないものとそれぞれあり面白かった。表現方法も一つではなく話によって変わる時があり驚いた。
    『トーチカ』が表現と皮肉が効いて面白い。

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    2021年09月14日
  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    ネタバレ

    東京パラリンピック開催期間中に読む。
    テレビではダイバーシティの実現に感化されているのに、本作では簡単に解決できない超高齢者問題をバトルロワイヤルで減らすというブラックユーモアに思考を巡らすという、ある意味では『考えるきっかけ』週間であった。

    高齢者が増えすぎた地区では、年寄り同士の殺し合いをするよう政府通達がでる。武器はヤクザが高価で売り、地区外への逃亡や若い身内の借り出しはNG。

    「この国の優しさがこんな事態を招いた」障害者はかわいそうだからと途中で法改正。考えの甘い政府。

    「アチチチ。こんなに血が熱いと思わなかった」

    ありえないのに現実味を感じる。

    読みおわって思ったのは「年寄

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    2021年09月12日
  • 活劇映画と家族

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    あとがきに「主に筋書きを書くだけになってしまったが、その中に自分の思いを籠めている」とあるが、そういう感じ。文章力で、見たことのない映画を見た気になってハラハラしたりした。

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    2021年08月30日
  • あるいは酒でいっぱいの海

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    初めて読んだ筒井作品で、内容としては、「SF」「ホラー」「ミステリー」「社会風刺」などの分野が含まれたショートショート集です。初期のショートショート集なので、当時の時代背景(1960〜1970年代)が、1つ1つの作品に色濃く反映されてます。

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    2021年08月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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     往年の「乱調人間大研究」を薄味にしたような読み心地。
     焦点的自殺の実例紹介で、肌に粟を生じた。
     フロイト的過ち(フロイディアン・スリップ)は身を以て味わった。会えば確実にイヤな思いをするであろう友人宅へ向かう際、反対方向の電車に乗ったり、乗り越したり……。
     著者のフロイトへの傾倒ぶりがうかがえる。

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    2021年06月19日