あらすじ
ウニの生殖の研究をする超絶美少女・ビアンカ北町。彼女の放課後(オーバースタディ)は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ、生物研究部員。そんな彼女の前に突然、「未来人」が現れて--!
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安定の筒井品質
白眉は俗物図鑑、七瀬sや旅のラゴスも割と好き
な立ち位置の自分にとっては、十分に楽しめる内容でした。
のいぢさんのイラストも素敵です。
ハルヒより質感が良い。
描き手の気合が入っているのが伝わってくる。
中味は、比べちゃ失礼ってもんです。
お好みで。
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表紙はラノベっぽく、ストーリーも意図的にラノベに寄せてるけど、だんだん話がドタバタしてきたあたりから、もうどうしようもなく筒井康隆小説。
御年70の巨匠がこれを書いたという事実がすごい。
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80歳になんなんとする大御所作家が、ラノベを書くというそのことだけでも面白いが、さらにその内容も荒唐無稽で不謹慎、下品でくだらなくて、パロディやメタ的なのでたまらない。ぼくもビアンキ様に●●てもらいたい。
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筒井康隆御大の初のラノベ。
って若い頃に散々ハチャメチャSFを書いておきながら何が今更初のラノベなのか。
主人公の美少女の一人称で話が進むが、どう見ても中身はおっさんなのである。さらにいとうのいぢのイラストと合わせるとイカの塩辛にアイスをトッピングした気分になるのである。
とはいえ、疾走感とハチャメチャ感は往時のキレっぷりを感じさせる。
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谷川流の「涼宮ハルヒ」シリーズに触発された筒井康隆が、喜寿にしてラノベ執筆。
イラストもいとうのいぢだし。
あっけらかん手コキ描写や人物描写はさすがだが(「時をかける少女」でいうラベンダーの香りが、本作ではなんと栗の花の匂い?)、ストーリーはしょーもない腰砕け。
カマキリとか蛙とか。
まあこの企画自体がメタだからそんなものだろうが。
氏の短編にありそうな話が、ラノベというパッケージでやや長めの中編化しましたという風情の、企画出オチ。
太田が悪い。
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3.7。
面白しろい。
超絶美少女ビアンカと超絶美人の耀子、ビアンカの妹でこちらも美少女ロッサ。そして、下僕の塩崎に未来人のノブ。設定だけで、ご飯3杯はいけそうだが、後半の怒涛の展開も嫌いじゃない。
でも、内容が内容だけに人に勧めづらい。
人面蛙もそうだが、初っ端のスタートダッシュが、
あまりにも官能小説すぎる。
これ、映像化は無理だよね?してないよね?
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「時をかける少女」の自己パロディ。芳山は平凡少女だったがビアンカは超科学者。オーバースタディは“超科学”だが、放課後の意味も含むかもしれない。
「時かけ」で読者の不満だったかもしれない未来社会の様相について、本作では“階級分化を放置。長期的改革策に抗議する非受益者の「人権」を配慮して、実行を先延ばし(高齢化による予算硬直化もあって)”で、臨海住域すべてが水没(研修生労働力を失いオランダのように堤防築くこともなく)、津波と超大潮で下層民のほとんどが溺死。高緯度国は先に全滅…。残る山地ばかりの日本は耕地の大半を失って食糧問題が深刻…男子のスペルマ衰弱傾向も未来を暗く見せるとストーリーに採り入れられている。
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筒井康隆によるライトノベル
涼宮ハルヒのオマージュ作品と言って良いだろうか
氏の眼を通してライトノベルの文法を提示された
勿論、一部のだが
話のネタ自体は氏の短編で書かれるような内容
それを中編程度の一冊にしているので、文の密度は薄くなっているのだが、ライトノベルとして作られているので気にならない
様式は印象に影響するのだと改めて感じた
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最後まで読んでみたら割と悪くない作品である…と思いましたねぇ。社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
後半のSF的展開はちょっとこちらの想像力が追い付かない部分がありましたが…前半の、何やら理科実験室みたいなところで妙な実験を繰り返しているシーンのが面白かったですねぇ…中にはモロ下ネタなシーンもありましたがまあ、ご愛敬というやつでしょう! 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ラストには現実で起きていること…つまりは若い男の草食化・軟弱化などを揶揄しているような内容になっており、確かにこれは文学ですね! ただのラノベじゃない…。
というわけで、物足りなさはありますけれども、他のラノベとは違い、少々文学的な要素も楽しめる作品になっているのでした。さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
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ラノベの真似をしても,やっぱり筒井康隆は筒井康隆。薄く気取ったことが嫌いでどんどん露悪的になっていくのが真骨頂か。
だんだんこちらが年を取ってきてついていけなくなる気もするけれど,作者の方がずっと年上だからなあ。
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ラノベ書きたいとふと思い立って、このレベルのものをかけるのだから作家先生ってすごい。
過剰に持ち上げることを忌避するなら、ぼくには刺さらなかった。ラノベ読者の胸にはどうか、気になるところ。
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久しぶりだなぁ筒井康隆さん!
「ライトノベル」という触れ込み、いとうのいぢさんのイラスト、
それらが見事にミスマッチに感じる、エロくてグロくてイテテな世界(^^;。
(まあ確かに多少「ライト」ではあったけどさ…)
今っぽく新しそうな作品なのに、とても懐かしい気分で読みました(´ω`)。
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筒井康隆氏の初ラノベ。内容は直球的なエロい描写があったり、グロい描写があったり突然未来にいったりと、ラノベというよりも設定が何でもありのケータイ小説を読んでいる感覚。(以前読んだ、「ここはボツコニアン」に印象が似ている気がする。)ただ、ラノベの設定に対しての皮肉が織り交ぜられたりして、話の筋はしっかりしてるかなあ。その点では納得しながら読めたので普通。まあ、読み手を選ぶのは間違えないが。感想はこんなところです。
Posted by ブクログ
お世辞にもお上品な内容とは言い難いが、先生ご乱心と言ったところだろうか。
良くも悪くも古典的超展開SF。
ビアンカの美少女設定が過剰すぎるような気がした。
ビアンカマジキチなんじゃないかと思わなくもないが、ギャップ萌えとか言うのだろうか。
未来人の断定の仕方が雑。というよりも、世の男性にとっては屈辱的な断定の仕方ではないだろうか?
読んだことないがハルヒってこんな感じだろうか。
作品内で披露される知識の幅の広さは異常。
耀子は普通に犯罪に手を染めてるがそこスルーはヤバイ。
でも何も考えないで読める感じは悪くない。
巨大ガエルで一件落着→巨大ネズミヤバイのループは動物やシチュエーションを変えて永遠に続くのだろうな。
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ウニの生殖では満足できず、人口受精して人の生殖へ。それだけでは足りずに、人とカエルのキメラまで。ぶっ飛んだ話でさらっと簡単に読めました。
Posted by ブクログ
筒井康隆だし、文庫になったし、読んでみるか〜なんて斜に構えて手に取った本。
そしたら「時をかける少女」っぽくなってきて、さらには巨大カマキリが登場!
わ〜、これ「虚航船団」じゃん!
というわけで、そこからは手が震えつつ一気に読み進めました。この作品を読んで筒井康隆のほかの作品を読むもよし、筒井康隆の名前につられてこの作品を手に取るもよし。
最後の最後に、かなり読者を意識した強いメッセージがあるあたり、おじいちゃんから孫へのプレゼント……といった感じのする本です。
ただライトノベルっていうジャンルに挑んだってだけでなく、そういう意味でも筒井康隆の新境地な気がするなあ。
新境地って、執筆当時74歳なんですけどね。