筒井康隆のレビュー一覧

  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    丸く輪になって異動する転移、人や動物の心と繋がる同化、念じて空中を飛ぶ力などSFらしい発想も効果的で単純な物語の中にある夢や希望が、窮屈な人生の中で見る、小さな夢の物語になっていた。
    ラゴスは北に向かって旅に出る。その途中の出来事や目的地についてからの生活などがやはり愉快な筒井SFだった。

    彼の旅の目的は、北の大陸に先人たちが残した文化が、膨大な書物になって盆地の建物に眠っているということを学校で習い、それを読むことが目的だった。

    今ある転移、同化、予知などの能力は先人が滅びた後に獲得した人々の智恵だった、そうした力を使いながら北の大陸に向かう。途中に出会う壁抜け男や、似顔絵書き、時には盗

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    2026年02月15日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    犯人は分かっていたのに、こんなからくりがあったなんて…!
    ・初のトリックが読者を迷宮へと誘う
    ・前人未到のメタ・ミステリー
    裏表紙のあらすじを読んで、「真相を解明してやるぞ」と心して挑んだ。
    なのに、終盤で凄く驚いたし、作者のミスリードにまんまと引っかかったのは私です。いやぁ、面白かった…!

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    2026年02月14日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    好きなひとがこの本はファンタジーだと言って貸してくれた。
    夢のようなメルヘンで楽しい世界を想像して開いてみたけど、人間の嫌な部分だったり現実味のある家族の軋轢だったりが淡々と書かれていて、これはファンタジーなのかと同じところを何度も読み返したりする。
    そういえば転移したり、馬が空を飛んだり、ものすごくファンタジー。ものすごくファンタジーなのに、それを超えるくらいの現実があった。

    [王国への道]は知識欲が刺激されて自然と読むスピードが上がる。学ぶことは楽しいことだともっと早くに気づいていればな、と今になって思ったりする。
    ラゴスが得た知識を明確に良い方向にしか使わないのが良かったし、ニキタとカ

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    2026年02月09日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    1行の衝撃!という触れ込みのミステリーは他にもあるが、その走りが本書なのか?
    独白という形でネタばらしまで丁寧にされているところが新鮮だった。

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    2026年02月01日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    初、筒井康隆作品。
    読んだのは大分前なので、内容は正直朧げだけど受けた衝撃はよく覚えている。
    こんなに面白い小説あるのか!と思った記憶。

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    2026年01月30日
  • パプリカ

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    4年越しに再読。
    年始に映画のリマスター版がたまたまやっていて、そういえば原作はどうだったかなと思った時、不思議なくらい覚えていなかった。夢みたいに。
    物語の序盤では、能勢や粉川らの治療のために夢の中の世界でパプリカが縦横無尽に動き回っている感じが印象的だった。一方で小山内と乾が暴走を始め、夢と現実が入り混じるようになってくると能勢や粉川、さらにはラジオ・クラブの玖珂と陣内でさえも夢と現実を行き来して彼らと戦う。夢と現実の混交が始まった直後は各々が今目の前の世界が夢か現実かを区別することに躍起になっていたが、徐々にその境目を探すことはなくなり、さらには夢と現実の行き来に対しての抵抗というか、躊

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    2026年01月30日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    筒井康隆といえば…であがる作品って
    どれなんだろう。

    わたしは、
    ・時をかける少女
    ・パプリカ
    ・家族八景
    ・残像に口紅を

    くらいしか読んだことなかったから
    筒井康隆には そういうイメージがあった。
    現代文とは少し離れていて 一見すると読み難さみたいな雰囲気があるのに 気付いたら夢中で読まされていて、
    夢で見るような抽象的な思想や思考を文体化、
    半ばから後半にかけて熱量をしっかりあげてくるのに 決して大多数が望むだろうと思われる終わり方はしてくれない…。
    そういうイメージ。

    本書も例にもれず ぐんぐん読まされて
    久々に 小説・文学を読んでる! と思わされた。
    けれど筒井康隆の作品だから

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    2026年01月29日
  • パプリカ

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    何度か読んでいる。
    最近夢日記をつけてみたけど3日でやめた。夢って囚われてそのことに昼間の起きてる間にも心がそちらを向いてしまって、あの夢の細部を知りたいってなって惹かれる時間が増えて。
    このお話しみたいに、夢と現実の境がなくなったり、他人の夢が流れ込んだりしたらおかしくなってしまうのでは?みたいな。脳のチリチリした感じを味わえてくせになってしまう。
    パプリカは男性はみんな好きになっちゃう魅力的な女の子が出てきたり後半ぐわあーんった意味がわからなくなっていったりするこの構成自体が夢みたいで、夢って都合よくてでも都合よくならなくてわけわかんなくて突然終わったりするよねみたいな温度感自体が通じちゃ

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    2026年01月27日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    1つの別世界を立ち上げる程の壮大なSFでありながらも、その現実との距離感が絶妙で、ラゴスの世界に集中できた。
    特にその地で得たかけがえのないもの、それを大切にしたいという気持ちは偽りなくあるが、旅を続けるしかない。そこに人生の意味を見出だすラゴスの姿勢には一歩退いて読むことができないほど惹き付けられた。
    人の世界には、社会がある。社会には人間関係があって、そこには責任があって、皆日々その中で悩みながら生きている……そういった場所から1度ゼロになって飛び出してみる。そうして見えた世界をこの物語は見せてくれた。
    日々の生活に風穴をあけるような、そんな痛快な旅の楽しさが良く感じられる読書の時間だった

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    2026年01月22日
  • パプリカ

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    筒井康隆の書く、支離滅裂という筋の通ったSFドタバタ作品が好き。
    堅苦しい現実世界に非日常という衝撃を与えてくれる印象。
    精神分析の観点から夢を見てパプリカから患者に与える助言たちは、なんでもすぐに考え込んでしまう癖のある私にとって考えさせられるものが多かった。

    「不安というのは対人関係の中から生まれて、その次元の中で発展したり解消したりする」

    #2026 #2

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    2026年01月17日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    途中途中での経過年数にぎょっとする、けど前に進み続けてひと所にとどまらない人生、ずっと変わり続けたなーと思った、おもしろかった

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    2026年01月11日
  • 家族八景(新潮文庫)

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    最高!
    筒井康隆は人間の内面を炙り出す『敵』が大好きで、読心術者視点の本作は初めっから中身が剥き出しなので、面白くて堪らなかった。
    よくもまあこんな愉快な家族を8つも描けたな。劣っている短編が皆無でどれも素晴らしい。
    しかも七瀬シリーズがまだ2作あると知って狂喜乱舞してる。

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    2025年12月30日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この本が「日本三大奇書」に入らないのはおかしいと感じてしまうほど難解で不気味な物語。しかし、読んでいくにつれて世界史のパロディが現れたり、作者が物語の中に入り込んできたりとわけのわからない展開にページをめくる手が止まらなくなってしまった。

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    2025年12月30日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    旅を続けないといけない人っていうのは、こういう人なんだと思った。
    いろんな分野の本を読みたくなった。読むだけで終わるんじゃなくて、実践することに価値があるとも思った。実践する人がいないと技術は失われてしまうから。知識があるだけの人にはならないようにしようと思う。

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    2025年12月13日
  • 筒井康隆自伝

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    自分の高校、大学時代には当時出ていた文庫、単行本はほぼ読んでいたと思う。中毒性のある危険なSF作家だ。短編などは繰り返し読んだので、「青年後期」の章はお馴染みの作品が多く紹介、解説されていたので懐かしく読めた。音楽もそうだが、高校生頃によく聴いた音楽はずっと記憶に残ると言われるように、筒井氏の作品は多く心に残っていた。本書の全般にわたり、筒井氏のエッセイだな、と思われる箇所も随所にあるので、ファンにとっては必読。

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    2025年12月13日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    わー何これ、めっちゃ素晴らしかった!!!ラゴスかっこよ!ラスト素敵!人生で読んでおきたい10冊に入る!大好き 大好き 大好き!

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    2025年12月08日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    読書好きSNS界隈で何度も見かけるので、初めましての筒井康隆作品。結論、とても面白かった。
    SFだからかもしれないけど、昭和61年に刊行されたとは思えない、古さを感じない文章だった。
    風景描写が鮮明で、人間模様も細かく描かれてるので、SFは日頃全く読まない私でもすっと馴染めた。
    七瀬シリーズにも手を出そうか検討中。

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    2025年12月06日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    きっと、「へぇ、ミステリーってそういう手法があるのか。じゃぁもう一捻りしたやつを書いてみせよう」って思って書いた作品なんだろう。
    筒井さんは時々こんな感じで別ジャンルに手を出すのです。

    謎解きではページ数まで明示して優しく解説してくれます。
    ここまで丁寧に謎解きをしてくれるミステリーは初めて読みました。

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    2025年11月29日
  • パプリカ

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    筒井康隆らしい作品。
    自分の短編から色々道具を持ってきて使っている。
    この本の主人公もその後『朝のガスパール』にちょっと出たりするそうだ。
    この時期はキャラクターもプロットもスターシステムを取り入れていたのだろうか。
    アニメ版も視聴したが、頑張って毒っ気を抜いていい感じに仕上げられていました。

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    2025年11月29日
  • 筒井康隆自伝

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    筒井康隆は日本SF第一世代メンバーである。2013年に同じ豊田有恒が亡くなった後、最後の日本SF第一世代として孤軍奮闘、現在もなお執筆活動を続けている。昨年、自宅で転倒して頸椎を痛めて以来、不自由な生活を続けている。現在、リハビリ設備に入っているものの、毎月どこかしかの月刊文芸誌で作品が掲載され、本の表紙で筒井康隆の名前を見ない日は無い。流石に2~5ページの短い文章となっているが、この文学に対する執念は目を見張るものがある。この本以降、来たるべき日までの作品が今後必ず出版されると思うが、たぶん泣きながら読むことになるだろう。

    自伝と言うだけあっていろいろな出来事が驚くほど詳細に記述されている

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    2025年11月14日