あらすじ
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。
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Posted by ブクログ
『時をかける少女』が気になって読んでみると
まさかの筒井康隆さんの短編集!
短編集の中の『果てしなき多元宇宙』が好みでした!
“たったの40ページ”で、SF設定のゾッとするオチ
面白おかしく書かれているけど、
突然、日常から微妙にズレた世界に放り込まれるのは
最怖すぎます、、、
さらに元の世界に戻れるか怪しいオマケ付き!
私じゃそんな生活は耐えらそうにないです、、
だけどSF特有の理不尽で微妙な後味が残るオチは
癖になります笑
Posted by ブクログ
話題になっているのはたびたび目にしていました。
SFものでレトロな文体です。
時をかける少女がひとつのお話だけじゃないことを知り、びっくりしました。
Posted by ブクログ
テレポ、タイムリープ系物語か。
この手の、2周目の人生とかデジャヴ系の設定は、よくある手法として珍しくもなく色々と見かけるけど、1967年の新作としては斬新なSFだったことでしょう。
しかもこの、時をかける少女は、メインではなく短編集の中の1作品なのに(知らんかった!)、漫画化され映像化され、
カタチを変えながらリバイバルされて、いまなお舞台とかで上演されてるのってすごい。
もはや時かけ過ぎ!
初めて映画化されたのは自分が生まれた年のこと。
もはや古典!
主題歌も、ええなぁ耳に残る普遍的なメロディで、さっすがユーミン。
もはやクラシック!
ケン・ソゴルが「原則として過去の時代の人に未来のことを話しちゃいけない」ってルールを言うてた。未来を知っているからこそ起こしてしまう行動によって、未来を少し変えてしまう。変わってしまう未来はいけないこと。でも結局は「火事が起こらない過去」を作って帰っちゃったね。
香りで蘇る記憶って、あるある。
そして、当時の、1967年のカシコブレーン筒井先生の予言にビックリ!
ケン・ソゴルが言う西暦2600年代は、地球総人口増加、労働力過剰、地球から他の惑星に植民地や移住、原子力の平和利用、
そして普通の教育課程で卒業しても自動機械や電子頭脳に奪われる様な仕事にしか就けないため、
4歳で小学校入学〜18歳から五年間の中学課程〜そこからさらに高校課程の五年間を経て28歳で高卒となり、やっと仕事に就けるが、
そこからさらに専門分野に進学した場合は早くて38歳でようやく社会に出る。
つまり40歳過ぎてからの結婚・出産になり出生率低下により人口減少、
→この問題解決のために、3歳から11歳までの画期的な睡眠教育により全ての教育課程を修了させる技術が進歩してるんやってさ。
嘘やん!SFやん!少し不思議...どころの騒ぎではない。おーこわ。
何がこわいって、まさにそうなりそうやからこわい。
Posted by ブクログ
タイムリープものの『時をかける少女』、悪夢の原因を探る『悪夢の真相』、マルチバースを扱った『果てしなき多元宇宙』の三編が収録されていて、SFの2作品が面白く特に前者は長年読み継がれるのも納得する色褪せない名作だった。
Posted by ブクログ
ずいぶん前に映画を見たため内容をほぼ忘れており、また最近筒井康隆の小説に出会って面白さを体験し、1から読み返そうと思ったのがきっかけです。「見てから読む」派閥です。
本編は3つのストーリーに分かれた短編集で、お馴染みの青春タイムトラベル『時をかける少女』を始め、般若の面、高所恐怖症の苦手を払拭するために、主人公が過去のトラウマを追求していく『悪魔の真相』、主人公の理想が現実になった世界へタイムトラベルする『果てしなき多元の宇宙』の3つが楽しめる。SF小説といえば筒井康隆という言葉を見かけるが、まさに体現するような小説だった。
私はが印象的だったのは『悪魔の真相』だ。苦手な物には過去のトラウマがあり、それが現在も潜在意識として残っている。そのトラウマは案外笑いに変わるものかもしれない。もし大きな事件だったとしても、「10年前のことだから」と分別できるかもしれない。そんなトラウマに対して比較的楽観的な視点で語られていたが、実際現在至る所で過去を掘り返し炎上するような事件が多発している。事件の度合いや考え方にもよるだろうが、現実では何事も綺麗事とはいかないのだろう。誰もが過去の過ちを反省し、いつでもタイムトラベルでいい世界に直せるような、そんな世界がいつかあれば良いなと思う。
Posted by ブクログ
先日、さてさてさん なおなおさんとタイムトラベルの話で盛り上がったことから、懐かしいこの作品を読みたくなった。
いくつも映像化されている作品だが、私は細田守監督のアニメ映画が好き。
この原作もうんと昔に読んだはずだが、こんなにシンプルだったんだと、少し驚いた。
私の頭の中で勝手に上書きされていた感じかな。
そうそう、〝ラベンダーのかおり〟に憧れを抱いたな。
あの頃は、どんな花だろう?って思った。
今読むとセリフの言い回し等に時代を感じ、ちょっと笑える。
でも青春の、胸の奥がつんとする気持ちは昔も今も変わってなくて、やっぱりキュンとしちゃう。
シンプルなストーリーだからこそ色んな作品に生まれ変わり、今も愛され続けているのだろうか。
『時をかける少女』のほか
『悪夢の真相』
『果てしなき多元宇宙』を収録
Posted by ブクログ
「時をかける少女」
原田知世や尾道を思い出すのか、細田守のアニメか、NHKの学園ドラマか。
いずれにしても甘酸っぱいセピア色の風景が、心に広がる。
ラベンダーという植物を知り、北海道の美瑛に憧れ、「ラベンダーの香り」「ラベンダー色」に特別感を抱き、アイスクリームやアロマをありがたくいただく。
この小説以前と以降では、まるでタイムトラベルで別の世界に入り込んだみたい(ちょっと大袈裟)……。
今で言う“ヤングアダルト小説”ではあるが、描かれる現代と未来では、必ずしも未来が良いとは限らない。
人類の進歩がもたらし、失うものはなにか、ちょっと考えるのも良いかも。
Posted by ブクログ
筒井康隆の小説を、実は初めて読んだ。
時をかける少女については映画すら観たことがない。そんな私のレビューです。
時をかける少女はもっと長編小説だと思っていた。意外と30分くらいで読めてしまった。そして文庫本に他の短編小説も2篇収録されているとは知らなかった。
「時をかける少女」については、もっともっと最近の作品だと思っていたので登場人物の名前の古さや言い回しの古さに最初は戸惑った。でも、文体は読みやすいし、心理描写には親しみがもてた。これくらいの長さの小説にしては話の構成起承転結がしっかりされていて、読みやすいとも思う。続編ないのかな?と一瞬思ったが、あの終わり方なら、続編がない方が良さそうだとも感じた。読者の想像におまかせしますというやつだ。そして、想像を膨らませるようなラストだったので、続編を作ってしまうと型にはまってしまい、せっかくの想像が台無しになることも考えられるだろう。個人的にはあの終わり方なら、またいつか背の高い細身の男が会いに来てくれる終わり方だなと思うのだが、人それぞれ、読後の想像は違うのだろう。それでもやはり、続編があるなら読んでみたいなあ。筒井康隆なりのアンサーというか、別視点でこの物語を書くとか、また次の世代で同じような事件が起こったらどうなるか?とかが気になる。
「悪夢の真相」は、正直私には薄く感じた。姉弟の見た悪夢は何が原因だったのか?突き詰められ、それに加え弟の成長も少し綴られるという構成だが、話の捻りが少ない。文学というのはこんな感じなのだろうか?それとも筒井康隆って心理学者なのか?なにを読ませられているのか?短編小説だからこれくらいのボリュームなのだろうが…私はなにか大事な細工を読み飛ばしてしまったのだろうか?
「果てしなき多元宇宙」は、かなり面白かった。もっとも、この物語のような考え方に私自身が抵抗ないからかもしれない。時をかける少女の後にすぐ読んだなら、筒井康隆はこういうスタイルの作家なのだなと思っていただろう。でも途中で読者に語り部が話しかけてくるあたり、もしかしてこれは児童文学なのか?と思えるほどの雰囲気を感じた。
『時をかける少女』、もっと前、中学生くらいの時に読んでおきたかったと思う。話の区切りごとにサブタイトルが付けられているからわかりやすく、もっと純粋に楽しめたのではないだろうか。もっとも、「悪夢の真相」の内容は忘れてしまっていたかもしれないが…
Posted by ブクログ
映画かもされた著名な作品なので、この一冊が「時をかける少女」かと思いきや短編のうちの一つだったなんて…
三作ともSFと心理が掛け合わさった面白い作品だった。作者は少し強気な女の子と、少し気弱な男の子の組み合わせが好きなのかな。
アニメ映画版、もう一度観てみよう
Posted by ブクログ
『時をかける少女』
映画の原作を読んでみよう第二弾
理科実験室にいるときにひょんなことからタイムワープとテレポーテーションできるようになった少女が、なぜ自分が超能力を手に入れることになったか調べるために再び理科実験室にいくとそこには…
映画は一個下の世代の子が主人公らしいとは聞いていたんだけど、主人公たち3人組のうちのひょろっとした方が未来人で年下でみたいな設定は一緒だった
sf!ってかんじで楽しく読めた
『悪夢の真相』
般若のお面とか高いところとか橋の欄干がこわい主人公。なぜ怖くなるのか調べていくと…みたいな話
話の展開が読めなくて怖かったけど、すっきりした結末
『果てしなき多元宇宙』
同時並行でいろんな世界線があるときに、事故で主人公だけいろんな世界線の主人公と入れ替わってっちゃう話
意味論の授業の可能世界の話思い出した笑
ときかけと似てるけど不思議と主人公が願った通りの人生の世界にいくけどどの世界でもうまくいかないし、なんならラスト戻らないし主人公には悪いけど面白かった
Posted by ブクログ
初めて読んだ。映画の印象が強いが、原作に忠実だったのだな。
言葉使いが旧いし、女性の振る舞いに違和感がバリバリなのだが、ベーシックなプロットと分かりやすい構成なのでサラッと読めた。
実験室で気絶した日から主人公和子の周辺で不思議な現象が起きる。友人二名と先生に相談したところ、タイムリープする能力が発現したのだと気づく。普通の人間として生活したい和子は、タイムリープが起きないように解決方法を調べるが…。
映画を観たのでオチは知っているが、小説も面白かった。
忘
なんだか面白くなってきたところで,いきなり包丁で切り落とされてしまったような終わり方。
もっとロマンスがあったり,すべてが繋がっていくのかと思った。
淋しいのは,会えなくなることより,忘れられてしまうことより,忘れてしまうことかもしれない。
Posted by 読むコレ
初めて原作を読みましたが、角川の映画は説明に必要な描写がなく、テーマが変わってしまってると感じました。
筒井節が気持ち良い小説でした。
「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」も私好みでした。
Posted by ブクログ
表題作の『時をかける少女』の完成度はすごく高いと思っています。これが、60年代の作品なんかだとは思えない。まだまだ色あせない佳作です。
映画化やテレビドラマ化されてる有名な作品ですね。
原田知世さんが主演した映画は子どもの頃によくわからずテレビでみたと
思いますが、内容はよく覚えていない。主題歌は食玩のCDついてるやつで
当たったのを持ってる。
覚えてるのは、内田有紀さんが主演したドラマと、
こないだテレビで放送された、アニメ映画版のです。
アニメ版のはかなり現代風、かつ内容にも広がりを持ったふうにアレンジされていて
面白かった。
そう、それをみてこの小説を読もうと思ったんですよ。
で、驚いたのが、この小説は1960年代に書かれたものだったということ。
登場人物たちの会話なんかに時代を感じさせるものがあるけれど
(といっても、もしかすると、
その時代でも違和感を感じさせるものだったかもしれない)、
ストーリーには舌をまかされましたねぇ。
まったくもって、現代的。
この時代になってアニメ映画にもされるわって感じ。
文章や文字の使い方なんかは、この小説が中学生や高校生向きの雑誌に
連載されていたということもあってか、読みやすくなっています。
中学・高校の読書感想文なんかにいいかもしれないね。
とはいえ、SFだから、入選とか狙ってる人には向かないかもしれないけど。
やだなぁ、読書感想文、なんて、昔のおいらみたいな人には
ちゃっちゃっと読めていいかもしれないということ。
他、二編が収録されていますが、表題作の「時をかける少女」が秀逸でした。
ちょっと見劣りするね、他のは。
そんなわけで、気晴らしみたいな感じで読書したいなぁという人にはおすすめです。
Posted by ブクログ
時をかける少女は、若干、時代を感じさせる設定。時をかける少女の未来への淡い希望が、忘れてしまった記憶と共に蘇って、いつか本当に素敵なあの人と出会えますように…思わせてくれる最後でした。
Posted by ブクログ
表題作「時をかける少女」は学習研究社「中学三年コース」1965年11月号から「高校一年コース」1966年5月号に連載された。このほかに「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」の2作を収録。
大林宣彦監督、原田知世主演で映画化され1983年に公開。尾道を舞台とした「尾道三部作」の1つ。
Posted by ブクログ
★2.5かな。
大学の時に読んだはずだけどまったく覚えておらず、イメージは原田知世と最近のアニメ、情けなし。
しかし改めて読んでみるに、筒井康隆感があんまりなく、かつ、古さを感じる。この作家には時代性を感じない印象を持っていたのだけれども、そうでもないのかなと思った次第。
やっぱり時代を超越した作家・作品というのは限りありということかと。
Posted by ブクログ
平仮名が多い
なぜそこが平仮名なのか
『かの女』とか『ゆり返しがくる』とか『かんしゃくもちの』とか他にも平仮名だらけで読みづらいと思ってしまう、内容はおもしろかったけど短編なのでそこまで感情移入ができず
『時をかける少女』こういう話だったんだ!と感心
ラベンダーの香りがなくなる世界がきてしまうのは悲しいけど文明が発展してそうで夢があるなぁ
普通に戻りたい主人公ががんばる
『悪夢の真相』怖いと思うことの原因を探る、一応原因ってあるんだね
『果てしなき多元宇宙』色々な世界線へテレポート?してしまう、どの時代も少しづつ変わってて変
Posted by ブクログ
ジュブナイルの空気感ってこんな感じだったんだな、と実感出来る作品。角川映画色・大林監督ワールドが付く前の粗削りな甘酸っぱさが読後感として残った。
他のジュブナイル小説は読んだ事はないが、藤子・F・不二雄の短編SFと親和感があった。
高久書店にて購入。
Posted by ブクログ
「時をかける少女」、「悪夢の真相」、「果てしなき多元宇宙」の3つの短編作品。
2作目途中で「時をかける少女」とは繋がっていないと気づく。
百田氏の「輝く夜」。
こっちの短編の方が、オモロかったかな。
Posted by ブクログ
放課後の理科室で謎の薬品の匂いをかいだことをきっかけに、場所と時間を跳躍する能力を身に着けてしまった少女が何とかしようと奮闘する話。その他「理由がわからないけど恐いもの」の原因を突き止めようとする少女の話、突然パラレルワールドに迷い込んでしまった少女の話、計3話。
今さら僕が何か書くまでもなく日本SFの金字塔である。今のSFの基準で見ればいずれも典型的でベタな展開ではあるが、それだけ多くの作品に影響を与えた古典ということなのだと思う。「ドラゴンボールを今の人が読むとベタで退屈な展開に見える」というのを思い出した。
Posted by ブクログ
面白かったけど映画から入った&筒井康隆初心者なので理解しきれなかった
2人が惹かれあっている描写もう少しあったら面白かったなーとかSFだからそこには重き置いてないのかなーとかにしてはSFも表面だけだなーとか
ほかの筒井作品も読んでもう一度読みたいと思う
Posted by ブクログ
まず短編だったことに驚きましたし、ライトノベルに近いあっさりとした内容なのも意外でした。話単体で見ると細田守監督のアニメ版のほうがだいぶ面白いかもしれません。とはいえタイムリープの原理や未来の世界観などが存外しっかりしており、SF小説としての重厚さを感じることができて、その点は満足度が高かったです。このあたりはさすが筒井康隆さんと言うべきでしょうか。
Posted by ブクログ
想像と違いました。
まず、本のタイトルは「時をかける少女」ですが、短編なので「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」というお話も収録されています。
ドラマや映画を先に観てしまったせいか、少し物足りなく感じてしまいました。映像化したものは、ストーリーが大分拡張されていたり、様々な要素が追加されているので…
「悪夢の真相」や「果てしなき多元宇宙」も話の内容は面白かったです。でも、もっと壮大に書く事もできたはずなのに、短編なのであっさりと終わってしまいます。
Posted by ブクログ
筒井康隆作品の中でも、(角川文庫らしく?)どのお話も爽やかな内容でサラッと読めました。言葉選びに少しの古めかしさはありますが、大人だけでなくお子さんでも楽しめると思います。
Posted by ブクログ
グランパから始まって、富豪刑事、家族八景ときて、時をかける少女。筒井康隆代表作(?)履修月間をひとまずこれで終えようと思う。一癖あったり、ちょっと古さを感じたりはしたが、それでもなんだかとにかくすごかった。日本の「SF御三家」の一人とされるとのこと。そうか、SFってまだまだ若いんだ。
以下備忘メモ(有名作品とは思うが、ネタバレややあり)。
■時をかける少女
こういう話なんだ。切なかった。しかしシンプルで良いSF。科学技術が発達しすぎてまともな職につくための教育期間がかかりすぎるという問題を抱えている未来(後に睡眠学習によって解決されるが)って初めて見た。
■悪夢の真相
まあまあ。
■果てしなき多元宇宙
ぶっとんだ場面転換、そして読者に語りかける作者、こういうのは好き。好きな男の子がいて、その子は優しいところが魅力なのに、不良学生なんかやっつけちゃうような「男らしさ」があったら良かったのにと思ってしまう心理と、そこからのまさかの展開。面白かった。
Posted by ブクログ
昔からある名作、として初めて読んでみた。
読んでみると、ごくごくオーソドックスな時間トリップものという印象。
発表された当時としてはセンセーショナルだったのかなぁ
Posted by ブクログ
よくメディアミックスされているのに未だに話を知らないのでいい加減読んでみようということで。意外と短い話でびっくり。会話に古さを感じるけど仕方ないかな。学生同士のSF×ロマンス、いわゆるジュブナイル?若いときに読んだらロマンを感じたかもしれないけどこの時代、この年齢になってはもうさすがに響かない笑
むしろ筒井康隆の著書は小学生の頃に家にあったメタモルフォセス群島やら奇特な設定の短編集ばかり読んでいたので、こんなに爽やかな話も書く人なのだとは知らなかった。ある意味で物足りない笑
Posted by ブクログ
表題作のほか、短編2編を収録しています。
「時をかける少女」は、ある日とつぜん、過去にタイム・リープする能力を身につけることになった芳山和子を主人公とする物語です。彼女は、理科実験室で割れた試験管からこぼれ出した液体のにおいをかいでしまいます。次の日の朝、クラスメイトの浅倉吾朗とともに登校中の彼女に、暴走トラックが突っ込んできて、危機一髪のところで彼女は時間を超えて前日にもどってしまいます。その後彼女は、不思議な能力をさずかった時間にもどり、そこにすがたを現わしたクラスメイトの深町一夫から、思いもかけない真実を伝えられることになります。
「悪夢の真相」では、般若のお面に異常なほどの恐怖をおぼえる昌子が、過去のトラウマとなった事件の真相を知ることになります。「果てしなき多元宇宙」は、暢子という少女が並行世界に移動してしまう物語です。
「時をかける少女」は、1965年に雑誌に発表されたジュブナイル小説で、この分野の古典的な名作といえるのかもしれません。現代のライト・ノベルにくらべるとずっとシンプルなストーリーで、ノスタルジアをあじわうことができるように思います。
うーん
有名な作品で読んだことが無かったので購入しました。昔の言葉遣いで私には少し難しく、短編小説が3つ収録されているので、そこで終わるのか‼︎と思い少し物足りなかったです。