【感想・ネタバレ】時をかける少女のレビュー

あらすじ

放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『時をかける少女』が気になって読んでみると
まさかの筒井康隆さんの短編集!

短編集の中の『果てしなき多元宇宙』が好みでした!
“たったの40ページ”で、SF設定のゾッとするオチ

面白おかしく書かれているけど、
突然、日常から微妙にズレた世界に放り込まれるのは
最怖すぎます、、、

さらに元の世界に戻れるか怪しいオマケ付き!
私じゃそんな生活は耐えらそうにないです、、

だけどSF特有の理不尽で微妙な後味が残るオチは
癖になります笑

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話題になっているのはたびたび目にしていました。
SFものでレトロな文体です。
時をかける少女がひとつのお話だけじゃないことを知り、びっくりしました。

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2024年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

筒井康隆の小説を、実は初めて読んだ。
時をかける少女については映画すら観たことがない。そんな私のレビューです。

時をかける少女はもっと長編小説だと思っていた。意外と30分くらいで読めてしまった。そして文庫本に他の短編小説も2篇収録されているとは知らなかった。

「時をかける少女」については、もっともっと最近の作品だと思っていたので登場人物の名前の古さや言い回しの古さに最初は戸惑った。でも、文体は読みやすいし、心理描写には親しみがもてた。これくらいの長さの小説にしては話の構成起承転結がしっかりされていて、読みやすいとも思う。続編ないのかな?と一瞬思ったが、あの終わり方なら、続編がない方が良さそうだとも感じた。読者の想像におまかせしますというやつだ。そして、想像を膨らませるようなラストだったので、続編を作ってしまうと型にはまってしまい、せっかくの想像が台無しになることも考えられるだろう。個人的にはあの終わり方なら、またいつか背の高い細身の男が会いに来てくれる終わり方だなと思うのだが、人それぞれ、読後の想像は違うのだろう。それでもやはり、続編があるなら読んでみたいなあ。筒井康隆なりのアンサーというか、別視点でこの物語を書くとか、また次の世代で同じような事件が起こったらどうなるか?とかが気になる。

「悪夢の真相」は、正直私には薄く感じた。姉弟の見た悪夢は何が原因だったのか?突き詰められ、それに加え弟の成長も少し綴られるという構成だが、話の捻りが少ない。文学というのはこんな感じなのだろうか?それとも筒井康隆って心理学者なのか?なにを読ませられているのか?短編小説だからこれくらいのボリュームなのだろうが…私はなにか大事な細工を読み飛ばしてしまったのだろうか?

「果てしなき多元宇宙」は、かなり面白かった。もっとも、この物語のような考え方に私自身が抵抗ないからかもしれない。時をかける少女の後にすぐ読んだなら、筒井康隆はこういうスタイルの作家なのだなと思っていただろう。でも途中で読者に語り部が話しかけてくるあたり、もしかしてこれは児童文学なのか?と思えるほどの雰囲気を感じた。

『時をかける少女』、もっと前、中学生くらいの時に読んでおきたかったと思う。話の区切りごとにサブタイトルが付けられているからわかりやすく、もっと純粋に楽しめたのではないだろうか。もっとも、「悪夢の真相」の内容は忘れてしまっていたかもしれないが…

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2024年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『時をかける少女』
映画の原作を読んでみよう第二弾
理科実験室にいるときにひょんなことからタイムワープとテレポーテーションできるようになった少女が、なぜ自分が超能力を手に入れることになったか調べるために再び理科実験室にいくとそこには…
映画は一個下の世代の子が主人公らしいとは聞いていたんだけど、主人公たち3人組のうちのひょろっとした方が未来人で年下でみたいな設定は一緒だった
sf!ってかんじで楽しく読めた

『悪夢の真相』
般若のお面とか高いところとか橋の欄干がこわい主人公。なぜ怖くなるのか調べていくと…みたいな話
話の展開が読めなくて怖かったけど、すっきりした結末

『果てしなき多元宇宙』
同時並行でいろんな世界線があるときに、事故で主人公だけいろんな世界線の主人公と入れ替わってっちゃう話
意味論の授業の可能世界の話思い出した笑
ときかけと似てるけど不思議と主人公が願った通りの人生の世界にいくけどどの世界でもうまくいかないし、なんならラスト戻らないし主人公には悪いけど面白かった

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2024年04月08日

ネタバレ 購入済み

なんだか面白くなってきたところで,いきなり包丁で切り落とされてしまったような終わり方。
もっとロマンスがあったり,すべてが繋がっていくのかと思った。
淋しいのは,会えなくなることより,忘れられてしまうことより,忘れてしまうことかもしれない。

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2021年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作「時をかける少女」は学習研究社「中学三年コース」1965年11月号から「高校一年コース」1966年5月号に連載された。このほかに「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」の2作を収録。
大林宣彦監督、原田知世主演で映画化され1983年に公開。尾道を舞台とした「尾道三部作」の1つ。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

平仮名が多い
なぜそこが平仮名なのか
『かの女』とか『ゆり返しがくる』とか『かんしゃくもちの』とか他にも平仮名だらけで読みづらいと思ってしまう、内容はおもしろかったけど短編なのでそこまで感情移入ができず
『時をかける少女』こういう話だったんだ!と感心
ラベンダーの香りがなくなる世界がきてしまうのは悲しいけど文明が発展してそうで夢があるなぁ
普通に戻りたい主人公ががんばる
『悪夢の真相』怖いと思うことの原因を探る、一応原因ってあるんだね
『果てしなき多元宇宙』色々な世界線へテレポート?してしまう、どの時代も少しづつ変わってて変

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2025年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

放課後の理科室で謎の薬品の匂いをかいだことをきっかけに、場所と時間を跳躍する能力を身に着けてしまった少女が何とかしようと奮闘する話。その他「理由がわからないけど恐いもの」の原因を突き止めようとする少女の話、突然パラレルワールドに迷い込んでしまった少女の話、計3話。
今さら僕が何か書くまでもなく日本SFの金字塔である。今のSFの基準で見ればいずれも典型的でベタな展開ではあるが、それだけ多くの作品に影響を与えた古典ということなのだと思う。「ドラゴンボールを今の人が読むとベタで退屈な展開に見える」というのを思い出した。

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2025年05月31日

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