筒井康隆のレビュー一覧

  • ダンシング・ヴァニティ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ジャズ小説×文学部唯野教授×夢の木坂分岐点×その他モロモロの筒井作品(○ ○! 混乱しそうだけど、文章のリズムがいいから、それにうまく乗っかるとスラスラ読める。

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    2012年03月25日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    大学生時代に読んで衝撃を受けた本。まだメタ的な仕掛けの有る本とかほとんど読んだことがなく、小説の自由さにフィクションの世界の広大さを感じました。

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    2012年02月23日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    なじ■
    登場人物は全員文房具、
    何十年も宇宙船で暮らし続けている為に
    一部を除き全員が気が狂っている。

    それぞれの文房具の擬人化具合が面白かったんですが、
    戦争に突入して以降とにかく文房具達が哀れで不憫で可哀想で
    仕方なかったです…
    しかしほんと面白かった…何度も味わいたくなる文章。
    ナンバリングが一番好きです!

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    2012年01月31日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    個人的に、『国家反逆』カテゴリーに含めている作品(ほかには井上ひさし「吉里吉里人」、小松左京「日本アパッチ族」、大江健三郎「同時代ゲーム」)。

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    2012年01月21日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    ネタバレ

    宇宙を彷徨う文房具の乗った宇宙船、長旅に文房具たちは気が狂っている。そんな文房具たちが、イタチ文明の発達した惑星を侵略するという話。

    気が狂った文房具も、侵略戦争を繰り返しながら発展していくイタチたちも、人間への皮肉なんでしょうね。

    三部構成。二部は罠ですが、三部はもっと罠です。
    筒井康隆御大にしか書けない名作。

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    2012年01月04日
  • 原始人

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    筒井康孝の小説を全部読んだわけではないが、『原始人』は最高傑作だと(勝手に)思っている。


    「すべてわれらと何ら変わることなし。」


    いや全くその通りだと思う。

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    2011年12月16日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    登場文房具の心情を細かく描いているのが素晴らしいと思った。
    小説を読んでこんなに圧倒されたのは初めて
    筒井康隆さんの小説の中で一番好きです

    ココココココココココココココココココ

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    2011年12月15日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    本でなければ味わえない楽しさがたっぷり。筒井作品のなかでも特に好きな一冊。漫画みたいな感じかな。ホチキスが印象的。ココココココココココココココ。

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    2011年11月13日
  • 家族八景 下巻

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    この難解な筒井作品の漫画化。考えつかなかった。
    SFなら「時をかける少女」があったけど、ああいうわかりやすい話ならいい。
    これは文学というか哲学というかSFというか。ジャンルを飛び越えた話で、
    これまでにそういった話を描いてきた清原さんだからこその作品。
    七瀬はこのあとどこに行くのだろうか。いや、消えるのだろうか。

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    2011年09月23日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本人も言うとおり、この小説は「ラストがうまくいってない」かもしれないけど、そんなことは気にせず最期まで休み休み読みました。これを読んだのは確かまだ義務教育を受けていた頃だと思うので、その頃の僕には一気に読むほどの理解力がなく、「え、どうなってるの」と読み返しながら読み進めたのを覚えています。
    だからこそ、よく最後まで読んだとも思うし、そのぐらい面白かったんですね。

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    2011年08月16日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    左腕が不自由な主人公・月岡愛は、行方不明の父親を探す旅に出かけ、行く先々でトラブルに巻き込まれてしまいます。しかし、たとえ左腕が不自由でも、その隣には飼い犬や出会った人がいて守ってくれ、襲い掛かる困難を乗り越えていき、そして・・・。
    このことは実は僕たちにも同じで、誰にでも不自由というものは必ずあり、それを助けていくのが人間であれ犬であれ何であれ、本当なんじゃないかと思いました。

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    2011年07月26日
  • 時をかける少女 (角川つばさ文庫)

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    父母が子どもの時からある名作が、つばさ文庫に。なお色あせない魅力的な話で、世代を超えて愛されています。

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    2011年07月12日
  • 家族八景 上巻

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    筒井康隆の同名小説の漫画化。
    テレパシーをこんな風に絵で表現するのだと驚いた。
    あっさりとした絵柄がストーリーを引き立てる。

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    2011年05月19日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    ネタバレ

    豊穣で過剰な文学的冒険。文房具の物語が単体で面白すぎて、終盤のメタ化が蛇足とも、逆に外せないとも思える。どうあれ面白いんだけど。

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    2011年04月05日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    出版当時に購入して読んだ小説であるが、二十数年ぶりに読み返した。現実と虚構と夢が目まぐるしく行き来し、登場人物や設定が微妙にずれていくので、読んでて気持ち悪い。でも面白い。

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    2011年02月27日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    「コンパス」や「ホッチキス」などの文房具の名で呼ばれる登場人物たちが、船団の中でいかにして狂っていったのかを描いた第一章。「オコジョ」や「クズリ」たち鼬族が、人間の歴史をなぞるように滅びに向かっていく第二章。文房具たちと鼬族との戦い(と筒井御大の執筆時の状況)を描いた第三章。500ページを超える長い作品だが、文章から感じる狂気に魅せられる。人を選ぶ作品だが、ぜひ一度読んでいただきたい作品である。ちなみに私は消しゴムと糊が大好きだ。

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    2011年02月09日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    人生を変えたといっても過言ではない本たちの一冊。中学の頃、小遣いをためて、純文学とかかれた赤い箱入り、黒い布張りの一冊を、「純文学ってなんや、SFやろ」とつぶやき、読みふけり、そこに描かれた世界にのたうちまわった。人は何を想像いや、創造してもよい。以降30年余、自分の思考の根幹をゆるぎないものにした至高の一冊。墓場まで持ってく本。

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    2010年11月05日
  • 脱走と追跡のサンバ

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    あれ? 単行本はもうないのか。

    何度か読もうとして途中で挫折。たいくつだったので。
    でも、途中まで読むとあとは一気。
    暗くて切ない
    あのころの日本のSFって、こんな雰囲気のが多かったような気が、いました

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    2010年06月24日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    もう何も言うことはありません。
    上梓される前、冷艦かまきり丸とか、世界史とか、そういうキーワードだけが耳にはいって、なんだか想像もつきませんでしたけど・・・

    やはり第一部が一番好きかな。

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    2010年06月24日
  • 邪眼鳥

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    断筆宣言後の復帰作。息の長い超絶な文体を追いかけていくと、とつぜん何の前振りもなく時空間が飛び、物語の因果関係も(亡父と子どもたちの関係も)よじれていく。このスリル!

    ファミリーロマンス/SFの形を借りた、実験小説の傑作。東浩紀による「邪眼鳥」解説も秀逸です。

    「RPG試案―夫婦遍歴」の方は正直よくわからなかった……。

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    2010年05月10日