筒井康隆のレビュー一覧

  • パプリカ

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    昔アニメを観たことがありなんとなく面白かった記憶があったので、原作を読んでみた。夢か現実か ー 何重にも鉤括弧された感じがしてずっと試験を受けてるような気分。さらに夢の中で人称がぶつかり合うので誰の夢かも曖昧になる。そんなフワフワした状態のなかでもそこまで混乱もなく読破させる著者が1番天才では。。改めてもう一度アニメを観てみたくなった。

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    2026年09月09日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    文明が失われ、いわゆる超能力を得た人々が暮らす世界を旅するラゴスの半生。
    夢中で読み切った。
    作中、超能力や架空の生物が出てくるのに何故かどこかで見聞きしたことがあるように情景が浮かぶ。
    ラゴスの体験した夏の暑さ、砂漠の砂埃、淹れたての熱いマテ茶、先々で出会う女性たち、スカシウマの手触り、そしてデーデの笑顔。
    過度な筆致ではないのにまざまざと感じることができた。ラゴスの旅は最後の最後まで素晴らしい。
    筒井康隆は作者自身のイメージが強過ぎて今までちゃんと著作を読んだことがなかったのだけれど、得難い読書体験だった。

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    2026年09月08日
  • 農協月へ行く

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    これほど農協の社会的存在感高かった時代があったとは。似た者同士、厚顔無恥、類は友を呼ぶ、結果オーライ、アタマで考えたことはうまくいかない。

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    2026年09月07日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    壮大な旅の物語。とても良かった。主人公の半生を描く旅。そこにはSFっぽい奇想天外で想像力を掻き分ける物語もあれば、より現実的な旧時代を旅しているような苦労さ楽しさがある。

    現代から見たらどうなのか?旅はどこへと続くのか?そんな答えが分からないからこそ感慨深い。

    知識は薬にも毒にもなる。そうとも感じられた。

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    2026年08月31日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    場面展開が多い割には劇的な展開があるわけではないけど、その単調さに味がある作品。難しいとも思うけれどスラスラ読める。異能も多くはフォーカスされていないから、SFやファンタジー要素に挑戦したい人の入門に良いかも。

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    2026年08月19日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    生命力の強さ。とにかく食。80超えてフルコース食べるには体力と気力と欲望だと思うのだが、さすがです。

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    2026年08月16日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ネタバレ

    すごく面白いどんでん返しがあるわけじゃないけど、ずっと手元に置いておきたい本1位。紛失したり引っ越したりして計4冊は購入している。
    ドラクエ5を思い出す。主人公の数十年間がこの本に詰まっていて、私は応援せず軽蔑せず追いかけるだけ。
    あ!約10年手元に置き続けるくらいこの本を愛しているいちばん大きな理由は、ラゴスが知を追い求めるからだと思う!やっぱり学ぶっていいよね。ラゴスが感情で動くところは筋通ってなくない?って思うけど、その矛盾が人生における寄り道だったりするのかなー

    皆も、自分にとって唯一の本があるのかな。

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    2026年08月10日
  • パプリカ

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    映画のリバイバル上映を気に。筒井氏の知識量に圧倒されながらも、どんどん進んでいく物語にワクワクした。映画も楽しみだ

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    2026年08月10日
  • 誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義

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    唯野教授の語りは空談的で頽落的。
    でもパンピー向けの足掛けとしては十分なのかも。

    それから、補遺がとても良かった。本編で生じた疑問を、開かれた読み方の一つとして(大澤氏の場合は主にキリスト教をベースに)、一定回収してくれた。

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    2026年08月09日
  • 残像に口紅を

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    極上のメタ。こういう小説に出会いたかった。
    日本語の美しさにも、どっぷり浸かれる。

    世界のルールごと疑ってしまう、ゾクゾクするようなメタが好きな私にはたまらなかった。
    突飛な世界観に反して、登場人物の心理描写が妙にリアルで現実臭いのも最高だった。

    不気味で美しくてメタくて最高。人生で出会ったトップレベルの小説。

    友達に貸す用に数冊購入。

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    2026年07月27日
  • 笑うな(新潮文庫)

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    筒井康隆氏の世界に対する観察眼とそれを文章に叩き込む際のユーモア、遊び心に胸打たれた。
    読んでいると、本当につい笑ってしまう。その度に表題の『笑うな』が効いてくるような短編集だった。
    創作という世界の自由さ、新鮮さ、それを筒井さんが気取らずにスッと差し出してくれているようで、とても温かく希望的な気持ちになった。
    全ての息苦しさは、そのままユーモアになるのだと、そう筒井さんが語り掛けて下さった気がする。

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    2026年07月08日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    めっちゃ面白い。ラストも希望もあるし、切なさもあるし良い。筒井康隆の世界に連れて行く文章力が◯。旅物短編集だけど、そうじゃなくて、ちゃんとストーリーとしてラゴスの人生が、この小説の世界への影響が絵が描かれている。もう少しこの世界に浸りたかった

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    2026年06月20日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    30年前の小説ですが本当に最後まで面白かったです。最初の車での会話シーンは何か違和感があるなと思ってましたが、話が進むに連れてそれも薄れていき、最後の方で「えっ」となって何回もページをめくりました。

    最近の叙述トリックはハイレベルなものが多いですが、これは今読んでも良くできているので、当時なら更に衝撃を受けそうです。

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    2026年06月19日
  • ジャックポット(新潮文庫)

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    小川哲の解説で正気に戻り、言葉を取り戻す。

    筒井のことを「常に前衛でいなければならないという古臭い執念に取り憑かれた人」と評した親友も、もう十三回忌も過ぎてしまった。

    濃厚な死。言葉遊び。諧謔。

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    2026年06月12日
  • 残像に口紅を

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    音が消え、言葉が消え、存在が消える。
    前半は何が消えたのだろう、と前のページに振り戻りながら、消えたものを推察しながら読み進めた。
    後半はもはや消えすぎているので、哲学的というか詩的な文章。それでも、言葉ってこんなにもあるんだと驚き。

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    2026年06月09日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

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    1巻よりも、より疾走感があり面白かった。
    敵が謎すぎる。
    「タイムトラベラー」「テレパス」「テレキネシス」の最強無敵の超能力者集団に勝てるのは何故??何者?
    次巻も気になる。

    七瀬と、恒夫が相思相愛だったの悲しかったなあ……

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    2026年06月08日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    ネタバレ

    おどろきの日記文学。9歳年下の奥様との美食の毎日は食欲の深さとしての業を感じる。都会の高級料理店での相場は理解できないが、毎日の料理代としてはあり得ないレベル感。こんな食事を摂っていて長生きできるのはほんと羨ましい。老耄の境地での美食の極地を感じた。合間に入るエッセイ等も深い味わい。長年のファンとしてこの本を読めたことに幸せを感じた。

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    2026年05月19日
  • 筒井康隆自伝

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    どこかで評判を聞いていたことを思い出し読んでみた。
    幼少期の記憶が鮮明であることに驚かされる80年以上前のことを、家の配置やら人の名前などよく覚えているもんである。また、学生時代は可愛い女の子がいたとか、誰と仲が良かったとか誰とは仲が悪かったとか、覚えているエピソードなど単なる起こった出来事の羅列なのでそれほど面白くはなかった。ところが中学に入ってから映画やら演劇やら熱を上げるものが出てきて俄然面白くなって来る。教師も相性の良い人と悪い人がいた様でその中間というのは印象が残らないのだろう。
     さらに本を書き出してからは、勢いが止まらない。SFの黎明期が関西の書き手によって担われていたこともわか

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    2026年05月13日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    ■はじめに
    近ごろ、雑誌特集や新書で「日記」をテーマにしたものをよく見かける。何が火付け役なのか調べてみるも、これだ!という決定打は見当たらず、最近静かなブームとなっているZINE文化の影響説まで飛び出す始末。ともあれ、“日記界隈”がにわかに騒がしい。

    そんな中、本書の著者 筒井康隆は1975年から「公開日記」を続けている大ベテラン。年季の入り方が違う。しかも連載開始時、〈おれの公開日記では、他に類例のない料理の値段を書くこととする〉と高らかに宣言。

    以降2024年3月、神戸の自宅で転倒する前日まで、その日記は続く。はたして齢九十を超えた大作家は、いかなる晩餐を重ね、どんな日々を送っていた

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    2026年05月10日
  • 不良老人の文学論(新潮文庫)

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    筒井康隆『不良老人の文学論』新潮文庫。

    91歳の筒井康隆が創作秘話、畏友交流、文学的信念などを綴るエッセイ&書評集。

    高校時代から大学時代に筒井康隆の作品を読みまくっていたが、ユーモラスでぶっ飛んだ小説とたまにシリアスなSF小説を書く変わった作家だなと思っていた。その後、何時の間にか文豪と呼ばれる偉い作家となり、文庫本の解説や様々な文学賞の選考を務めていたことには驚いた。

    筒井康隆の宗教観と『エディプスの恋人』や『モナドの領域』の創作秘話が語られる。様々な宗教から得た知識と考察から独自に宇宙論を構築していたようだ。

    筒井康隆は小松左京の知識力を畏怖し、大江健三郎や開高健を尊敬し

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    2026年05月05日