筒井康隆のレビュー一覧

  • 佇むひと リリカル短篇集

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    好き。一つ一つが綺麗なストーリーのショートムービーのようで、胸が痛くなる。特に表題の『佇む人』と、『睡魔のいる夏』が印象に残った。

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    2010年03月22日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    キチガイなコンパス、常にゲシュタルト崩壊を起こす輪ゴム、殺人狂の硯、ヤリチンの糊、気弱なダブルクリップ、キチガイなナンバリング、芸術家の三角定規、などと言った船団員のメンバー紹介
    2章
    とある星の歴史の話。世界史が完璧に入ってればおもしろい。僕は最後の方でやっと世界史をモチーフにしてる。と気がつきました。頭に世界史が入ってなかったので、最後の方で気がついた(;´▽`A``。
    3章
    1章で紹介した船団員たちと2章の星の住人による戦争。まさしく‘カオス‘最後の方のカオスっぷりはヤバい。

    とこんな感じ。1、2、3章の途中までは理解できた。3章の最後の方がカオスすぎて大変でした。
    筒井康隆の全て

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    2009年10月04日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「まずはコンパスが登場する。彼は気がくるっていた」

    こんな一文で始まるこの小説は、あらすじにもある通り文房具たちがイタチの星を侵略する三章構成物語。
    宇宙船の乗員である文具たちがどのように気が狂っているかを描写した第一章「文房具」。とある人物(?)の視点によって描かれた、イタチたちの星クォールの歴史を詳細に綴った第二章「鼬族十種」。そして戦争の様子が様々な視点によって描かれている第三章「神話」。

    内容は圧倒的であり、質量を感じるほどに緻密。読み応えのある大作。常軌を逸する濃密さ。
    文房具たちのキチガイっぷりと鼬たちの歴史、そして両者の歴史が、1ページの大半が文字で埋まるぐらいびっしりと。特

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    2015年04月10日
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

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    アニキ的、ホモ臭い(むしろガチ)、厚い信頼関係、感動的…
    短編集ですが、あらゆるヤクザの話が見れます。
    逆にその題材だけでここまでたくさん書けることに、筒井康隆の愛を感じます。

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    2009年10月07日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    映画化してほしい…と思っている作品の一つです。
    キャラクターが魅力的で、筒井色もそれほど濃くなく、非常に読みやすい作品だと思います。
    愛が本当にいい子で、かわいいのです。

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    2009年10月07日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    犬 想像しましょう てか安易に分かりやすさを求めてるものが多いのは気のせい? 分かりやすさ≒ユーザーが求めるもの てか消費者を「ユーザー」とか「生活者」って言い換えるだけで悦に入ってるやつって何なの 自分もですが ジュブナイル おじいさん 愛の左側にいるものの変化と愛の成長 だけじゃねくて周囲の変化 レストラン 

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    2009年10月07日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    まず ここで 次に 登場する。 書き出しからして良作 ぶっちゃけ分かりにくいし読みづらいしこれを書いた奴はアホかと けどおもしろい カマキリ 誰もが精神疾患 けどそれでもなんとかやっていけるんだね 大宇宙と小宇宙 文房具 表紙の鼬かわいい 

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    2009年10月07日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    筒井康隆作品はもっと沢山読んでる気がしてたんだけど
    実は「男たちのかいた絵」と「時をかける少女」、それから以前レビューに書いた「家族八景」しか読んだ事がありません。
    何で読んでると思ってたんだろう??
    好きだから?(笑)

    愛のひだりがわ、というと昼ドラのタイトルか何かという気がしてしまうんだけど、
    左手の不自由な「愛ちゃん」と、いつも愛ちゃんを守るように左側にいてくれる心の優しい人たちの、愛ちゃんのお父さんを探す長い旅に出る…という物語。
    途中で色んな災難に見舞われ、そのたびに結構思い切った行動で乗り切っていく愛ちゃん。
    その精神力の強さには脱帽です。
    時々「ちょっとそれはや

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    2009年10月04日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    小気味いい話だった。わたしのグランパ系だなぁ。
    でもどちらが好きかと言われれば、圧倒的にこっちに軍配を上げるわ。今まで読んだジュブナイルで一番面白かったんじゃないか?
    青少年向け!みたいなのは少し苦手なんだけど、本作は全然いけた。
    ジュブナイルのお手本のような落とし方等を見ても、よく考えられてると思うわ。あんなおっさんなのになーw 明らかに同じ作者と分かる作品群なのにディティールが多彩で飽きないのが魅力だ。
    4にしようかと思ったけど、最後の爽快感と喪失感が良かったので5で。

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    2009年10月04日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    平田・細川選。

    確か、旧平田邸に転がってましたよね。

    うちから誰を推薦します?
    俗物は俗物ですけど、なんせ評論じゃ飽きたらんで革命(中途半端に!)やろうとするから…
    評論にも客観性がないですし。

    まあ、私も書評っちゃ書評してるんでしょうけど。

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    2009年10月04日
  • 家族八景 下巻

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    筒井康隆×清原なつのって!!
    と若干ドキドキしつつ読みました。

    清原なつのはSFな人の一面も持っている作家さんで、独特の表現力があるので原作でわからなかったビジュアル感が出ててよかったです。
    テーマが精神感応力なので、ほとんど人の目に見えない部分ばかりを表現する。
    となると映像化が向いてるのはわかってましたが、ドラマだとなんかいまいちだったんだよね…ドラマだとどうしても内容が改変されてしまうけど、こちらは原作にいい意味で忠実といえるのではないかなー。

    でも清原なつののしゃれっ気もあちこちに見られてそれがまたうれしい(笑)

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    2009年11月18日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    WEB本の雑誌「作家の読書道」で貴志祐介さんが紹介されていたのを見て興味を持ち読んでみました。いや、もうすごいとしかいいようがない。「読む人をかなり選ぶ」という書評を大分見かけましたが、『今読んでる本、文房具とイタチの戦争の話なんだ!』と言われてあっけに取られない人はそういないと思います。しかも『文房具はみんな気が狂っていて、イタチの歴史は共食いと放屁で・・・』なんて言った日には、「…あんたそーゆーの好きよね」の一言で片付けてしまわれる悲しさに出会えます。いや、確かに大好物ですが。そんなんで中々人には勧めにくいのですが、我こそは大丈夫!むしろ好物だ!!と思う方は是非挑戦してみて下さい。久々に絶

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    2011年07月15日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

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    映画も見たんですけど、
    個人的には映画のほうがすきですねー。

    映画の方は150倍ときめいたッ!

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    2009年10月04日
  • 48億の妄想

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    現実はどんどんこの小説の方向に向かっている。TVを見ていてたまに寒気がするのはこの小説を読んだ副作用。俺は片目の王様でいたい。

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    2009年10月04日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    左腕が不自由な女の子、月岡愛が、父を探して冒険していくファンタジー。暴力が、銃や殺し合いが、はびこる世界で、いつも愛の左側には愛を守る世界が繰り広げられる。愛犬デンがご隠居さんがサトルがその他いろいろな人が或いは犬が。みんなそれぞれの特徴があって読み手をあきさせない。少女から女性への導入は、失恋が表にでることじゃなく犬の言葉がわからなくなるということで描かれている。泣き虫だけど何があってもあきらめない月岡愛が魅力的だ。

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    2010年05月02日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    97年までの作品はそれこそ全部読み尽くした筒井好きだったが、その後はぷっつりだった(満足してしまったのだ)。最近、筒井の名前を(時評含め、パプリカ、時かけetc)聞く事が多く、また読みたくなって、買った。
    それぞれ何時ごろの作品か明示していないが、ほとんどは読んだ記憶があった。そういうものは冒頭の3行で思い出せた。筒井は、どれもが筒井の文体なのに、作品だけの文体がある。すごさだな、と思う。

    『下の世界』の最後の一行に、ガツンといかれた記憶を思い出した――いまでは、トオルをまるで自分みたく感じる。『走る男』の、オリンピックの事務員に以前感じた索莫としたやるせなさを、「こうならないように時代をど

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    2009年10月04日
  • 脱走と追跡のサンバ

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    筒井さん本人もエッセイでドグラ・マグラから文体など影響を受けたことを語っているが、俺の中でドグラ・マグラと並ぶ小説の最高峰。読み終えて気がつけば自分の中のいくつもの人格がサンバを踊っているのです。

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    2011年06月15日
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)

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    『旅のラゴス』の少女版といった趣。優しい気持ちになれる。中学生くらいに読んで欲しい。日本、ちょっとは良くなるんじゃないかな。

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    2011年06月15日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

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    映画を見た人は絶対に気に入ると思います。駆け足な感じが勿体無いですけどね・・。絵がかなり好みです。(そこか)青春真っ只中ですね〜。夏!夏って切ないー。漫画しか読んでない方は是非DVDを買いましょう!

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    2009年10月04日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    カバーに惹かれて買ったけど、当たりだった。想像力のたまもののような物語設定と、収録されている話の幅広さが文句なく楽しい。特に、「底流」はすばらしい。

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    2009年10月04日