筒井康隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
美食を楽しんでいたおれは、一夜にして「車椅子の文豪」になってしまった。二〇二四年三月二十三日。数々の傑作話題作を著した八十九歳の作家は、老いと戯れながら、愛妻や仕事仲間と美食を楽しみ、『百年の孤独』等現代文学を論じて倦まずにいたが、この日自宅で転倒して車椅子の生活となった――。しかし不敵きわまる作家魂でその日々を赤裸かつ挑発的に描き続けた空前絶後の老文豪リアルライフ!
*****
筒井康隆が88歳~91歳にかけて雑誌「波」に連載していた日記をひとつにまとめたもの。日記以外に初の文庫化となったガブリエル・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」に寄せられた解説や、大江健三郎に -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったー!本作の後映画も見たけど、それもそれで90分でコンパクトにまとめられてて、アニメならではの映像表現を楽しんだけれど、本作を読んでないとイマイチ人間関係はついていけないところもあるのではないかと思ったり。能勢さん好きだったので、出ずに残念でしたけど!笑。粉川も好きだった!イケオジ〜。アニメだと能勢+粉川をして割った感じだった
筒井康隆は、残像に口づけを、以来かな?
女性表現があまりにも昔・オジサンすぎて辟易するところもあったけど、全体として楽しくてあっという間に読んでしまった。エンタメー!
パプリカが好き笑。
「ねえ、こんな顔なのでいやなんだけど、これでお別れだから、ここでちょっ -
Posted by ブクログ
年を取る、ということはどういうことか、先人の経験談を知るにしかず。
佐藤愛子氏の「90歳なにがめでたい」でだんだん行動力が細っていく様子を知った。思考や行動の幅が狭くなっていくところはこの本でも描かれているが、「ここまで食べられるのならそれも良いのでは」と思う。
90歳でもここまで元気に食べられれば私なら本望。それも、一皿で味もカロリーも満足させるような食べ方ではなく、一流の料理屋のコース料理に近いものを食しておられる。
「これ以上書いても同じような繰り返しになるから」ということで本書は終わっている。筒井康隆氏がそのあとも同じような楽しい食生活を維持されていることを祈る。 -
Posted by ブクログ
論理的に構築されたファンタジーの世界観を背景に、ラゴスの人生における複数の転機を短編的に繋ぐ形式。各章で数年単位の時間経過を重ねることで、人生という長い旅の重さと変化を表現している。様々な環境での決断や出会いを通じて、人間の道徳的判断と人生の選択肢が問われる感じ。穏やかで落ち着いた文体で語られながらも、ときに考えさせられることもある構成。一方で、今だったらこんなん書かれんだろうなーって描写もあり、そこには違和感を覚えることもあった。全体的には、人生における「旅」と「帰還」、そして最終的な「決別」へ向かう過程を静寂の中に描いた作品。人間の本質と時間の流れを感じさせられる読後感がある。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ淡々とした語り口で、ラゴスの旅を描いていく冒険譚。スカシウマなどの架空の動物、転移という概念から、まったくの異世界物語と思いきや、現代人と思われる「進化した文明」を先祖に持つ世界ということが明らかになり、後半は進んだ文明の知識を得た人類が、自らの文明を進化させていく様を見る、タイムトラベル的な視点でも楽しめた。
どこか冷めたような印象を持つラゴスだが、知識を貪欲に吸収し社会に還元していく姿や、周囲の軋轢をうまく調整しようとする姿などは、妙に共感できるところもあった。どの地でも安住することなく常に次の地を目指し、老いた後は唯一の心残りであったデーデに導かれるように極北へ旅立つ姿は、1人の男とし