筒井康隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4年越しに再読。
年始に映画のリマスター版がたまたまやっていて、そういえば原作はどうだったかなと思った時、不思議なくらい覚えていなかった。夢みたいに。
物語の序盤では、能勢や粉川らの治療のために夢の中の世界でパプリカが縦横無尽に動き回っている感じが印象的だった。一方で小山内と乾が暴走を始め、夢と現実が入り混じるようになってくると能勢や粉川、さらにはラジオ・クラブの玖珂と陣内でさえも夢と現実を行き来して彼らと戦う。夢と現実の混交が始まった直後は各々が今目の前の世界が夢か現実かを区別することに躍起になっていたが、徐々にその境目を探すことはなくなり、さらには夢と現実の行き来に対しての抵抗というか、躊 -
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筒井康隆といえば…であがる作品って
どれなんだろう。
わたしは、
・時をかける少女
・パプリカ
・家族八景
・残像に口紅を
くらいしか読んだことなかったから
筒井康隆には そういうイメージがあった。
現代文とは少し離れていて 一見すると読み難さみたいな雰囲気があるのに 気付いたら夢中で読まされていて、
夢で見るような抽象的な思想や思考を文体化、
半ばから後半にかけて熱量をしっかりあげてくるのに 決して大多数が望むだろうと思われる終わり方はしてくれない…。
そういうイメージ。
本書も例にもれず ぐんぐん読まされて
久々に 小説・文学を読んでる! と思わされた。
けれど筒井康隆の作品だから
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Posted by ブクログ
何度か読んでいる。
最近夢日記をつけてみたけど3日でやめた。夢って囚われてそのことに昼間の起きてる間にも心がそちらを向いてしまって、あの夢の細部を知りたいってなって惹かれる時間が増えて。
このお話しみたいに、夢と現実の境がなくなったり、他人の夢が流れ込んだりしたらおかしくなってしまうのでは?みたいな。脳のチリチリした感じを味わえてくせになってしまう。
パプリカは男性はみんな好きになっちゃう魅力的な女の子が出てきたり後半ぐわあーんった意味がわからなくなっていったりするこの構成自体が夢みたいで、夢って都合よくてでも都合よくならなくてわけわかんなくて突然終わったりするよねみたいな温度感自体が通じちゃ -
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筒井康隆は日本SF第一世代メンバーである。2013年に同じ豊田有恒が亡くなった後、最後の日本SF第一世代として孤軍奮闘、現在もなお執筆活動を続けている。昨年、自宅で転倒して頸椎を痛めて以来、不自由な生活を続けている。現在、リハビリ設備に入っているものの、毎月どこかしかの月刊文芸誌で作品が掲載され、本の表紙で筒井康隆の名前を見ない日は無い。流石に2~5ページの短い文章となっているが、この文学に対する執念は目を見張るものがある。この本以降、来たるべき日までの作品が今後必ず出版されると思うが、たぶん泣きながら読むことになるだろう。
自伝と言うだけあっていろいろな出来事が驚くほど詳細に記述されている -
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家族八景後の七瀬シリーズ2作目。
前回の話とは違い、心の汚い人間達の話ではなく、打って変わった雰囲気。
まず夜汽車に乗っているシーンからよかった。
はじめて自分と同じ心が読める子供のノリオと、初めて自分の能力とはちがう予知能力をもった恒夫に出会う。
これから起こる大事故を予知し、この3人で汽車を降りる。これから始まる物語にドキドキした。
次に七瀬がノリオを引き取り、一緒に暮らすためキャバクラで働く。そこで平穏な生活を脅かす、また違う能力を持った強欲の西尾と出会う。西尾との心理戦はワクワクした。
続々と異能力者と出会い、ピンチを乗り越え仲間ができた七瀬。ヘニーデ姫のところは見えない敵に恐怖し -
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第1作ブラックホームドラマの『家族八景』、第2作ハードSFの『七瀬ふたたび』に続くシリーズ完結編。といっても昔は「七瀬シリーズ」なんて括りはしてなかったけど。テレパスの主人公というのが同一なだけで、前2作はまったく毛色の異なる作品だし、本作もまたそれらとまったく異質な作品である。SFジュブナイル小説を思わす学園ミステリーな導入から、画家とその妻の謎を冬の田舎の山村に追うミステリーへと展開し、後半は、広大な宇宙の意識の中で繰り広げられる母と子のエディプスな恋愛を通し、私という意識、私の中の無意識というものの在り様を肌で感じさせてくれる。これをとてもわかりやすくエンタメ小説として感じさせてくれると
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巨匠、筒井康隆の七瀬シリーズ。
ずっと読みたいと思っていました。
家政婦として8軒の家を転々としている彼女は、実はテレパスという心を読める能力をもっている。
本当にどうしようもない家族達で、家族を罵り合い、自分の欲求を満たすためのどす黒い感情を持つ人達の心を読み取る。
だが彼女はその家族たちで実験したり、関係を壊したり楽しんでいるところがすごく面白い!
だが時に男たちからの性的対象になり危険を伴うところや、これ程までに人間の汚らしさの表現に始終顔が引き攣りながら読書しました。
そして何話か背筋の凍るような話もあったが、最後の【亡母渇仰】は怖すぎる!!
人間の恐さを集めた本だと震えました!