筒井康隆のレビュー一覧

  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    読みやすくてどんどん進む
    さすがとしか


    部屋の中での会話の違和感(お前いたっけ??)
    そもそも部屋割りの不自然、なぜフルネーム??
    工藤忠明のフルネーム呼びの違和感と“わが庇護者”

    面白かったです!!!

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    2026年09月18日
  • 残像に口紅を

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    実験的小説で、成立させている筆者の筆力が凄い。
    さすが。
    物語としても婉曲だからこその味があり、最後の方は逆に文字が消されていく感覚をダイレクトに表現しており、読書体験としてとても楽しかった。
    筒井康隆の作品をたくさん読んでいきたい。

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    2026年09月18日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    1990年刊。
    ミステリの衣装を着ているが、言葉狩りに対するプロテスト小説。
    触れてはいけないものに触れまくる、それが筒井の流儀。今回は、いつも以上に意図して、地雷を踏みにいった。3年後の「断筆宣言」に至る重要なマイルストーン。
    主人公を身体に障害のある天才画家、ロートレックと重ねた時点で勝負あり。彼の作品「接吻」と「洗濯女」を小道具として持ってきたのもよかった。それに、ロートレックは、パリでは女性たちにもてもてだった。それも伏線に使っている。
    しかし、ダブルミーニングの叙述トリックは少々読みにくい。トリック隠しも少々くどいかな。

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    2026年09月18日
  • 文学部唯野教授

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    面白かった。流石筒井康隆。大学では英文学の教授、裏では小説家として文学理論を体現するような小説を書いている唯野教授の目を通して、ドロドロの大学内部の権力闘争とそれにまつわる珍事を描く。また各章のラストは唯野教授による文学理論講義で締めくくられているため、本作を読むだけで文学理論の概観を知ることができる入門書のようなものにもなっている。
    ウィットに飛んだ言い回しも教養に支えられた作中で披露される文学知識も全て素晴らしい。サクサク読むことができる口当たりの軽さと裏腹に読むと本当に大学の講義を一期分聞き終えたかのような満足感も得ることができる。大学の内部事情に関してはかなり悪意的というかコメディ的に誇張・脚色はされているだろうが、「ここまでじゃなくとも近いことはあるのだろうな」と思わせるリアルさ。小説としてもある種の暴露本としても理論の入門書としても、色んな面で楽しむことができる作品である。
    ……のだが。現代に復刊は絶対できないだろうな、という問題作でもある。時代を反映しすぎている。悪い意味で。言ってしまえば差別表現がすごい。特にひどいのがエイズ差別とゲイ差別。読んでいるだけでぎょっとするような言説がポンポン出てくる。が、そういえば一昔前の日本ってこんなだったわ、ということをすぐに思い出してしまう。そう言う意味では歴史的な資料ではある。この本の発刊当時の日本がどのような空気感の中にあったか、このような公然とした差別が『差別』とすら認識されずにまかり通っていたか、ということの何よりもの証左だからだ。内容に改変を加えて差別表現を抑えれば……と考えたくなるが、正直ストーリーの根幹にそれらの差別要素ががっちり組み込まれてしまっているから無理そう。
    本作は非常に面白く読む価値のある本だ。すでに様々な人が触れている通り文学理論の概観を知るにはうってつけ。おまけに小説としても読んでいて面白いのだから素晴らしい。が、それはそれとして内容表現は現代からみると非常に問題がある。往時の小説を読むときはままあることだが、差別問題の是非は一旦置いておいて、『そういう時代であった』事実をきちんと念頭に入れたうえで楽しむ作品であろう。

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    2026年09月09日
  • 文学部唯野教授

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    大学内の不思議な文化をコミカルに描くストーリー
    物語自体に心に残るものは無かったが筒井康隆の悪ふざけとも思えるような文章と文学史の講義はとても面白い

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    2026年09月08日
  • パプリカ

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    奇々怪々、奇想天外などなど。
    夢と現実の狭間をさまよい、どちらがどちらか分からなくなる。
    どこまでが夢でどこまでが現実なのか、はたまた全て夢、または妄想だったのか、、、

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    2026年09月08日
  • パプリカ

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    数多の人間の夢が現実と交錯する終盤の展開は、何度読み返しても訳がわからないのにはちゃめちゃで面白かった。

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    2026年09月07日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    数十年ぶりに再読。最後に裏切られるタイプの小説なので、本来なら再読時には「答え合わせ」という楽しみがあるはずなのだが、残念ながら内容をすっかり忘れていて、ろくにできなかった(まぁ、最後には本文中で解説してくれるんだけども)。

    館モノの体裁ではあるが、そこは筒井作品。読者への挑戦というよりも、文学への挑戦として読むべきだろう。要するにミステリーとしては反則的であり、これをミステリーと呼ぶべきではないという向きも多いかもしれない。しかし、私の読書歴の中では、しばらく離れていたミステリーを再び読むようになったきっかけとなった、思い出の一冊なのである。

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    2026年09月06日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    90歳になる筒井康隆が、京子夫人と食す美食の数々。二人で5、6万円はざら。1万2万だったら安かったと。病気になって入院してからは高級高齢者施設で二人で暮らす。外食の美食は相変わらず。

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    2026年09月04日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    ラゴスの旅を書いたSF小説。未来の設定みたいな感じやけど、現代の技術とかは失ったような感じ。そのかわりに今で言う超能力的な力を持ってる人が出てくる。ラゴスの旅は波瀾万丈で、捕まって何年も奴隷になったり、ある街では王様になったり、なんか旅をするのはいろんな刺激があるしいいよなぁと思った。

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    2026年09月02日
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

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    今程この手のトリッキーな展開を読んでいなかったが、当時これを読んで驚いたものだった
    よく向日葵の咲かない夏などに代表する様にこの作品もまた実写化する事は難しいとされている作品であるが、今の時代だと視覚情報そのものがネタバラシになるという以外でも実写化は厳しそう

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    2026年09月02日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    2026.08.25〜08.31

    哲学は難しい。人名多すぎだし、知らないし。
    でも、それでも、面白く読めた。

    「時をかける少女」が出てきたのには、ニヤッとしてしまった。
    80を過ぎてもこんな文章を書けるって、凄い、と、感心しました。恐れ入りました。

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    2026年08月31日
  • 残像に口紅を

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    ネタバレ

    すごく意欲のある取り組みで面白かった
    こんな作品がかなり前に出ていたなんて……

    こんなに実験的な作品だとは思っておらず、タイトルの印象から男女の恋愛関係が主題なのかと思っていた。
    中身を開くと挑戦的な設定に取り組む主人公が不思議な世界観の中で奮闘するという感じで、「パプリカ書いた人だな〜」という印象を受けた。主人公と友人の取り決めたルールが拡張されて、物語内の登場人物・世界にも影響が出るというのが面白い

    中盤あたり、主人公の私小説っぽくなるシーンでは胸にくるものがあった。言葉を削られないと重大な事項、センシティブな事項に言及できない、というのはなんとなくわかる気がする。選択肢が絞られたが故に選択できるというか……。

    終わり方は破滅的で好みだった。

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    2026年08月24日
  • 旅のラゴス(新潮文庫)

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    260821再読。
    ラゴスの旅行紀のような物語。奴隷になったり、王になったり、学者になったり、ラゴスが旅をしていく中でいろんな社会的立場を経験する。旅の物語にしては割とあっさりと事件を綴っていて、ラゴス自身もそこまで焦っていないのが印象的。現実とは違う世界ではあるが、どこか全く違うものとは思えない。遠い未来の話と言われても腑に落ちる。ラゴスはある種の神のような振る舞いをしていて、この物語が神話チックにも感じられた。

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    2026年08月21日
  • モナドの領域(新潮文庫)

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    哲学をもっと学びたいと思った。
    結末は壮大なSFだったが、人間の腕の形のパンから繋がるのが奇抜でいいなと思った。

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    2026年08月19日
  • にぎやかな未来

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    軽いものが読みたくて、久々の短編集
    ページ数も少ないのですぐ読み終わった
    星新一のショートショートを彷彿とさせる感じ
    長くてもたった数ページの物語にもかかわらず
    先を気にならなせる展開に、予想外のオチ!
    描かれている未来の解像度も高くてすごい

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    2026年08月17日
  • ジャックポット(新潮文庫)

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    コロナ禍の時期に書かれた全14編の短編集。いくつかは普通の小説(解説の小川哲のいう「小説空間」の立ち上がる小説)だが、大半は、言葉遊びメタ私小説群。実在の人物も、架空の人物も、「老年の希望の星筒井康隆」をやっている「筒井康隆」なんかも混然となったメタ世界。カッパッパルンパッパとか、コロコロコミックコロコロコロナとか、終いにゃ首尾よくラ・シュビドゥンドゥン(作詞・作曲:筒井康隆)ときたもんだ。いや、ラ・シュビドゥンドゥンは終いではなく、冒頭一作目「漸然山脈」に出てくるのだった。
    しかし、この「ラ・シュビドゥンドゥン」、楽譜も載っているけれども、私は五線譜は読めない。どんな雰囲気の曲なのかは…YouTube動画が公開されていた! そうか、こんな雰囲気の曲なのか(随分と力の抜けた感じで)。そういう雰囲気のものとして「漸然山脈」を読み返すと、結末のp.30。ここにはみ出した感じになっている3行だけが、それまでの言葉のドタバタに比べ、いやに気の抜けたオチと見える。
    そしてこの気の抜け方は、第二作「コロキタイマイ」の「(了)」に続く2行にも通じるものと思われた(短編小説としてはまったく別の二作品なのだけど)。

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    2026年08月16日
  • 筒井康隆、九十歳のあとさき―老耄美食日記―

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    ネタバレ

    筒井康隆自伝の続編として読んだ。2022年の年末から2025年の年末にかけての日記のようなものである。主に新潮の雑誌「波」に掲載された文書や書評などを集めたものである。文章の半分以上は何を食べたかの記録であり、その美食ぶりが凄まじい。一人数万円の食事はなんとも思っていないようである。実際、どこそこのレストランで何を食べて支払いがいくらであったかが詳細に綴られている。美食をした翌日などであっても簡単な食事で済まそうという気はさらさらないらしく、連日の美食三昧である。作品内で1年間で貯金が1000万円減ったという件があるが、収入は3000万円ともあり、4000万円使ったのか1000万円使ったのかは本人のみ知るところである。
    文章を読んで、妻の光子さんへの愛、亡き息子さん伸輔さんの思い出などが綴られ老大家の心境が伺える。
    また途中心筋梗塞でステントを入れる手術をしたり車椅子生活になったりと満身創痍となりながらも美食に明け暮れ、さらには禁煙したかと思うと喫煙を始めたりと心にブレーキがないのか、アクセルを踏みすぎているのか、たただ呆れるやら感心するしかなかった。少しでも長生きして作品を書き続けてもらいたいもんである。

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    2026年08月15日
  • 不良老人の文学論(新潮文庫)

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    やたら書評が難しかったですが、相変わらずの筒井節でぶった斬っていたので、面白かったです。もっと長生きして本を書いてくれるといいですね

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    2026年08月12日
  • 筒井漫画瀆本 壱

    購入済み

    いろんな漫画さんの絵柄があって楽しめる。原作知らなくても楽しめるし、原作知ってても楽しめると思います。

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    2026年08月10日