筒井康隆のレビュー一覧
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筒井康隆『ジャックポット』新潮文庫。
何年か振りに読む筒井康隆。高校時代に筒井康隆と小松左京、眉村卓、平井和正といった日本のSF作家ばかり読んでいた時期がある。それから時々、筒井康隆を読んではいたが、最近暫くはご無沙汰だった。
筒井康隆が80代で執筆した14編から成る短編集。やはり筒井康隆は80代になっても筒井康隆であった。現在、筒井康隆は御歳91歳だと言う。
『漸然山脈』。若かりし頃の筒井康隆の奇妙な短編のように言葉遊びのような知識の洪水が溢れ出す。最後に筒井康隆作詞・作曲の『ラ・シュビドゥンドゥン』が収録されるというシュールな短編。
『コロキタイマイ』。ストーリーがあるような無い -
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ネタバレ初めて筒井作品を読んでみたが、不思議な小説だった。
SFと呼ばれてはいるが、本作はどちらかと言うとファンタジー。マテ茶が出てくるのでおそらく南米あたりで、時代的には高度文明が滅びた後の、風の谷のナウシカのような、電気が発明される以前の頃という設定だ。
不思議だったのは、物語ではラゴスが一番最初に好かれたデーデという少女に、ラストにわざわざ会いにいくというエンディング。色々成し遂げて、歳もとり、もはや教祖にもなり得るような偉大な存在になっていたラゴスが、最終的に求めたのは少女デーデ。これが何を意味するのか、正直分からなかった。よく分からなかったが、氷の女王となった彼女は、ラゴスをおそらく待ち続け -
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ネタバレラゴスという人物について、この人はすごく頭がいい印象を受けた。自分のことを俯瞰してみることができて、周囲の人の人間関係も割と注意深く観察して、人となりを自分の中で落とし込んでいた。奴隷になりながらも、その中で自身のできることを発揮して、監視からある程度の信頼を得るのもこの人の知識があったからこそ。「知識」に対しては貪欲で、それを追い求めて旅を続けてきた。帰郷してからも、自分が学んだことを故郷や人のために教え、広めていた。基本的には、書物を読んでいただけなのに、医学や歴史、経済、政治と幅広い分野で知識を身につけている様子だったから、これもある種ラゴスの超能力なのかと思った。知ることには貪欲だった
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「名作を読もうキャンペーン」⑧
『ロートレック荘事件』筒井康隆先生。
筒井先生といったら
時をかけちゃう、エンタメのイメージでした、私は( ´∀`)
あー、推理もの、ミステリ好きな人がオススメするわけがわかりました。約30年以上前の作品ですが、独特な言い回しはあるものの、古いというより作品のアジだなぁって読みすすめられちゃう。
そもそも、ワタシはロートレックのポスター作品が好きなので気にはなっていたんです。でも古本で買ったせいか、積んでしまっていました。
感想はむずかしいっ!殺人事件ものです!
登場人物は限られているので読みやすいんだけど、違和感があって理解せず読んじゃっていいのか?って -
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前半
夢をテーマとしたセラピーと、研究者同士の権力争いで進んでいく。そこはかとない謎解きの香り。
後半
筒井康隆全開の、トンデモドタバタエログロブラックSF。短編集とか「残像」を読んだ経験があったおかげで、夢と現実の区別をつけて読めた気がする。初筒井だったら意味がわからなかったと思う。本当に混沌としていた。ラゴスとか、読んだことないけど時を駆けるとかと同じ人なのかと思うくらい。全員がある程度ぶっ壊れキャラ(行動とか胆力とか思想とか)だから、読者が読み飛ばしたかと思うくらい奇天烈な出来事にも対応していてお手上げ。何でもあり、本当に何でもあり。
カシコではないので、主題とか構造とかは全然わからなか -
Posted by ブクログ
帯には「わが最高傑作」とあり、昨年(2024年)、テレビで見た「筒井康隆の世界 ~文学界の巨人 90歳のメッセージ~」でも(一番良い作品は何かと訊かれた)筒井康隆本人が「モナドの領域だろう」と言っていたと記憶している。が、私は、この序盤をさほど面白いと思わず、栞を挟んだまま本棚に置き去りにしていたのだった。
が、公園、法廷、テレビショーとGODの劇場舞台が変わっていくにつれて、だんだんと面白くなってきた(私はその展開に「文学部唯野教授」を思い出していた)。最終盤、GODが去った世界の描写では、序盤のつまらない各シーンの人物たちをきっちりと拾い集めて物語を閉じる。GODを小説の作者「筒井康隆」