筒井康隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ずいぶん前に映画を見たため内容をほぼ忘れており、また最近筒井康隆の小説に出会って面白さを体験し、1から読み返そうと思ったのがきっかけです。「見てから読む」派閥です。
本編は3つのストーリーに分かれた短編集で、お馴染みの青春タイムトラベル『時をかける少女』を始め、般若の面、高所恐怖症の苦手を払拭するために、主人公が過去のトラウマを追求していく『悪魔の真相』、主人公の理想が現実になった世界へタイムトラベルする『果てしなき多元の宇宙』の3つが楽しめる。SF小説といえば筒井康隆という言葉を見かけるが、まさに体現するような小説だった。
私はが印象的だったのは『悪魔の真相』だ。苦手な物には過去のトラウ -
Posted by ブクログ
犬に噛まれて左腕が不自由になった少女、愛が父親を探して犬を連れて旅をする物語。ジュブナイルらしい平易かつ一昔前の教科書のような読みやすい文体でありながら、暴力が支配する近未来の日本の治安は非常に悪く、そんな世界を旅するいたいけな少女というコントラストが非常に良かった。まるでその道中はさながらRPGのように仲間との出会いと別れが描かれていて、誰かがいなくなれば誰かが助けてくれる風になるあたり、人との絆や「縁」というものを感じてしまう。子供でいる間は魔法に近い奇跡があったりするのだが、そうした時期を過ぎれば魔法はただの現実となり、主人公の世の中への解像度が上がる従ってその風景もより現実的に変わって