筒井康隆のレビュー一覧
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購入済み
面白かった
面白かったかな、ドロドロとしてけして読後感がよいとはいえないけれど。
クセになるといえばクセになるようなそんな本です。
人間心理の醜さがこれでもかと押し寄せてくるので
読むのに少々心の耐力が必要だけど。
そして我が身を省みれば、人間なんてそんなものかもしれないとも思う。 -
Posted by ブクログ
「七瀬シリーズ」の第1弾。
18歳の火田七瀬は、生まれたときから他人の心のなかを読みとることのできるテレパスの少女です。彼女が、さまざまな家でお手伝いの仕事をすることになり、一見したところごくふつうの家庭生活を送っているような人びとのかくされた心理が彼女の能力によって読者の前にさらされていきます。
SF的な設定を駆使して、人間心理の奥底にひそむどす黒い感情をあらわにしている作品で、著者らしいブラック・ユーモアが効いています。同シリーズ第2弾の『七瀬ふたたび』(新潮文庫)の「解説」を執筆している平岡正明は、本作を「逆ホーム・ドラマ」と呼んでいるように、昭和時代のホームドラマの裏面をえがいた作 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画はだいぶ前に観たことあったものの、読んでいるとやっぱりまた観たくなる。
映画では特に千葉敦子が魅力的で不思議な女であるという印象だったが、実際は結構戸惑っていたり、葛藤しており、容姿の魅力をも武器にしているだけで人間らしい人間だったのだなと印象が変わった。
敦子が強姦されそうになるも、やむ無しと素直に受け入れることにしたにも関わらず、敦子のことを愛しすぎて不能に陥り、この役立たず!せっかくその気になってやったのに、と怒っているのが面白かった。
DCミニの欠陥や副産物がたくさん絡んできたのが面白かった。DCミニは使いすぎると睡眠が深くなりすぎてしまい、現実に戻ってくる(目覚める)のが困難にな -