筒井康隆のレビュー一覧

  • 銀齢の果て(新潮文庫)

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    筒井氏の世界に入っちゃ危険(笑)と思いつつ・・どんどん引きずり込まれました。
    何となくですが、「俗物図鑑」の梁山泊に立てこもる人々とイメージが重なっていました。不思議です・・。ギリギリのところに追い詰められる感じが似てるのかもと考えたりして・・。

    ラストは壮絶なんだろうなと思ったのですが、確かにある意味壮絶ですが、また違った意味で驚かされた作品です。

    結構タブーに挑んでいますね。それが筒井氏らしいと思います。そして引きずり込まれる感じ。いつまでも筒井ワールドは変わらずそこにありました。

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    2012年10月05日
  • 陰悩録 リビドー短篇集

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    筒井康隆まじパネエ

    内容に触れるのが難しい(性的な意味で)のでもどかしい。
    性に関するくっだらないアイデアを大真面目に具現化するところが笑いを誘う。ブラックでセクシャルな笑いに満ちたSF短編集。ただそれだけに留まらず、性的な笑いを社会現象の描写にまで昇華させるのは見事。良い意味で酷い小説。

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    2012年08月11日
  • ダンシング・ヴァニティ(新潮文庫)

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    先の読めない「コピー&ペースト」手法が面白い。
    ドタバタ感が筒井作品らしくて好み。繰り返される文章がくせになる。

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    2012年06月07日
  • 文学外への飛翔(小学館文庫)

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    役者として失敗したから、小説の上であばれまわっているのです。って、昔いってなかったか。今や蜷川ユキオからお呼びがかかる一流の役者。その現状報告や色々。筒井一座は5000万の赤字だったか?

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    2012年04月28日
  • 脱走と追跡のサンバ

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    とにかくすべてに必然性があって、一切の無駄がない。あるいはすべての要素が、まったく無駄に浪費されているように見える。それが筒井康隆の小説であり、エンターテインメントと純文学の融合ということである。特にこの作品は、その次元が高い。

    すべてに意識的であるということは、なんて精度と密度が高く、息苦しいものかと思う。個人的には何につけ精度と密度を偏愛しているが、さすがにここまでのレベルとなると、そこにはある種の抵抗感も伴う。物事に対し意識的であるということはつまり、極度に技巧的であるということでもある。その技巧とはもちろん、「良い曲を上手く演奏する」というような生半可なレベルではなくて、「最高の曲を

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    2012年04月27日
  • 七瀬ふたたび(新潮文庫)

    購入済み

    読了

    「家族八景」が面白かったので続編を読んでみました。
    テーマが全く違ってて、前作とは違う楽しみ方ができました。
    「 エディプスの恋人」も読みたいのですが、入荷(?)の予定はないのでしょうか?

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    2012年09月26日
  • 大いなる助走

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    作品全体はコミカルな表現ばかりだが、それでも文壇批判の印象が強く感じるのは筒井の恨みが深いからだろうと思う。
    ただそれ以上に心に残ったのは、同人の面々の姿。
    大学時代に所属していたグループはまさにあのような感じで、異なる点は創作活動をしていないところぐらい。
    社会に対して劣等感を感じながらも、自尊心が高いから論理武装に躍起になったり。
    是非あの頃の友人達に読んでもらいたい一冊だった。

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    2012年03月15日
  • 笑犬樓の逆襲(新潮文庫)

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    久しぶりの筒井節は文字もそう大きくなく、文も軽快。「悪魔の辞典」の訳をやってみるというのは、ネタとして非常に面白そうだ。役者稼業の話が若干鼻につくのが難点。

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    2012年02月09日
  • 日本以外全部沈没 パニック短篇集

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    「農協月へ行く」「アフリカの爆弾」「ワイド仇打ち」など、にわかを含めツツイファンなら一度は読んだことのある代表作を集めたもの。「黄金の家」というショートショートの新作一遍を含む。「ヒノマル酒場」「ソンミ村館(人類の大不調和)」は改めて傑作、というか、前衛でない方の筒井流真骨頂。割と激しいのばかりで、初心者には読み疲れるかも。

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    2012年02月08日
  • 時をかける少女 (角川つばさ文庫)

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    「時をかける少女」は、読む本によって物語がちょっとずつ
    ちがうのでいろんなものを見てます!

    私も、時をかけてみたい・・・。

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    2012年01月26日
  • 恐怖

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    恐怖とは、
    ググッとのめり込めるおもしろい小説で、ちょっと日帰りで京都に行った往復の電車で読み切ってしまいました。恐怖を驚愕・戦慄・仰天に分類したところは納得ものです。筒井さんはもっとはじけた結末を作ると想像してましたが、案外頷けるものでした。

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    2015年03月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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    ネタバレ

    本屋でタイトルを見た時に、「バカの壁」のパクリ本かなと思った。しかし、パクリ本ではなかった。著者は何故人間はアホな行為をするのかを鋭く分析している。

    私も本書の例に出てくるようなアホな行為をする。会話の途中に、会話の内容と関係の無い不必要な知識を披露したりする。これはタダのアホだ。

    しかし、何故そのような行為をしてしまうか。著者によると、このような行為は脳による潜在的バイアスによるとのこと。以前の良かった記憶は、現在その記憶を良いと思っていると過ぎない。だから、良いと思っている感覚のままアホなことを喋ってしまうという。

    私は、たまに友人に本で読んだ知識や、ネットで得た情報を分析した結果を

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    2011年11月07日
  • アホの壁(新潮新書)

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    二番煎じを公言するユーモアと、
    それに反する意外にも真面目な内容がいい加減(ダブルミーニング)。

    コミュニケーションの壁について書かれた
    「バカの壁」に対し、
    本書は良識とアホの壁について書かれている。

    第二章にある
    「アホな怪我は焦点的自殺」という項を読んで、
    自分が小さい頃、二度交通事故にあったことを思い出した。

    そうして、
    あれは実は、
    忙しくて構ってくれなかった親に対する、
    無意識の復讐だったのではないかという気がした。

    怪我をすることで、
    親に罪悪感を植え付けて、
    自分を構わなかったことを悔みやがれ、
    みたいな、歪んだ主張があったのかな、と。

    実際、
    交通事故に遭う直前は、

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    2011年09月13日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    テレパシーを操るエリート青年がいじめを受ける「底流」が面白かった。「姉弟」「わかれ」などアイディア一本釣りの奇想ショートショートも印象深い。

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    2011年08月18日
  • 時をかける少女

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    表題作の『時をかける少女』の完成度はすごく高いと思っています。これが、60年代の作品なんかだとは思えない。まだまだ色あせない佳作です。

    映画化やテレビドラマ化されてる有名な作品ですね。
    原田知世さんが主演した映画は子どもの頃によくわからずテレビでみたと
    思いますが、内容はよく覚えていない。主題歌は食玩のCDついてるやつで
    当たったのを持ってる。
    覚えてるのは、内田有紀さんが主演したドラマと、
    こないだテレビで放送された、アニメ映画版のです。
    アニメ版のはかなり現代風、かつ内容にも広がりを持ったふうにアレンジされていて
    面白かった。
    そう、それをみてこの小説を読もうと思ったんですよ。
    で、驚い

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    2025年06月12日
  • 最後の伝令

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    内容は
    筒井さんの短編14編。
    どれもこれも設定が大好きなのだけど
    読んでると暇になってくる話もいつものごとくしばしば。
    中でも、
    両親を亡くした子が書いた手紙の『北極王』や
    樹木が法定の証言台に立つ『樹木 法廷に立つ』や
    いじめで飛び降り自殺した少年がウロウロする『二度死んだ少年の記録』
    などもおもしろいけれど
    特に、
    肝硬変で死んでしまう体内の細胞たちの会話『最後の伝令』と
    8回生きて9回死ぬ虫による『九死虫』がとても良い。

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    2011年05月07日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

    購入済み

    これも良いですね

    衝動買いしました。
    原田知世の映画しか見たことなかったんですが、これはまた展開が違って楽しめました。

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    2011年04月27日
  • 笑犬樓よりの眺望

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    ≪内容≫
    時代の叡智、筒井康隆による痛快な社会時評。
    断筆宣言に至るまでの10年間の真摯な闘いの記録。

    ≪感想≫
    初めて読んだ筒井康隆のエッセイ。今から10数年前のものだが、本書の中で度々取り上げられているマスコミへの痛烈な糾弾は今でも十分に通用するし、喫煙者を取り巻く環境などについては、まさに描かれている通りの未来が訪れている。特に断筆までの経緯や表現規制についての彼の姿勢には、なんというか、とにかくシビレる。処々のユーモアは少しも色褪せず、今日の問題においても十分に通用する意見ばかりで、稀代のSF作家としての彼の知性と先見性はさすがだと感じると共に、今更だけども、断筆を解いてくれて本当に

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    2011年05月12日
  • ダンシング・ヴァニティ(新潮文庫)

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    実は、筒井康隆さんの本はこれまで読んだことがなくて、これが初めてだった。

    はじめ読み始めて、
    なんだこれは?
    って?マークばっかり浮かんでたけど、
    特に素晴らしい物語があるわけでもないのに、
    繰り返しのリズムの中で少しずつ変化していく話がその先どんな風に進むのかが気になってしまって、夢中で読んだ。

    突き刺さるような言葉とか、いろいろな人間模様とか、深い感情の洞察とか、
    そういうのがあるわけでもないのに、リズム感が楽しい。
    こんな小説もあるんだなと感心する。

    ただ、同じような作品は二番煎じ的な感じになってしまって、書けないのかなとも思う。

    解説に、同じような繰り返しに見えて、少しずつ変化

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    2011年03月22日
  • アホの壁(新潮新書)

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    筒井康隆の新書。
    養老孟司の『バカの壁』はのオマージュだが、『バカの壁』は、人と人とのコミュニケーションひ阻害する壁について論じたのに対し、本書では筒井がその体験と俗流科学で、人それぞれにある良識とアホの間の壁とは何か、なぜ人は直ぐに壁を乗り越えてアホの側に行ってしまうのかを論ずる。
    アホな行為、原因、対処法を次々と切り分け切り捨てるのが痛快な一冊。
    アホの壁を乗り越えてしまうのは誰にでもあることだか、気をつけたい。

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    2011年01月22日