筒井康隆のレビュー一覧

  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    みんな気が狂っています。
    が、狂いたいように狂っている人は幸せそうです。

    笑える話ですが、読んだ後悲しくなりました。

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    2010年09月17日
  • 48億の妄想

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    報道のドラマ性を極端に追求し始めたマスコミ社会。
    読者視点で見れば完全に狂ってるとしか思えない世界を整然と描きつつ、要所要所では笑ってしまう程の気違いっぷりを挿入し、そのごった煮がとても痛快。
    しかし、これが40年以上前の作品ってのがすごいな。
    メタ的な幕もちょっと好き。

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    2010年06月12日
  • 馬の首風雲録

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    筒井先生の快作&怪作。実際の戦争が、当時子供だった先生にはドタバタに見えたという話が後書きにありました。この作品も戦争のドタバタを描いています。悲惨な場面もドタバタ小説風に描かれます。たった一箇所だけ文語体の詩が出てくるのですが、あれが何かのパロディなのか演出効果を狙ったものなのか私の文学的素養では判断できないのが残念。誰にでも薦められる本ではないのですが、私はハマりました。

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    2022年09月05日
  • アホの壁(新潮新書)

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    筒井康隆のアホの壁を読みました。筒井康隆流のアホ論でした。堂々と養老孟司の「バカの壁」のパロディだと書かれていましたが、それなりに面白く読みました。なぜ人はアホなことを言うのか、というテーマではアホなことを言ってしまうシチュエーションが面白おかしく書かれていました。また、なぜ人はアホな計画を立てるのか、というテーマではいろいろな要因で失敗してしまったプロジェクトが紹介されていました。なぜ人はアホなことをするのか、というテーマではフロイトが引用されていてちょっと強引な行動心理学が解説されていました。筒井康隆らしいテイストで、単なるパロディよりは面白く読めたと思います。

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    2011年07月18日
  • アホの壁(新潮新書)

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    この題材にこの作家、というのが正に当てはまる本である。

    無意識にアホな場合は無価値であるが、
    意識的にアホになれれば価値が生まれるということがわかる。

    価値のあるアホには需要がある。
    筒井康隆はSF小説で数多くのヒットを出しているが、
    SFは常識では考えられない世界をあたかも存在するかのように描かるものだ。
    小説だから受け入れられるが、普通に語り回ったところでアホにしか思われない。

    また心理的にアホになってしまう可能性があるのが、
    他人の思想に犯されてしまっている状態である。
    あたかも良いことだと思わされ、思い込み、アホなことをやらされてしまう。
    これも壁を越えてしまった一例だ。

    普段

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    2013年06月18日
  • 虚航船団(新潮文庫)

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    筒井康隆の作品の中では長いほうだと思いますが、わりと好きな作品。
    ただし中身はあまり覚えていない。
    表紙の通り、いろんな文房具が出てくるのですが、昔から物品に感情移入するタイプだった私には面白く思えました。

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    2010年02月22日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    うーむ、面白い。気持ち悪い。よしよし、げーしなさいげー。
    という感じの小説。筒井先生の本領発揮といいますか。先生の著作には凡作も存在するわけですが、これは読んで損しません。

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    2010年09月17日
  • 大いなる助走

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    町田康がこの人について書いていたので読んでみた。
    読んだ後知ったが『時をかける少女』の原作を書いた(1967年とかに)人でありSFの三大巨匠とからしい。
    けどこの作品は全くSFとは関係なく文壇の裏についての話であった。
    『大いなる助走』ってタイトルもいいけどまさに自分も大いなる助走な人生かも知れぬと思った。
    これは文学とかそういうのに興味があったら読んだ方がいいかもしれない。
    特に小説書くとか言ってるりーくんとか。笑

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    2009年10月07日
  • 男たちのかいた絵(新潮文庫)

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    「愛とはなんでしょう」が個人的には好きです。
    男女間の恋愛より、深くて純粋でした。人間らしい。筒井らしいやくざ物ですが、さらに筒井らしい恋愛の描き方が素敵です。

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    2009年12月18日
  • 如菩薩団 ピカレスク短篇集

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    「くさり」ももちろんいいけど私はこっちが好き。未読の短編がやや多かったのもよし。
    後期より中期、初期にちょいかぶるくらいの時期のが多く、少し毒がたりないんだけど、
    ホラー短編集のほうにがっつり入ってるからいいや。
    それにしてもバブリーな時代だよなあ。

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    2009年10月04日
  • 時をかける少女 TOKIKAKE

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    アニメ版時をかける少女のコミック。先に映画を見てしまったので、ちょっとはしょられていたりシーンが違ったりしてちょっと不満が残るかも。でも雰囲気は伝わってくるけど。

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    2009年10月04日
  • くさり ホラー短篇集

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    落ちが最高。

    だからページ数が少ない、自動的に落ちが早くわかるものを
    先に読んでしまった。

    「生きている脳」
    初っ端からすごいぞこれはって思わせる。
    ゾクっと後を引く怖さ。

    「大怪獣ギョトス」
    個人的にこの落ち、風刺が効いてて好き。

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    2009年10月04日
  • 俗物図鑑(新潮文庫)

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    評論家っていうと、文学やら現代社会やら、なんだか『ちょっと難しそう』なものを色々とこじつけていて、『俗物』と違うイメージ(笑)
    だがこの小説では『俗物』が、それぞれの得意分野を生かし、『○○評論家』となる。
    最初は贈答品評論家から始まったものの。

    ・うまくリベートを取るコツは?!横領評論家
    ・覗きが生き甲斐、そのためだけにアパート管理人になった覗き評論家
    サラリーマン等雇われの身分で地位と上司の顔色がすべてだった『俗物』が、もうやーめた!って感じで『評論家』になっちゃう。
    そんな評論家を集めてプロダクションを作ってしまう。
    中には吐瀉物評論家なんてのも……

    よくもまぁここまで変な評論家を考

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    2009年10月04日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    [novel][SF]
    面白かった。
    現代日本でもっともスキルの高い作家の一人である筒井康隆の実力を愉しむことができる一冊。
    こういう読んでいると頭がクラクラしてくる話、大好き。

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    2009年10月07日
  • NANASE(1)

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    昔ともさかりえ主演とかでドラマもやっていたような。
    原作は小学生の頃友達の家に遊びに言った時に本棚にあったのを何故かずっと覚えていて、
    こないだふと本屋さんで衝動買い。
    泣きました。一気に読んで、続けて何回も読みたくなって、ひたすら何度も泣きました。
    最後まで、寂しくて、辛くて、冷たくて。
    感情移入し過ぎたせいか、昇華できずにあたし自身も辛くなってしまったり。

    こういうリアルとはちょっと次元を超えるものとか、近未来とか、異世界とか、
    読んでいてどっぷり浸ってしまうのは漫画の方が多いような気がします。
    あたしの想像力の問題かもしれないけど。
    原作は読んでませんが、読まずにおきたいかなと。
    そう

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    2009年10月04日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    “夢”、つまり“意識”をテーマにした心理学的作品。
    例えば、今生きてるこの瞬間。これが夢ではなくて本当の現実だという証拠は一体どこにあるのだろうか。
    そんな考えに取り憑かれたことはありませんか?

    たくさんの意識が重なり合う手法で、一体どれが主人公が生きる本物の“現実のとき”なのか分からなくなってしまう。読んでてとても不安にさせる本です。

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    2009年10月07日
  • 家族八景 下巻

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    最後の話は、小説で読んだときもこわかったなぁというのを覚えています。
    中学生ぐらいだったでしょうか。

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    2009年10月07日
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)

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    夢の木坂分岐点 電車 サラリーマン 兼業サラリーマン 専業作家 意識だけが人間であるならば、夢や妄想も実体験の一部 とりあえず作中に出てくる喫茶店のイメージは断固としてルノアール
    1990年って20年前なんだね!

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    2009年10月07日
  • 恐怖

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    レトロチックな雰囲気の中で進んでくのに、現代っぽいところもあって。独特の世界観に惹かれます。トリック的な部分はあんまり無いけどこういうのが実は怖かったり…恐怖です

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    2009年10月07日
  • 佇むひと リリカル短篇集

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    すごい、なんか、すごい!

    こんなに色々な世界がつまってるとは思ってなかったです。


    08'9'5

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    2009年10月07日