筒井康隆のレビュー一覧
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ネタバレ東京パラリンピック開催期間中に読む。
テレビではダイバーシティの実現に感化されているのに、本作では簡単に解決できない超高齢者問題をバトルロワイヤルで減らすというブラックユーモアに思考を巡らすという、ある意味では『考えるきっかけ』週間であった。
高齢者が増えすぎた地区では、年寄り同士の殺し合いをするよう政府通達がでる。武器はヤクザが高価で売り、地区外への逃亡や若い身内の借り出しはNG。
「この国の優しさがこんな事態を招いた」障害者はかわいそうだからと途中で法改正。考えの甘い政府。
「アチチチ。こんなに血が熱いと思わなかった」
ありえないのに現実味を感じる。
読みおわって思ったのは「年寄 -
Posted by ブクログ
ネタバレその当時のアカデミアの人事というか人間関係はこういうところなのだろうか、、、と考えざるをえなかった。。。本当かウソなのかはこの小説を貸してくれた教授に聞いてみよう。
授業形式で前半にアカデミア界隈の人間模様、後半に授業が盛り込まれ、知識も増やせた一冊であったように思う。
以下読書メモ
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・ひとに例外を許さない、個性を認めず独自の行動をさせない、そのかわりその人が自分のものとして負うべき苦しみや悩みや責任を忘れさせてくれるような存在を「世人」という。こういう世人と話すときの普通の会話や雑談や無駄話のことを『空談』といいます。これは『語り』の日常的な、非本来的なありかたで、語りというの -
ネタバレ 購入済み
忘
なんだか面白くなってきたところで,いきなり包丁で切り落とされてしまったような終わり方。
もっとロマンスがあったり,すべてが繋がっていくのかと思った。
淋しいのは,会えなくなることより,忘れられてしまうことより,忘れてしまうことかもしれない。 -
Posted by ブクログ
唯野教授個人は饒舌な小男、モラルも低くて女子生徒に手を出したりする俗っぽさ。周りのキャラクターも小便を漏らしたり、小狡い性格だったり、全然立派な人物はいない。
大学教授たちの世界は政治根回し、足の引っ張り合いばかりで期待ほど勉強していない。
でも講義はとても面白い。欄外に及ぶ知識の深さ、紹介される本は膨大で、文学理論は全てはわからないけど、読みやすく砕けた表現になっている。難しいから参考文献をもっと読んでもう少し知識が増えてから読んだらまた面白いかもな。
毎章唯野をめぐるドタバタしたエピソードで始まり、講義で終わる話の型も決まっている。
斉木が蟇目と衣服を調えながら研究室から出てきたあたりから -
Posted by ブクログ
タイトル作品を含めた筒井康隆作品集。なんというか、この人はまさに「天才」というよりは「奇才」と呼ぶべき人なのかもしれないと改めて思う。ストーリーとしての面白さを持ったまま、文学を、日本語を、常識をことごとく(いい意味で)おちょくってくる。評判高い「鍵」もさることながら、個人的には「死にかた」「三人娘」あたりもとても良かった。一見荒唐無稽なストーリーの中に、何か人間の本質をえぐるような、そんなエッセンスが散りばめられている。
今では問題視されるような表記もたくさんあるけど、ある意味これも筒井康隆節といえばそうなわけで。本好きは、一度読んでおいて損はないと思う。 -
Posted by ブクログ
さすが「SF御三家」の一人!
ミステリー作家ではない事を逆手に取った書き方!面白い!
別に映像化などは、意識してないかもしれんけど、これが映像化された時、どうなるか思い浮かべてしまう。
(実際に、テレビでは、深キョン主演で映像化。アニメにもなった)
富豪刑事…金に物を言わせて解決するとか笑けるけど、誰も困らんのならアリやと思うわ。
もっと大きな事件にお金使う方が良いのかもしれんけど、こういう普通の事件に使うからこそ面白いんやろな。
各話とも、吉本新喜劇のように同じ流れで始まる。で、富豪刑事がお金を…
まっ!弱い人の為にドンドンお金使ってな!