筒井康隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
先に「敵」の話を書いた。
いわゆる老人小説への興味を覚えていた時に手に取った2冊目の筒井作品である。
こちらは筒井康隆的ドタバタが存分に楽しめる、老人同士が殺害し合う、いわゆる「バトル・ロワイヤル」のパロディだ。
しかし、本家の設定が絵的(”想定読者層”)な問題もあるのか当然ながらフィクションの枠から出得ないのに対し、こちらは行き過ぎた老人保護政策、年金問題、積み重なる財政負担を解消する手立てとして相互自殺補助”政策”という、あながち・・・?な設定であるのが面白い。
「敵」に現れていたような主人公の深い思索、老人時間とも呼べるような緩慢な死へむかって流れるゆったりしたものとはまったく逆ベ -
購入済み
読了。
これはまた凄いテーマを当てはめて来たなという感じ。前2作も裏側にあったのかな?この反則技は好きです。七瀬シリーズ満足な完結の仕方。電子化は無理かと思ったらその手があったか。
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Posted by ブクログ
とにかくすべてに必然性があって、一切の無駄がない。あるいはすべての要素が、まったく無駄に浪費されているように見える。それが筒井康隆の小説であり、エンターテインメントと純文学の融合ということである。特にこの作品は、その次元が高い。
すべてに意識的であるということは、なんて精度と密度が高く、息苦しいものかと思う。個人的には何につけ精度と密度を偏愛しているが、さすがにここまでのレベルとなると、そこにはある種の抵抗感も伴う。物事に対し意識的であるということはつまり、極度に技巧的であるということでもある。その技巧とはもちろん、「良い曲を上手く演奏する」というような生半可なレベルではなくて、「最高の曲を -
購入済み
読了
「家族八景」が面白かったので続編を読んでみました。
テーマが全く違ってて、前作とは違う楽しみ方ができました。
「 エディプスの恋人」も読みたいのですが、入荷(?)の予定はないのでしょうか?