筒井康隆のレビュー一覧
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リリカル…今さっきその意味を調べてみたんですけれども、なんでも「叙情的」だとかそんな意味らしいのですけれども、果たしてその意味するところが本書の個々の短編に当てはまっているかと言えば…どうでしょう!?
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、切ない…みたいな読後感に浸る短編もありましたけれども、基本的には筒井氏の想像力と言いますか、よくこんなお話思いつくな…とまあ、解説の小池真理子さん?と似たような感想になりましたねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
僕も小池さん同様、ラストの「母子像」とかいう短編に恐怖と凄い…といった感嘆の思いを抱きましたね! 設定もさることながら主人公の男の感じている -
Posted by ブクログ
主人公の唯野仁は、早治大学英米文学科教授であり、「野田耽二」というペンネームで小説を執筆しています。本作は、彼を中心にアカデミズムに生息する者たちの生態をアイロニカルにえがき出している小説ですが、同時に現代文学理論について学ぶことができる内容になっています。
ユーモア・センスは著者の従前の作品と同様で、とくに現代の若い読者に響くのかという点では、やや疑問もあります。井上ひさしの作品についての同様のことがいえるように思うのですが、この方面の感性はもっとも賞味期限が短いので、しかたがないのかもしれません。それ以外にも、アカデミズムの置かれている状況はますます厳しさを増しており、ここにえがかれてい -
Posted by ブクログ
世界に存在していると確認できるのは「私」という存在の精神だけである。これは独我論の基本認識であるが、しかしその「私」が唯一の存在であるということまでを独我論は示すものではない。もし仮に「私」という精神を表象する人間が複数人存在し、それぞれ固有の世界で生きているとしたら?
本書はそうした一種の思考実験を、虚構の小説世界における「虚構内存在」である主人公の意識を複数に分散させることで示そうとする。読んでいるうちに、「なぜ私という存在が唯一しか居ないと言い切れるのか」という不安を感じながら、作品世界を楽しむことができる。
小説の主要なテクニカルタームである心理学的ロールプレイについては、初期作品 -
Posted by ブクログ
パロディータイトル、山藤章二さんのイラスト、破滅になだれ込むラスト......まさに俗物図鑑の兄弟分( ´ ▽ ` )ノ。
名声や地位、金銭を得ても、筒井康隆先生の性根は若い頃からちっとも変わらない( ´ ▽ ` )ノ。
というか、自らの加齢、社会の変化に合わせてアプデを重ねてる( ´ ▽ ` )ノ。本作みたいなものを若手作家が書いたら袋叩きにされるだろうな( ´ ▽ ` )ノ。老人になった筒井康隆先生だからこそ、書けた作品だ( ´ ▽ ` )ノ。
タイトルは忘れたけど昔の作品なら、同じ「老後処理」テーマでも、老人は自らの肉体を子や孫たちに食肉として提供する、って内容だったね( ´ ▽ ` )