筒井康隆のレビュー一覧
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物語、ではなく、文章が面白い。日本語って、いろんな表現があるんだなー。言葉が使えない分、違う言葉を繋いで補うからなのか、ちょっと長いかもー間延びしてるかもーと思った次の瞬間にはガラリとエピソードが変わって情事の描写が始まったりしてそれもまた長かったけど、語彙量がすごくてただただすごかった。すごかった。(語彙力)
3章は、残ってる文字を教えてくれたので楽しく読めた。何の言葉が言えるの!なんて、自分で考えちゃったりして。だんだんと一文ずつが短くなったり、聞きなれない言葉ばっかりになったり、擬音が多くなったり、さいごはいたいいたい、がたんがたん、とか。音が面白くて笑った。
ただ音がなくなるだけの -
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ネタバレ[富豪刑事の囮]
大金持ちの刑事が金にものをいわせて事件を解決するっていうと、昔読んだ「ドーベルマン刑事」に出てきた話を思い出しちゃうけど、時期的にいってこっちが本家なのかも。その部分を除くと、推理小説としては残念ながら平凡。ただ、4人の容疑者の状況を連続的に次々と転換していくという手法は、後の「ロートレック荘事件」で使われた叙述トリックの原形なのかもしれない。こういうエンタテインメンでも実験的な手法を使わないではいられない筒井康隆のひねくれ方は好きだけどね。
[密室の富豪刑事]
トリックは簡単なものだったけど、真空鋳造っていう反対のイメージの設定を持ってくるところが推理小説っぽいかな。 -
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『残像に口紅を』は高校生の時に読んで1回挫折した本だ。音が消えていくのが大まかな説明だが、読みづらくはない。しかし難しい言葉が多く当時の自分は苦戦したが良い機会なので大学生になって再び読み始めた。読破はしたものの今回も完読するのに時間がかかってしまった。
音が消えていっても読みづらくならないことに驚いた。普段から「ら抜き言葉」を使う若者としては音が消えていっても読み易さに変わりは無いのだろう。一方で遠回りをしている本だと感じた。消えた音の穴を補充するために文章を増やしているようだ。筆者の文章力の高さ、語彙力の多さが遠回りの原因だろう。もちろん音が消えたら文章が減るのだろうと予想していた自分 -
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最近、星新一を読んだあとだと筒井康隆はやっぱり、毒あるなぁ。でも、そのサディスティックな話ほど頭に残ってしまう。
数ある短編の中から、気になったものを抜粋すると、
「傷ついたのは誰の心」
えぇ。。。駅員に暴行されまくる短編並みにエグい。
不倫されるわ。傷つけられるわ。もう、キツイ。
「悪魔を呼ぶ連中」
わかるー。何度同じことをしていたら成功しても、
失敗と思っちゃうよねー。
「最初の混線」
たまにあるタイムスリップもの?
オチがよいね!
「流行り」
やはり、藤子不二雄短編集にありそう。
普通にスルーしてたけど亭主関白の日ってなんだろう?
「廃墟」
最後に意味がわかった。
男しかいな -
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過去に高度な文明を失ってしまった
不思議な能力の存在する世界
その世界を人生をかけて旅するラゴスのお話
そこまでのいい人、魅力的な人には思えなかったが
旅の行程で出会う人に好かれ頼られ行かないでくれと
しょっちゅう言われるラゴス
でもラゴスは自分のやりたい事以外には
さほど情や思い入れが湧かないタイプの男子のようで
旅情に誘われ旅をする
物語は淡々と紡がれリフレイン的な盛りあがりや
一転二転するような展開は少ないが
飽きずにページが進みます
結局ラゴスさんは一箇所にはとどまれない
旅の刺激や冒険に取り憑かれてしまった
ロマン大好き男子なんでしょうね
彼が羨ましい人は現代にだって
多いの