筒井康隆のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
普段ほとんど読書をせず、読むとしてもビジネス書くらいの私が、何となくもっと読書をしてみたいと思い立って、本当に久しぶりに読み終えた小説。
たまたま、ラゴスが本に熱中する章があり、読書への向かい方の一例を垣間見ることができた気がする。そもそも本を読むとは何だろうか。映画やSNSを見るのではなく、本や読書することが好きとはどういうことか、と不思議に思っていたところだった。
本を読むとなれば、どのジャンルを読むかも悩みどころである。もちろん、その時々で気分の乗る本を読むのが大抵だが、知識欲が高い時は、幅広いジャンルに目を向けて、網羅してみたくなることがしばしばある。ラゴスの場合は、異世界のそれこ -
Posted by ブクログ
ネタバレラゴスの旅と人生を書いた話。
物語は旅の途中から始まる。
序盤で出会ったデーデという少女がこの先のラゴスの旅と人生に深く食い込んでくる。
ラゴスは鉱山で七年奴隷に甘んじていたかと思えばポロではいつの間にか王になっている。妻が二人もできて子どもにも恵まれた。それなのに彼はまだ旅の途中にある。普通王になって妻子も出来れば旅は終わりそこに定住する人が大半だと思う。
でもラゴスはポロを発つ。25年ぶりに故郷に帰ってもまた旅に出る。そこにはずっとデーデの影がついて回る。彼の旅は彼の人生そのものなんだろう。
印象に残ったのはポロで読書三昧の生活をしていた時の「最先端の科学技術が一般庶民の生活感情と遊離す -
Posted by ブクログ
☆2.5 涼宮ハルヒの影響
ライトノベル読者の度肝をぬく始まりかたで、もはやエロなのだが、文章がうまいのですらすら読める。ラノベの文章はもっと粗雑である。
ヒロインのビアンカ北町の造形は奇妙なやうだが、涼宮ハルヒからの影響がうかがへる。たとへば、第三章「怒りのスペルマ」のセリフ(《わたしはずっと前、ちっちゃな頃から、宇宙人だの未来人だのが、わたしの前にあらわれてくれることを待ち望んでいたような気がするの》)。
しかし内容とて、SFの大家がものにしたといふこと以外、価値はない。最終的にカマキリvs人造カエル人間の戦ひといふ、荒唐無稽なはなしになるだけである。
ラノベ好きがよんだら卒 -
Posted by ブクログ
ネタバレ同僚に勧められて。ギミックのある小説として紹介してもらい、試みとしてはかなり面白いし、自分の語彙力や注意力が試されるようで真剣に読んだ。
初めに娘が三人消えてしまったけど、その後の展開で妻が妻という言葉によって存在が残るのなら、そもそも娘や長女という言葉が消えていない時点でいなくなってしまうのはおかしいのでは?と思ってしまい、やや不満を感じながら読み進めることに。音が消えていくことの実感としてのストーリー構成だとは思うが、娘たちはそんな簡単に失われる存在なの?とも納得できず。
途中急に始まる官能小説には驚いた。確かに音とともに言葉やそのものが失われることで、どこまで男女の性愛を描けるかという実